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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2017.5/22~2017.5/28)

トガジンです。

毎週日曜の夜は、この一週間に観た映像作品の感想をまとめて書き連ねています。

5/22(月)
メッセージ』🈠
(劇場:福井コロナシネマワ-ルド)
メッセージ 20170519
月曜日に、感動のあまりその日のうちにレビューを書き上げてしまった映画です。
そこで述べた通り、子供の頃から藤子・F・不二雄先生のSFマンガに親しんでいた私には周りが言うほど「難解」な作品とは感じられませんでした。
あとは設定の矛盾を受け入れる妥協点をどのレベルに置くか?、ということだけですね。
私は原作は読んでいませんし映画も一度観ただけですが、映画の中で進行している出来事もその先で制作者が言わんとすることも概ね正しく受け止めて、十分以上に楽しませてもらったと思っています。

やっぱり幼児教育って大事なのですね(笑)。
偉大なり、藤子・F・不二雄先生!。

5/23(火)
『国際共同制作プロジェクト 格闘ゲームに生きる』🈠
(自室32インチ液晶テレビ:WOWOW録画)
『格闘ゲームに生きる』タイトル画面
今は格闘ゲームの大会賞金で生計をたてる「プロ・ゲーマー」なる職業が存在しているのですね。
見ているうちに私自身の格闘ゲームにハマった記憶が蘇ってきました。
ただ、このドキュメンタリーで取り上げられている『ストリート・ファイター』シリーズは、「波動拳」などの飛び道具があることからこれを「格闘」と呼ぶことに抵抗があってほとんどプレイしたことがありません。
私が当時やりたかったのはブルース・リーやジャッキー・チェンになった気分で戦える格闘ゲームだったのです。

そんな私がハマったのは、3DCGによる対戦格闘ゲームの『バーチャ・ファイター』の1と2、そして『デッド・オア・アライブ2』です。
どちらもパンチ・キック・投げ・ガード(orホールド)の四択を基本としたストイックなゲームでそれが私の性に合っていました。
この事は、私が怪獣映画において「非現実的な超化学兵器を安易に登場させる作品」を嫌うのにも繋がっています。
ゲームも映画も、自分が持ち得るあらゆる手段と知恵を駆使して闘うのが面白いのであって、オーバーテクノロジーに頼るのは邪道だと思っています。

バーチャファイター2
『バーチャ・ファイター』には新宿ジャッキー、ブンブン丸、キャサ夫、柏ジェフリー、といった「鉄人」と呼ばれるキャラ別の達人が何人かいて、それが今回のプロ・ゲーマーの先駆になっているように思いました。
私は、ブルース・リーが編み出した截拳道をベースとするジャッキーとサラのブライアント兄妹を使っていたことから、鉄人の一人である「池袋サラ」こと吉峰豊彦さんと対戦したこともありました。
(無論、1セットも取れずに完敗でしたが・・・)
『バーチャ・ファイター』は1フレーム(60分の1秒)単位のボタン操作が勝敗を分けるような高度な次元に昇華してしまい、私にはとてもついていけなくなってしまいました。

デッド・オア・アライブ
『デッド・オア・アライブ』はそんな私くらいのヌルいゲーマーには丁度良い按排のゲーム・システムで、いつものゲーセンで顔馴染みの連中とワイワイガヤガヤ遊んでいました。
ガードするだけでなく、ホールドボタン一つで相手の攻撃をかわせることから一発逆転も可能であり、その偶然性も含めて初心者でも分け隔てなく楽しめるゲームでした。
女性キャラの胸揺れやパンチラ、隠しコマンドで出現するセーラー服コスチュームなんかもお楽しみの一つで、当時30過ぎてたおっさん同士でずいぶん盛り上がってました(赤恥)。
しかも、これのためにドリームキャストも買いました。
はっはっはっ。

『デッド・オア・アライブ2』でも私が使っていたのは截拳道キャラのジャン・リーとその恋人(?)レイ・ファンでした。
ゲームにおいても私の映画好きはしっかり反映されていたのです。


閑話休題。
自分の思い出話が長くなってしまいました。

番組の感想としては、「こいつらは『ストリート・ファイター』が無くなったら、あるいは流行らなくなったらどうするつもりなんだろう?」という身も蓋もないものものでした。

『格闘ゲームに生きる』ウメハラ
常勝と謳われた”ウメハラ”なる青年は、どこか達観したような態度でこの業界を見下しているようでした。

『格闘ゲームに生きる』ももちとチョコブランカ
しかし、”ももち”と”チョコブランカ”のゲーマーカップルについてはそうはいきません。
彼らは「野心」「愛情」「焦燥」といった人間的な表情を見せてくれるが故に、老婆心ながらその行く末が心配になってしまいます。

例えば、野球が好きで仕方がない人がプロ野球選手になりたがるというのとはわけが違います。
彼らの場合は『ストリート・ファイター』というゲームとそれを作っているカプコンという一企業に依存しきった閉鎖社会です。
親亀がコケたら子亀は全滅するしかないことを彼らがどこまで把握しているのか疑問に思います。

私が属しているテレビ業界もかつては飛ぶ鳥を落とす勢いだったものですが、今やインターネット映像配信に押されて斜陽化しつつある状態を目の当たりにしているところです。
その視点で見ている限り、ゲーマー同士で結婚もしてゲームの賞金稼ぎで生きていこうという彼らをどうしても楽観視することが出来ません。

火垂るの墓
私は、ももちとチョコブランカの二人を見ているうちに『火垂るの墓』の兄妹を思い出してしまいました。
あの兄妹は(というより兄は)、社会の規範から抜け出して二人で面白おかしく暮らすことを選択し、やがては自滅していきます。

チョコブランカは見た目も可愛くて性格も良い子みたいなので、彼女が不幸にならないことを祈るのみであります。


5/24(水)
ゴジラvsキングギドラ
(ホームシアター:Blu-ray)
ゴジラvsキングギドラ 生頼バージョン
先日ようやくレビューをアップしたこの作品。
書きながら要所要所だけつまみ見するつもりでしたが、気が付くと全編通して見てしまいました。
レビュー本記では当初、タイムパラドックスについての記述が多かったのですが、月曜日の『メッセージ』と被るため大幅に書き直すことになりました。

『ゴジラvsキングギドラ』は、平成シリーズの中にあって昔懐かしい「昭和の東宝特撮テイスト」を感じさせてくれる作品です。
また、タイムトラベルを基にしたストーリーは正直言ってボロボロなのですが、自衛隊の協力で実在の兵器類を出せたことで画面に
重圧感とリアリティが生まれて物語の矛盾を忘れさせてくれていました。
さらに、伊福部昭先生の新録楽曲に身を委ねているだけで心地良い100分間を過ごすことが出来ます。

・・・さて。
一度は本記に書きながらもカットしてしまったネタを一つ・・・。
G1991 虎になるのだ
なんか似てません?。

私は、平成VSシリーズのゴジラはネコ科の動物っぽくて実はあまり好きではありません。
既存の、それも身近な生き物にイメージが重なってしまうと「この世のものならざる存在」ではなくなってしまいます。
しかも今回の作品では、ゴジラの前身とされるゴジラザウルスの設定が明確に描かれたうえに、更にそいつに核を与えれば簡単にゴジラが作り出せるというような描写もあってゴジラの神秘性が大幅に損なわれてしまいました。

この後、私はこの感情を『ゴジラvsデストロイア』に至るまでずっと引き摺り続けることになるのですが・・・、その話は『ゴジラvsモスラ』以降のレビューで語らせていただきます。


5/25(木)
クラッシャー・ジョウ 氷結監獄の罠』
(自室32インチ液晶テレビ:Blu-ray)
クラッシャージョウOVAメニュー1
昨年購入した『クラッシャー・ジョウ』のブルーレイには、劇場版と一緒に後年オリジナルビデオとして発表された各1時間の短編も同梱されていました。
劇場版のほうは購入直後にじっくりと鑑賞しましたが、ビデオ版はその存在すら忘れておりました(笑)。

アマゾンのレビューの中に「オリジナルビデオ版はいらない。劇場版だけにして値段を下げて欲しい。」というコメントが多かったのも頷けます。
15年ほど前DVD-BOXを買ったとき以来の鑑賞ですが、ハイビジョンリマスターでどんなに画質が向上していても、「面白くないものは面白くない!」です。

とにかくテンポが悪すぎます。
1時間程度の肩の凝らないアニメということで就寝前に観たのですが、1時間がこんなに長く感じて眠気を誘うSFアクションアニメも珍しいです。
数分ごとに「クラッシュ!」というアイキャッチが挿入されて勢いを削がれるうえに、無駄なリアクションばかりを何カットも延々と見せられて間延びすることこのうえないです。
ストーリー自体は短編用としてこじんまりとよくまとまっていますし、安彦良和さんが実質不参加ということで絵柄が違うのも仕方がありませんが、この稚拙な演出が全てをぶち壊しています。
監督の滝沢敏文氏(故人)は、富野由悠季総監督の下で『伝説巨神イデオン』劇場版を手掛けた方だったのですが・・・。
もう一本の『最終兵器アッシュ』はこれよりは「面白い」と聞き及びましたので近日中に観てみるつもりです。


5/27(土)
メッセージ』🈞
(劇場:福井コロナシネマワ-ルド)
メッセージ ポスターB
この日はいつも利用しているコロナシネマワールドのサービス・デーでした。
仕事が午前中で終わって暇が出来たので、月曜日に観てとても良かったこの映画をもう一度見ることにしました。
日本語吹き替えでも観たいと思っているのですが、福井県内はおろか隣の石川県でも吹き替え版上映がないため吹き替え版はブルーレイ待ちになりそうです。

月曜日のレビューでは思ったことをその日のうちに書き綴っていましたが、おおむね間違ったことは書いていなかったと安堵しました。
私は初見で気に入らない部分があると感情にまかせて書き殴ってしまい、あとで後悔することが多々あるのです。

メッセージ 幻想
今回は内容を理解しようと気負いこむこともなく、映像美と音響効果をひたすら堪能することにしました。
特にこの宇宙船の全貌が初めて映し出されるシーンの風景の美しさといったら!。
此処はアメリカとカナダの国境に近い実在の場所であり、早朝の森から溢れ出てくる霧はCGではなく実景とのことで実に力強い映像です。


ところで。
ネット上では、この宇宙船がとある日本のお菓子にソックリだという話題でもちきりになっていました。
そんな下らない話を全く知らない状態で初鑑賞出来た私は本当に幸運だったと思います(笑)。

このハイレベルな知能指数の作品に対して、そんな低知能な話題で盛り上がるのはやめにしていただきたいですね。
日本人のユーモアセンスが疑われます。
昔のバラエティ番組で、来日したハリウッドスターの前でお笑い芸人が自前の下ネタギャグを繰り返して顰蹙を買っていた情けないシーンを思い出してしまいました。



今回から、視聴作品が無い場合に映画鑑賞無しと書くのを止めることにしました。
理由はただ一つ、味気ないからです。

日付けが抜けている日は、「朝から晩まで仕事に追われていた」か「映画以上に楽しい何かがあった」に違いないとお考えください(笑)。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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