ノートPCの光学ドライブをブルーレイに換装してみました
今回はノートパソコンの改造話です。

本ブログやヤフオクの対応をより迅速に行えるようにしたいと考え、ゴールデン・ウィーク頃に購入した中古ノートパソコン富士通:A572/E。
ストレージをSSDに換装したことでOSも10秒くらいで立ち上がり各種アプリの起動も俊敏そのものです。
先日メインのPCが壊れたときには、その代役として十分すぎるほどの仕事量をこなしてくれました。
まさに八面六臂の大活躍であります。
こんな「出来る子」でありながら、A572/Eにも意外な弱点がありました。
なんと、DVD-RやRWを焼くことが出来ないのです。
デバイスマネージャーで本機のドライブ情報を見てみると・・・。

DVD-ROM?。
なんと内臓されていた東芝サムスン:SN-108ABというドライブ、読み取り専用タイプだったのです。
これではDVD-Rが焼けないのも道理です。
なんだか、スポーツ万能だと思っていた奴が実はカナヅチだったと知ってしまったみたいな気分です(笑)。
しかし、人間ならばそんな欠点も親しみに繋がるかも知れませんが、常用するマシンとしてはこれでは困ります。
メインPC故障時にはたまたまDVD-Rにライティングする機会が無かったから良かったものの、いざという時もオールマイティに対応出来るマシンであって欲しいところです。
かくなるうえは換装です!。
そして、やるからには当然ブルーレイです!!。
【選択】

早速アマゾンや価格コムで物色しましたが、新品だと安くても5千円くらいします。
光学ドライブは消耗品ですから中古には手を出さないのが無難です。

次にヤフオクを覗いてみたところ、なかなか良い物件がありました。
パナソニック製:UJ-260新品が税込3千5百円。
しかも「送料無料」です。
即決価格だったので迷わずポチリました。


UJ-260は、パナソニックのベストセラースリムドライブUJ-240の後継機(あるいは上位機?)という位置づけのようです。
私としてBD-XLに対応しているのがポイント高いです。
【換装作業】

換装作業に取り掛かる前にあらかじめやっておくべきことがあります。
それは、元のドライブからベゼル(フロントパネル)を取り外しておくことです。

なぜならば、購入したUJ-260はバルク品であるためベゼルが付いていません。
外したベゼルをここに取り付ける必要があります。

ベゼルの取り外しは、向かって右の切り欠き部分にあるツメを外し、左へ向かって順番に抜いていきます。
迂闊に力を入れすぎるとポキンと折れてしまいそうでずいぶん気を使いました。
そのため、作業中の写真を撮ることをすっかり忘れてしまっております。

そしてもう一つ。
バッテリーパックを外しておきます。
基本中の基本です。

いよいよ作業開始です。
まずはメモリとHHD(SSD)部の蓋を取り外します。

以前換装したSSD、プレクスター:PX-128M5Pも取り外してきます。
蓋が無くなることでSSD本体を固定する部位が無くなるため、今後の作業中に抜け落ちたりストレスがかかってコネクター部を破損する可能性があるためです。

そして底面にあるネジというネジ全てを外していきます。


ネジのサイズは同じものがほとんどですが、一部小さめのネジが混じっています。
小さいネジの箇所は横にマーキングが付けられていますが、私は確実を期すために油性マジックで印を付けておきました。

見落としそうになったのがこのバッテリーパック跡にある小ネジ2本です。
デリケートな機械ですから、うっかりネジ止めが残ったまま底面パネルを取り外そうとすると取り返しのつかないことになりそうです。

外したネジはこのようにサイズ別に分けておくと後が楽です。
私は手近にあった茶碗を使いました。
大きいサイズのネジが16本。
光学ドライブ用の小ネジが2本。
そしてバッテリー跡にあった更に小さいネジ2本。
全部で20本ものネジで固定されていました。

ネジは全部取り外しましたが、底板はまだ外れません。
モニター部分と本体を繋ぐ蝶番部分のロックを外す必要があります。
迂闊なことをするとモニターが映らなくなるんじゃないかと緊張が走ります。
・・・が!。

ツメを片方外しただけであっさりと取れました。
あまりにも簡単に外れるため、逆に全体をしっかり支えていないと部品を落としてしまいそうです。

御開帳~。

それでは内部をじっくり拝ませてもらいましょう。
まず画面右上に見えるのが・・・。

CPU(Core i5 3320M)です。
上(キーボード面)から見ると左上部分にあたり、確かに長時間使っていると左手のあたりが温かくなっていたように思います。
空冷ファンがありますが、吸気スペースはかなり狭い印象です。
このパソコンの左上部分は通気を気にする必要がありそうですね。

せっかくなのでエアーダスターでホコリを吹き飛ばしておきました。

そして問題の光学ドライブSN-108AB。
基板にネジやツメで固定されているものと思いきや、すでにユルユルの状態になっていました。
どうやら先ほどの短いネジで固定されていただけのようです。


コネクター部に気を付けてまっすぐに引っ張るだけですぽんと簡単に外れます。


取り外したドライブには誇らしげに「DVD-ROM」と書かれてありました。
読み込みそのものは全く問題ありませんでしたが現在においてはどれだけ利用価値があるものなのか・・・。
とりあえずお勤めご苦労さんでした。

ドライブ後部にはネジで固定するためのL字プレートが取り付けられています。
これをUJ-260に付け替えて・・・。

元の位置に取り付けます。
本当にコネクター部分で繋がっているだけですので、この状態で上下左右に動かすのは危ない気がします。

あとは逆の手順で組み立てていきます。

そして最後にベゼルを取り付けて完了です。
【ブルーレイ対応PC】

とはいえ、見た目は何も変わりません。

そこでブルーレイを再生してみました。
最初に観る映画といえば私にはこれしかありません。

完璧!。
ヘドラもごきげんです(笑)。

次にBD-REに目いっぱいライティングしてみます。
こちらも問題無し!。
ブルーレイが使えるのならDVD-Rも大丈夫でしょう。
BD-R/RE XLは持っていないので分かりませんがそのうち試してみようと思います。
XLが使えれば、BDレコーダーで録画した番組データをNASに送る作業が一度で大量に済ませられるので便利になると思います。

これで私のA572/Eは本当に「出来る子」となりました。
あと考えられるのはメモリ増強とストレージ(SSD)の大容量化くらいですね。
以上、個人的備忘録でした。
お付き合いいただきありがとうございました。