『ラ・ラ・ランド』🈠
CATEGORY外国映画:ラ行
ネタバレが含まれています。
未鑑賞の方はご注意願います。
トガジンです。
毎週月曜日はメンズ・デーということで、今日も帰りに映画館に寄って来ました。
観たのは、アカデミー作品賞の本命とされていたこの作品です。
『ラ・ラ・ランド』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)

新作のミュージカル映画を観たのは『舞妓はレディ』以来だと思います(笑)。
冒頭の渋滞中の高速道路でのミュージカルシーンで一気に引き込まれてしまいました。
あの一連のシーンは1カットで撮っていたと思うのですが、商売柄あれをどうやって撮影したのかが気になります。
最後の方でカメラが高所へ上がって行きましたが、クレーンなのかカメラマンを吊り上げていたのか?。
カメラが周囲を縦横無尽に動き回る演者たちをスイッシュで追っていたのでカメラマンが直接操作していたと思うのですが、俳優さんたちの全ての動きとカメラワークのタイミングが完全に合わせなければ出来ないシーンです。
お見事でした。
アカデミー賞当日ということもあってかお客の入りも良く、年配の方も多かったように思います。
しかし、観終わって「あー楽しかった!」と笑顔で映画館を出られるタイプの作品ではなく、ほろ苦い終わり方をする映画でした。
巡り合った男女がお互いの夢の実現を励まし合うものの、それが実現した時にはお互い手の届かないところに行ってしまったというお話で、一緒に観ていた他のお客さんたちの多くが「こんなはずじゃなかった」という表情で劇場から出ていました。
アカデミー監督賞受賞作品に対して畏れ多いですが、ストーリーと細部の描写不足に若干の不満があります。
セス役のライアン・ゴズリングが作品に溶け込んでいないような印象を受けました。
踊りが苦手なのか、動きが消極的でエマ・ストーンとのコンビネーションも合っていません。
ジーン・ケリーやフレッド・アステアとまでは云いませんが、ミュージカル映画の主演男優としては物足りなく感じました。
しかしピアノに関しては、猛特訓して実際に彼が弾いているそうで、その点ではやはり素晴らしい俳優さんだと思います。
それとミア(演:エマ・シーン)がプリウスに乗っているというのも妙な気がします。
オーディションに落ちまくって、撮影所内のお店でバイトして、劇場使用料も払えないと泣いていた貧乏女優がプリウス?。
おそらく以前に付き合っていた事業家の弟がプレゼントしてくれたものだと思いますが、その辺の事情がハッキリしないために彼女が金持ちとセスとを二股かけているようにも見えてしまいます。
最終的にはお互いに夢を叶えます。
しかし、女優として成功したミアは別の男と結婚して幸福な家庭を手に入れていた。
自分の店を持つという夢を実現していたセスは、夫と訪れたミアに思い出の曲を奏でる。
その時、「もしも二人が結ばれたら?」を描いたイメージが走馬灯のように流れ出します。
あのラストを「切ない」と感じるか「女々しい」と感じるか、あるいは「素直にハッピーエンドにすればいいのに」と考えるかで評価が変わってしまう作品だと思います。

それにしても、アカデミー作品賞発表の不手際には本当に驚きました。
間違い自体はもちろんですが、壇上に上がったアカデミーの男が苛立ちを隠そうともせずに戸惑うウォーレン・ビーティからカードを奪い取って「ムーンライト!」と言ったのです。
プレゼンターは渡された紙を読み上げただけなのに、あれでは往年の大スターに失礼すぎます。
こんなチョンボは私たちの町内会のイベントでなら日常茶飯事ですが、アカデミー賞のような世界的イベントでこんな失態を見るとは思いませんでした。
関係者は大変だったと思いますが、ヌカ喜びさせられた『ラ・ラ・ランド』の関係者には本当にお気の毒でした。
プロデューサーなどはすでに感謝スピーチを始めてしまっていたのですから。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
<3/2追記>
ウォーレン・ビーティからカードを奪った男は『ラ・ラ・ランド』の関係者でした。
訂正してお詫びいたします。
未鑑賞の方はご注意願います。
トガジンです。
毎週月曜日はメンズ・デーということで、今日も帰りに映画館に寄って来ました。
観たのは、アカデミー作品賞の本命とされていたこの作品です。
『ラ・ラ・ランド』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)

新作のミュージカル映画を観たのは『舞妓はレディ』以来だと思います(笑)。
冒頭の渋滞中の高速道路でのミュージカルシーンで一気に引き込まれてしまいました。
あの一連のシーンは1カットで撮っていたと思うのですが、商売柄あれをどうやって撮影したのかが気になります。
最後の方でカメラが高所へ上がって行きましたが、クレーンなのかカメラマンを吊り上げていたのか?。
カメラが周囲を縦横無尽に動き回る演者たちをスイッシュで追っていたのでカメラマンが直接操作していたと思うのですが、俳優さんたちの全ての動きとカメラワークのタイミングが完全に合わせなければ出来ないシーンです。
お見事でした。
アカデミー賞当日ということもあってかお客の入りも良く、年配の方も多かったように思います。
しかし、観終わって「あー楽しかった!」と笑顔で映画館を出られるタイプの作品ではなく、ほろ苦い終わり方をする映画でした。
巡り合った男女がお互いの夢の実現を励まし合うものの、それが実現した時にはお互い手の届かないところに行ってしまったというお話で、一緒に観ていた他のお客さんたちの多くが「こんなはずじゃなかった」という表情で劇場から出ていました。
アカデミー監督賞受賞作品に対して畏れ多いですが、ストーリーと細部の描写不足に若干の不満があります。
セス役のライアン・ゴズリングが作品に溶け込んでいないような印象を受けました。
踊りが苦手なのか、動きが消極的でエマ・ストーンとのコンビネーションも合っていません。
ジーン・ケリーやフレッド・アステアとまでは云いませんが、ミュージカル映画の主演男優としては物足りなく感じました。
しかしピアノに関しては、猛特訓して実際に彼が弾いているそうで、その点ではやはり素晴らしい俳優さんだと思います。
それとミア(演:エマ・シーン)がプリウスに乗っているというのも妙な気がします。
オーディションに落ちまくって、撮影所内のお店でバイトして、劇場使用料も払えないと泣いていた貧乏女優がプリウス?。
おそらく以前に付き合っていた事業家の弟がプレゼントしてくれたものだと思いますが、その辺の事情がハッキリしないために彼女が金持ちとセスとを二股かけているようにも見えてしまいます。
最終的にはお互いに夢を叶えます。
しかし、女優として成功したミアは別の男と結婚して幸福な家庭を手に入れていた。
自分の店を持つという夢を実現していたセスは、夫と訪れたミアに思い出の曲を奏でる。
その時、「もしも二人が結ばれたら?」を描いたイメージが走馬灯のように流れ出します。
あのラストを「切ない」と感じるか「女々しい」と感じるか、あるいは「素直にハッピーエンドにすればいいのに」と考えるかで評価が変わってしまう作品だと思います。

それにしても、アカデミー作品賞発表の不手際には本当に驚きました。
間違い自体はもちろんですが、壇上に上がった
プレゼンターは渡された紙を読み上げただけなのに、あれでは往年の大スターに失礼すぎます。
こんなチョンボは私たちの町内会のイベントでなら日常茶飯事ですが、アカデミー賞のような世界的イベントでこんな失態を見るとは思いませんでした。
関係者は大変だったと思いますが、ヌカ喜びさせられた『ラ・ラ・ランド』の関係者には本当にお気の毒でした。
プロデューサーなどはすでに感謝スピーチを始めてしまっていたのですから。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
<3/2追記>
ウォーレン・ビーティからカードを奪った男は『ラ・ラ・ランド』の関係者でした。
訂正してお詫びいたします。
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