実は私、『シン・ゴジラ』に映ってます
CATEGORYエキストラ
こんにちは、初めまして。
トガジンと申します。
このハンドル・ネームは、仕事で独立することになったときに屋号として考えたものです。
映像関係の仕事をしていることから、漢字で<撮・画・仁>と書いてトガジンと読みます。
名刺まで作ったのですが、結局本名そのままのほうが通りが良いということでお蔵入りしました。
語呂が気に入っているので、ネット書き込み用のハンドルネームとして使用しています。
本題に入ります。
ブログを始めるにあたり一番最初に何を書こうか随分迷いました。
ただの挨拶文だけでは味気ない。
いきなり映画のレビューというのも性急すぎる。
ホームシアターの紹介もしたいが、最初に書くネタではないかな。
と、自意識過剰気味に一人悶々としていたのですが・・・

個人的に、この一年間で最も大きかった出来事について書くことにしました。
映画『シン・ゴジラ』へのエキストラ参加です。
私にとっては子供の頃からの念願が叶った出来事でした。
そして、私という人間を理解していただきやすいネタだと思いこれに決めました。
初めてということもあってやや長文になっていますが、挨拶代わりにお付き合いください。

プロフィールにもあるとおり、私が生まれて初めて映画館で観た映画は『ゴジラ対へドラ』でした。
生まれて初めての大スクリーンで仰ぎ見たセンス・オブ・ワンダーな世界は、「映画=巨大なモノが暴れ回るスペクタクル世界」という少々偏った認識を幼い私の潜在意識に刷り込んでしまったようです。
その後あらゆる映画に親しむようになりましたが、今でも「怪獣」「巨大ロボット」「宇宙船」は大好物です。

私がまだ大阪に住んでいた1989年、『ゴジラvsビオランテ』が公開されました。
その中で淀屋橋付近のシーンがあったのですが、当時はその撮影情報を知る術がありませんでした。
映画を観ながら「こういう逃げる人々の役(エキストラ)にはどうやって参加するんだろう?」などと思っていたのです。

2014年のハリウッド版ゴジラ(通称「ギャレゴジ」)の直後、日本でも再びゴジラの新作を製作するという話を聞きました。
「この機会を逃したら『ゴジラ』に参加するチャンスはもう一生無いかもしれない・・・。」
そう思った時からネット上でエキストラ募集の記事を注意深く見守るようになり、昨年の初夏このページを見つけたのです。

「よっしゃぁー!」
速攻で登録しました。
そしてスケジュールが許す限り片っ端から参加エントリーを出しました。
しかし、8月も終わり9月も過ぎて・・・。
私はやる気まんまんなのですがなかなか当選できません。
ロケ地はその全てが東京を中心とした関東地方ですから、私のような地方在住の者にはなかなかチャンスが巡ってきません。
しかし待てば海路の日和あり。
ついに待望の当選通知が来ました。
【2015年10月13日(火)】
朝7時30分、東京世田谷区の東宝スタジオ集合
うーむ。
私のような地方在住の者には酷な条件です。
前日は仕事があるため、前乗りして宿泊というわけにもいきません。

調べた結果、夜行バスで間に合うことがわかりました。
前日の21時50分に福井駅前を出発。
車内で寝て、翌朝新宿に到着。
そして、新宿から小田急線で約30分、成城学園前駅から徒歩15分ほどでした。

スタジオ入口にはゴジラ立像と『七人の侍』の壁画

敷地内には巨大なモスラの壁画が!
この日の撮影は、スタジオ内セットで総理大臣の記者会見シーンでした。

<YouTUBE予告編映像より引用>
このギッシリ並んだ記者団の中に居ます。
後頭部だけですがしっかり映っています。
また、このままの同じ配置で柄本明さん演じる官房長官の会見シーンも撮っています。
この映画は、庵野秀明総監督と樋口真嗣監督の二人がクレジットされています。
私は職業柄、現場での二人の役割分担がどうなっているのかにとても興味がありました。
このセット撮影では、樋口監督が俳優さんへの具体的な演技や動きの指揮を行う現場監督であり、庵野総監督はその画をモニターで見ながら細かな指示やダメ出しを行うという形式でした。
出番以外の時、遠巻きに見学しながら庵野総監督の細かなこだわりに舌を巻きました。
総理大臣が、会見中に飛び込んできた情報を聞いて「えっ!蒲田に!?」と驚くカット。
この1カットを納得いくまで何度も何度もリテークしていました。
ほんの数ミリのカメラアングルや報告者の見切れ具合の変更を要求します。
庵野総監督「このカットは演技じゃなく画で見せるカットなんだ!」
後に公開された映画を観たときに納得しました。
このカットのあと、あの蒲田くんが登場します。
総理の驚きリアクションがあのインパクトの呼び水になっていました。
うーん、勉強になります!

<YouTUBE予告編映像より引用>
総理大臣役の大杉蓮さんはとても気さくな方でした。
手話係の女性が緊張されてた様子だったので、「大杉蓮って手話ではどうやるの?」などと声をかけてらっしゃいました。
親指と人差し指でLの字を作りクルッと回すと「れん」になるということで、「なんだかアイドルみたいだね~」とやってみせて笑わせてほぐしてあげていました。
また読み上げる原稿に書き込みをしたいといことで助監督さんに赤ペンを注文されたのですが、その時助監督さんが持ち合わせていなかったということがありました。
その時私は記者役といことで各種のペンを持って来ていたので、「赤ペンなら持ってますよ、どうぞ」と差し出しました。
非常に感謝してくださって、使い終わった後には助監督さんを通さず「○○さんありがとう、助かりました。」と直接手渡しで返してくださいました。
その人柄に触れて、大杉さんが映画やドラマの出演作が絶えることがない理由が解ったような気がしました。

休憩中のひとコマ。
一緒に参加した方が撮ってくれました。
奥の建物がスタジオで、中に会見シーンのセットがあります。
さすがにスタジオ内では写真を撮るわけにいきませんでした。
手に持っているのはエキストラパス。
当日限りの入館証です。
帰り際に記念品と交換しました。

撮影終了後はスタジオ前のゴジラ像と記念写真。
参加者の皆さんとお互いに撮り合いっこしました。
あ〜楽しかった。

記念品のタオル。
主人公たちが所属していた「巨大不明生物災害対策本部」の名が書かれており、そのバックには赤で「ゴジラ」のロゴが。
まだ「シン・ゴジラ」のタイトルが決まっていなかった頃に作られたものでしょうか?。
それから数日後、再び当選通知が来ました。
【2015年10月19日(月)】
朝7時00分に、東京有明駅東口集合
前回以上に酷な条件です。
今度は前泊するしかないか・・・と思いました。
特急と新幹線で東京往復・・・約3万円。
今度は終了時間が遅いので二晩宿泊・・・1万5千円~2万円。
好きでやってる事とはいえ、この出費は痛い。

しかし、今回も夜行バスでコストを最小限に抑えて行くことが出来ました。
前日21時50分に福井駅前を出発する夜行バスの終着地点が新木場駅だったのです。
新木場に朝6時30分に到着して、有明駅のすぐ隣の国際展示場駅までわずか2駅。
早朝とはいえ東京です。
ウチとこみたいな田舎と違って電車は数分毎に来ます。

無事、集合時間前に到着しました。
ちなみに旅費は、往復で1万5千円位でした。
今度は防災オペレーションルームの職員役です。

<YouTUBE予告編映像より引用>
この写真でいうと画面左上に居ます。
映画本編では別角度からのロングショット(全景)のときに、資料を見ながら電話をしている自分の姿が確認出来ました。
正面のスクリーンは撮影時にはグリーンバックになっていて、「あそこにゴジラが映るのかぁ」「いや災害現場の画でしょ」とか皆で想像をめぐらせていました。
この場面では担当地区ごとに分かれて、それぞれの被害状況を報告・検討しているという役柄でした。
我々は埼玉県担当ということだったのですが、私は地名もロクに知らないのでホントに困りました。
分かるのはせいぜい『クレヨンしんちゃん』の春日部と、毎年猛暑のニュースで名前が出る熊谷くらいです。
でも斜め前にいた女性がめちゃめちゃ上手な方で、実にテキパキと(架空の)被害状況を報告してくるんですよ。
彼女の演技に乗っかってそれらしい対応をしているうちに何とか形になったような気がします。
また、私の正面にいた若い男性は四国から来たとのことでした。
私なんかよりずっと大変だったはずですが、どうやって来たのか聞くのを忘れてしまいました。
そして隣の席の年配の男性は「今日はゴジラ休暇を取って来たんだ。ゴジラは特別だからね。」というなんとも豪快な方でした。
エキストラ出演は経験豊富らしく、いろいろ面白い話を聞かせてもらいました。
皆さんどうしているのかなあ。

<YouTUBE予告編映像より引用>
必死で演技(のようなもの)をしている私のすぐ横を、長谷川博己さんと高良健吾さんが歩いていきました。
私は現場で長谷川さんを見たとき、「あ、『舞妓はレディ』の人や!」と言ってしまい周囲の失笑を買いました。
あの映画での、方言を巧みに使いこなす言語学の先生のイメージが強かったんです。
ちなみに私はこの時、『実写版・進撃の巨人』は2本とも観ていませんでした。
この日の撮影では、全体的な撮影が終わってから庵野・樋口両監督が競い合うように細かな予備カットをいくつも撮影していました。
コピー機を並べたり、ホワイトボードを引っ張り出したり、歩き回るスタッフを超ローアングルで撮ってみたり。
そのお二人の姿は本当に楽しそうで、無邪気な映画少年そのものでした。
私も何人かと一緒に、カメラに向かって歩くスタッフという役柄をやらせてもらいました。
多分、この場面の冒頭のカット(の予定の一つ)だったと思います。
樋口監督の演出で撮影したもので、「OK!」を出した瞬間の監督は非常に満足したご様子でした。
使われていれば結構目立つショットだったと思うので初日まで内心ドキドキワクワクしていたのですが、本編では採用されていませんでした。
残念ではありましたが、これはこれで楽しみのうちですよね。

このロケ場所の具体的な場所や名称は公表不可とのことでしたので明記しません。
東京在住の人には判るかもしれませんが、この公園の近くということだけでご勘弁ください。
本物の国の施設を借りての撮影とのことでした。
撮影中も「備品には一切触らないように」と何度も念を押されたくらいで、スタッフさんたちも大変な気の使いようでした。

今回のパスです。
S・G=シン・ゴジラ。
やはり帰り際に記念品と交換しました。

記念品は前と全く同じタオルでした。
他にもタンブラーやポーチ等があったようですが、どうせなら違う物が欲しかったなあ・・・。
その他にも、様々な募集がありました。
グリーンバック前でゴジラに踏みつぶされる役
CGモブキャラ用モーションキャプチャー
「ゴジラを倒せ!」のシュプレヒコール(声のみ)
等々・・・
仕事が忙しくなってきたこともあり、これ以上応募することは断念しました。
怪獣映画につきものの「逃げる群衆」シーンに参加出来なかったことだけが心残りではありました。
でも、2つの場面に参加出来たことで良しとしています。
・・・そして
【2016年7月29日(金)】

ついに公開です!。

初日は大阪エキスポ・シティのIMAXシアターまで出向いて2回観てきました。
どちらの回も事前予約でセンターライン上の良い席を確保しています。
ここは、前年秋にオープンしたばかりの日本最大級・次世代レーザーIMAXを完備した劇場です。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の初回をここで観て以来お気に入りなのです。
「わざわざ福井から大阪まで映画一本を観に行っただと?」
「バカじゃないの?」
はい、返す言葉もございません。
でも、せっかくIMAXで上映されるのならIMAXで観たい。
この一年間楽しみにしていた映画、しかも自分も参加出来た作品ですから最高の環境で楽しみたいのです。


9月初頭にIMAX版再上映を観に行った時には、このゴジラヘッドがロビーに飾られていました。
これに怯えてず~っと泣き叫んでいた幼い女の子の姿が忘れられません(笑)。

<YouTUBE予告編映像より引用>
映画「シン・ゴジラ」は、贔屓目抜きにしてもめちゃめちゃ面白かった!。
音楽に関して若干の不満はありましたが、それを補ってあまりある映像の迫力とテンポの良さ。
そして自分なりのいろいろな解釈が楽しめる懐の深さ。
『シン・ゴジラ』は、怪獣映画のカテゴリのみならず国内SF映画の中でも上位に位置する傑作ではないでしょうか。
自分は、1954年の初代『ゴジラ』を超えたとさえ思っています。
今作には、’54年版でゴジラを消滅させたオキシジェン・デストロイヤーに相当するような超兵器の類は出てきません。
メ―サー殺獣光線もスーパーXも、ゴジラに敵対する他の怪獣やロボットも登場しません。
国防を成すべき人たちが、現在持ち得る戦力を駆使し、それぞれの立場で知力を振り絞って戦い、ようやく厄災(ゴジラ)を封じることに成功するという力強い物語です。


<YouTUBE予告編映像より引用>
ほんの数秒、いや数コマに過ぎないかも知れませんが、
映画『シン・ゴジラ』の一部になることが出来ました。
夢が一つ実現し、撮影現場を体験することでますます映画が好きになりました。
ブログでは、このように映画を中心に趣味の話をつらつらと書き連ねていくつもりです。
こんな男ですが、よろしくお願いいたします。
トガジンと申します。
このハンドル・ネームは、仕事で独立することになったときに屋号として考えたものです。
映像関係の仕事をしていることから、漢字で<撮・画・仁>と書いてトガジンと読みます。
名刺まで作ったのですが、結局本名そのままのほうが通りが良いということでお蔵入りしました。
語呂が気に入っているので、ネット書き込み用のハンドルネームとして使用しています。
本題に入ります。
ブログを始めるにあたり一番最初に何を書こうか随分迷いました。
ただの挨拶文だけでは味気ない。
いきなり映画のレビューというのも性急すぎる。
ホームシアターの紹介もしたいが、最初に書くネタではないかな。
と、自意識過剰気味に一人悶々としていたのですが・・・

個人的に、この一年間で最も大きかった出来事について書くことにしました。
映画『シン・ゴジラ』へのエキストラ参加です。
私にとっては子供の頃からの念願が叶った出来事でした。
そして、私という人間を理解していただきやすいネタだと思いこれに決めました。
初めてということもあってやや長文になっていますが、挨拶代わりにお付き合いください。

プロフィールにもあるとおり、私が生まれて初めて映画館で観た映画は『ゴジラ対へドラ』でした。
生まれて初めての大スクリーンで仰ぎ見たセンス・オブ・ワンダーな世界は、「映画=巨大なモノが暴れ回るスペクタクル世界」という少々偏った認識を幼い私の潜在意識に刷り込んでしまったようです。
その後あらゆる映画に親しむようになりましたが、今でも「怪獣」「巨大ロボット」「宇宙船」は大好物です。

私がまだ大阪に住んでいた1989年、『ゴジラvsビオランテ』が公開されました。
その中で淀屋橋付近のシーンがあったのですが、当時はその撮影情報を知る術がありませんでした。
映画を観ながら「こういう逃げる人々の役(エキストラ)にはどうやって参加するんだろう?」などと思っていたのです。

2014年のハリウッド版ゴジラ(通称「ギャレゴジ」)の直後、日本でも再びゴジラの新作を製作するという話を聞きました。
「この機会を逃したら『ゴジラ』に参加するチャンスはもう一生無いかもしれない・・・。」
そう思った時からネット上でエキストラ募集の記事を注意深く見守るようになり、昨年の初夏このページを見つけたのです。

「よっしゃぁー!」
速攻で登録しました。
そしてスケジュールが許す限り片っ端から参加エントリーを出しました。
しかし、8月も終わり9月も過ぎて・・・。
私はやる気まんまんなのですがなかなか当選できません。
ロケ地はその全てが東京を中心とした関東地方ですから、私のような地方在住の者にはなかなかチャンスが巡ってきません。
しかし待てば海路の日和あり。
ついに待望の当選通知が来ました。
【2015年10月13日(火)】
朝7時30分、東京世田谷区の東宝スタジオ集合
うーむ。
私のような地方在住の者には酷な条件です。
前日は仕事があるため、前乗りして宿泊というわけにもいきません。

調べた結果、夜行バスで間に合うことがわかりました。
前日の21時50分に福井駅前を出発。
車内で寝て、翌朝新宿に到着。
そして、新宿から小田急線で約30分、成城学園前駅から徒歩15分ほどでした。

スタジオ入口にはゴジラ立像と『七人の侍』の壁画

敷地内には巨大なモスラの壁画が!
この日の撮影は、スタジオ内セットで総理大臣の記者会見シーンでした。

<YouTUBE予告編映像より引用>
このギッシリ並んだ記者団の中に居ます。
後頭部だけですがしっかり映っています。
また、このままの同じ配置で柄本明さん演じる官房長官の会見シーンも撮っています。
この映画は、庵野秀明総監督と樋口真嗣監督の二人がクレジットされています。
私は職業柄、現場での二人の役割分担がどうなっているのかにとても興味がありました。
このセット撮影では、樋口監督が俳優さんへの具体的な演技や動きの指揮を行う現場監督であり、庵野総監督はその画をモニターで見ながら細かな指示やダメ出しを行うという形式でした。
出番以外の時、遠巻きに見学しながら庵野総監督の細かなこだわりに舌を巻きました。
総理大臣が、会見中に飛び込んできた情報を聞いて「えっ!蒲田に!?」と驚くカット。
この1カットを納得いくまで何度も何度もリテークしていました。
ほんの数ミリのカメラアングルや報告者の見切れ具合の変更を要求します。
庵野総監督「このカットは演技じゃなく画で見せるカットなんだ!」
後に公開された映画を観たときに納得しました。
このカットのあと、あの蒲田くんが登場します。
総理の驚きリアクションがあのインパクトの呼び水になっていました。
うーん、勉強になります!

<YouTUBE予告編映像より引用>
総理大臣役の大杉蓮さんはとても気さくな方でした。
手話係の女性が緊張されてた様子だったので、「大杉蓮って手話ではどうやるの?」などと声をかけてらっしゃいました。
親指と人差し指でLの字を作りクルッと回すと「れん」になるということで、「なんだかアイドルみたいだね~」とやってみせて笑わせてほぐしてあげていました。
また読み上げる原稿に書き込みをしたいといことで助監督さんに赤ペンを注文されたのですが、その時助監督さんが持ち合わせていなかったということがありました。
その時私は記者役といことで各種のペンを持って来ていたので、「赤ペンなら持ってますよ、どうぞ」と差し出しました。
非常に感謝してくださって、使い終わった後には助監督さんを通さず「○○さんありがとう、助かりました。」と直接手渡しで返してくださいました。
その人柄に触れて、大杉さんが映画やドラマの出演作が絶えることがない理由が解ったような気がしました。

休憩中のひとコマ。
一緒に参加した方が撮ってくれました。
奥の建物がスタジオで、中に会見シーンのセットがあります。
さすがにスタジオ内では写真を撮るわけにいきませんでした。
手に持っているのはエキストラパス。
当日限りの入館証です。
帰り際に記念品と交換しました。

撮影終了後はスタジオ前のゴジラ像と記念写真。
参加者の皆さんとお互いに撮り合いっこしました。
あ〜楽しかった。

記念品のタオル。
主人公たちが所属していた「巨大不明生物災害対策本部」の名が書かれており、そのバックには赤で「ゴジラ」のロゴが。
まだ「シン・ゴジラ」のタイトルが決まっていなかった頃に作られたものでしょうか?。
それから数日後、再び当選通知が来ました。
【2015年10月19日(月)】
朝7時00分に、東京有明駅東口集合
前回以上に酷な条件です。
今度は前泊するしかないか・・・と思いました。
特急と新幹線で東京往復・・・約3万円。
今度は終了時間が遅いので二晩宿泊・・・1万5千円~2万円。
好きでやってる事とはいえ、この出費は痛い。

しかし、今回も夜行バスでコストを最小限に抑えて行くことが出来ました。
前日21時50分に福井駅前を出発する夜行バスの終着地点が新木場駅だったのです。
新木場に朝6時30分に到着して、有明駅のすぐ隣の国際展示場駅までわずか2駅。
早朝とはいえ東京です。
ウチとこみたいな田舎と違って電車は数分毎に来ます。

無事、集合時間前に到着しました。
ちなみに旅費は、往復で1万5千円位でした。
今度は防災オペレーションルームの職員役です。

<YouTUBE予告編映像より引用>
この写真でいうと画面左上に居ます。
映画本編では別角度からのロングショット(全景)のときに、資料を見ながら電話をしている自分の姿が確認出来ました。
正面のスクリーンは撮影時にはグリーンバックになっていて、「あそこにゴジラが映るのかぁ」「いや災害現場の画でしょ」とか皆で想像をめぐらせていました。
この場面では担当地区ごとに分かれて、それぞれの被害状況を報告・検討しているという役柄でした。
我々は埼玉県担当ということだったのですが、私は地名もロクに知らないのでホントに困りました。
分かるのはせいぜい『クレヨンしんちゃん』の春日部と、毎年猛暑のニュースで名前が出る熊谷くらいです。
でも斜め前にいた女性がめちゃめちゃ上手な方で、実にテキパキと(架空の)被害状況を報告してくるんですよ。
彼女の演技に乗っかってそれらしい対応をしているうちに何とか形になったような気がします。
また、私の正面にいた若い男性は四国から来たとのことでした。
私なんかよりずっと大変だったはずですが、どうやって来たのか聞くのを忘れてしまいました。
そして隣の席の年配の男性は「今日はゴジラ休暇を取って来たんだ。ゴジラは特別だからね。」というなんとも豪快な方でした。
エキストラ出演は経験豊富らしく、いろいろ面白い話を聞かせてもらいました。
皆さんどうしているのかなあ。

<YouTUBE予告編映像より引用>
必死で演技(のようなもの)をしている私のすぐ横を、長谷川博己さんと高良健吾さんが歩いていきました。
私は現場で長谷川さんを見たとき、「あ、『舞妓はレディ』の人や!」と言ってしまい周囲の失笑を買いました。
あの映画での、方言を巧みに使いこなす言語学の先生のイメージが強かったんです。
ちなみに私はこの時、『実写版・進撃の巨人』は2本とも観ていませんでした。
この日の撮影では、全体的な撮影が終わってから庵野・樋口両監督が競い合うように細かな予備カットをいくつも撮影していました。
コピー機を並べたり、ホワイトボードを引っ張り出したり、歩き回るスタッフを超ローアングルで撮ってみたり。
そのお二人の姿は本当に楽しそうで、無邪気な映画少年そのものでした。
私も何人かと一緒に、カメラに向かって歩くスタッフという役柄をやらせてもらいました。
多分、この場面の冒頭のカット(の予定の一つ)だったと思います。
樋口監督の演出で撮影したもので、「OK!」を出した瞬間の監督は非常に満足したご様子でした。
使われていれば結構目立つショットだったと思うので初日まで内心ドキドキワクワクしていたのですが、本編では採用されていませんでした。
残念ではありましたが、これはこれで楽しみのうちですよね。

このロケ場所の具体的な場所や名称は公表不可とのことでしたので明記しません。
東京在住の人には判るかもしれませんが、この公園の近くということだけでご勘弁ください。
本物の国の施設を借りての撮影とのことでした。
撮影中も「備品には一切触らないように」と何度も念を押されたくらいで、スタッフさんたちも大変な気の使いようでした。

今回のパスです。
S・G=シン・ゴジラ。
やはり帰り際に記念品と交換しました。

記念品は前と全く同じタオルでした。
他にもタンブラーやポーチ等があったようですが、どうせなら違う物が欲しかったなあ・・・。
その他にも、様々な募集がありました。
グリーンバック前でゴジラに踏みつぶされる役
CGモブキャラ用モーションキャプチャー
「ゴジラを倒せ!」のシュプレヒコール(声のみ)
等々・・・
仕事が忙しくなってきたこともあり、これ以上応募することは断念しました。
怪獣映画につきものの「逃げる群衆」シーンに参加出来なかったことだけが心残りではありました。
でも、2つの場面に参加出来たことで良しとしています。
・・・そして
【2016年7月29日(金)】

ついに公開です!。

初日は大阪エキスポ・シティのIMAXシアターまで出向いて2回観てきました。
どちらの回も事前予約でセンターライン上の良い席を確保しています。
ここは、前年秋にオープンしたばかりの日本最大級・次世代レーザーIMAXを完備した劇場です。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の初回をここで観て以来お気に入りなのです。
「わざわざ福井から大阪まで映画一本を観に行っただと?」
「バカじゃないの?」
はい、返す言葉もございません。
でも、せっかくIMAXで上映されるのならIMAXで観たい。
この一年間楽しみにしていた映画、しかも自分も参加出来た作品ですから最高の環境で楽しみたいのです。


9月初頭にIMAX版再上映を観に行った時には、このゴジラヘッドがロビーに飾られていました。
これに怯えてず~っと泣き叫んでいた幼い女の子の姿が忘れられません(笑)。

<YouTUBE予告編映像より引用>
映画「シン・ゴジラ」は、贔屓目抜きにしてもめちゃめちゃ面白かった!。
音楽に関して若干の不満はありましたが、それを補ってあまりある映像の迫力とテンポの良さ。
そして自分なりのいろいろな解釈が楽しめる懐の深さ。
『シン・ゴジラ』は、怪獣映画のカテゴリのみならず国内SF映画の中でも上位に位置する傑作ではないでしょうか。
自分は、1954年の初代『ゴジラ』を超えたとさえ思っています。
今作には、’54年版でゴジラを消滅させたオキシジェン・デストロイヤーに相当するような超兵器の類は出てきません。
メ―サー殺獣光線もスーパーXも、ゴジラに敵対する他の怪獣やロボットも登場しません。
国防を成すべき人たちが、現在持ち得る戦力を駆使し、それぞれの立場で知力を振り絞って戦い、ようやく厄災(ゴジラ)を封じることに成功するという力強い物語です。


<YouTUBE予告編映像より引用>
ほんの数秒、いや数コマに過ぎないかも知れませんが、
映画『シン・ゴジラ』の一部になることが出来ました。
夢が一つ実現し、撮影現場を体験することでますます映画が好きになりました。
ブログでは、このように映画を中心に趣味の話をつらつらと書き連ねていくつもりです。
こんな男ですが、よろしくお願いいたします。
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