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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2017.8/7~2017.8/13)

トガジンです。
毎週日曜日の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き連ねております。
とはいえ、今週は仕事が忙しかったこととAVアンプの不具合のために、観れた映画はわずか一本のみ。
さらに金曜日からは、東京・千葉・大阪・京都から子供連れの親戚たちが海水浴と墓参りのために大勢来ているため、我が家は現在まるで民宿の如き状態になっております。


8/8(火)
タイム・チェイサー』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
タイム・チェイサー
『シックス・センス』や『A.I.』の名子役、ハーレイ・ジョエル・オスメントが製作・主演を務めたタイムマシンもの。
幼い頃父親が失踪した原因がタイムマシンで時間旅行中に強盗に遭って殺されたためだと知り、残された設計図を元にタイムマシンを作って父を救いに行き歪んだ歴史を修正しようというストーリー。

出演者は何気に豪華です。
母親役は『Xファイル』のスカリー捜査官ことジリアン・アンダーソン。
今作では、夫が失踪したことで心を病んでしまい、そのことで息子の重荷になっていると思い込んで自殺してしまう弱い女性役です。

祖父役は『タイタニック』の設計者役だったヴィクター・ガーバー。
大学教授で孫のタイムマシン開発に助力するという役どころですが、彼の登場シーンの一部に『レイダース 失われた聖櫃<アーク>』の”あるシーン”がそっくりそのまま出てきます。
青リンゴの意味とヴィクター・ガーバーについて知ってしまうと、そのあまりにもストレートな表現に笑っていいものか迷ってしまいます。

ハーレイ・ジョエル・オスメント
そして、ハーレイ・ジョエル・オスメント。
この作品のPRのために来日したときにはその変わり果てた姿に驚いたものでしたが、その一方で彼が堅実に映画界で生きていることに安心したものです。
クスリ漬けになったジョン・コナーとか、死亡説が流れたケビン君とか、本当にダークサイドに堕ちたアナキンとか・・・。
子役として名を馳せた人たちのなれの果てを考えると、彼の現状にはほっとさせられました。

タイム・チェイサー』というタイトルと出演者名簿を見ていると、過去に戻って歴史改変を展開するSFサスペンスものかと思ってしまいます。
ところがどっこい、映画の大半は現代で「タイムマシンが完成するまで」のすったもんだがほとんどです。
父の失踪を苦に心を病んだ母が自殺してしまったのを機にタイムマシンで過去を修正しようとする主人公エロル。
ところが、付き合っていた彼女を孕ませてしまい、「この子も無かったことにするつもりなの?」と詰め寄られてしまいます。
う情けない主人公に何度も気持ちが萎えそうになります。

時間旅行のシーンは終盤10分程度ですが、1946年との時間差の表現は家の前を当時のファッションの女性が歩いていることと、現代パートでも出てきた両親の思い出の店くらいしか描かれておらず、あとはひたすらタイムマシンのある地下室でのやり取りに終始します。
これも予算がない中でタイムトラベルものをやるにあたって一つの手であるかも知れません。

『バック・トウ・ザ・フューチャー』や『バタフライ・エフェクト』みたいなタイムトラベルものを期待すると肩すかしを食らうのは確実です。
しかし、学生時代に8ミリフィルムで自主製作映画に没頭した者としては、この低予算なりに工夫を凝らしたアプローチには微笑ましさと同時に敬意すら感じてしまいます。
ストーリーテリング自体はしっかりしていますし、俳優さんの演技も上手いので過度の期待をしなければそこそこ楽しめる映画です。

ただ一つの大きな難点は、わざわざエロルが助けに行った父親があまりにも自己中でバカすぎること。
こいつのために命を賭けた主人公や、12年もの間心を痛め続けていた妻が哀れでなりません。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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