週刊映画鑑賞記(2017.6/26~2017.7/2)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然に書き連ねております。
6/26(月))
『バイオハザード ヴェンデッタ』🈠
(劇場:テアトルサンク)

私は、実写映画の「ゾンビに襲われる」とか「首チョンパ」とかいった残酷描写は大の苦手なのですが、それが何故かゲームやアニメなら全然平気だったりします。
原作ゲーム『バイオハザード』第一作はPS1のオリジナル版時代に骨の髄まで遊び尽くしたものです。
最初は普通にジルとクリスでグッド・エンドとバッド・エンドを堪能し、タイムアタックで2時間切りに挑戦し、銃を一切使わずナイフだけでクリア(ラストのロケットランチャーは強制イベントのため除外)等々・・・。
あと、いわゆる攻略本に一切頼らず自力で完全クリアした希少なゲームでもあります。
シリーズとしては『コード・ベロニカ』を最後にご無沙汰になっていますが、一作目に関してはディレクターズ・カット版、更にPS3のHD移植版もプレイしているくらい好きなゲームであります。
これを生身の俳優を使った実写映画でやられると腰が引けてしまうもののCGアニメなら特に抵抗はありません。
ましてや主人公が原作ゲームのメイン・キャラ「クリス」「レオン」「レベッカ」となれば、彼らが死ぬようなことは絶対にありませんので安心して観ることが出来るというものです。
近年では『GANTZ:O』や『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』など、(内容はともあれ)技術的にはかなりの成熟度を見せてくれている日本のフルCGアニメーションですが、本作もその技術力の高さを十分に味わうことが出来ます。
特に、終盤レオンが一人で数十体のゾンビを身体に触らせもせず次々となぎ倒していくシーン。
このレオンの一連の動きを終始ぴったりとカメラが追い、ぐりぐり回り込みながら1ロールで見せるアクションシーンは、実写でも2Dのアニメでも実現困難なカメラワークではないでしょうか。
原作ゲームファンとしては、冒頭でクリスが潜入する屋敷の玄関ロビーや大時計や暖炉のある部屋のデザインがゲーム『バイオハザード1』のそれとソックリなことに思わずニヤリとしてしまいます。
あと、状況は全然違っていましたがゾンビ犬の突然の登場にビックリさせられたのも、当時のゲームプレイを思い出させてくれるものでした。
原作ゲームファンとしては全体に満足度の高いCGアニメ映画でありましたが、一つだけ苦言を。
いかにCGとはいえ、子供のゾンビは見たくなかった・・・それだけです。
6/27(火)
『リターン・トゥ・アース 宇宙に囚われた1027日』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

このところ、世界各国のB級SF映画にハマっておりますが、この日観たのはカナダ製のSF映画でした。
木星の衛星エウロパの調査のため、1000日間を宇宙ステーションで過ごした4人の宇宙飛行士。
帰還の日も近づいてきたその矢先、眼前の地球であちこちからキノコ雲が立ち上り地上との交信が不能に陥ってしまった。
さらに乗員の一人が家族を想うあまり無理に帰ろうとしたために唯一の帰還手段である連絡船を失ってしまう。
2014年の作品ということで『ゼロ・グラビティ』後の派生企画と思われます。
面白かった・・・というかツッコミどころは地球上での全面核戦争の動機です。
水が重要な資源とみなされていたこの時代、エウロパに淡水を発見したというニュースに宇宙ステーションのメンバーは英雄視されることになります。
しかしその淡水の中には地球外の宇宙船が存在していて、各国はそのオーバーテクノロジーの覇権を争って核戦争を引き起こしたということでした。
残念なのは、その最も間近にいたはずの宇宙ステーションのクルーが誰一人その存在に気付いておらず、救出したロシアの飛行士に教えられるという為体は物語設定としていかがなものでしょうか。。
せめて乗員の一人はそのことを知っている国の回し者で、他のクルーを欺いていたという設定くらいはあってくれないと納得出来かねます。
SF映画って、設定にこういう穴(ツッコミどころ)があると、映像や俳優の演技が頑張れば頑張るほど滑稽さにつながってしまうものなのですね。
6/29(木)
『INFINI/インフィニ』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

オーストラリア産SF映画です。
宇宙の彼方の植民星「インフィニ」を舞台とした『遊星からの物体X』といった感じで、未知の原生生命体に身体を乗っ取られる恐怖に脅えた隊員たちが互いに疑い合って殺し合うサバイバル・ホラーといった内容でした。
この作品では、星間移動に宇宙船を使うのではなく人間個々の体内に埋め込まれたワープ機関によって一瞬で行われる、という設定が目新しいところです。
しかもこのワープの設定は操作パネルが背中の真ん中にあるために自分一人の手では出来ません。
おそらく予算と時間の関係で、宇宙船で移動するシーンを描く余裕が無かったものと推察しますが、この設定のおかげで全体のテンポが早くなり、尚且つこれまでになかった「誰か俺を地球に帰してくれ(ワープさせてくれ)」的な主人公の行動目的が映画の縦軸になっていたように思います。
B級作品と思って見始めたものの俳優の演技や絵作りはかなり頑張っていて、前半に限っていえば緊迫感のある密室劇としてそこそこ面白かったと思います。
ただ、中盤は血を血で洗う仲間同士の殺し合いが延々と続くばかりで、途中で私の集中力は途切れてしまいました。
ラストは主人公をはじめ全員が死亡したはずでしたが、長々と主人公の遺言の如きモノローグが繰り返し流れたあと、何事もなかったかのように全員が生き返って地球に帰還するという「???」な展開になります。
おそらくインフィニの寄生生命体が彼らを完全に乗っ取って地球侵入に成功したというオチなのだろうと思いますが、途中考え事をしながら見ていた私はその辺の設定を呑み込めないまま終わってしまいました。
なんだか消化不良で見終わってしまいましたがもう一度見たいとは思いません。
7/1(土)
『ジュピター20XX』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

火曜日に観た『リターン・トゥ・アース 宇宙に囚われた1027日』と同じく、本作も木星の衛星エウロパが発端となっている映画でした。
エウロパに鯨のような巨大生物いることが判明し、二人の宇宙飛行士が往復13年の歳月をかけてその調査に向かう。
しかしその途中、隕石との衝突事故のため飛行士の一人は死亡、計画は中止となってしまった。
生き残った飛行士はただ一人、狭い宇宙船内で地球帰還までの3年間を過ごすことになる。
最初は『オデッセイ』とか『ゼロ・グラビティ』とか『パッセンジャー』のパクり企画かと思ったのですが、本作はこれらよりも数年早い2012年の製作作品でした。
低予算作品ということで、狭い宇宙船内と通信モニターの管制官の映像、そして主人公に対する世界中の人々の応援メッセージだけで構成されていますが、最後まで緊張感が途切れることもなく鑑賞出来ました。
映画の冒頭は日本人女性が「勇気をありがとう」と感謝を伝えるメッセージから始まるのですが、映画の構成としてやや不自然で妙に意味深な印象があります。
これは、この映画公開の前年に起きた東日本大震災を考慮した演出なのでしょうか?。
映画はそのほとんどが主人公を演じるカリー・ペイトンの一人芝居状態です。
途中、死んだはずの相棒の幻影に悩まされたり、暖房が壊れて極寒状態での修理作業、窓の外の金星の光など、最後まで見せる工夫があって飽きることはありませんでした。
正直、この映画の『ジュピター20XX』という邦題のセンスには脱力していたのですが、ラスト近くになって原題を思い出してみると邦題を変えたこと自体は正しかったようです。
原題は『Astronaut: The Last Push』。
直訳すると「宇宙飛行士:最後の押し」。
地球へ向けて軌道変更するためにロケット噴射のテストを繰り返していた主人公が、中盤でふと「このまま地球に帰っていいものだろうか?」と自問自答するシーンがあるのですがこの原題ではラストがバレバレです(笑)。
メインPCのトラブルが未解決のため、そちらが気になって映画もゆっくり楽しめない一週間でありました。
こんな駄文にお付き合いいだきありがとうございました。
毎週日曜日の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然に書き連ねております。
6/26(月))
『バイオハザード ヴェンデッタ』🈠
(劇場:テアトルサンク)

私は、実写映画の「ゾンビに襲われる」とか「首チョンパ」とかいった残酷描写は大の苦手なのですが、それが何故かゲームやアニメなら全然平気だったりします。
原作ゲーム『バイオハザード』第一作はPS1のオリジナル版時代に骨の髄まで遊び尽くしたものです。
最初は普通にジルとクリスでグッド・エンドとバッド・エンドを堪能し、タイムアタックで2時間切りに挑戦し、銃を一切使わずナイフだけでクリア(ラストのロケットランチャーは強制イベントのため除外)等々・・・。
あと、いわゆる攻略本に一切頼らず自力で完全クリアした希少なゲームでもあります。
シリーズとしては『コード・ベロニカ』を最後にご無沙汰になっていますが、一作目に関してはディレクターズ・カット版、更にPS3のHD移植版もプレイしているくらい好きなゲームであります。
これを生身の俳優を使った実写映画でやられると腰が引けてしまうもののCGアニメなら特に抵抗はありません。
ましてや主人公が原作ゲームのメイン・キャラ「クリス」「レオン」「レベッカ」となれば、彼らが死ぬようなことは絶対にありませんので安心して観ることが出来るというものです。
近年では『GANTZ:O』や『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』など、(内容はともあれ)技術的にはかなりの成熟度を見せてくれている日本のフルCGアニメーションですが、本作もその技術力の高さを十分に味わうことが出来ます。
特に、終盤レオンが一人で数十体のゾンビを身体に触らせもせず次々となぎ倒していくシーン。
このレオンの一連の動きを終始ぴったりとカメラが追い、ぐりぐり回り込みながら1ロールで見せるアクションシーンは、実写でも2Dのアニメでも実現困難なカメラワークではないでしょうか。
原作ゲームファンとしては、冒頭でクリスが潜入する屋敷の玄関ロビーや大時計や暖炉のある部屋のデザインがゲーム『バイオハザード1』のそれとソックリなことに思わずニヤリとしてしまいます。
あと、状況は全然違っていましたがゾンビ犬の突然の登場にビックリさせられたのも、当時のゲームプレイを思い出させてくれるものでした。
原作ゲームファンとしては全体に満足度の高いCGアニメ映画でありましたが、一つだけ苦言を。
いかにCGとはいえ、子供のゾンビは見たくなかった・・・それだけです。
6/27(火)
『リターン・トゥ・アース 宇宙に囚われた1027日』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

このところ、世界各国のB級SF映画にハマっておりますが、この日観たのはカナダ製のSF映画でした。
木星の衛星エウロパの調査のため、1000日間を宇宙ステーションで過ごした4人の宇宙飛行士。
帰還の日も近づいてきたその矢先、眼前の地球であちこちからキノコ雲が立ち上り地上との交信が不能に陥ってしまった。
さらに乗員の一人が家族を想うあまり無理に帰ろうとしたために唯一の帰還手段である連絡船を失ってしまう。
2014年の作品ということで『ゼロ・グラビティ』後の派生企画と思われます。
面白かった・・・というかツッコミどころは地球上での全面核戦争の動機です。
水が重要な資源とみなされていたこの時代、エウロパに淡水を発見したというニュースに宇宙ステーションのメンバーは英雄視されることになります。
しかしその淡水の中には地球外の宇宙船が存在していて、各国はそのオーバーテクノロジーの覇権を争って核戦争を引き起こしたということでした。
残念なのは、その最も間近にいたはずの宇宙ステーションのクルーが誰一人その存在に気付いておらず、救出したロシアの飛行士に教えられるという為体は物語設定としていかがなものでしょうか。。
せめて乗員の一人はそのことを知っている国の回し者で、他のクルーを欺いていたという設定くらいはあってくれないと納得出来かねます。
SF映画って、設定にこういう穴(ツッコミどころ)があると、映像や俳優の演技が頑張れば頑張るほど滑稽さにつながってしまうものなのですね。
6/29(木)
『INFINI/インフィニ』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

オーストラリア産SF映画です。
宇宙の彼方の植民星「インフィニ」を舞台とした『遊星からの物体X』といった感じで、未知の原生生命体に身体を乗っ取られる恐怖に脅えた隊員たちが互いに疑い合って殺し合うサバイバル・ホラーといった内容でした。
この作品では、星間移動に宇宙船を使うのではなく人間個々の体内に埋め込まれたワープ機関によって一瞬で行われる、という設定が目新しいところです。
しかもこのワープの設定は操作パネルが背中の真ん中にあるために自分一人の手では出来ません。
おそらく予算と時間の関係で、宇宙船で移動するシーンを描く余裕が無かったものと推察しますが、この設定のおかげで全体のテンポが早くなり、尚且つこれまでになかった「誰か俺を地球に帰してくれ(ワープさせてくれ)」的な主人公の行動目的が映画の縦軸になっていたように思います。
B級作品と思って見始めたものの俳優の演技や絵作りはかなり頑張っていて、前半に限っていえば緊迫感のある密室劇としてそこそこ面白かったと思います。
ただ、中盤は血を血で洗う仲間同士の殺し合いが延々と続くばかりで、途中で私の集中力は途切れてしまいました。
ラストは主人公をはじめ全員が死亡したはずでしたが、長々と主人公の遺言の如きモノローグが繰り返し流れたあと、何事もなかったかのように全員が生き返って地球に帰還するという「???」な展開になります。
おそらくインフィニの寄生生命体が彼らを完全に乗っ取って地球侵入に成功したというオチなのだろうと思いますが、途中考え事をしながら見ていた私はその辺の設定を呑み込めないまま終わってしまいました。
なんだか消化不良で見終わってしまいましたがもう一度見たいとは思いません。
7/1(土)
『ジュピター20XX』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

火曜日に観た『リターン・トゥ・アース 宇宙に囚われた1027日』と同じく、本作も木星の衛星エウロパが発端となっている映画でした。
エウロパに鯨のような巨大生物いることが判明し、二人の宇宙飛行士が往復13年の歳月をかけてその調査に向かう。
しかしその途中、隕石との衝突事故のため飛行士の一人は死亡、計画は中止となってしまった。
生き残った飛行士はただ一人、狭い宇宙船内で地球帰還までの3年間を過ごすことになる。
最初は『オデッセイ』とか『ゼロ・グラビティ』とか『パッセンジャー』のパクり企画かと思ったのですが、本作はこれらよりも数年早い2012年の製作作品でした。
低予算作品ということで、狭い宇宙船内と通信モニターの管制官の映像、そして主人公に対する世界中の人々の応援メッセージだけで構成されていますが、最後まで緊張感が途切れることもなく鑑賞出来ました。
映画の冒頭は日本人女性が「勇気をありがとう」と感謝を伝えるメッセージから始まるのですが、映画の構成としてやや不自然で妙に意味深な印象があります。
これは、この映画公開の前年に起きた東日本大震災を考慮した演出なのでしょうか?。
映画はそのほとんどが主人公を演じるカリー・ペイトンの一人芝居状態です。
途中、死んだはずの相棒の幻影に悩まされたり、暖房が壊れて極寒状態での修理作業、窓の外の金星の光など、最後まで見せる工夫があって飽きることはありませんでした。
正直、この映画の『ジュピター20XX』という邦題のセンスには脱力していたのですが、ラスト近くになって原題を思い出してみると邦題を変えたこと自体は正しかったようです。
原題は『Astronaut: The Last Push』。
直訳すると「宇宙飛行士:最後の押し」。
地球へ向けて軌道変更するためにロケット噴射のテストを繰り返していた主人公が、中盤でふと「このまま地球に帰っていいものだろうか?」と自問自答するシーンがあるのですがこの原題ではラストがバレバレです(笑)。
メインPCのトラブルが未解決のため、そちらが気になって映画もゆっくり楽しめない一週間でありました。
こんな駄文にお付き合いいだきありがとうございました。
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