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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2017.9/11~2017.9/17)

トガジンです。
毎週日曜日の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き連ねております。

『エイリアン: コヴェナント』を早く観たいのですが、どういうわけか福井県では小さめの劇場でしか上映してくれないので困ります。
お隣の石川県まで足を運ぶことになりそうですが、こんなことではそのうち福井で映画を観なくなってしまいそうです。


9/11(月)
毎週月曜日はメンズ・デー。
この日も仕事帰りに映画館に寄って一本観てきました。

散歩する侵略者』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)
散歩する侵略者
宇宙からの来訪者のことを、「地球外生命」とか「異星人」とかではなく「宇宙人」と呼ぶ映画って本当に久し振りに観た気がします(笑)。

私が「これ観たい!」と思ったきっかけは、長澤まさみでも長谷川博己でも黒沢清監督でもありません。
「侵略者」という、私のような特撮ファンにとって心惹かれずにはいられないワードそのものであります。
そう!。
これは『ウルトラセブン』の第32話「散歩する惑星」と第33話「侵略する死者たち」を連想させずにはおかないタイトルなのです。
ストーリー的にはこの2エピソードとはあまり関係ありませんでしたが、宇宙人(意識体)が人間に憑依するという設定からは『ウルトラマン』のバルタン星人や『帰ってきたウルトラマン』のフェミゴンが思い出されます。
いや、そもそも(セブン以外の)ウルトラマン自体がそういう存在でしたね(笑)。
また、「家族」「仕事」「所有欲」などといった人間の既成の価値観や概念といったものを異文明の視点から逆説的に問い直すストーリーとなりますと、初期ウルトラシリーズには枚挙にいとまがありません。

『ウルトラ』シリーズとの関連は別にしても、映画として非常に面白かったです。
あからさまな特撮ショットは無きに等しいですが、俳優の演技と演出だけでぐいぐいとこの異様な世界に引き込まれてしまいます。
松田龍平は存在そのものが宇宙人ですし、若い宇宙人カップル(?)にパシリに使われる長谷川博己も最高です。

個人的に2017年映画ベスト10入り確定の一本です。
明日(9/18)からWOWOWでこの作品のスピンオフドラマが放映されるとのことでそちらも楽しみです。


9/12(火)
ラ・ラ・ランド
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)
ラ・ラ・ランド
劇場で観た時、どうしてこの映画がアカデミー作品賞を獲得したのか不思議でなりませんでした
冒頭の渋滞した高速道路でのミュージカルシーンは確かに素晴らしいものでしたが、その後トーンダウンしたきり私の心が再び高揚することは無かったのです。
ミア(演:エマ・ストーン)は女優に、セブ(演:ライアン・ゴズリング)は自分のジャズの店を持ちたいという確たる夢を持っていますが、なぜか私はこの二人を応援する気になれないままエンディングを迎えてしまったのでした。

今回自宅で冷静に見返してみて、「どうして自分がこの作品にノレないのか」その理由が分かりました。

ミアもセブも、自分の夢を実現するまでの繋ぎとして撮影所のカフェ店員やバーのピアニストといったアルバイトで生計を立てています。
ところがこの二人ときたら、現在の目の前の仕事に対して一生懸命に取り組んでいないうえに、それぞれの上司や雇い主に対しての不遜な態度がやたら目立つのです。
ミアは仕事中もオーディションのことで頭がいっぱいの様子です。
セブに至っては、店のオーナーの注文を無視して自分の腕を披露するかのようにジャズの名曲を演奏した挙句、クビを言い渡されると逆ギレする始末です。

仮に私が全権を委ねられたディレクターとして番組を請け負ったとします。
そしてその演出プランに沿って「こんな映像が欲しい」と雇ったカメラマンに注文したとします。
しかし、そのカメラマンが「そんな画より僕が撮ったこの画のほうがずっと良いですよ。」と自分のお気に入りショットばかりを披露してこちらの注文に沿った画を撮っていなかったとしたらどうでしょう?。
そんなカメラマンは即刻クビです。
彼ご自慢の映像がどんなに素晴らしかろうと私の番組では使い道がありませんし、何より彼は自己顕示欲を満たすことに夢中でクライアントである私の要求を果たそうとしなかったのですから。

そんな主人公たちに全く感情移入出来ないままたどり着いたあのラストシーン・・・。
「セブとミアがもしもあのまま結ばれていたら・・・」という切ないシークエンスも、私の目にはただセブの女々しさとしか映りませんでした。


9/13(水)
『ゴジラvsデストロイア』
(ホームシアター:WOWOW録画)
1995 ゴジラvsデストロイア
『ゴジラ』シリーズ全作品レビューを書くと決めた時から覚悟してはいましたが、やはりこの作品が一番の難産であります。

なぜならば・・・。
私にとってこの『ゴジラvsデストロイア』こそが、ゴジラ全作品中ワースト1であるからです。

もちろん、その理由はレビュー本記にきちんと書くつもりでいます。
・・・が。
その作業は遅々として進んでおりません。

「ゴジラの最期」を描くこの映画を大切に思う方たちにも私の真意が正しく伝わるよう、決して感情的にならず冷静に言葉を選んで書き進めようと努めていますがこれが想像以上に難しいです。
もしかすると、『ゴジラvsスペースゴジラ』と本作の間に公開されたもう一つの怪獣映画のレビューが先になるかも知れません。
特撮映像に限っていえばその作品との比較は避けて通れないからです。

本稿アップはいつになるやら分かりませんが、どうか今しばらくお待ちくださいませ。


9/15(金)
『この世界の片隅に』
(ホームシアター:Blu-ray)
この世界の片隅に ブルーレイ
昨年秋の公開以来自分でも意外なくらい魅了されてしまい、都合4回劇場で繰り返し鑑賞したアニメーション映画です。
日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、毎日映画コンクール大藤信郎賞と国内アニメーション関係の賞を総なめにしました。

この世界~BD、パンフ、原作本
『シン・ゴジラ』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に続く、今年3本目のブルーレイ購入作品になります。
映画パンフレットも滅多に買わない私ですが、パンフに加えて原作漫画まで買い揃えてしまったほど私の心の琴線に響くものがあった作品です。
今回、我がホームシアターで見返しても全く色褪せてはいませんでした。

惜しむらくは、やはり予算の都合でオミットされてしまったという、遊女:リンにまつわる約20分のエピソードの存在です。
片淵監督はもちろん、プロデューサーも完全版製作に前向きになっているという話を聞きましたので楽しみに待ちたいと思います。
私は「ディレクターズ・カット版」というものには否定的な人間ですが本作に限っては例外なのであります。
気がかりなのは「映像や声の演技で公開済みの本編と違和感が生じないか?」ということですが、そのためにも一刻も早い製作開始をお願いしたいものです。


9/17(日)
映画の話題ではありませんが・・・。
9月17日23時現在:台風18号進路図(Yahoo!天気より)
23時現在、私の住む福井県嶺北地方にも大型の台風18号が迫ってきました。
すでに九州・四国地方には甚大な被害を被っている地域もあるとのことで心よりお見舞い申し上げます。

この辺りでは珍しく町内放送が各地区ごとの避難場所を告げるなどしていて、今回はいつになく緊張感が高まっている印象です。
台風が福井県を通過するのは深夜3時頃との事なので、今夜はいつでも避難出来るよう準備して床につくことにします。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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