週刊映画鑑賞記(2017.9/18~2017.9/24)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き連ねております。
9/19(火)
『エイリアン:コヴェナント』🈠
(劇場:イオンシネマ新小松)

「宇宙船もの」ということでどうしても大きな劇場で観たかったため、わざわざお隣石川県小松市のイオンシネマまで観に行きました。
私の家は福井県でもかなり石川県寄りにあるため、福井市内の劇場へ行くのも隣県の小松市へ行くのも車(国道8号線)で掛かる時間はほとんど変わらないのです。
今回R+15指定ということで確かにエグいシーンも多かったですが、『エイリアン』って元々こんな感じの作品だったと思います。
前作『プロメテウス』の女性主人公が胎内のエイリアン幼生を自ら摘出手術するシーンを思えば、今回のスプラッタシーンは数秒目を背けるだけで対応可能でした。
内容に関しては、前作『プロメテウス』の時から薄々悪い予感がしてはいたのですが・・・。
『エイリアン』の前日譚三部作って、『スター・ウォーズ』プリクエル・トリロジー(エピソード1~3の新三部作)と同じくらい「余計なお世話」な気がします。
かつて『エイリアン』や『エイリアン2』で想像を膨らませたあの世界観が、オフィシャル見解として勝手に「答」を決めつけられてしまうのは面白くありません。
それは平成『ゴジラ』VSシリーズで、「ゴジラの前身はゴジラザウルスという恐竜の一種だった」と本家シリーズ作品中で明確に映像化しために、結果としてゴジラの神秘性が著しく損なわれた(と私は感じた)ことと同じ不快感です。
それにしてもリドリー・スコット監督、御年79歳だというのに実にお盛んですねえ(もちろん映画作りの話ですよ)。
来月には製作総指揮の『ブレードランナー2049』が控えています。
亡くなった弟のトニー・スコット監督の分も撮りまくっているような印象ですが、『エイリアン』第1作や『ブレード・ランナー』の頃のような尖ったビジュアル・センスと緻密なSF描写は感じられませんでした。
9/20(水)
『アップルシードα』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

『アップルシード』に関しては2本のCGアニメを観ただけで原作も未読と全く詳しくありませんが、今回の『α』はどうやら本筋とは関連の無い番外編的なもののように思いました。
デュナンがオリンポスに対して憧れを持っているうえにヒトミの姿形を知らないという設定から映画『アップルシード』第一作以前の物語かと思ったものの、この時点でサイボーグ化したブリアレオスと行動を共にしているのは辻褄が合いません。
この作品がシリーズ中の時間軸のどのあたりに位置するものなのかを掴むのに集中力を浪費してしまって物語に乗り損ねてしまったように感じます。
フルCGと言いながらもセルアニメタッチ(セルシェーダー)で作られていた前2作からビジュアルイメージを一新して、今作はリアルなCG造形に変化しています。
また、CGアニメ版『バイオハザード』シリーズや『スターシップ・トゥルーパーズ:インヴェイジョン』と同じように英語セリフをデフォルトとして、それに日本語吹替え版を付け加えた仕様のようです。
このバタ臭いキャラクター造形には、原作が日本のマンガということもあってか今一つしっくり来ない気がしています。
個人的には、例えば『GANTZ:O』のようにアニメっぽさを残したデザインや、『009 RE:CYBORG』や『BLAME!』のようにセルシェーダー方式をよりブラッシュアップしたもののほうが好みではあります。
9/22(金)
『ザ・マシーン』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

ここ最近、レコーダーに録り溜めたWOWOW映画の中から良さげなB級SF映画を漁って観ることにハマっております。
「俺の時間を返せ~」と言いたくなるような代物も多いですが、『タイム・ライン』のような良作を知るきっかけになったり、現在活躍中の監督や俳優の駆け出し時代の作品があったりもしてこれはこれでなかなか楽しいものです。
で、この『ザ・マシーン』がどうだったかというと・・・。
西側諸国と中国が冷戦状態にある未来(!)。
人口頭脳に死ぬ直前の人間の記憶を移植。
そのマシーンには次第に人間的な感情が芽生えていく。
しかし本来この技術は兵器開発用のものであるため、上層部はマシーンを拿捕もしくは破壊しようと狙う。
『ブレードランナー』に『攻殻機動隊』そして『鉄腕アトム』ですね。
音楽は明らかにヴァンゲリスを意識したものです。
既存の作品の焼き直しという印象で内容的には特に見るべきところの無い映画ではありましたが、私は出演者の一人に目をず~っと奪われていました。

「この人、どこかで・・・?」
国防省幹部を演じたこの俳優さん。
なんと、『スター・ウォーズ』オリジナル三部作でルーク・スカイウォーカーの同僚パイロット、ウェッジ役を演じたデニス・ローソンさんでした!。
ローソンさんは若き日のオビ・ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーの叔父さんであることでも有名です。
『フォースの覚醒』にも『ローグ・ワン』にもウェッジが登場しなかったことから、てっきり俳優業を引退されてしまったものと思っていましたが2013年製作のこの映画では俳優としてお仕事されていたのですね。
『最後のジェダイ』やその先のエピソード9には、是非とも再びウェッジとして登場していただきたいものです。
オリジナルを愛する者としては、そうした「繋がり」こそが何より嬉しいものなのです。
このタイミングで観た映画『ザ・マシーン』は、11月公開の『ブレード・ランナー2049』と年末公開の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』という来たるべき2大SF作品に通じるものをしっかり持ってる作品でありました(笑)。
9/23(土)
『ガメラ 大怪獣空中決戦』
(ホームシアター:Blu-ray)

私は現在、当ブログにおいて『ゴジラ』シリーズ全作品レビューを書き進めている真っ最中であります。
平成『ガメラ』シリーズも当然レビューを書くつもりでいましたが、それはゴジラレビューが一通り終わってから書き始める予定でした。
しかし平成ゴジラVSシリーズ・ラスト2本『ゴジラvsスペースゴジラ』と『ゴジラvsデストロイア』の中間に公開されたこの特撮怪獣映画にはどうしても触れないわけにはいきません。
こららの作品は(『ガメラ2 レギオン襲来』も含めて)、お互いに対をなす存在なのです。
そんな理由から久し振りに観た『ガメラ 大怪獣空中決戦』でありましたが・・・。
面白い!
「巨大怪獣が二匹も現れて世の中がエライことになってる」
そんな他愛もないフィクション世界に、気が付けばなんの疑いもなく没入している自分。
そう、私はこんな怪獣映画が観たかったのです。
覚えてるだけでも三十回以上観ているはずのこの映画ですが、今回の鑑賞では1995年の公開当時に感じた満足感をそのまま再び味わえたような気がします。
このところ平成ゴジラVSシリーズに食傷気味だったこともあり、それが当時の感覚に繋がったのかも知れません。
『ゴジラvsデストロイア』のレビューは現在順調に遅れながら鋭意製作中であります。
『ガメラ 大怪獣空中決戦』レビューは・・・これからです。
9/18(日)

先日ご紹介した通り、ラジオ番組『スカパー!日曜シネマテーク』が最終回を迎えました。
今日は終日仕事が入っていたためリアルタイムで聴くことは敵わず、10時に帰宅してからつい先刻まで、録音しておいたこの番組を聴いていました。
最終回ということで、今回はパーソナリティーのお二人によるそれぞれのベスト3話になっていました。
ゲストとのやり取りによる盛り上がりもこの番組の面白さでしたが、今回は最終回ですからこれしかないでしょう。
普段は2本~3本のところを6本紹介するためにやや駆け足だったのが残念ですがこれも仕方ありません。
普段は聞き役と調整役に徹していたグレッグが今回ばかりは好きなアメリカ映画を熱く語ります。
レナもミュージカル映画とその舞台版の思い出を楽しそうに聞かせてくれました。
人はなぜ、好きな映画を語る時こんなに熱くなれるのか?。
かく言う自分もそうなのですが、番組を聴きながらいつもそんなことを考えていたものです。
こうして好きな映画を夢中になって語る「同好の仲間」たちの話に耳を傾けることの出来るこの番組が大好きでした。
最後に。
グレゴリー・スター(グレッグ)さん、笹本玲奈(レナ)さん、初代女性パーソナリティーの美波さん、そして番組制作スタッフの皆様。
楽しい番組をありがとうございました!。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き連ねております。
9/19(火)
『エイリアン:コヴェナント』🈠
(劇場:イオンシネマ新小松)

「宇宙船もの」ということでどうしても大きな劇場で観たかったため、わざわざお隣石川県小松市のイオンシネマまで観に行きました。
私の家は福井県でもかなり石川県寄りにあるため、福井市内の劇場へ行くのも隣県の小松市へ行くのも車(国道8号線)で掛かる時間はほとんど変わらないのです。
今回R+15指定ということで確かにエグいシーンも多かったですが、『エイリアン』って元々こんな感じの作品だったと思います。
前作『プロメテウス』の女性主人公が胎内のエイリアン幼生を自ら摘出手術するシーンを思えば、今回のスプラッタシーンは数秒目を背けるだけで対応可能でした。
内容に関しては、前作『プロメテウス』の時から薄々悪い予感がしてはいたのですが・・・。
『エイリアン』の前日譚三部作って、『スター・ウォーズ』プリクエル・トリロジー(エピソード1~3の新三部作)と同じくらい「余計なお世話」な気がします。
かつて『エイリアン』や『エイリアン2』で想像を膨らませたあの世界観が、オフィシャル見解として勝手に「答」を決めつけられてしまうのは面白くありません。
それは平成『ゴジラ』VSシリーズで、「ゴジラの前身はゴジラザウルスという恐竜の一種だった」と本家シリーズ作品中で明確に映像化しために、結果としてゴジラの神秘性が著しく損なわれた(と私は感じた)ことと同じ不快感です。
それにしてもリドリー・スコット監督、御年79歳だというのに実にお盛んですねえ(もちろん映画作りの話ですよ)。
来月には製作総指揮の『ブレードランナー2049』が控えています。
亡くなった弟のトニー・スコット監督の分も撮りまくっているような印象ですが、『エイリアン』第1作や『ブレード・ランナー』の頃のような尖ったビジュアル・センスと緻密なSF描写は感じられませんでした。
9/20(水)
『アップルシードα』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

『アップルシード』に関しては2本のCGアニメを観ただけで原作も未読と全く詳しくありませんが、今回の『α』はどうやら本筋とは関連の無い番外編的なもののように思いました。
デュナンがオリンポスに対して憧れを持っているうえにヒトミの姿形を知らないという設定から映画『アップルシード』第一作以前の物語かと思ったものの、この時点でサイボーグ化したブリアレオスと行動を共にしているのは辻褄が合いません。
この作品がシリーズ中の時間軸のどのあたりに位置するものなのかを掴むのに集中力を浪費してしまって物語に乗り損ねてしまったように感じます。
フルCGと言いながらもセルアニメタッチ(セルシェーダー)で作られていた前2作からビジュアルイメージを一新して、今作はリアルなCG造形に変化しています。
また、CGアニメ版『バイオハザード』シリーズや『スターシップ・トゥルーパーズ:インヴェイジョン』と同じように英語セリフをデフォルトとして、それに日本語吹替え版を付け加えた仕様のようです。
このバタ臭いキャラクター造形には、原作が日本のマンガということもあってか今一つしっくり来ない気がしています。
個人的には、例えば『GANTZ:O』のようにアニメっぽさを残したデザインや、『009 RE:CYBORG』や『BLAME!』のようにセルシェーダー方式をよりブラッシュアップしたもののほうが好みではあります。
9/22(金)
『ザ・マシーン』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

ここ最近、レコーダーに録り溜めたWOWOW映画の中から良さげなB級SF映画を漁って観ることにハマっております。
「俺の時間を返せ~」と言いたくなるような代物も多いですが、『タイム・ライン』のような良作を知るきっかけになったり、現在活躍中の監督や俳優の駆け出し時代の作品があったりもしてこれはこれでなかなか楽しいものです。
で、この『ザ・マシーン』がどうだったかというと・・・。
西側諸国と中国が冷戦状態にある未来(!)。
人口頭脳に死ぬ直前の人間の記憶を移植。
そのマシーンには次第に人間的な感情が芽生えていく。
しかし本来この技術は兵器開発用のものであるため、上層部はマシーンを拿捕もしくは破壊しようと狙う。
『ブレードランナー』に『攻殻機動隊』そして『鉄腕アトム』ですね。
音楽は明らかにヴァンゲリスを意識したものです。
既存の作品の焼き直しという印象で内容的には特に見るべきところの無い映画ではありましたが、私は出演者の一人に目をず~っと奪われていました。

「この人、どこかで・・・?」
国防省幹部を演じたこの俳優さん。
なんと、『スター・ウォーズ』オリジナル三部作でルーク・スカイウォーカーの同僚パイロット、ウェッジ役を演じたデニス・ローソンさんでした!。
ローソンさんは若き日のオビ・ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーの叔父さんであることでも有名です。
『フォースの覚醒』にも『ローグ・ワン』にもウェッジが登場しなかったことから、てっきり俳優業を引退されてしまったものと思っていましたが2013年製作のこの映画では俳優としてお仕事されていたのですね。
『最後のジェダイ』やその先のエピソード9には、是非とも再びウェッジとして登場していただきたいものです。
オリジナルを愛する者としては、そうした「繋がり」こそが何より嬉しいものなのです。
このタイミングで観た映画『ザ・マシーン』は、11月公開の『ブレード・ランナー2049』と年末公開の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』という来たるべき2大SF作品に通じるものをしっかり持ってる作品でありました(笑)。
9/23(土)
『ガメラ 大怪獣空中決戦』
(ホームシアター:Blu-ray)

私は現在、当ブログにおいて『ゴジラ』シリーズ全作品レビューを書き進めている真っ最中であります。
平成『ガメラ』シリーズも当然レビューを書くつもりでいましたが、それはゴジラレビューが一通り終わってから書き始める予定でした。
しかし平成ゴジラVSシリーズ・ラスト2本『ゴジラvsスペースゴジラ』と『ゴジラvsデストロイア』の中間に公開されたこの特撮怪獣映画にはどうしても触れないわけにはいきません。
こららの作品は(『ガメラ2 レギオン襲来』も含めて)、お互いに対をなす存在なのです。
そんな理由から久し振りに観た『ガメラ 大怪獣空中決戦』でありましたが・・・。
面白い!
「巨大怪獣が二匹も現れて世の中がエライことになってる」
そんな他愛もないフィクション世界に、気が付けばなんの疑いもなく没入している自分。
そう、私はこんな怪獣映画が観たかったのです。
覚えてるだけでも三十回以上観ているはずのこの映画ですが、今回の鑑賞では1995年の公開当時に感じた満足感をそのまま再び味わえたような気がします。
このところ平成ゴジラVSシリーズに食傷気味だったこともあり、それが当時の感覚に繋がったのかも知れません。
『ゴジラvsデストロイア』のレビューは現在順調に遅れながら鋭意製作中であります。
『ガメラ 大怪獣空中決戦』レビューは・・・これからです。
9/18(日)

先日ご紹介した通り、ラジオ番組『スカパー!日曜シネマテーク』が最終回を迎えました。
今日は終日仕事が入っていたためリアルタイムで聴くことは敵わず、10時に帰宅してからつい先刻まで、録音しておいたこの番組を聴いていました。
最終回ということで、今回はパーソナリティーのお二人によるそれぞれのベスト3話になっていました。
ゲストとのやり取りによる盛り上がりもこの番組の面白さでしたが、今回は最終回ですからこれしかないでしょう。
普段は2本~3本のところを6本紹介するためにやや駆け足だったのが残念ですがこれも仕方ありません。
普段は聞き役と調整役に徹していたグレッグが今回ばかりは好きなアメリカ映画を熱く語ります。
レナもミュージカル映画とその舞台版の思い出を楽しそうに聞かせてくれました。
人はなぜ、好きな映画を語る時こんなに熱くなれるのか?。
かく言う自分もそうなのですが、番組を聴きながらいつもそんなことを考えていたものです。
こうして好きな映画を夢中になって語る「同好の仲間」たちの話に耳を傾けることの出来るこの番組が大好きでした。
最後に。
グレゴリー・スター(グレッグ)さん、笹本玲奈(レナ)さん、初代女性パーソナリティーの美波さん、そして番組制作スタッフの皆様。
楽しい番組をありがとうございました!。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
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