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週刊映画鑑賞記(2023.3/20~2023.3/26)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
今週はこれ1本!。

一日も早く見たいと思っていたんですが、当初は「月曜から金曜まで休み無し」の予定だったため今週は観られないものと諦めていたのですが、幸か不幸か一日だけ仕事がキャンセルになったため嬉々として観に行きました。
それもわざわざ大阪まで!(笑)。
あと、週末には藤井道人監督の新作映画にエキストラ参加するため一泊二日で新潟県へ遠征しておりました。
今週はずっと妻の視線が怖かったです・・・(汗)。
3/22(水)
『シン・仮面ライダー』🈠
(劇場:109シネマズ・大阪エキスポシティ)

昨年の情報公開時からずっと楽しみにしていた映画です。
本当なら公開初日に見に行きたかったのですが、現在ちょうど春の繁忙期に突入してしまっているため来週月曜までおあずけ状態になっておりました。
ところが、22日(水曜)の仕事が先方の都合で急遽延期となり、その日のスケジュールが丸一日空いたのです。
元々IMAXの大画面+大音響で楽しみたいと思っていたので、速攻で109シネマズエキスポシティIMAXシアターHPの座席予約ページを開いてみたところ、時すでに遅く午後からの回の良い席はすでに埋まっていて端っこの席しか空いていませんでした。
ところが!?。

朝10時からの回を見てみるとセンターライン上の良い席がいくらでも空いているではありませんか!。
この時は何も考えずに、私がこの劇場でいつも選ぶ席(F-20)をポチっておりました。
10時上映開始ということは9時半頃には着かねばなりません。
しかし、我が家からエキスポシティまで車で3時間半ほどかかります。
そのため朝5時に家を出ました。
結構大変ではありましたが、これも最良の環境で『シン・仮面ライダー』を楽しみたいがためです。
(๑•̀ㅂ•́)و ガッツ!

私が買ったチケットは3月22日午前10時からの回です。
「22日の10時って・・・あれ?、その日のその時間といえば・・・?。」

そうです!。
この日(3/22)の午前中といえば、WBCの決勝戦が行われ日本が世界一を勝ち取ったまさにあの時です。
だから良い席が空いていたのですね(笑)。
WBC決勝戦のTV視聴率は40%を越えていたそうです.
つまり私は日本人の4割I以上が日本の優勝に歓声を上げていた瞬間、映画館で『シン・仮面ライダー』を楽しんでいたというわけです(笑)。
でも、チケット購入したときの私は決勝戦が22日であることをすっかり忘れておりました。
それに、前日のサヨナラ逆転勝利が見応え有り過ぎてWBCはもうお腹いっぱい状態だったため「まあいいや」って感じでした。
ただ、翌日は仕事仲間と全然話がかみ合わず、しかも(冗談で)「非国民」呼ばわりされたりもして困りました(笑)。

そんなこんなでやって来ました109シネマズ・エキスポシティ。
ここへ来たのはおととしの夏『ゴジラvsコング』を見に行って以来なので約1年8ヶ月ぶりです。
でも、何か違和感が・・・?。

エキスポシティのオープン以来この場所にはずっとガンダムvsザクのモニュメントが飾られていましたが・・・。
いつの間にかスヌーピーのスクールバスに変わっていました。
この建物の一角にあったガンダム専門店もスヌーピーのお店に変わっています。
『ガンダム』放映50周年の2029年4月7日へ向けたカウントダウンがあの像の前に表示されるんだろうと思っていたのですがね。

入場時にもらったライダーカードは「1号ライダー」と「緑川ルリ子」の2枚が入ってました。
おっ、これって「当たり」じゃないですか?。
ライダーカードとはオリジナル『仮面ライダー』放映時に発売されたスナック菓子のオマケでした。
私の親はあまりお菓子類を買い与えてくれなかったので、少ないチャンスで幸運にも手に入った2号ライダーが写っているカードを宝物としてずっと大切に持っていた思い出があります。
全種類集めると専用アルバムがもらえるという男の子のコレクター気質を刺激して大人気でしたが、カード欲しさにお菓子本体を食べずに捨ててしまう子供が大量発生するという社会現象も引き起こしましました。
まさか今回の『シン・仮面ライダー』で、カード欲しさに映画を観ないでカードだけ貰って帰る奴はいないと思いますけど(笑)。

前置きが長くなりましたが、ここからようやく映画の感想に入ります(笑)。
ネタバレを感じにくくするため、ストーリー順ではなく良い点と悪い点を分けて書くことにしました。
見出しが赤で書かかれた部分は酷評、もしくは私が気に入らなかった部分ですので未見の方は読み飛ばしてください。
また、青で書かれた肯定部分にもラストシーンに触れている部分があるため、こちらも未見の方はご注意願います。
◆血しぶき描写はベターな選択

公開後、ファンの間で賛否両論繰り広げられている『シン・仮面ライダー』。
その最初の賛否は「冒頭の血しぶきシーン」にあるようですが、私はこの描写を支持しています。
最初の頃の仮面ライダー(本郷猛)は改造人間としての自分の力をまだ上手く制御することが出来ません。
そのため、生身に近い下っ端戦闘員にパンチやキックがヒットするたびその肉体を叩き潰してしまうのです。
旧TV版では何気なく触れた水道の蛇口を握り潰してしまうといった表現をしていましたが、限られた尺数で改造人間という要素を端的に表現するのにこれはこれで上手い見せ方だったと思います。
描写もホラー映画みたいなグロさは無いので(私は)全然大丈夫でした。
ただし、基本的に「血を見ると気絶する」人とか「敵といえども仮面ライダーが人体破壊するなんて許せない」と言う人にはお薦めいたしません。
◆仮面ライダーの素顔

この映画では、まだ「改造された」自覚がない本郷が手袋を外して自分の手が人間のものではなくなっていることを知って動揺する場面が出てきます。

石森章太郎先生の漫画版では、そもそも『仮面ライダー』のマスクは改造人間になって醜い姿になってしまった姿を隠すためのものとして描かれていました。
本作では、赤い目になって改造傷だらけの素顔も一瞬だけ見せていました。
冒頭の流血シーンに加えてこうした「仮面ライダーの真実」も見せつけられたら、子供たちが仮面ライダーに憧れを持つことが無くなってしまうでしょう。
この映画がR12指定になった理由がよく分かります。
◆リファインされたデザインは控えめに言って「最高!」

実は後半のアクションシーンや設定の難解さにはいささか不満を感じているのですが、それらを差し引いて余りあるほどに「もう一度劇場の第スクリーンで見たい!」と思わせてくれるくらい見た目の魅力が強烈です。
特に発表当時のイラストに描かれていたのと同じ、トレンチコートを羽織った仮面ライダーのカッコ良さは筆舌に尽くし難いものがありました。
◆なんか「ポチ」とか呼びたくなるサイクロン号

サイクロン号って無人でも本郷の後をついてくるんですね(笑)。
本郷が歩いてる時は同じ速さでトロトロとついてくるし、本郷が立ち止まればサイクロンも止まる。
逆に本郷が犬みたいにチンチンしたらウィリー状態になるのだろうか?。
なんか可愛いです(笑)。
◆シン・緑川ルリ子

原作(TV版)とは最も大きく変更された人物が緑川ルリ子でした。
演じたのは浜辺美波さん。
浜辺さんは、私が全然興味ないジャンルの映画やドラマ(恋愛ものとか)に多く出ていた人なので全然知らなかったですが、今回の緑川ルリ子役を見て俄然「私のお気に入り女優さん」にリスト入りしました(笑)。
キャラクター設定はオリジナル版のルリ子と違って、彼女自身もオーグ(改造人間)化されているみたいです。
しかも他のオーグのプラーナ(エネルギー源みたいなものか?)を自由に操る能力を持っているらしく(この辺の設定がまだ飲み込めていません)、その力で一文字隼人の洗脳を解いて2号ライダーを誕生させるに至ります。
改造人間であることと胸に秘めた計画のせいもあって、彼女は庵野監督の代表作『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイのような無機質な話し方をして髪型も綾波と同じショートカットになっています。
ルリ子は「人間の幸せは強力な何かに隷属することにある」という「人類補完保管計画」的なショッカーの提唱に反発し、最高傑作オーグとされるバッタオーグ(本郷猛/仮面ライダー)を洗脳前に奪取して自分の用心棒として使おうとしていました。
まあ、ハッキリ言ってしまうと、『シン・仮面ライダー』の真の主人公はシン・緑川ルリ子(笑)だと考えております。

ルリ子が綾波レイなら、かつて彼女の親友だったというひろみ(ハチオーグ)のキャライメージはアスカ・ラングレーそのものです。
(オリジナル版に登場したひろみはルリ子の大学の友達という設定で、あの島田陽子さん(故人)が演じていました。)
ショッカーに改造人間にされたルリ子の真の目的はひろみとの対峙によって明確に描かれます。
そういう意味でひろみは重要なキャラクターでした。
◆長澤まさみさんのムダ使い(笑)

思わず「え?ウソ!?」と思ったのはサソリオーグを演じた長澤まさみさん。
最初は頭の上でチョロチョロ動くサソリの尻尾に目をとられて、この女優さんが長澤まさみさんだと気付くまで若干の時間を要しました(笑)。
東宝シンデレラ出身のトップ女優:長澤まさみのなんという無駄遣い!。
サソリオーグの最期の描写は声だけで表現してましたが、それもまるで女性のアノ時の声みたいな・・・(以下自粛)。
しかも、それを東映の『仮面ライダー』でやるという・・・よくもまあ東宝と本人がこの内容にOKしたものだと感心します。
この件を良かった点に含めるのはいかがなものか?とも思いましたが、ここは私自身の感性に素直に従うことにしました(笑)。
◆おっさんだからこそ染みる部分

本郷猛役は、ちょっとおでこ広めな池松壮亮さん。
一文字隼人役は、どちらかというと爬虫類顔(失礼!)でお世辞にもイケメンとは程遠い(更に失礼!)柄本佑さん。
現在の仮面ライダーはイケメン若手俳優の登竜門となっていて浮世離れした男前ばかり出てくるため、昭和の特撮大好きおぢさんには正直言って作品世界に入り込めずにおりました。
でも、この映画のライダー役は二人ともおっさん化一歩手前の俳優がメインなので私にもしっくりきます(笑)。

本郷「行こう、一文字君。」
隼人「君はいらない。」
本郷「行こう、一文字。」
隼人「おう!。」
なんて律儀な本郷猛。
なんてキザな一文字隼人。
そして、なんて昭和的なバディ同士の会話。
この終盤の二人のやり取りは、青臭いイケメン俳優が喋ってもクサ過ぎてとてもじゃないが見ていられなかったと思います(笑)。
あと、クサいといえば・・・
◆『シン』シリーズ共通の臭いに対する妙なこだわり
『シン・ゴジラ』では何日も着替えていない職員の服の臭いを示唆される場面がありました。
『シン・ウルトラマン』では転移装置の位置を、使用者の臭いで探知するため長澤まさみさんが身体中をくんくんされるという素敵過ぎるシーンがありました。
そして、『シン・仮面ライダー』にもライダースーツの臭いを指摘されて洗濯するシーンが出てきます。
そのおかげで、クールで自称:用意周到なルリ子が着替えの際に恥じらいを見せる名シーンも生まれました。
「味」と「匂い(臭い)」はどちらも映像作品で直接表現出来ないものです。
庵野監督は、身近な匂い(臭い)というものを観客にイメージさせることで、絵空事である特撮作品にリアリティをもたらそうとしている気がします。
それは、宮崎駿監督のアニメで食べ物が異常なまでに美味しそうに描かれることと同じ演出論だと考えています。
◆オリジナルに対するリスペクトの数々
1号が足を複雑骨折して動けなくなっている間に2号が覚醒して代わり戦うところ。
TVシリーズでの主役交代シチュエーションがそのままストーリーに組み込まれていることに思わずひざを打ちました。
◆適材適所に菊池俊輔先生の音楽を使っている

オリジナル版の音楽を手掛けた故・菊池俊輔先生の楽曲が、(アレンジは加えてあるが)戦闘シーンなど適材適所に使われているのが嬉しい。
そして燃える!。
設定やデザインが変わってもあのメロディが聞こえるとちゃんと『仮面ライダー』になってしまうから不思議です。
なんなら全編を菊池先生の音楽で通してくれても良かったのに。
◆ラストは「やっぱりそうきたか!」

これは石森章太郎先生が描かれた漫画版を知る者ならばある程度予想出来たことだと思います。
一部設定に違いはありますが、良くも悪くも「ああ、やっぱりそうきたか」といった終わり方でした。
ここまでは個人的にNICE!な部分でした。
続いてはBAD!な部分いきます。
◆ライダー同士の戦いがほとんどCG

1号ライダーと覚醒前の2号の戦いがほとんどCG!?。
しかも、重さがまるで感じられないアニメみたいな軽い動きなのです!。
これはいただけません。
巨大なゴジラやウルトラマンをCGで描くのはまだ許せます。
でも、等身大ヒーローの仮面ライダーは可能な限り人間の肉体を使った実写アクションで見せて欲しかったです。
昔、危険なアクションを身体を張って見せてくれたスタントマン(大野剣友会)の方々に対するリスペクトが欠けていると感じました。

アニメっぽいといえば、ハチオーグとの戦闘シーンもまるでコマ落とししたかのようなチャカチャカした動きで気持ちが萎えます。
このアニメ風というか学生映画っぽい表現法は、庵野監督の過去作『キューティーハニー』でも多用されていました。

考えてみると、あの作品も今だったら『シン・キューティーハニー』と名付けられていたかも知れません・・・。
◆対ショッカーライダー戦もオールCG しかも暗くて狭くて動きが早過ぎる

こちらもオールCGのシーンですが、このシーンの問題はそこだけではありません。
トンネル内のシーンのため画面が暗くてしかも狭い。
狭いせいかCGを使っていながら動きが早すぎて何がなんだかよく分からない。
まさに「暗いよ狭いよ早いよ~」な面堂終太郎状態でした(笑)。
◆2号ライダーこと一文字隼人の過去が描写不足

終盤、隼人はルリ子によって改造前の記憶を呼び覚まされ、ボロボロ涙を流しながら自我を取り戻します。
それ以降、彼は本郷にとって真の相棒となりました。
ただ「このとき隼人の過去に何があったのか?」「あのとき彼は何に対して涙を流したのか?」については全く描写されていません。
本郷にとっての「父の死」に相当するような一文字の辛い過去をきちんと見せてくれていないため、あのラストシーンにもいまひとつ気持ちが乗れなかった気がします。
◆一般市民がほとんど登場しない

過去、庵野秀明監督が関与した特撮リメイクシリーズ『シン・●●』はどれも一般市民の登場機会が非常に少ないです。
その点は今回の『シン・仮面ライダー』も例外ではありません。
今作で唯一画面に登場した一般市民は、ハチオーグに操られて本郷とルリ子の後方に集まってきた商店街の人たちくらいだったと思います。
仮面ライダーが真に守るべき一般市民の描写が皆無に等しいことはこの映画の大きなマイナス点です。
◆立花のおやっさんも滝も政府の犬に・・・

オリジナル版で仮面ライダーと一般市民の接点的存在だった立花のおやっさんも、今作では政府関係者という設定に置き換えられていました。
(しかも演じているのは『シン』シリーズ三作連続で政府関係者役の竹野内豊さん)
あと、立花の部下と言う設定で滝和也も出てきますが、演じているのが斎藤工さんなので「いつベーターカプセルを取り出すか?」とか「コイツがサソリオーグの全身をくんくん嗅ぐのか?」とか余計なことばかり考えてしまいました(笑)。

なんだかんだ言いながらも、私は近いうち2回目を見に行く予定です。
「プラーナって何だっけ?」とか「ラスボスがチョウチョって・・・それってつまりイナ●マンじゃないのか?」とか「KとかIとかロボット(A.I.)関係の過去話が全然頭に入ってこなかった」とか、まだ色々と見返す余地がありますから。
そして、何と言っても前半の(CGに頼らない)「カッコ良すぎる映像の数々」を大画面でもう一度見たいです!。

25日(土曜)の夜は、新潟県某所で藤井道人監督作品の撮影にエキストラとして参加してきました。
藤井監督といえば、昨年5月の京都ロケに参加してきた『ヴィレッジ』が4月に公開されますし、その後ももう一本撮っておられます。
今いちばん勢いのある監督さんかも知れません。

とは言え、今回の応募人数はなんと500名!。
実際には300名強だったらしいですが、それでもよほど運が良くないと画面には映れない気がします(焦)。
現在はまだ正式発表されていない作品なので詳細は明かせませんが、助監督さんの説明によると恋愛映画で日本と台湾の合作だそうです。
台湾の男優さんは全く分かりませんが、主演女優は現場に来ていました。
●木●さんです。
・・・って、いくらなんでもこれじゃ分からないですね。
ヒントは、藤井監督の過去にも出演している女優さんで、最初の●は色です。
昨年参加した『ヴィレッジ』の現場でご本人を直接見ていたのに、今回は茶髪に染めていたため最初「あの女優さん」だとは気付きませんでした。

今回の現場は新潟県の津南という地域で、我が家から高速使っても4時間半かかりました(食事休憩を除く)。
更に新潟県上越インターを降りてからが大変で、ナビに従って進んで「このまま●キロ道なりです」と言われた道が雪で塞がれて通行不能・・・。
慌てて他のルートを探しながら現場に向かいましたが、全く土地勘がないため高速を降りてから現場に着くまで1時間以上もかかってしましました。
そういえば昨年参加した『ヴィレッジ』の現場も京都・亀岡の山奥にあるゴミ処理場でした。
辺鄙な場所で撮影するのがお好きな監督さんみたいです。(;^_^A

実際の現場はスキー場横のグラウンドでした。
とはいえ、流石は新潟県!。
3月下旬というのに完全な雪景色を保っていました。

今回の撮影は日が落ちてから深夜1時まで(実際には2時過ぎまでかかりました)、大勢の参加者が願い事を書いたランタンを空に飛ばす「ランタン祭」のシーンです。
幻想的で素敵な画が一杯撮れたに違いないと思います。
・・・でも、雪のグラウンドで、しかも陽が落ちてから深夜までの撮影なのでもう寒いのなんの!。
私の役柄のことや撮影中のアクシデントなど書きたいことはいっぱいあるのですが、正式発表前の作品ですし、私自身も今夜は体力的にかなりシンドイのでここまでにしておきます。
なにしろ今日の深夜2時頃まで撮影に参加し、深夜に山道を走るのは怖かったのでそのまま現場で車中泊、そして今朝出発して(何度も休憩を挟みながら)夕方帰ってきたばかりなので・・・。(´_`;)
そのうち映画が公開されるときにでも詳しく書くことにします。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
今週はこれ1本!。

一日も早く見たいと思っていたんですが、当初は「月曜から金曜まで休み無し」の予定だったため今週は観られないものと諦めていたのですが、幸か不幸か一日だけ仕事がキャンセルになったため嬉々として観に行きました。
それもわざわざ大阪まで!(笑)。
あと、週末には藤井道人監督の新作映画にエキストラ参加するため一泊二日で新潟県へ遠征しておりました。
今週はずっと妻の視線が怖かったです・・・(汗)。
3/22(水)
『シン・仮面ライダー』🈠
(劇場:109シネマズ・大阪エキスポシティ)

昨年の情報公開時からずっと楽しみにしていた映画です。
本当なら公開初日に見に行きたかったのですが、現在ちょうど春の繁忙期に突入してしまっているため来週月曜までおあずけ状態になっておりました。
ところが、22日(水曜)の仕事が先方の都合で急遽延期となり、その日のスケジュールが丸一日空いたのです。
元々IMAXの大画面+大音響で楽しみたいと思っていたので、速攻で109シネマズエキスポシティIMAXシアターHPの座席予約ページを開いてみたところ、時すでに遅く午後からの回の良い席はすでに埋まっていて端っこの席しか空いていませんでした。
ところが!?。

朝10時からの回を見てみるとセンターライン上の良い席がいくらでも空いているではありませんか!。
この時は何も考えずに、私がこの劇場でいつも選ぶ席(F-20)をポチっておりました。
10時上映開始ということは9時半頃には着かねばなりません。
しかし、我が家からエキスポシティまで車で3時間半ほどかかります。
そのため朝5時に家を出ました。
結構大変ではありましたが、これも最良の環境で『シン・仮面ライダー』を楽しみたいがためです。
(๑•̀ㅂ•́)و ガッツ!

私が買ったチケットは3月22日午前10時からの回です。
「22日の10時って・・・あれ?、その日のその時間といえば・・・?。」

そうです!。
この日(3/22)の午前中といえば、WBCの決勝戦が行われ日本が世界一を勝ち取ったまさにあの時です。
だから良い席が空いていたのですね(笑)。
WBC決勝戦のTV視聴率は40%を越えていたそうです.
つまり私は日本人の4割I以上が日本の優勝に歓声を上げていた瞬間、映画館で『シン・仮面ライダー』を楽しんでいたというわけです(笑)。
でも、チケット購入したときの私は決勝戦が22日であることをすっかり忘れておりました。
それに、前日のサヨナラ逆転勝利が見応え有り過ぎてWBCはもうお腹いっぱい状態だったため「まあいいや」って感じでした。
ただ、翌日は仕事仲間と全然話がかみ合わず、しかも(冗談で)「非国民」呼ばわりされたりもして困りました(笑)。

そんなこんなでやって来ました109シネマズ・エキスポシティ。
ここへ来たのはおととしの夏『ゴジラvsコング』を見に行って以来なので約1年8ヶ月ぶりです。
でも、何か違和感が・・・?。

エキスポシティのオープン以来この場所にはずっとガンダムvsザクのモニュメントが飾られていましたが・・・。

いつの間にかスヌーピーのスクールバスに変わっていました。
この建物の一角にあったガンダム専門店もスヌーピーのお店に変わっています。
『ガンダム』放映50周年の2029年4月7日へ向けたカウントダウンがあの像の前に表示されるんだろうと思っていたのですがね。

入場時にもらったライダーカードは「1号ライダー」と「緑川ルリ子」の2枚が入ってました。
おっ、これって「当たり」じゃないですか?。
ライダーカードとはオリジナル『仮面ライダー』放映時に発売されたスナック菓子のオマケでした。
私の親はあまりお菓子類を買い与えてくれなかったので、少ないチャンスで幸運にも手に入った2号ライダーが写っているカードを宝物としてずっと大切に持っていた思い出があります。
全種類集めると専用アルバムがもらえるという男の子のコレクター気質を刺激して大人気でしたが、カード欲しさにお菓子本体を食べずに捨ててしまう子供が大量発生するという社会現象も引き起こしましました。
まさか今回の『シン・仮面ライダー』で、カード欲しさに映画を観ないでカードだけ貰って帰る奴はいないと思いますけど(笑)。

前置きが長くなりましたが、ここからようやく映画の感想に入ります(笑)。
ネタバレを感じにくくするため、ストーリー順ではなく良い点と悪い点を分けて書くことにしました。
見出しが赤で書かかれた部分は酷評、もしくは私が気に入らなかった部分ですので未見の方は読み飛ばしてください。
また、青で書かれた肯定部分にもラストシーンに触れている部分があるため、こちらも未見の方はご注意願います。
◆血しぶき描写はベターな選択

公開後、ファンの間で賛否両論繰り広げられている『シン・仮面ライダー』。
その最初の賛否は「冒頭の血しぶきシーン」にあるようですが、私はこの描写を支持しています。
最初の頃の仮面ライダー(本郷猛)は改造人間としての自分の力をまだ上手く制御することが出来ません。
そのため、生身に近い下っ端戦闘員にパンチやキックがヒットするたびその肉体を叩き潰してしまうのです。
旧TV版では何気なく触れた水道の蛇口を握り潰してしまうといった表現をしていましたが、限られた尺数で改造人間という要素を端的に表現するのにこれはこれで上手い見せ方だったと思います。
描写もホラー映画みたいなグロさは無いので(私は)全然大丈夫でした。
ただし、基本的に「血を見ると気絶する」人とか「敵といえども仮面ライダーが人体破壊するなんて許せない」と言う人にはお薦めいたしません。
◆仮面ライダーの素顔

この映画では、まだ「改造された」自覚がない本郷が手袋を外して自分の手が人間のものではなくなっていることを知って動揺する場面が出てきます。

石森章太郎先生の漫画版では、そもそも『仮面ライダー』のマスクは改造人間になって醜い姿になってしまった姿を隠すためのものとして描かれていました。
本作では、赤い目になって改造傷だらけの素顔も一瞬だけ見せていました。
冒頭の流血シーンに加えてこうした「仮面ライダーの真実」も見せつけられたら、子供たちが仮面ライダーに憧れを持つことが無くなってしまうでしょう。
この映画がR12指定になった理由がよく分かります。
◆リファインされたデザインは控えめに言って「最高!」

実は後半のアクションシーンや設定の難解さにはいささか不満を感じているのですが、それらを差し引いて余りあるほどに「もう一度劇場の第スクリーンで見たい!」と思わせてくれるくらい見た目の魅力が強烈です。
特に発表当時のイラストに描かれていたのと同じ、トレンチコートを羽織った仮面ライダーのカッコ良さは筆舌に尽くし難いものがありました。
◆なんか「ポチ」とか呼びたくなるサイクロン号

サイクロン号って無人でも本郷の後をついてくるんですね(笑)。
本郷が歩いてる時は同じ速さでトロトロとついてくるし、本郷が立ち止まればサイクロンも止まる。
逆に本郷が犬みたいにチンチンしたらウィリー状態になるのだろうか?。
なんか可愛いです(笑)。
◆シン・緑川ルリ子

原作(TV版)とは最も大きく変更された人物が緑川ルリ子でした。
演じたのは浜辺美波さん。
浜辺さんは、私が全然興味ないジャンルの映画やドラマ(恋愛ものとか)に多く出ていた人なので全然知らなかったですが、今回の緑川ルリ子役を見て俄然「私のお気に入り女優さん」にリスト入りしました(笑)。
キャラクター設定はオリジナル版のルリ子と違って、彼女自身もオーグ(改造人間)化されているみたいです。
しかも他のオーグのプラーナ(エネルギー源みたいなものか?)を自由に操る能力を持っているらしく(この辺の設定がまだ飲み込めていません)、その力で一文字隼人の洗脳を解いて2号ライダーを誕生させるに至ります。
改造人間であることと胸に秘めた計画のせいもあって、彼女は庵野監督の代表作『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイのような無機質な話し方をして髪型も綾波と同じショートカットになっています。
ルリ子は「人間の幸せは強力な何かに隷属することにある」という「人類補完保管計画」的なショッカーの提唱に反発し、最高傑作オーグとされるバッタオーグ(本郷猛/仮面ライダー)を洗脳前に奪取して自分の用心棒として使おうとしていました。
まあ、ハッキリ言ってしまうと、『シン・仮面ライダー』の真の主人公はシン・緑川ルリ子(笑)だと考えております。

ルリ子が綾波レイなら、かつて彼女の親友だったというひろみ(ハチオーグ)のキャライメージはアスカ・ラングレーそのものです。
(オリジナル版に登場したひろみはルリ子の大学の友達という設定で、あの島田陽子さん(故人)が演じていました。)
ショッカーに改造人間にされたルリ子の真の目的はひろみとの対峙によって明確に描かれます。
そういう意味でひろみは重要なキャラクターでした。
◆長澤まさみさんのムダ使い(笑)

思わず「え?ウソ!?」と思ったのはサソリオーグを演じた長澤まさみさん。
最初は頭の上でチョロチョロ動くサソリの尻尾に目をとられて、この女優さんが長澤まさみさんだと気付くまで若干の時間を要しました(笑)。
東宝シンデレラ出身のトップ女優:長澤まさみのなんという無駄遣い!。
サソリオーグの最期の描写は声だけで表現してましたが、それもまるで女性のアノ時の声みたいな・・・(以下自粛)。
しかも、それを東映の『仮面ライダー』でやるという・・・よくもまあ東宝と本人がこの内容にOKしたものだと感心します。
この件を良かった点に含めるのはいかがなものか?とも思いましたが、ここは私自身の感性に素直に従うことにしました(笑)。
◆おっさんだからこそ染みる部分

本郷猛役は、ちょっとおでこ広めな池松壮亮さん。
一文字隼人役は、どちらかというと爬虫類顔(失礼!)でお世辞にもイケメンとは程遠い(更に失礼!)柄本佑さん。
現在の仮面ライダーはイケメン若手俳優の登竜門となっていて浮世離れした男前ばかり出てくるため、昭和の特撮大好きおぢさんには正直言って作品世界に入り込めずにおりました。
でも、この映画のライダー役は二人ともおっさん化一歩手前の俳優がメインなので私にもしっくりきます(笑)。

本郷「行こう、一文字君。」
隼人「君はいらない。」
本郷「行こう、一文字。」
隼人「おう!。」
なんて律儀な本郷猛。
なんてキザな一文字隼人。
そして、なんて昭和的なバディ同士の会話。
この終盤の二人のやり取りは、青臭いイケメン俳優が喋ってもクサ過ぎてとてもじゃないが見ていられなかったと思います(笑)。
あと、クサいといえば・・・
◆『シン』シリーズ共通の臭いに対する妙なこだわり
『シン・ゴジラ』では何日も着替えていない職員の服の臭いを示唆される場面がありました。
『シン・ウルトラマン』では転移装置の位置を、使用者の臭いで探知するため長澤まさみさんが身体中をくんくんされるという素敵過ぎるシーンがありました。
そして、『シン・仮面ライダー』にもライダースーツの臭いを指摘されて洗濯するシーンが出てきます。
そのおかげで、クールで自称:用意周到なルリ子が着替えの際に恥じらいを見せる名シーンも生まれました。
「味」と「匂い(臭い)」はどちらも映像作品で直接表現出来ないものです。
庵野監督は、身近な匂い(臭い)というものを観客にイメージさせることで、絵空事である特撮作品にリアリティをもたらそうとしている気がします。
それは、宮崎駿監督のアニメで食べ物が異常なまでに美味しそうに描かれることと同じ演出論だと考えています。
◆オリジナルに対するリスペクトの数々
1号が足を複雑骨折して動けなくなっている間に2号が覚醒して代わり戦うところ。
TVシリーズでの主役交代シチュエーションがそのままストーリーに組み込まれていることに思わずひざを打ちました。
◆適材適所に菊池俊輔先生の音楽を使っている

オリジナル版の音楽を手掛けた故・菊池俊輔先生の楽曲が、(アレンジは加えてあるが)戦闘シーンなど適材適所に使われているのが嬉しい。
そして燃える!。
設定やデザインが変わってもあのメロディが聞こえるとちゃんと『仮面ライダー』になってしまうから不思議です。
なんなら全編を菊池先生の音楽で通してくれても良かったのに。
◆ラストは「やっぱりそうきたか!」

これは石森章太郎先生が描かれた漫画版を知る者ならばある程度予想出来たことだと思います。
一部設定に違いはありますが、良くも悪くも「ああ、やっぱりそうきたか」といった終わり方でした。
ここまでは個人的にNICE!な部分でした。
続いてはBAD!な部分いきます。
◆ライダー同士の戦いがほとんどCG

1号ライダーと覚醒前の2号の戦いがほとんどCG!?。
しかも、重さがまるで感じられないアニメみたいな軽い動きなのです!。
これはいただけません。
巨大なゴジラやウルトラマンをCGで描くのはまだ許せます。
でも、等身大ヒーローの仮面ライダーは可能な限り人間の肉体を使った実写アクションで見せて欲しかったです。
昔、危険なアクションを身体を張って見せてくれたスタントマン(大野剣友会)の方々に対するリスペクトが欠けていると感じました。

アニメっぽいといえば、ハチオーグとの戦闘シーンもまるでコマ落とししたかのようなチャカチャカした動きで気持ちが萎えます。
このアニメ風というか学生映画っぽい表現法は、庵野監督の過去作『キューティーハニー』でも多用されていました。

考えてみると、あの作品も今だったら『シン・キューティーハニー』と名付けられていたかも知れません・・・。
◆対ショッカーライダー戦もオールCG しかも暗くて狭くて動きが早過ぎる

こちらもオールCGのシーンですが、このシーンの問題はそこだけではありません。
トンネル内のシーンのため画面が暗くてしかも狭い。
狭いせいかCGを使っていながら動きが早すぎて何がなんだかよく分からない。
まさに「暗いよ狭いよ早いよ~」な面堂終太郎状態でした(笑)。
◆2号ライダーこと一文字隼人の過去が描写不足

終盤、隼人はルリ子によって改造前の記憶を呼び覚まされ、ボロボロ涙を流しながら自我を取り戻します。
それ以降、彼は本郷にとって真の相棒となりました。
ただ「このとき隼人の過去に何があったのか?」「あのとき彼は何に対して涙を流したのか?」については全く描写されていません。
本郷にとっての「父の死」に相当するような一文字の辛い過去をきちんと見せてくれていないため、あのラストシーンにもいまひとつ気持ちが乗れなかった気がします。
◆一般市民がほとんど登場しない

過去、庵野秀明監督が関与した特撮リメイクシリーズ『シン・●●』はどれも一般市民の登場機会が非常に少ないです。
その点は今回の『シン・仮面ライダー』も例外ではありません。
今作で唯一画面に登場した一般市民は、ハチオーグに操られて本郷とルリ子の後方に集まってきた商店街の人たちくらいだったと思います。
仮面ライダーが真に守るべき一般市民の描写が皆無に等しいことはこの映画の大きなマイナス点です。
◆立花のおやっさんも滝も政府の犬に・・・

オリジナル版で仮面ライダーと一般市民の接点的存在だった立花のおやっさんも、今作では政府関係者という設定に置き換えられていました。
(しかも演じているのは『シン』シリーズ三作連続で政府関係者役の竹野内豊さん)
あと、立花の部下と言う設定で滝和也も出てきますが、演じているのが斎藤工さんなので「いつベーターカプセルを取り出すか?」とか「コイツがサソリオーグの全身をくんくん嗅ぐのか?」とか余計なことばかり考えてしまいました(笑)。

なんだかんだ言いながらも、私は近いうち2回目を見に行く予定です。
「プラーナって何だっけ?」とか「ラスボスがチョウチョって・・・それってつまりイナ●マンじゃないのか?」とか「KとかIとかロボット(A.I.)関係の過去話が全然頭に入ってこなかった」とか、まだ色々と見返す余地がありますから。
そして、何と言っても前半の(CGに頼らない)「カッコ良すぎる映像の数々」を大画面でもう一度見たいです!。

25日(土曜)の夜は、新潟県某所で藤井道人監督作品の撮影にエキストラとして参加してきました。
藤井監督といえば、昨年5月の京都ロケに参加してきた『ヴィレッジ』が4月に公開されますし、その後ももう一本撮っておられます。
今いちばん勢いのある監督さんかも知れません。

とは言え、今回の応募人数はなんと500名!。
実際には300名強だったらしいですが、それでもよほど運が良くないと画面には映れない気がします(焦)。
現在はまだ正式発表されていない作品なので詳細は明かせませんが、助監督さんの説明によると恋愛映画で日本と台湾の合作だそうです。
台湾の男優さんは全く分かりませんが、主演女優は現場に来ていました。
●木●さんです。
・・・って、いくらなんでもこれじゃ分からないですね。
ヒントは、藤井監督の過去にも出演している女優さんで、最初の●は色です。
昨年参加した『ヴィレッジ』の現場でご本人を直接見ていたのに、今回は茶髪に染めていたため最初「あの女優さん」だとは気付きませんでした。

今回の現場は新潟県の津南という地域で、我が家から高速使っても4時間半かかりました(食事休憩を除く)。
更に新潟県上越インターを降りてからが大変で、ナビに従って進んで「このまま●キロ道なりです」と言われた道が雪で塞がれて通行不能・・・。
慌てて他のルートを探しながら現場に向かいましたが、全く土地勘がないため高速を降りてから現場に着くまで1時間以上もかかってしましました。
そういえば昨年参加した『ヴィレッジ』の現場も京都・亀岡の山奥にあるゴミ処理場でした。
辺鄙な場所で撮影するのがお好きな監督さんみたいです。(;^_^A

実際の現場はスキー場横のグラウンドでした。
とはいえ、流石は新潟県!。
3月下旬というのに完全な雪景色を保っていました。

今回の撮影は日が落ちてから深夜1時まで(実際には2時過ぎまでかかりました)、大勢の参加者が願い事を書いたランタンを空に飛ばす「ランタン祭」のシーンです。
幻想的で素敵な画が一杯撮れたに違いないと思います。
・・・でも、雪のグラウンドで、しかも陽が落ちてから深夜までの撮影なのでもう寒いのなんの!。
私の役柄のことや撮影中のアクシデントなど書きたいことはいっぱいあるのですが、正式発表前の作品ですし、私自身も今夜は体力的にかなりシンドイのでここまでにしておきます。
なにしろ今日の深夜2時頃まで撮影に参加し、深夜に山道を走るのは怖かったのでそのまま現場で車中泊、そして今朝出発して(何度も休憩を挟みながら)夕方帰ってきたばかりなので・・・。(´_`;)
そのうち映画が公開されるときにでも詳しく書くことにします。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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【訃報】団時朗さん ~郷秀樹、星に還る~
CATEGORYその他
3月22日、俳優の団時朗さんが逝去されました。

団さんといえば、幼少時に毎週欠かさず見ていた『帰ってきたウルトラマン』の主人公:郷秀樹役が強く・・・本当に強く私の心に刻み込まれています。
私が初めてリアルタイムで見たウルトラシリーズが『帰ってきたウルトラマン』でした。
その主役を演じた俳優さんの訃報を知ってから半日経ちましたが今もまだショックから抜け出せていません。

最近はNHKの朝ドラにも出演されたり、特撮関係では『リュウソウジャー』の長老役を演じたりと、年齢相応の役を楽し気にこなされていて「良い齢の取り方をされているなあ」と、拝見するたびに嬉しく思っておりました。
それだけに残念でなりません。

『帰ってきたウルトラマン』最終回の郷秀樹の言葉が脳裏に蘇ってきます。
「君も、嫌なもの、許せないものと戦える勇気ある男になるといい。」
団時朗さん。
貴方が郷秀樹として残してくれた言葉を胸に抱いて育った少年は坂田次郎くんだけではありません。
私もその一人です。

ありがとうございました。
今は向こうで岸田森さん(坂田健)、塚本信夫さん(加藤隊長)、根上淳さん(伊吹隊長)、池田駿介さん(南隊員)たちと楽しく語らっているに違いないと思ってます。
どうか安らかに・・・。

団さんといえば、幼少時に毎週欠かさず見ていた『帰ってきたウルトラマン』の主人公:郷秀樹役が強く・・・本当に強く私の心に刻み込まれています。
私が初めてリアルタイムで見たウルトラシリーズが『帰ってきたウルトラマン』でした。
その主役を演じた俳優さんの訃報を知ってから半日経ちましたが今もまだショックから抜け出せていません。

最近はNHKの朝ドラにも出演されたり、特撮関係では『リュウソウジャー』の長老役を演じたりと、年齢相応の役を楽し気にこなされていて「良い齢の取り方をされているなあ」と、拝見するたびに嬉しく思っておりました。
それだけに残念でなりません。

『帰ってきたウルトラマン』最終回の郷秀樹の言葉が脳裏に蘇ってきます。
「君も、嫌なもの、許せないものと戦える勇気ある男になるといい。」
団時朗さん。
貴方が郷秀樹として残してくれた言葉を胸に抱いて育った少年は坂田次郎くんだけではありません。
私もその一人です。

ありがとうございました。
今は向こうで岸田森さん(坂田健)、塚本信夫さん(加藤隊長)、根上淳さん(伊吹隊長)、池田駿介さん(南隊員)たちと楽しく語らっているに違いないと思ってます。
どうか安らかに・・・。
ゴー!ゴー!レッツゴー! 『仮面ライダー』大阪ロケ地探訪記
CATEGORY日本映画:か行
トガジンです。
突然ですが。

昨日(3/22)、受注していた仕事が急遽延期になったため丸一日スケジュールがガラ空きになってしまいました。
そこで、本来は来週に予定していた『シン・仮面ライダー』鑑賞を一週間早めて大阪の109シネマズ・エキスポシティへ行ってきました。
ここに行くのは、おととしの『ゴジラvsコング』以来約1年半ぶりです。

一番の目的は、前述した通り『シン・仮面ライダー』を日本最高峰のレーザーIMAXシアターで鑑賞することです。
WBC決勝戦放送の影響で座席がガラ空きだった朝10時からの回を予約したため、早朝(5時)に家を出て9時過ぎにこの地に着きました。
(この辺の事情と映画の感想は日曜日の「週刊映画鑑賞記」に詳しく書きます)
そして・・・。
この日の私には、映画鑑賞以外にもう一つ『仮面ライダー』絡みの別の目的がありました。
そのもう一つの目的とは?。

TV版『仮面ライダー』第7話「死神カメレオン 決斗!万博跡」のクライマックスシーンと旧1号編後期オープニングのロケ地巡りです。

オリジナルのTVシリーズ『仮面ライダー』が制作されたのは大阪万博が開催された翌年(昭和46年)でした。
各パビリオンのほとんどは取り壊されて太陽の塔と鉄鋼館(現在は万博記念館)以外は無くなりましたが、万博会場にあった遊園地はエキスポランドの名でその後も営業していたのです。
そのエキスポランド閉園後の跡地に作られたのが現在のエキスポシティ・ショッピングモールです。

この画像は所有している『仮面ライダー』DVDからキャプチャーした第7話の一場面です。
本郷猛(演:藤岡弘さん)がバイクに乗って長い階段を駆け上ってくるシーンですが、1971年のエキスポランドで撮影されたこの場面には万博開催当時と同じパラソル席や太陽の塔の一部がしっかり映っています。

予め用意しておいた『仮面ライダー』第7話とオープニング映像のキャプチャー写真を参考に、まだ当時の面影が残っているというこの場所を探してみることにしました。
ちなみに、この場面写真集を嬉々として作成していたとき、嫁には「本気(マジ)で危ない人」呼ばわりされました(汗)。

探す時間が取れるかが心配でしたが意外にあっさりと見つかりました(笑)。
それは、モノレールに乗ってここに来るたび必ず通っていた表通りの南側にあるこの大きな階段でした。

この階段こそ、今から52年前『仮面ライダー』第7話クライマックスシーンとオープニング用のライダー疾走シーンが撮影されたその場所です。
エキスポシティには2015年に『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』を観に行って以来年に何度も行ってますが、まさかそのすぐ近くに『仮面ライダー』のロケ地が残っていたとは思ってもいませんでした。

階段を登り切った頂上から見下すとこんな感じです。
この日の大阪は快晴で、聖地巡礼にはもってこいでした(笑)。

現在の写真をトリミングして、できるだけTVの画面サイズに近づけてみました。
当時の映像は柵の外側から撮影していたため全く同じにはなりませんが、ドラマの場面がこの同じ場所で撮られたことがよく分かります。

お次は旧1号編後期オープニングから、仮面ライダーがサイクロン号で同じ階段を駆け上る場面です。
こちらは柵の内側にカメラを置いて撮っているので位置合わせは楽でした。

見比べてみるとこの通り!。
こうして52年前の映像と現在の風景を一緒に見ているとなんだか背筋がゾクゾクしてきました。

「今から52年前、自分の前のこの空間を初代・仮面ライダーがサイクロン号に乗って駆け抜けたのだ・・・」
そう思った瞬間、私は自然に姿勢を正しておりました。

この階段は日本特撮史の貴重な遺産です。
でも、このことを知ってる人は関西在住の人でも少ないんじゃないでしょうか?。
エキスポシティさんも、せめて『シン・仮面ライダー』の上映中だけでも「昔この階段でオリジナル『仮面ライダー』の撮影が行われた!」とアピールしても良かったのに・・・と思います。
いつものことながら趣味丸出しの記事にお付き合いいただきありがとうございました。
突然ですが。

昨日(3/22)、受注していた仕事が急遽延期になったため丸一日スケジュールがガラ空きになってしまいました。
そこで、本来は来週に予定していた『シン・仮面ライダー』鑑賞を一週間早めて大阪の109シネマズ・エキスポシティへ行ってきました。
ここに行くのは、おととしの『ゴジラvsコング』以来約1年半ぶりです。

一番の目的は、前述した通り『シン・仮面ライダー』を日本最高峰のレーザーIMAXシアターで鑑賞することです。
WBC決勝戦放送の影響で座席がガラ空きだった朝10時からの回を予約したため、早朝(5時)に家を出て9時過ぎにこの地に着きました。
(この辺の事情と映画の感想は日曜日の「週刊映画鑑賞記」に詳しく書きます)
そして・・・。
この日の私には、映画鑑賞以外にもう一つ『仮面ライダー』絡みの別の目的がありました。
そのもう一つの目的とは?。

TV版『仮面ライダー』第7話「死神カメレオン 決斗!万博跡」のクライマックスシーンと旧1号編後期オープニングのロケ地巡りです。

オリジナルのTVシリーズ『仮面ライダー』が制作されたのは大阪万博が開催された翌年(昭和46年)でした。
各パビリオンのほとんどは取り壊されて太陽の塔と鉄鋼館(現在は万博記念館)以外は無くなりましたが、万博会場にあった遊園地はエキスポランドの名でその後も営業していたのです。
そのエキスポランド閉園後の跡地に作られたのが現在のエキスポシティ・ショッピングモールです。

この画像は所有している『仮面ライダー』DVDからキャプチャーした第7話の一場面です。
本郷猛(演:藤岡弘さん)がバイクに乗って長い階段を駆け上ってくるシーンですが、1971年のエキスポランドで撮影されたこの場面には万博開催当時と同じパラソル席や太陽の塔の一部がしっかり映っています。

予め用意しておいた『仮面ライダー』第7話とオープニング映像のキャプチャー写真を参考に、まだ当時の面影が残っているというこの場所を探してみることにしました。
ちなみに、この場面写真集を嬉々として作成していたとき、嫁には「本気(マジ)で危ない人」呼ばわりされました(汗)。

探す時間が取れるかが心配でしたが意外にあっさりと見つかりました(笑)。
それは、モノレールに乗ってここに来るたび必ず通っていた表通りの南側にあるこの大きな階段でした。

この階段こそ、今から52年前『仮面ライダー』第7話クライマックスシーンとオープニング用のライダー疾走シーンが撮影されたその場所です。
エキスポシティには2015年に『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』を観に行って以来年に何度も行ってますが、まさかそのすぐ近くに『仮面ライダー』のロケ地が残っていたとは思ってもいませんでした。

階段を登り切った頂上から見下すとこんな感じです。
この日の大阪は快晴で、聖地巡礼にはもってこいでした(笑)。

現在の写真をトリミングして、できるだけTVの画面サイズに近づけてみました。
当時の映像は柵の外側から撮影していたため全く同じにはなりませんが、ドラマの場面がこの同じ場所で撮られたことがよく分かります。

お次は旧1号編後期オープニングから、仮面ライダーがサイクロン号で同じ階段を駆け上る場面です。
こちらは柵の内側にカメラを置いて撮っているので位置合わせは楽でした。

見比べてみるとこの通り!。
こうして52年前の映像と現在の風景を一緒に見ているとなんだか背筋がゾクゾクしてきました。

「今から52年前、自分の前のこの空間を初代・仮面ライダーがサイクロン号に乗って駆け抜けたのだ・・・」
そう思った瞬間、私は自然に姿勢を正しておりました。

この階段は日本特撮史の貴重な遺産です。
でも、このことを知ってる人は関西在住の人でも少ないんじゃないでしょうか?。
エキスポシティさんも、せめて『シン・仮面ライダー』の上映中だけでも「昔この階段でオリジナル『仮面ライダー』の撮影が行われた!」とアピールしても良かったのに・・・と思います。
いつものことながら趣味丸出しの記事にお付き合いいただきありがとうございました。
週刊映画鑑賞記(2023.3/13~2023.3/19)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

今週前半は自分の時間が多目に取れたこともあって、ディズニープラスのTVシリーズ『キャシアン・アンド―(シーズン1)』全12話を5日間かけて一気見しておりました。
かなり控えめに言って「傑作」です!。
3/13(月)~3/17(金)
『キャシアン・アンド―(全12話)』🈠
(ホームシアター:ディズニープラス)

『スター・ウォーズ』エピソード4の数分前までを描いた傑作スピン・オフ映画『ローグ・ワン』の主要人物:キャシアン・アンド―の過去を描くドラマシリーズ。
つまりスピン・オフのそのまたスピン・オフ、前日譚のそのまた前日譚というわけです。
一体どこまで広がるのか『スター・ウォーズ』ワールド!。
スカイウォーカーの血族も、ジェダイも、シスも、フォースも出て来ませんが、あの世界の片隅がしっかりと描かれていて『スター・ウィーズ』ユニバースの一部となっています。

少なくとも映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が好きな人なら見て損はないと断言します。
「これまで反乱軍のために手を汚してきた。後ろめたい任務を終えるたびに大義のためだと自分に言い聞かせてきた。」
シーズン2までの全24話を見終えたとき、あのキャシアン・アンド―の名セリフがより奥深いものとなるはずです。

他サイトで「1話から3話までは一気に見るべき」と書かれていたのを読んで、月曜日は3話まで一気見しました。
キャシアンの少年期と現在の青年期の二つの時代を交互に描くことで、キャシアンの出自や現在彼が置かれている状況が分かる作りになっています。
ただし、この構成をそのまま3回に分けて描いているため、一気に見ないと逆に分かりにくくなってしまうのが難点です。
つまり、一本の2時間強の映画を3分割しているのと同じなのです。
「3話までは一気に見るべし」という意味が分かりました。
なるほど、先人のアドバイスには素直に従っておいて損はないということですね。

内容はもちろんのこと、ドルビーアトモスの音響効果が素晴らしいです。
そのことは第1話冒頭のシーンだけで分かりました。
降りしきる雨の音と雷の重低音がシアタールームに充満し、これから始まるキャシアンの波乱の運命を暗示するかのような音作りです。

あと、惑星フェリックスの街で毎朝打ち鳴らされる鐘の音が凄い!。
基本的には上空から聴こえてきますが、地上の場面に移ると鐘の音が壁などに反射してあちこちから聴こえてくるというかなり芸の細かい音響デザインが施されていました。
そして、この鐘の音は最終回で効果的に使われました。
TVシリーズながら下手な劇場用映画を超える巧みな音響演出が駆使されていて、私みたいなサラウンド愛好家には堪らない作品になっています。

4話から6話にかけても3話で一つのエピソードになっていて、キャシアンは帝国軍の基地に潜入して軍資金を盗むという泥棒仕事を請け負います。
この3本は1~3話とはまるで違うテイストで作られていて、どこか007映画のような雰囲気も醸し出していました。
また、オープンセットだった1~3話と違いどこかの草原でロケした自然の風景が中心になっているためトーンがガラリと変わっています。
ただし、1~3話と同様に3話連続で見ないと話が分かりにくいため、結局2日目も2時間半ほどかけて連続視聴しておりました。

第7話のみ単独エピソードでした。
ここから『ローグ・ワン』『ジェダイの帰還』で反乱軍の後ろ盾的存在だった女性議員:モン・モスマに焦点が当たっていきます。
4~6話でキャシアンたちが帝国の基地を襲撃したことがきっかけとなり、帝国の圧政と弾圧はより一層厳しいものになります。
しかし、それこそが反乱軍上層部の本当の狙いでした。
やんわりとした圧政には人々はいつしか慣れてしまい帝国の言いなりになっていきますが、理不尽で厳しい弾圧を受けると反発が生じ、やがて立ち上がる者(反乱者)たちが出てくるはずだ・・・と。
つまり、キャシアンはその捨て石として雇われたに過ぎなかったのです。
映画本編のエピソード4~6では正義の集団のように描かれていた反乱軍も、裏ではこうした汚い手を使って反帝国・反皇帝の風潮を焚きつけていたことが分かる実に奥深いドラマです。
でも、実際に見るまでその回が1話完結なのか続きものなのか分からないのは困りもので、この点だけが『キャシアン・アンド―』の欠点と言えます。
例えば1~3話は「フェリックス編」、4~6話は「軍資金略奪編」などとサブタイトルを付けて分かりやすくして欲しかったです。

それで言うと8話~10話は「監獄編」とでも呼ぶべき内容でした。
帝国軍に捕まったキャシアンはある惑星の海上に建てられた軍の工場に送り込まれて連日武器の部品を作らされ続けます。
囚人たちの多くは「ノルマを達成したら出所出来る」と信じていましたが、他の区域の造反事件を機に「ノルマに達しても担当区域を変えられるだけで一生出られない」と分かり、キャシアンを先頭に囚人全員が暴動を起こして脱走するというエピソードです。

収監時も脱走のときも囚人たちのリーダーだったキノ・ロイ役を、『フォースの覚醒』では敵の親分スノーク役を演じていたアンディ・サーキスさんが好演しています。
ところがこのキノ・ロイ、監獄からの海に飛び込んで泳いで逃げようという最後の最後に彼は意外な理由でその場に留まってしまいます。
「泳げないんだ・・・。」
思わずコケそうになりました(笑)。
ここまできてそれかいっ!。
でも、それだけに凄く印象に残る良いキャラクターだったのでシーズン2に再登場することを願っています。

『ローグ・ワン』で主人公:ジン・アーソの義父として登場したソウ・ゲレラも登場。
TVドラマシリーズといえども、ソウ役を映画版と同じ名優:フォレスト・ウィテカーさんが演じていることも嬉しかったです。

あと、このドラマは『ローグ・ワン』の5年前という設定なので、この頃にはソウの元を離れていたであろうジン・アーソ(演:フェリシティ・ジョーンズ)とキャシアンのすれ違いとかもシーズン2で見せて欲しいです。

第11話では、ポンコツ・ドロイド:B2EMOことビーの視点でキャシアンの母:マーヴァの死が描かれます。
ビーにとっては長年一緒に暮らした人たちのうち、キャシアンが家を出たのに続いて最後に残った老母も亡くなって家族全員を失うことになりました。
でも知能が子供レベルのビーには自分の身の周りで何が起こっているのかを理解出来ず、出棺されるマーヴァの遺体に「自分も一緒に行く」と駄々をこねます。
まるで親を失った幼子のようで思わず心が痛みました。
作者の視点選択の巧みさとビーへの愛情(1話の時点ではまさかコイツに泣かされるとは思わなかったです)に脱帽です。

キャシアンの育ての親のマーヴァは、かつて帝国軍に歯向かった者たちのリーダー格だった女性でした。
マーヴァの葬儀中、彼女が生前に残したメッセージが映写されます。
その言葉に、知らず知らずのうち帝国に迎合しつつあった人々の心に火がついてやがて反乱の火種となります。
「向き合いたくない真実に目を背けてきた」
「闇が錆のようにじわじわと周り全てを侵食している。我々が侵食を許した。」
「帝国は闇の中ではびこる病、我々が眠るほど力を増す。」
「戦え!」
市民の反乱の合図となったのは、第1話で印象的に使われていたあのフェリックスの鐘の音でした。
第1話から積み上げられてきたあらゆる要素が収束して一気に爆発する最高の最終回です。
今回はシーズン1ということで12話で終了しましたが本来は全24話の予定とのことです。
まだ全体の半分しか見ていないわけですがすっげー面白い!。
個人的に映画『ローグ・ワン』は『スター・ウォーズ』シリーズ中でも最高レベルの傑作だと思っているのですが、そのスピンオフドラマもまた違ったベクトルでの傑作です。
少なくとも『スター・ウォーズ』オリジナル三部作と『ローグ・ワン』が好きな人なら、このドラマを気に入らないはずはありません。
それくらい面白くて、尚且つ『スター・ウォーズ』の世界をより深く掘り下げる内容になっています。
シーズン2が待ち遠しくて仕方ありません。
【第95回アカデミー賞】

13日(月曜)はアカデミー賞発表の日でした。
私は「発表は午後からだろう」と勘違いしていたんですが、朝WOWOWを見ていたらいきなり助演女優賞が決まっておりました。
本当は午前中税務所に確定申告を出しに行く予定だったのですが、急遽朝から昼過ぎまではWOWOWのアカデミー賞授賞式の生中継を見ておりました。
昨年のビンタ事件のようなトンデモハプニングは起こりませんでしたが(笑)、今年は「リアルタイムで見れて良かった!」と思わせてくれるステキな場面がありました。

それは『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』の名子役だったキー・ホイ・クアンさんが助演男優賞を受賞した時です。
大ヒット作『魔宮の伝説』の反響を受けていくつかの映画に子役として出演したクアンさんも、大人になると「アジア系だから」というただそれだけの理由でオファーが来なくなり、長い間映画の裏方の仕事を続けていたそうです。

子役時代に望外の人気を得た子役はその後の人生において道を踏み外してしまうことが少なくありません。
例えば・・・
『ホーム・アローン』のマコーレー・カルキン君。
『ターミネーター2』のエドワード・ファーロング君。
『スター・ウォーズ ファントム・メナス』のジェイク・ロイド君。
彼らはその後一様に家庭崩壊や薬物依存や暴力沙汰などの騒動を起こし、中には警察のごやっかいになった者もいました。
そんな魔窟のような映画界で、クアンさんはどんなに差別を受けようとも夢を諦めず、裏方スタッフとしてハリウッド映画界に残って努力を続けながらチャンスを待ち続けていたのです。

壇上に上がったクアンさんのスピーチはベトナム移民時代から自分を支えてくれた母親と弟と、「いつかあなたの時代が来る」と励まし続けてくれた奥さんに向けられたもので、聞いていて思わずもらい泣きしそうになりました。
ただ、私としてはあと一人、彼に映画界で最初のチャンスをもたらしてくれたスピルバーグ監督にも感謝の言葉を述べて欲しかったです。

作品賞も『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が受賞。
これはちょっと意外でした。
面白い映画であったことは否定しませんが、「え?、あの下品な映画がオスカー?。」と思ったこともまた確かです(笑)。

作品賞が発表された瞬間、他のノミネート作品の関係者たちが皆一様に「え?アレが?」という複雑な表情をしていたのが妙に印象に残っています(笑)。

作品賞のプレゼンターはインディ・ジョーンズことハリソン・フォード氏。
ここでもクアン氏の喜びが爆発し、年の離れたかつての相棒にまるで子供のように抱きついていました。

そして、その二人の姿を笑顔で見つめるスピルバーグ監督。
なんかジ~ンときてしまいました。
この場面をリアルタイムで見れて本当に良かったです。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

今週前半は自分の時間が多目に取れたこともあって、ディズニープラスのTVシリーズ『キャシアン・アンド―(シーズン1)』全12話を5日間かけて一気見しておりました。
かなり控えめに言って「傑作」です!。
3/13(月)~3/17(金)
『キャシアン・アンド―(全12話)』🈠
(ホームシアター:ディズニープラス)

『スター・ウォーズ』エピソード4の数分前までを描いた傑作スピン・オフ映画『ローグ・ワン』の主要人物:キャシアン・アンド―の過去を描くドラマシリーズ。
つまりスピン・オフのそのまたスピン・オフ、前日譚のそのまた前日譚というわけです。
一体どこまで広がるのか『スター・ウォーズ』ワールド!。
スカイウォーカーの血族も、ジェダイも、シスも、フォースも出て来ませんが、あの世界の片隅がしっかりと描かれていて『スター・ウィーズ』ユニバースの一部となっています。

少なくとも映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が好きな人なら見て損はないと断言します。
「これまで反乱軍のために手を汚してきた。後ろめたい任務を終えるたびに大義のためだと自分に言い聞かせてきた。」
シーズン2までの全24話を見終えたとき、あのキャシアン・アンド―の名セリフがより奥深いものとなるはずです。

他サイトで「1話から3話までは一気に見るべき」と書かれていたのを読んで、月曜日は3話まで一気見しました。
キャシアンの少年期と現在の青年期の二つの時代を交互に描くことで、キャシアンの出自や現在彼が置かれている状況が分かる作りになっています。
ただし、この構成をそのまま3回に分けて描いているため、一気に見ないと逆に分かりにくくなってしまうのが難点です。
つまり、一本の2時間強の映画を3分割しているのと同じなのです。
「3話までは一気に見るべし」という意味が分かりました。
なるほど、先人のアドバイスには素直に従っておいて損はないということですね。

内容はもちろんのこと、ドルビーアトモスの音響効果が素晴らしいです。
そのことは第1話冒頭のシーンだけで分かりました。
降りしきる雨の音と雷の重低音がシアタールームに充満し、これから始まるキャシアンの波乱の運命を暗示するかのような音作りです。

あと、惑星フェリックスの街で毎朝打ち鳴らされる鐘の音が凄い!。
基本的には上空から聴こえてきますが、地上の場面に移ると鐘の音が壁などに反射してあちこちから聴こえてくるというかなり芸の細かい音響デザインが施されていました。
そして、この鐘の音は最終回で効果的に使われました。
TVシリーズながら下手な劇場用映画を超える巧みな音響演出が駆使されていて、私みたいなサラウンド愛好家には堪らない作品になっています。

4話から6話にかけても3話で一つのエピソードになっていて、キャシアンは帝国軍の基地に潜入して軍資金を盗むという泥棒仕事を請け負います。
この3本は1~3話とはまるで違うテイストで作られていて、どこか007映画のような雰囲気も醸し出していました。
また、オープンセットだった1~3話と違いどこかの草原でロケした自然の風景が中心になっているためトーンがガラリと変わっています。
ただし、1~3話と同様に3話連続で見ないと話が分かりにくいため、結局2日目も2時間半ほどかけて連続視聴しておりました。

第7話のみ単独エピソードでした。
ここから『ローグ・ワン』『ジェダイの帰還』で反乱軍の後ろ盾的存在だった女性議員:モン・モスマに焦点が当たっていきます。
4~6話でキャシアンたちが帝国の基地を襲撃したことがきっかけとなり、帝国の圧政と弾圧はより一層厳しいものになります。
しかし、それこそが反乱軍上層部の本当の狙いでした。
やんわりとした圧政には人々はいつしか慣れてしまい帝国の言いなりになっていきますが、理不尽で厳しい弾圧を受けると反発が生じ、やがて立ち上がる者(反乱者)たちが出てくるはずだ・・・と。
つまり、キャシアンはその捨て石として雇われたに過ぎなかったのです。
映画本編のエピソード4~6では正義の集団のように描かれていた反乱軍も、裏ではこうした汚い手を使って反帝国・反皇帝の風潮を焚きつけていたことが分かる実に奥深いドラマです。
でも、実際に見るまでその回が1話完結なのか続きものなのか分からないのは困りもので、この点だけが『キャシアン・アンド―』の欠点と言えます。
例えば1~3話は「フェリックス編」、4~6話は「軍資金略奪編」などとサブタイトルを付けて分かりやすくして欲しかったです。

それで言うと8話~10話は「監獄編」とでも呼ぶべき内容でした。
帝国軍に捕まったキャシアンはある惑星の海上に建てられた軍の工場に送り込まれて連日武器の部品を作らされ続けます。
囚人たちの多くは「ノルマを達成したら出所出来る」と信じていましたが、他の区域の造反事件を機に「ノルマに達しても担当区域を変えられるだけで一生出られない」と分かり、キャシアンを先頭に囚人全員が暴動を起こして脱走するというエピソードです。

収監時も脱走のときも囚人たちのリーダーだったキノ・ロイ役を、『フォースの覚醒』では敵の親分スノーク役を演じていたアンディ・サーキスさんが好演しています。
ところがこのキノ・ロイ、監獄からの海に飛び込んで泳いで逃げようという最後の最後に彼は意外な理由でその場に留まってしまいます。
「泳げないんだ・・・。」
思わずコケそうになりました(笑)。
ここまできてそれかいっ!。
でも、それだけに凄く印象に残る良いキャラクターだったのでシーズン2に再登場することを願っています。

『ローグ・ワン』で主人公:ジン・アーソの義父として登場したソウ・ゲレラも登場。
TVドラマシリーズといえども、ソウ役を映画版と同じ名優:フォレスト・ウィテカーさんが演じていることも嬉しかったです。

あと、このドラマは『ローグ・ワン』の5年前という設定なので、この頃にはソウの元を離れていたであろうジン・アーソ(演:フェリシティ・ジョーンズ)とキャシアンのすれ違いとかもシーズン2で見せて欲しいです。

第11話では、ポンコツ・ドロイド:B2EMOことビーの視点でキャシアンの母:マーヴァの死が描かれます。
ビーにとっては長年一緒に暮らした人たちのうち、キャシアンが家を出たのに続いて最後に残った老母も亡くなって家族全員を失うことになりました。
でも知能が子供レベルのビーには自分の身の周りで何が起こっているのかを理解出来ず、出棺されるマーヴァの遺体に「自分も一緒に行く」と駄々をこねます。
まるで親を失った幼子のようで思わず心が痛みました。
作者の視点選択の巧みさとビーへの愛情(1話の時点ではまさかコイツに泣かされるとは思わなかったです)に脱帽です。

キャシアンの育ての親のマーヴァは、かつて帝国軍に歯向かった者たちのリーダー格だった女性でした。
マーヴァの葬儀中、彼女が生前に残したメッセージが映写されます。
その言葉に、知らず知らずのうち帝国に迎合しつつあった人々の心に火がついてやがて反乱の火種となります。
「向き合いたくない真実に目を背けてきた」
「闇が錆のようにじわじわと周り全てを侵食している。我々が侵食を許した。」
「帝国は闇の中ではびこる病、我々が眠るほど力を増す。」
「戦え!」
市民の反乱の合図となったのは、第1話で印象的に使われていたあのフェリックスの鐘の音でした。
第1話から積み上げられてきたあらゆる要素が収束して一気に爆発する最高の最終回です。
今回はシーズン1ということで12話で終了しましたが本来は全24話の予定とのことです。
まだ全体の半分しか見ていないわけですがすっげー面白い!。
個人的に映画『ローグ・ワン』は『スター・ウォーズ』シリーズ中でも最高レベルの傑作だと思っているのですが、そのスピンオフドラマもまた違ったベクトルでの傑作です。
少なくとも『スター・ウォーズ』オリジナル三部作と『ローグ・ワン』が好きな人なら、このドラマを気に入らないはずはありません。
それくらい面白くて、尚且つ『スター・ウォーズ』の世界をより深く掘り下げる内容になっています。
シーズン2が待ち遠しくて仕方ありません。
【第95回アカデミー賞】

13日(月曜)はアカデミー賞発表の日でした。
私は「発表は午後からだろう」と勘違いしていたんですが、朝WOWOWを見ていたらいきなり助演女優賞が決まっておりました。
本当は午前中税務所に確定申告を出しに行く予定だったのですが、急遽朝から昼過ぎまではWOWOWのアカデミー賞授賞式の生中継を見ておりました。
昨年のビンタ事件のようなトンデモハプニングは起こりませんでしたが(笑)、今年は「リアルタイムで見れて良かった!」と思わせてくれるステキな場面がありました。

それは『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』の名子役だったキー・ホイ・クアンさんが助演男優賞を受賞した時です。
大ヒット作『魔宮の伝説』の反響を受けていくつかの映画に子役として出演したクアンさんも、大人になると「アジア系だから」というただそれだけの理由でオファーが来なくなり、長い間映画の裏方の仕事を続けていたそうです。

子役時代に望外の人気を得た子役はその後の人生において道を踏み外してしまうことが少なくありません。
例えば・・・
『ホーム・アローン』のマコーレー・カルキン君。
『ターミネーター2』のエドワード・ファーロング君。
『スター・ウォーズ ファントム・メナス』のジェイク・ロイド君。
彼らはその後一様に家庭崩壊や薬物依存や暴力沙汰などの騒動を起こし、中には警察のごやっかいになった者もいました。
そんな魔窟のような映画界で、クアンさんはどんなに差別を受けようとも夢を諦めず、裏方スタッフとしてハリウッド映画界に残って努力を続けながらチャンスを待ち続けていたのです。

壇上に上がったクアンさんのスピーチはベトナム移民時代から自分を支えてくれた母親と弟と、「いつかあなたの時代が来る」と励まし続けてくれた奥さんに向けられたもので、聞いていて思わずもらい泣きしそうになりました。
ただ、私としてはあと一人、彼に映画界で最初のチャンスをもたらしてくれたスピルバーグ監督にも感謝の言葉を述べて欲しかったです。

作品賞も『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が受賞。
これはちょっと意外でした。
面白い映画であったことは否定しませんが、「え?、あの下品な映画がオスカー?。」と思ったこともまた確かです(笑)。

作品賞が発表された瞬間、他のノミネート作品の関係者たちが皆一様に「え?アレが?」という複雑な表情をしていたのが妙に印象に残っています(笑)。

作品賞のプレゼンターはインディ・ジョーンズことハリソン・フォード氏。
ここでもクアン氏の喜びが爆発し、年の離れたかつての相棒にまるで子供のように抱きついていました。

そして、その二人の姿を笑顔で見つめるスピルバーグ監督。
なんかジ~ンときてしまいました。
この場面をリアルタイムで見れて本当に良かったです。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
週刊映画鑑賞記(2023.3/6~2023.3/12)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

今週は久し振りに映画館に行きました。
映画館で映画を観たのは年明けの『空の大怪獣ラドン』(「午前十時の映画祭」)以来なのでおよそ2ヶ月ぶりです。
3/6(月)
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)

今年に入って2本目となる映画館での鑑賞作品は、アカデミー賞候補にも名を連ねているこの作品でした。
パラレルワールドものということと、昔『インディ・ジョーンズ』に出ていた子役さんが久し振りに映画出演しているということで観に行きました。

劇場は福井コロナシネマワールド。
毎日通勤に使う国道沿いにあるため仕事帰りに立ち寄ることも多いシネコンですが、ここに入るのも昨年暮れの『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』以来なので約2ヶ月半ぶりです。

しばらく行かないうちに、座席予約チケットが紙ではなくスマホに表示したQRコードを受け付けで読み込ませて入館するシステムに変わっていました。
あと、以前は必ず行われていた体温チェックが無くなっていました。
昨今の567ウィルス感染に対する世相の変化を受けて撤廃したものと思われます。

客数は私を入れて20人くらいだったと思います。
平日の午前中であることを考えればよく入っていたほうではないでしょうか。
ただ、ただでさえややこしい話が猛スピードで展開するうえに下品なギャグが多かったこともあってか、帰り際には皆さんなんだか複雑な表情をしてました(笑)。

無限に存在するパラレルワールドの中の一つの世界で、他の世界に生きている自分とリンクする技術が開発された。
それと同時に全てのユニバースを消去しようとする巨悪も出現。
そちらの世界のウェイモンド(演:キー・ホイ・クアン)は、この世界では冴えない平凡な男として生きている自分にリンクして別の世界ではカンフーマスターだった妻のエブリン(演:ミシェル・ヨー)の力を借りて敵に立ち向かおうとする。
・・・という解釈で合ってますかね?

実は私、学生時代に8ミリやビデオで自主映画を作っていた頃からパラレルワールドものは大好物でして、30分くらいのパラレルワールドもの短編SFを何本も作ったことがあるのですよ。
ていうか、一番作りやすいSFネタでした。
大掛かりなセットも派手な仕掛けも必要なく、脚本の練り込みと俳優の演技力だけで普段とは微妙に違う世界に迷い込んでしまう恐怖や面白さを作り出せるからです。
そのおかげで、本作の二重三重に絡み合った複雑なパラレルワールド設定もすぐに受け入れることが出来ました。
基本設定さえ自分なりに飲み込めば、あとは見せ場の連続で息つくヒマもないくらい面白かったです。

この映画には『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』の名子役:キー・ホイ・クァンさんが出演しています。
冴えない旦那/頼れるカンフーの達人/エブリンと結婚しなかった”もしも”の世界の優男/滅びかけた世界の指揮官といった別の人生を歩んだ同じ人物を演じ分けていました。

先日クァンさんがハリソン・フォード氏と38年ぶりに再会した時の写真が話題になりましたが、ハリソンさんは彼を一目見ただけで「ショート・ラウンドか!?」と声をかけてくれたそうです。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を見てその理由が分かりました。
今は50歳近いはずですが、顔つきはショート・ラウンドがそのまんま大人になったような風貌で、声もまだ声変わりしていないかのようなあの高い声のままです。
そういえば、どこかで一瞬『魔宮の伝説』のショート・ラウンドのセリフを喋っていたような気も・・・?
大人になってからは俳優として活躍するチャンスに恵まれなかったとのことですが、そんな彼が表舞台に帰ってきたことを今は手放しで喜んでいます。

ただ、この映画は言葉にするのも憚られるお下劣なギャグが多くて閉口しました。
別の世界の自分とリンクする時は「普段は絶対しないような奇行をする」ことが発動条件になっています。
最初のうちは靴を左右逆に履くとかスティックのりをむしゃむしゃ食べるといった程度の可愛いものでしたが、ストーリーが進むにつれてそれがどんどんおかしな方向にエスカレートしていくのです。
具体的にはとても書けませんが、↑の画像のスキンヘッドの警備員と左足上げてる奴には要注意です(笑)。
3/10(金)
『1999年の夏休み』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

1988年公開作品。
いわゆるBL(ボーイズ・ラブ=少年同士の同性愛)を描いた映画ですが、宝塚のように4人の少年役を10代の少女が演じることで生臭さが全く感じられない異色作です。
もし現在の日本映画界で作られるとしたらジャ〇ーズあたりの美少年をかき集めるところでしょうが、本作で描かれた少年でも少女でもない独自の中性感は絶対に出せないと思います。
ただし、声に関しては女の子っぽさを隠し切れなかったのか、4人のうち2人のセリフはプロの声優さんによって吹き替えられています。
監督は平成『ガメラ』シリーズの金子修介監督。
実は『ガメラ 大怪獣空中決戦』を見た後、レンタルビデオで『咬みつきたい』『毎日が夏休み』など過去の金子監督作品をいくつか続けざまに見たことがあって、その中に『1999年の夏休み』も含まれておりました。
しかし、当時の私は「女の子が少年役を演じる同性愛もの」という奇抜すぎる内容についていけず、最初の数分で見るのを止めてしまいました。
だから実質今回が初観賞になります。

禁断の恋にひた走る無垢な少年たちの姿を描いた映画・・・なのですが、50代のおっさんになった今の私には短パンからのぞき見える彼ら(彼女たち)のむちっとした太ももとか、隠しきれない女性体形に目が行ってしまって己の心の汚れ具合を思い知らされるばかりでありました(恥)。

ブラウン管と基盤がむき出しの奇怪な形状のパソコンなどを見ると、現在私たちが生きているこの現実世界とは全く違う歴史を歩んだ異世界のようであり、また、4人の少年以外誰一人姿を現さないことから意図的に終末の雰囲気を醸し出しているように思えます。
時代設定はタイトルにある通り1999年。
”1999年の夏”といえば、「ノストラダムスの大予言」で”恐怖の大王が降りてきて地球は滅亡する”と言われていた時期です。
世界最後の夏を閉ざされた学園宿舎で迎えることになる少年たちの不思議で倒錯した物語ということでしょうか?。

4人の出演者のうち一番年下の少年を演じたのは深津絵里さん(当時の芸名は水原里絵)です。

実は私、大ファンとはいかないまでも彼女が出ている映画やドラマは結構見ていて、深津さんが出演していると何だか安心感があるのですよ。
色々な作品で見せてくれるはにかんだ笑顔が大好きなのです。
『ハル』のパソコン通信(死語)で顔も知らない相手に惹かれていくOL役も、『博士の愛した数式』の心優しく機転が利く家政婦さん役も、『ステキな金縛り』等のコメディエンヌぶりも良かったです。
また、おととし私がどハマりしたNHKの朝ドラ『カムカムエブリバディ』のるい役も記憶に新しいところです。
上白石萌音さん、深津絵里さんとお気に入りの女優さんが連続で出演していたので毎朝楽しみでした。

今は凄くいいオンナになっているけれど、少女時代はボーイッシュで自分のことを「ボク」と言っていたのだな・・・みたいな、やはりオジサン的な見方をしてしまう私です(汗)。
ひとつだけ最後まで疑問が残るのは、映画冒頭で語られる年老いた男性の声が回顧するナレーションです。
「わたしがまだ何も知らなかったあの年の夏休み。世界がそれまでとは全く違って見えるような、今でもはっきり思い出すことができるあの年の夏休み・・・。」
1999年の夏休みに結局恐怖の大王は来なかったのか?。
そして、あの声の主は4人のうちの誰なのか?。
まだまだ考察の余地が残る作品です。
【明日は確定申告+アカデミー賞】

明日は税務署に直接出向いて確定申告を済ませてきます。
毎年この時期になると「あの領収書が無い!」とか「車と機材の減価償却費っていくらだったっけ?」とあたふたしております。
成長というものが無いですね(笑)。
今はスマホで簡単に出来ると言われますが、やっぱり直接税務署へ行って教えてもらいながら提出するのが安心です。
あとから何か言われたとしても「提出したとき税務署の奴がOK出したんだから」と言えますから(笑)。

そして明日は第95回アカデミー賞発表の日でもあります。
確定申告は早めに済ませて作品賞や監督賞など主要な発表はリアルタイムで見るつもりです。
去年のビンタ事件とか6年前の作品賞発表ミスみたいな派手なハプニングが起こらないとも限りませんから(笑)。

ちなみに、私が見た範囲内では『西部戦線異状なし』に作品賞を獲らせてあげたいです。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

今週は久し振りに映画館に行きました。
映画館で映画を観たのは年明けの『空の大怪獣ラドン』(「午前十時の映画祭」)以来なのでおよそ2ヶ月ぶりです。
3/6(月)
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)

今年に入って2本目となる映画館での鑑賞作品は、アカデミー賞候補にも名を連ねているこの作品でした。
パラレルワールドものということと、昔『インディ・ジョーンズ』に出ていた子役さんが久し振りに映画出演しているということで観に行きました。

劇場は福井コロナシネマワールド。
毎日通勤に使う国道沿いにあるため仕事帰りに立ち寄ることも多いシネコンですが、ここに入るのも昨年暮れの『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』以来なので約2ヶ月半ぶりです。

しばらく行かないうちに、座席予約チケットが紙ではなくスマホに表示したQRコードを受け付けで読み込ませて入館するシステムに変わっていました。
あと、以前は必ず行われていた体温チェックが無くなっていました。
昨今の567ウィルス感染に対する世相の変化を受けて撤廃したものと思われます。

客数は私を入れて20人くらいだったと思います。
平日の午前中であることを考えればよく入っていたほうではないでしょうか。
ただ、ただでさえややこしい話が猛スピードで展開するうえに下品なギャグが多かったこともあってか、帰り際には皆さんなんだか複雑な表情をしてました(笑)。

無限に存在するパラレルワールドの中の一つの世界で、他の世界に生きている自分とリンクする技術が開発された。
それと同時に全てのユニバースを消去しようとする巨悪も出現。
そちらの世界のウェイモンド(演:キー・ホイ・クアン)は、この世界では冴えない平凡な男として生きている自分にリンクして別の世界ではカンフーマスターだった妻のエブリン(演:ミシェル・ヨー)の力を借りて敵に立ち向かおうとする。
・・・という解釈で合ってますかね?

実は私、学生時代に8ミリやビデオで自主映画を作っていた頃からパラレルワールドものは大好物でして、30分くらいのパラレルワールドもの短編SFを何本も作ったことがあるのですよ。
ていうか、一番作りやすいSFネタでした。
大掛かりなセットも派手な仕掛けも必要なく、脚本の練り込みと俳優の演技力だけで普段とは微妙に違う世界に迷い込んでしまう恐怖や面白さを作り出せるからです。
そのおかげで、本作の二重三重に絡み合った複雑なパラレルワールド設定もすぐに受け入れることが出来ました。
基本設定さえ自分なりに飲み込めば、あとは見せ場の連続で息つくヒマもないくらい面白かったです。

この映画には『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』の名子役:キー・ホイ・クァンさんが出演しています。
冴えない旦那/頼れるカンフーの達人/エブリンと結婚しなかった”もしも”の世界の優男/滅びかけた世界の指揮官といった別の人生を歩んだ同じ人物を演じ分けていました。

先日クァンさんがハリソン・フォード氏と38年ぶりに再会した時の写真が話題になりましたが、ハリソンさんは彼を一目見ただけで「ショート・ラウンドか!?」と声をかけてくれたそうです。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を見てその理由が分かりました。
今は50歳近いはずですが、顔つきはショート・ラウンドがそのまんま大人になったような風貌で、声もまだ声変わりしていないかのようなあの高い声のままです。
そういえば、どこかで一瞬『魔宮の伝説』のショート・ラウンドのセリフを喋っていたような気も・・・?
大人になってからは俳優として活躍するチャンスに恵まれなかったとのことですが、そんな彼が表舞台に帰ってきたことを今は手放しで喜んでいます。

ただ、この映画は言葉にするのも憚られるお下劣なギャグが多くて閉口しました。
別の世界の自分とリンクする時は「普段は絶対しないような奇行をする」ことが発動条件になっています。
最初のうちは靴を左右逆に履くとかスティックのりをむしゃむしゃ食べるといった程度の可愛いものでしたが、ストーリーが進むにつれてそれがどんどんおかしな方向にエスカレートしていくのです。
具体的にはとても書けませんが、↑の画像のスキンヘッドの警備員と左足上げてる奴には要注意です(笑)。
3/10(金)
『1999年の夏休み』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

1988年公開作品。
いわゆるBL(ボーイズ・ラブ=少年同士の同性愛)を描いた映画ですが、宝塚のように4人の少年役を10代の少女が演じることで生臭さが全く感じられない異色作です。
もし現在の日本映画界で作られるとしたらジャ〇ーズあたりの美少年をかき集めるところでしょうが、本作で描かれた少年でも少女でもない独自の中性感は絶対に出せないと思います。
ただし、声に関しては女の子っぽさを隠し切れなかったのか、4人のうち2人のセリフはプロの声優さんによって吹き替えられています。
監督は平成『ガメラ』シリーズの金子修介監督。
実は『ガメラ 大怪獣空中決戦』を見た後、レンタルビデオで『咬みつきたい』『毎日が夏休み』など過去の金子監督作品をいくつか続けざまに見たことがあって、その中に『1999年の夏休み』も含まれておりました。
しかし、当時の私は「女の子が少年役を演じる同性愛もの」という奇抜すぎる内容についていけず、最初の数分で見るのを止めてしまいました。
だから実質今回が初観賞になります。

禁断の恋にひた走る無垢な少年たちの姿を描いた映画・・・なのですが、50代のおっさんになった今の私には短パンからのぞき見える彼ら(彼女たち)のむちっとした太ももとか、隠しきれない女性体形に目が行ってしまって己の心の汚れ具合を思い知らされるばかりでありました(恥)。

ブラウン管と基盤がむき出しの奇怪な形状のパソコンなどを見ると、現在私たちが生きているこの現実世界とは全く違う歴史を歩んだ異世界のようであり、また、4人の少年以外誰一人姿を現さないことから意図的に終末の雰囲気を醸し出しているように思えます。
時代設定はタイトルにある通り1999年。
”1999年の夏”といえば、「ノストラダムスの大予言」で”恐怖の大王が降りてきて地球は滅亡する”と言われていた時期です。
世界最後の夏を閉ざされた学園宿舎で迎えることになる少年たちの不思議で倒錯した物語ということでしょうか?。

4人の出演者のうち一番年下の少年を演じたのは深津絵里さん(当時の芸名は水原里絵)です。

実は私、大ファンとはいかないまでも彼女が出ている映画やドラマは結構見ていて、深津さんが出演していると何だか安心感があるのですよ。
色々な作品で見せてくれるはにかんだ笑顔が大好きなのです。
『ハル』のパソコン通信(死語)で顔も知らない相手に惹かれていくOL役も、『博士の愛した数式』の心優しく機転が利く家政婦さん役も、『ステキな金縛り』等のコメディエンヌぶりも良かったです。
また、おととし私がどハマりしたNHKの朝ドラ『カムカムエブリバディ』のるい役も記憶に新しいところです。
上白石萌音さん、深津絵里さんとお気に入りの女優さんが連続で出演していたので毎朝楽しみでした。

今は凄くいいオンナになっているけれど、少女時代はボーイッシュで自分のことを「ボク」と言っていたのだな・・・みたいな、やはりオジサン的な見方をしてしまう私です(汗)。
ひとつだけ最後まで疑問が残るのは、映画冒頭で語られる年老いた男性の声が回顧するナレーションです。
「わたしがまだ何も知らなかったあの年の夏休み。世界がそれまでとは全く違って見えるような、今でもはっきり思い出すことができるあの年の夏休み・・・。」
1999年の夏休みに結局恐怖の大王は来なかったのか?。
そして、あの声の主は4人のうちの誰なのか?。
まだまだ考察の余地が残る作品です。
【明日は確定申告+アカデミー賞】

明日は税務署に直接出向いて確定申告を済ませてきます。
毎年この時期になると「あの領収書が無い!」とか「車と機材の減価償却費っていくらだったっけ?」とあたふたしております。
成長というものが無いですね(笑)。
今はスマホで簡単に出来ると言われますが、やっぱり直接税務署へ行って教えてもらいながら提出するのが安心です。
あとから何か言われたとしても「提出したとき税務署の奴がOK出したんだから」と言えますから(笑)。

そして明日は第95回アカデミー賞発表の日でもあります。
確定申告は早めに済ませて作品賞や監督賞など主要な発表はリアルタイムで見るつもりです。
去年のビンタ事件とか6年前の作品賞発表ミスみたいな派手なハプニングが起こらないとも限りませんから(笑)。

ちなみに、私が見た範囲内では『西部戦線異状なし』に作品賞を獲らせてあげたいです。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。