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映画と日常

『ほんとにあった!呪いのビデオ 71』

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トガジンです。
今日は予定していた仕事が急遽中止になってしまったため、午前中ネットレンタルで借りたこのビデオを観てました。
私は、この手のものは明るいうちに見ることに決めております。
だって怖いんだもん。

『ほんとにあった!呪いのビデオ 71』🈠
(レンタルDVD)
ほんとにあった!呪いのビデオ 71

視聴者から投稿された心霊ビデオを紹介するビデオの71本目です。
ホラーが苦手な私ではありますが、実はこのシリーズだけは一本目から欠かさず見ています。
単純に「怖いもの見たさ」による興味ですが、私がこの映像に求めるものは「恐怖」ではなく人智を超えた存在に対する「畏怖」なのです。

何かとヤラセや合成映像を疑われるこのシリーズですが、私は基本的に本物と信じて見ることにしています。
確かに今回も霊体の輪郭が妙にハッキリしすぎている映像もありましたが、私にとってはそれが本物であろうが作り物であろうが関係は無く、事象にリアリティがあるかどうかが重要なのです。

当たり外れの激しい『ほん呪』シリーズではありますが、今回の「71」は久しぶりに素直に楽しむことが出来ました。

以下は一部ネタバレになります。
未見の方はご注意願います。


ほんとにあった!呪いのビデオ 71 「かくれんぼ」
一番面白かったのは、6番目の投稿ビデオ「かくれんぼ」でした。
投稿者は、祖母の七回忌に集まった大勢の親戚の子供たちと実家の庭でかくれんぼに興じることになった若い女性です。

ほんとにあった!呪いのビデオ 71 かくれんぼ
「もういいかい」
「まあだだよ」
子供たちの嬌声と親たちの楽し気な話声のなか、お馴染みのかくれんぼのやり取りが始まります。
ところが、彼女が「もういいよ」という子供の声を聞いて振り返った瞬間、不思議なことについさっきまで大勢そこにいたはずの親戚たちが一人残らず消え失せて無人になっていました。
人の声も気配も全くありません。
そして、彼女を誘うかのように時折り童女の姿が見え隠れするのですが、追いかけて近づいてみても誰もいないのです。

投稿者が途方に暮れるうち、突然「あっ、いたいた!」と声がして子供たち全員が彼女の元に駆け寄ってきて元の喧騒に戻ります。
子供たちも姉妹たちも、まだ「もういいよ」とは誰も言っていないのに彼女がフラフラと歩き始めたのだと口を揃えます。

彼女は異次元の世界に迷い込んでしまったとでも言うのだろうか?。

仮にこれが投稿者や『ほん呪』スタッフの作り話だったとしても、そのパラレルワールド的状況設定の面白さと見せ方がとてもよく出来ていてむしろ感心します。
子供相手に、あの1シーン1カットを長回しで一気に撮るのは、プロであっても至難の技だと思います。

中村義洋監督の『ルート225』を思わせるような内容で、不思議で不気味で迷子になった時の心細さを思い起こさせてくれる一篇でした。

ルート225
『ルート225』、お薦めです。
未見の方は是非ご覧になってみて下さい。
(ちなみに中村義洋監督はこの『ほん呪』シリーズのナレーターを務めていらっしゃる方です)


本日もお付き合いいただきありがとうございました。
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