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映画と日常

メインPCが壊れました(パート3:解決編)

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トガジンです。
先月20日に我がメインPC(自作:Core i7 2600k + P8Z68V-PRO)が起動不能に陥ってすでに2週間強。
出来るだけお金をかけずに対策を講じたいと思っていましたが、ここに来てそうも言っていられなくなってきました。
ノートPCでの対応がだんだん辛くなってきたのと、7月から徐々に仕事が立て込んでくるためです。

ノートPC 目が疲れる
これまではノートPCを使ってどうにか急場をしのいできました。
出先でもブログやヤフオクに対応出来るようにと思って5月初旬に中古で買ったものですが、まさかこんな形でフルに役立ってくれるとは思ってもいませんでした。
このノートPCが無かったら、毎週日曜日に欠かさずアップしている『週刊映画鑑賞記』の更新さえも危うかったかも知れません。

とはいえ、15インチのノート液晶で全てをこなすというのはやはり無理があります。
文章を書くだけなら特に問題は無いのですが写真や映像を扱うにはまだまだ能力不足です。
特に私は(職業柄もあって)画像を多用する傾向があるのですが、そのトリミングや明るさなどの処理が非常にやりにくいです。
液晶の解像度が1600x900しかないため、高解像度で撮った写真を縮小しなければ画面に収まりません。
また、15インチの小さな画面を覗き込むようにして見なければならず、液晶のLED光のせいもあって非常に目が疲れます。
先日からは度数3の老眼鏡を使い始めてはいますが、そろそろ書くこと自体が苦痛に感じるようになってきました。

サブPC
また、もう一台据え置き型のサブPCがあるにはあるのですが、こちらはオンボードCPUマザー(J3710)の廉価機です。
普段ネット閲覧や動画再生程度にしか使っておらず、高負荷な作業はノートPC以上に厳しいと思われます。


【前回までのあらすじ】
パート1:遭遇編 パート2:道程編

先月20日にメインPCが全く起動出来なくなるという事態に陥った。
電源を入れてもファンが回らずBIOSすら表示出来ないという状況。
中古CPU:Pentium G850を取り付けて確認した結果、原因はマザーボードの故障によるものと判明した。
新品のマザーボードを入手して組み立て直したところ、無事に起動することが出来てハードウェアの問題は解決した(と思われた)。
「あとはWindows10を再認証するのみ」と思ったその矢先、今度は突然画面がブラックアウトするという現象に遭遇する。
ピー、ピッ、ピッ、ピッ
マザーボードからはグラフィックボードの異常を知らせる警告音が鳴り響く。
まさに一難去ってまた一難・・・。


GTX640 異常? GTX640.jpg
今回異常をきたしたのはこのグラフィックボード、LEADTEK社の「WinFast GT640 2GB」です。
当初はCore i7 2600kとP8Z68-V PROによる統合型グラフィック(INTEL HD Graphics3000)を使っていましたが、2013年にモニターをEIZOのEV2736Wへ買い換えたのを機にこれを追加導入しました。
なぜならば、EV2736Wというモニターは2560x1440(WQHD)の解像度を有しており、尚且つ入力端子もDVI-DとDisplayPortが一系統づつのみという実に漢らしい仕様の機体であったからです。
CPU内蔵の統合型グラフィック機能ではこの解像度に対応出来ないと分かったため、このWinFast GT640を購入したのでした。

GTX640 amzon
この製品を選択した決め手は、2560x1440(WQHD)解像度に対応しているだけでなくDisplayPort端子が装備されていた点です。
実は当時のグラボでもDVI-Dからの2560x1440出力が可能なものもあったのですが、どうせなら最新規格で使ってみたいという好奇心が先に立ちDisplayPort接続出来るこのボードに決めました。
値段はamazonで約1万3千円。
今回の予算もこのくらいが限度でしょう。

この金欠時にマザーボードを新調したばかりだというのに、更なる故障で追加投資が発生とはかなり痛いです。
しかしここは嫌だなどと言ってる場合ではありません。


【パソコン・ショップへ】
マザーボードの時とは違って、今回はグラボの不具合であることがハッキリしているのでいくらか気は楽です。
価格コムでいくつか当たりをつけて、仕事帰りにパソコン工房さんで買って帰りました。
今回は対策を急ぐ必要があるため、通販では商品が届くの待つ時間が惜しいのです。

PowerColor Red Dragon Radeon RX 550 2GB GDDR5
今回購入したのはこの製品。
PowerColor社の「Red Dragon Radeon RX550 2GB GDDR5」。
お値段は税込みで1万778円。
価格コムの最安価格には及びませんが、十分に納得のいく価格設定でした。
もちろんDisplayPort端子付きです。

RX550 本体 RX550 端子
予算からするとGeForceの1030でも良かったのですが、わずかながらベンチマークの結果が高かったことから今回はAMDのRadeonにしました。
私は高負荷な3DCGゲームをすることはありませんがPCで映像作品を鑑賞することは日常茶飯事で、そんな私にはGeForceよりもRadeonのほうが相応しいのでないかと常々思っていたのです。


【悪夢再び】
RX550取付け
帰宅後すぐにグラボを仮組してみましたがなかなかの迫力です。
このあとケースに入れて配線、電源ボタンを押しました。

ところが・・・!?。

無信号
絵が出ませんっ!。
全く出ませんっ!!。
今回はピー、ピッ、ピッ、ピッ、というグラボ不良を知らせるあの警告音も鳴りません。
これは一体どうしたことでしょうか。

思いつく理由は次の2つ。
<その1>
考えたくないが、数時間しか使っていないにもかかわらずP8P67が故障した。
その場合の原因として考えられるのは、WinFast GT640故障の巻き添え?。

<その2>
購入したRX550が初期不良。

P8P67は新品未使用品として落札・購入したもので、一度は正常に起動して以前使っていたWindows10の画面を出してくれていました。
WinFast GT640が異常をきたしたときもそのことをちゃんと警告音で示してくれています。
念のためP8P67の2つあるPCI Express 2.0 x16端子のもう片方に接続してみましたが結果は同じでした。

これはやはり不良品を掴まされたとしか考えられません。
翌日、RX550と購入レシートを持って再びパソコン工房へと赴きました。

初期不良だ!
トガジン「これ、初期不良じゃないんですか!?」

店員さん「とおっしゃいますと?」

トガジン「別のグラボではちゃんと画が出たのに、このボードだとBIOSも出ないんですよ」

店員さん「なるほど、確認させていただきます」

そう言うと、店員さんはチェック用のPCにRX550を繋いで電源を入れて見せてくれました。
すると・・・。

ちゃんと映ってる・・・
トガジン「あれ?、映った?、なんで?」

店員さん「問題ありませんねえ」

トガジン「え~っ、じゃマザーボードが悪いってこと?」

店員さん「そういうことになるかと・・・」

トガジン「でも他のグラボではちゃんと映ったんですよ」

店員さん「ちなみにお客さんのパソコンって、CPUやチップセットは何をお使いですか?」

トガジン「Core i7 2600kです、チップセットはP・・・」

店員さん「あ、それですね!」

トガジン「へ?」

店員さん「パソコンが古すぎるんですよ。RX550はSandy Bridge世代では使えないんです。 」

トガジン「え?なんで?」

店員さん「最近のグラボはBIOSが新方式のUEFIタイプに変わっているからです。それをSandyやIvy BridgeのBIOSが読み取れないんです。」

トガジン「そんなん初耳や!」

店員さん「Radeonだと先代のR7やR9シリーズからそうなっています。GeForceはGTX600あたりからですね。」

トガジン「で、どうしたら使えるようになるの?」

店員さん「マザーボード側のBIOS更新で対応出来るようになるものもあるみたいですがそれはメーカーさん次第です。必ず出来るとは限りません。」

トガジン「なるほど~。で、これ(RX550)の返品は・・・?」

店員さん「大変申し訳ありませんが・・・」

この店員さんの分かりやすい説明にグウの音も出ませんでした。
帰宅してネット探索してみたところ、こんな記事を発見しました。

https://blog.tsukumo.co.jp/fukuoka/2015/08/post_116.html

<以下、引用>
最新のグラフィックボードを増設しようとしているパソコンやマザーボードが2012年頃に購入している製品の場合は注意が必要です。
ある世代以降のグラフィックボードが使用できない可能性があります。
(中略)
この問題はマザーボードとグラフィックボードの双方のBIOSに起因しています。
「ファストブート」や「セキュアブート」といった新しい機能に対応していくために、グラフィックボードのBIOSが「UEFI」方式へと切り替わって移行が進んでいます。
このUEFI方式のBIOSを搭載したグラフィックボードと、2012年頃に販売されていたパソコンやマザーボードとの組み合わせで多数の不具合報告が上がっています。

▼特に症例報告が多いマザーボード(チップセット)
インテルP67・Z68などの60番台および、H77・Z77・X79など70番台チップセットを搭載しているマザーボード
▼グラフィックボードのUEFIへの移行状況
GeForce:GTX 600シリーズ後期生産品、GTX 700シリーズ以降
Radeon:R7/R9シリーズ以降


これって、今の私の状況そのものではないですか!。
あの店員さんの話は本当だったのですね。
私としてはこれまでCore i7 2600k環境で全く不足が無かったため、最新のPC情報にすっかり疎くなってしまっていたようです。


それにしても困ったことになりました。

ここまでの段階ですでに

確認用CPU:Pentium G850→1,164円(送料込)
新品マザーボード:P8P67→7,100円(送料込)
グラフィックボード:RX550→10,778円(税込)

と、約1万9千円もの出費になっています。
しかもRX550がP8P67上で使えないとなると、これから更にグラボを購入する必要があるわけです。
RX550はヤフオク行きにして資金回収を図るとしても、次に買うべきグラボを何にすべきかという問題があります。
P67チップセットで確実に使えるというGTX600やR7/R9以前の機種は現在新品販売は皆無であり、ヤフオクなどで状態が良い中古品を探すことになります。
P8P67のように売れ残りの新品に巡り合える確率は非常に低く、万が一不具合があった場合にも「ノークレーム・ノーリターン」と言われてしまば泣き寝入りすることになってしまいます。

また、今回のGTX640故障の巻き添えでP8P67が壊れていないかの確認もする必要があります。
このまま(対応確実な)別のグラボを刺しても、また動かないという可能性もゼロではないのです。

更に、お金の問題ももちろんですが時間もかかり過ぎています。
今のところは仕事に影響はありませんが、編集ソフトのEDIUS8-PROを安定して稼働させる環境は一刻も早く確立しなければなりません。
冒頭で述べたように、ノートPCだけでブログを書くことにも難儀を感じ始めていますからどこかで手を打たなくてはなりません。


【原点回帰】
今週の初め頃はそんなことを考えながら、ネットでマザーボードやグラフィックボード関連のページを眺める日々が続いていました。
そんな時ふとこんな物に目が止まりました。

P8H77-V メーカーページ
ASUSのホームページの生産終了製品の中の「P8H77-V」のページに迷い込みました。
H77はZ68やP67と同じソケット1155を使用するIvy Bridgeチップセットで、Core i7 2600kとも完全な互換性があります。

P8H77-V 端子
端子版を見ると、ちゃんとDisplayPort端子が付いてます。

P8H77-V 映像仕様
そして映像仕様にはDisplayPortで2560x1600解像度が可能と書かれていました。
このマザーボード、私に必要なものが全部揃っています。

考えてみれば、GT640のグラボを買う前までは故障したP8Z68V-PROの内臓グラフィック機能を使用していて、それで充分満足していたものでした。
グラボを買ったのはあくまでも新しいモニターの高解像度に対応するためであって、別に3DCGゲームを高解像度で遊ぼうとかいった高度な目的は無かったのです。

「これでええやん!」

P8H77-V落札
一度決めたら深く考えることなく行動に移してしまうのは私の悪い癖であります。
数十分後にはヤフオクで程度の良さそうなASUS P8H77-Vを即決落札していました。

P8P67を購入したばかりだというのに、このオークションで即決を決めた理由は次の4点です。

1:出品者さんがWindows10で使用されていて、すでに一度ライセンス認証済みであること。
2:三日以内に動作確認してもし不具合があれば返品可能ということ。
3:BIOSを最新版にアップデート済みということ。
4:そして何より重要なことは、出品者さんが「出品・落札とも良い評価100%」という点でした。

出品者さんへの信頼度も重要ですが、私はこの出品物に大きなオマケが付いていることに気付いていました。
1:のWindows10で一度認証済みであるということは、次に私がクリーン・インストールしても自動的に再認証が出来るということに他なりません。
マザーボードを交換したことで別のPCと誤認され認証が通らなくなってしまうという問題が一挙に解決します。
マイクロソフトから正規のライセンスを購入したとしたら2万7千円くらいかかってしまいますから、今回のP8H77-VがOS付属と考えると安い買い物だったと思えます。
また、BIOSを最新版に更新済みという点も、もしかしたらRX550が使えるかも知れないという期待に繋がります。

【復活の日】
数日後、P8H77-Vが届きました。
(開梱時の写真を撮り忘れてしまいました)

P8H77-V.jpg
Core i7を取り付けて、クーラーも以前のサイズ社製KABUTO(兜)をしっかりと取り付けました。
巨大なグラボが無くなったPCケース内部はすこぶる風通しが良さそうで温度管理にも具合が良さそうです。

認証もOK!!
クリーン・インストールしたWindows10も、思った通り自動でライセンス認証が通っています。
先日あれほど悩んでいた認証問題がスッキリ解決したのは大きいです。
一時期はヤフオクでライセンス・キーだけを安く買うことも考えたのですが、これで合法的に新ライセンスを手に入れることが出来ました。

授業料?
購入したものの結局使うことが無くなってしまったP8P67とRX550は、いずれヤフオクに出品するつもりです。
どちらも新品で購入したものですから、それなりの値段にはなることを期待しております。

愛機の帰還
色々と遠回りして余計な出費もしてしまいましたが、結果的にはシェイプ・アップした我が愛機が帰ってきました。

【OS】
Windows10(クリーン・インストール)

【CPU】
INTEL Core i7 2600K

【M/B】
ASUS P8H77-V(ATX)

【メモリ】
Corsair CMX16GX3M4A1333C9(PC3-10600 4GB 4枚組)

【SSD】
SANDISK SDSSDXPS-240G-J25

【BDドライブ】
パイオニア BDR-209

【ギガビットLANアダプター】
インテル EXPI9301CT

【電源】
オウルテック PT-650M

【ケース】
星野金属 Windy MT-PRO1220 T-STYLE(黒)

【モニター】
EIZO EV2736W-FSBK


グラフィック機能はスペック上では確かに後退していますが、ブルーレイ再生ソフトも編集ソフトも機敏に動いてくれて全く問題ありません。
この記事の後半はこのPCで書いていますが快適そのものであります。
これで、これまで貯め込んでしまった書きかけの記事を仕上げていくことが出来るというものです!。




最後のほうはやや駆け足気味になってしまいました。
お付き合いいただきありがとうございました。

<完>
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