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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2017.2/6~2017.2/12)

トガジンです。

毎週日曜の夜は、この一週間に観た映画の感想をまとめて書き連ねています。

2/6(月)
『ほんとにあった! 新・呪われたビデオ』🈠
(テレビ:レンタルDVD)
ほんとにあった! 新・呪われたビデオ

ホラーものは苦手だと言いながら、『ほんとにあった! 呪いのビデオ』シリーズだけは欠かさず観ています。
しかし今回のは、いつもの『呪いのビデオ』と間違えて借りてしまった類似品『新・呪われたビデオ』です。
心霊ブームの先駆けとなった制作会社が倒産してその倉庫に残されていた大量の撮影素材を譲り受けて作ったとのことですが、本家のパル企画が倒産したのかと思ってしまいました。

以前『ほんとにあった!呪いのビデオ』シリーズを手がけたディレクターたちの手によるものだそうですが、ネタの質もその見せ方も溜めもヒネリもなく本家には遠く及びません。
そしてやはりナレーションには、あの中村義洋カントクの「おわかりいただけただろうか?」の名調子がないと駄目ですね。
とはいえ本家の方も、現在の菊池ディレクターになってから人間味が無くなってつまらなくなっているのも事実なのですが・・・。

この日は仕事が午後からでしたので出勤前に観てさっさと返却することにしました。
この手のものを夜観るのは怖いので明るいうちに観てしまうことにしています。

『ドクター・ストレンジ』🈠
(劇場:テアトルサンク)
ドクター・ストレンジ

こちらは仕事帰りに観てきた作品です。
期待も予備知識も全く無しに観たのですが、新ヒーローの誕生編であることから特に戸惑う事なく楽しむことが出来ました。
ただ、ストーリーは『スター・ウォーズ』に酷似していて、映像も『インセプション』の発展形でしかなく、これといった斬新さは感じられませんでした。
私は2D字幕版で鑑賞したのですが3D版IMAXが大迫力で好評のようです。
3D版を選択していれば違った感想になったかも知れません。

2/7(火)
『宇宙戦艦ヤマト』(劇場版)
(ホームシアター:Blu-ray)
宇宙戦艦ヤマト 劇場版

今月末からリブート版の続編『宇宙戦艦ヤマト2202-愛の戦士たち-』全七章シリーズが公開スタートするということで、予習・復習として旧作を観返したくなりました。

『宇宙戦艦ヤマト』は、私の少年期に大きな影響を及ぼした作品の一つです。
最初のTV放映やブーム絶頂期には、宇宙を舞台とした血沸き肉躍る宇宙冒険ものとして唯一無二の存在でした。
そして、『機動戦士ガンダム』や『銀河鉄道999』の登場と自身の完結宣言によって一度はその役目を終えた作品です。
しかし、無理矢理な続編製作を繰り返すうちに大衆から飽きられていき、版権問題やプロデューサーの逮捕でファンからも見放されました。
かつて心躍らせた作品の栄華と没落をわずか数年のうちに見せつけられました。

この劇場版『宇宙戦艦ヤマト』は、全26話のTVアニメを2時間15分ほどに再編集したものですが、ストーリーや映像の粗はともかく当時の気分を思い出すには十分すぎる熱さがあります。
次は『さらば~』に行くべきか『2199』全七章に行くべきか思案中です。

2/8(水)
『虐殺器官』🈠
(劇場:テアトルサンク)
残虐器官

伊藤計劃という若くして亡くなったSF作家の処女作をアニメ化したものです。
人間の理性を司る脳の部位を麻痺させる言葉を操る男と、薬物や訓練によって良心の呵責を抑制された兵士との闘いを描いています。
予備知識なしで観に行ったことを後悔しました。
対人戦をまるでゲームのように描いており、人体破壊描写などの不快な表現も多いです。
特にゲリラとはいえ少年兵を次々と射殺していくところは気が滅入って仕方がありません。
R指定にするべきアニメです。
これが実写だったら間違いなく途中で退席していたと思います。

ただ不思議なことに、微塵も感情移入できない無機質なキャラクターたちが、銃弾を食らい肉片となって飛び散る瞬間にだけ人間らしく見えるという矛盾した感覚もありました。

2/9(木)
映画鑑賞なし

2/10(金
『ジムノペディに乱れる』🈠
(劇場:テアトルサンク)
ジムノペディに乱れる

「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の一本です。
昔の「日活ロマンポルノ」との違いや違和感については金曜日に書いたので、今回は内容について少し書きとめておきます。

板尾創路が演じる映画監督・古谷は、今は仕事も名声も家庭も失った駄目男。
しかし、何故か彼の周囲からは何人もの女性が近寄ってきて、金は無いが女性には不自由しないという羨ましいお話です。
10分に一度濡れ場を作るとなるとこういうファンタジーな展開になってしまうのも道理ですが、不思議と新鮮な気持ちで観ることが出来ました。
それはおそらく、行定勲監督ならでは美しい映像と、シネスコスクリーンいっぱいに映し出される女優の裸体や濡れ場の迫力がそうさせてくれたのだと思います。
それと、アダルトビデオではほとんど見ることの無い「男性が主人公」のエロ映像作品という点も新鮮でした。

2/11(土)
映画鑑賞なし

2/12(日)
『ゴジラ対へドラ』
(ホームシアター:Blu-ray)
1971 ゴジラ対へドラ

煮詰まり気味のレビューをまとめるためにもう一回観返しました。
現在の目で見ると中盤以降の失速感が気になりますが、それでも板野監督の強い想いとビジュアル・センスが詰まった作家性の高い作品です。
あの「ゴジラが飛ぶシーン」にプロデューサーが激怒したといいますが、怪獣が吹き出しで喋ったり科学的裏付けもなく巨大化するロボットを登場させるよりはマシだと思いますがね~。
『ゴジラ対へドラ』のレビュー記事は今週中のアップを予定しております。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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