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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2017.5/15~2017.5/21)

トガジンです。
毎週日曜日の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然に書き連ねております。

5/15(月)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ポスター
月曜日のメンズ・デー(男性\1,100)を利用して仕事帰りに観てきました。
他の映画館は吹替版しか上映してくれないのですが、字幕版/吹替版の両方を上映していたのはいつもの事ながらコロナだけでした。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ちびグルート
映画の冒頭はこのちびグルートを見ているだけで120%楽しめます。
「もうこのまま成長しなくていいよ。」ってくらい可愛いのです。

・・・しかし!。
不覚にも、ラストは思わず涙してしてしまいました。

以下、ネタバレを含みます。
未鑑賞の方はご注意願います。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ヨンドゥ
その涙は、このガミラス人みたいな宇宙海賊:ヨンドゥ(演:マイケル・ルーカー)に対してのものでした。
ヨンドゥは主人公:ピーター・クイル(演:クリス・プラット)を少年時代に誘拐し、自分の手下として育ててコキ使ってきた宇宙海賊です。
しかし、強欲なただの小悪党かと思いきや、実は不遇な境遇にあったピーターを不憫に思っての行動だったことが明らかになります。
かつてヨンドゥにピーターを誘拐させたのは、ピーターの実の父親:エゴ(演:カート・ラッセル!)であり、その正体と残忍な真の目的を知った彼は少年を引き渡すことを拒んだのでした。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス スタローン
誰にも真実を話すことなくピーターを守ってきたものの、ヨンドゥは海賊のモラルに反するとして組織の大ボスから絶縁されてしまいます。
しかし、最後に本当の事情を知ったボスはかつての仲間:ヨンドゥのために最高の手向けを用意してくれるのでした。
ラストは二段構えで泣かせてくれた映画です。

そのボスを演じていたのは、なんとシルベスター・スタローン。
全く事前情報を知らずに観ていたためこれには驚かされました。

クリフハンガー スタローンとルーカー
マイケル・ルーカーとスタローンは1993年の『クリフハンガー』でも共演しています。
こちらは、ルーカー演じるタッカーの恋人を事故で死なせてしまったウォーカー(スタローン)との確執から始まり、やがては友情を取り戻してテロリストと戦うという役柄でした。

なんだかまた『クリフハンガー』も観たくなってしまいます(笑)。
この映画はジョン・リスゴーの冷酷な悪役ぶりが半端なくて、それと戦ったスタローンと相棒のルーカーの印象も強く残っている作品でした。

ネタバレ終了

これから『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』を観に行くことをお考えの方は、前作を見返したうえで劇場に足を運ぶことをおすすめします。


5/16(火)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
(PCにて視聴:Amazonビデオ)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 前作
・・・というわけで、早速前作を見返してみました。

とはいえ、前日観た『~リミックス』があんなにいいと思ってもいなかったため、録画したはずのWOWOWデータも消してしまっていました。
そこで、今回初めてAmazonビデオ(有料レンタル)を利用してみました。
ネット配信は「冒頭十数秒間の画質が悪い」「24Pで観られない」といった弊害があって利用を見合わせていましたが、今回のように続編との関連をチェックするというだけなら十分です。

公開当時に観た感想としては、B級スペース・オペラとしては面白かったものの敵組織の関係が複雑で分かりにくく散漫な印象がありました。
ストーリーとしてはピーターたちが仲間としてまとまっていく過程を見せる紹介編であり、そのためかあまり強い印象は残っていなかったのかも知れません。

今回改めて観てみると随所に続編に繋がる伏線が張られていて、「脚本は2本分まとめて書いたんじゃないか?」とさえ思えるほどでした。
ヨンドゥの扱いも、最初は強欲なチンピラのようにも見えますが、口笛で操る矢を使ったカッコいい見せ場も用意されていて決してただの小悪党としての扱いではありません。
またラスト近くでは腹心の部下と「ピーターを父親に渡さなくて良かった」と嘯く場面もあり、この2本が「正編と続編」ではなく「前後編」のような作りになっていることがうかがえます。

『~リミックス』のラストではパート3に向けての「引き」が用意されていましたが、今年の『~リミックス』が良かっただけにこれで終わってくれても構わないのですがね。
むしろ『アベンジャーズ』シリーズへの関与がどうなるかに興味があったりします。


5/17(水)
『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』🈠
(ホームシアター:レンタルDVD)
ソング・オブ・シー 海のうた
妹の出産を機に姿を消した母を想うあまり、その妹につらく当たってしまう兄。
自分にも3歳年下の妹がいて、幼いころは妹ばかりを可愛がる両親に反抗してみせたり妹をいじめてしまったりしたものでした。
そんなほろ苦い思い出が蘇ってしまって、中盤までの兄の我儘な行動は見ていてつらいものがありました。
しかし、瀕死の妹を助けようとカナヅチの兄が意を決して海に飛び込む場面はクライマックスとしても最上の爽快さで、見ていて幸せな気分になります。

シンプルでメルヘンチックな絵柄は『まんが世界昔ばなし』を思い起こさせてくれるものでした。
これは『まんが日本昔ばなし』と同時期に放送されていたもので、宮城まり子さんと名古屋章さんがナレーションを担当していた番組です。
最近の日本のアニメーションはこういうシンプルな絵柄で物語を伝えてくれるものが無くなって久しい気がします。

5/18(木)
『レッド・タートル ある島の物語』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)
レッド・タートル ある島の物語 ポスター
宮崎駿監督の引退後、ほぼ全てのスタッフを解雇して制作機能を手放したスタジオ・ジブリの海外との共同制作による新作アニメーションです。
監督は『岸辺のふたり』で高評価を受けたフランス人のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットで、ジブリからは高畑勲監督がプロデューサーとして参加しています。

内容は・・・。
よく分かりません。

前日に観た『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』と同じように、人間の男と海から来た人間ならざる女と、そしてその間に出来た子供の物語です。
死んだウミガメの死骸の中から生身の美しい女性が現れるという展開はファンタジーとしては有りでしょうけど、問題はそのウミガメを死なせた(殺した)のが当の男本人だということが引っかかってしまい彼に感情移入することが出来ません。
前半部では楽団の幻を見たり海の上を浮遊する夢を見るといった思わせぶりな描写もありましたが、どこからが男の夢(妄想)なのか考えようという気も起きませんでした。

結局、鑑賞中は内容について考えることは放棄して、とある別の映画のことばかり考えていました。

裸の島 場面写真
その映画とは、新藤兼人監督の『裸の島』です。

この2作の最大の共通点は「セリフが無い」こと。
あるのは息遣い、笑い声、泣き声といった「声」だけであって「言葉」はありません。

瀬戸内海の小島に親子4人の一家族が住んでいあT。
本土から小舟で運んできた大切な真水を畑の作物にやり、料理に使い、夜はお風呂で一日の汚れと疲れを落とす。
ただひたすらその繰り返しだった
そんなある日長男が高熱を出して倒れ、本土まで必死に医者を呼びに行ったものの間に合わないという出来事が起きる。
しかし、その翌日以降も親子3人になった一家の生活は今まで通り淡々と続く。

モノクロ&シネマスコープの画面に、乙羽信子と殿山泰司という名優二人と子役たちがセリフによる説明一切無しで孤島の生活に引きずり込んでくれます。
残念ながら『レッド・タートル』にはそこまでの吸引力は感じませんでした。

『レッド・タートル ある島の物語』の話題をこう締めくくるのもなんですが、日本映画の最高傑作の一つ『裸の島』、お薦めです!。


5/19(金)
映画鑑賞無し
この日は朝の3時に家を出て早朝からロケ、続いて夕方までみっちり編集作業というロングラン仕事になりました。
50を過ぎたおっさんには酷な労働です。
帰りの運転中にも猛烈な眠気に襲われて、途中のコンビニで2時間ほど仮眠を取ったくらいです。

当然、帰宅後にも映画はおろかTVさえ見ようという気力も無く、つらつらとインターネットをチェックして寝ようと思っていたのですがおもむろにこんなニュースが目に付きました。

宮崎駿 新作始動
以前NHKのドキュメンタリー番組『終わらない人 宮崎駿』の最後で、新作長編の企画を書き上げて鈴木プロデューサーに「これを作るお金を集めて」と言い放つ宮崎駿監督の姿がありました。
「宮崎監督の長編復帰か!?」と話題になりましたが、どうやら本当に動き始めるようです。
前の日にフランス人監督に出資したジブリ作品『レッド・タートル』を観たばかりだったので驚きもひとしおでした。

以前ジブリを解雇されたアニメーターや美術スタッフはどんな気持ちでこの広告を見ているのでしょうか?。
私はフリーランスの映像制作業者という立場上、レギュラー番組の終了とともに職を失ったり、経費削減のため内需にシフトするという理由で一方的にスタッフから外されたりといった屈辱を味わった経験が多々あります。
そうした観点から見ると、ジブリのあの一方的な解散は宮崎監督のスタッフに対する裏切り行為に思えてなりません。

もちろん宮崎監督の新作は私も観たいですが、今回のいきさつは巨匠とはいえやや勝手が過ぎるのではないかという思いが否めません。
我ながら狭量な意見でお恥ずかしいのですが、もし自分が旧ジブリスタッフだったらと想像すると無条件で「楽しみ!」とばかりは言えないのであります。

5/20(土)
映画鑑賞無し

お祭り
昨日ブログに書いたとおり、真夏日の暑さの中地元のお祭りに出かけていました。
夕方に帰宅後、撮影してきた動画を保存用におおまかに粗編集して保存しておきます。
こうしておけば、このお祭りのネタで番組や広報ビデオ作りをする機会があった場合に自前の素材として使うことが出来るのです。
仕事が無いときはこういった資料映像作りをちょくちょくやっております。

しかし、これだけ天気が良くて人出も多いと画の抜けも良くて使える画が多いです。
欲を言えば俯瞰(高い場所から)の広角の画が足りないですが、こればっかりは街中のお宅にお邪魔して撮らせていただくしかないので事前の許可をお願いしておく必要があります。
来年の本祭り(5月20日)は日曜日ですから、天気次第ではもっと準備万端整えて4Kで撮影してみるのも良いかも知れません。

5/21(日)
映画鑑賞無し

昔から暑いのは苦手だったのですが、ここ数日の季節外れの真夏日は堪えます。
今日はどうやら炎天の影響で軽い熱中症にかかってしまったようでした。

仕事中にどうしようもなく身体がだるくなり、立っていられなくなってしまいました。
一目をはばからず、頭からペットボトルの冷たい水をかぶって冷却することで復活できましたが、気を付けないと本当に危ないです。

実は8年前に、熱中症で救急車のお世話になったことがありましたがあの時の恐怖感は忘れません。
身体がだるくて重くなった次の段階として、目の前にもやがかかったように視界が悪くなり音もモヤモヤとして聞こえにくくなります。
そして、ついさっきまで「暑い暑い」と言っていたのに今度は寒くて寒くて仕方がなくなってくるのです。
医者が言うにはあと数分頭を冷やすのが遅れたら本当に危なかったとのことでした。

それ以来、「熱中症恐怖症」になってしまった私は、常に帽子をかぶり水分補給も欠かしませんでしたが、今回はどうやら塩分不足が原因だったようです。
先日の早朝仕事から体内時計が狂っていてやや寝不足気味だったことも原因だったかも知れません。
先ほど帰宅したばかりですが、この記事だけ書いて寝ることにします。


皆様も熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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