『昭和ガメラ』といえば・・・?
CATEGORY日本映画:か行
トガジンです。
突然ですが、今回は昭和『ガメラ』のお話です。
『ゴジラvsデストロイア』について書くためにはその前に『ガメラ 大怪獣空中決戦』について書かねばならぬと思い至ったところ、今度は「更にその前に昭和のガメラにも触れておかねば!」ということで、気が付けばこの記事を書き始めておりました。
「一体いつになったら『デストロイア』レビューをアップ出来るのか?」というくらい寄り道ばかりしておりますが、これがまた結構楽しくて筆が止まらないのであります。

かつてはゴジラと双璧を成す存在であった(はずの)怪獣ガメラですが、残念ながら幼少時代の私は劇場で『ガメラ』を観る機会には恵まれませんでした。
私が生まれて初めて映画館へ連れて行ってもらって観た『ゴジラ対へドラ』(東宝チャンピオンまつり)と同じ時期にガメラシリーズ7作目『ガメラ対深海怪獣ジグラ』が公開されていたはずでした。
しかし『ゴジラ対へドラ』に大興奮して満足し切っていた当時の幼い私は、情報も無い中ガメラの存在すら知ることは無かったのです。
そんな私が、映画館のスクリーンで動くガメラを初めて観たのはこの作品でありました。
『宇宙怪獣ガメラ』
(1980年3月公開、福井メトロ劇場)

今思うとこの1980年というのは、『ドラえもん のび太の恐竜』の同時上映という形で『モスラ対ゴジラ』(短縮版)が再上映されたり、テレビでは『ウルトラマン80』が放映開始されるなど、特撮ものに再びスポットが当たり始めた時期だったように思います。
この頃の私は高校受験を辛うじて突破し第一志望の学校に合格したばかりで、自由時間を満喫していたうえに親戚やご近所からたんまりご褒美のお小遣いをせしめていて金銭的にも余裕がありました。
1980年の春休みは、それこそ『地獄の黙示録』や『1941』から『ドラえもん』に至るまで硬軟関係なく片っ端から映画館を渡り歩いて観まくっていたものです。
『モスラ対ゴジラ』で以前からある種の憧れを抱いていた「本来の怖いゴジラ」「人間の敵としてのゴジラ」を観ることが出来て満足していた私は、その返す刀で『ガメラ』にも興味を持ち始めていました。
幼いころからその存在だけは見聞きしていた怪獣ガメラとはいかなるものなのか?。
全く予備知識も無いまま同じ特撮・アニメ好きの友達と二人で、福井市でも繁華街寄りにある映画館:メトロ劇場へと足を運んだのであります。
まずは地球侵略を目的に宇宙の彼方から飛来する宇宙海賊の母艦。
この絵を観た瞬間、私と友人は思わず顔を見合わせ唖然としてしまいました。

絵?。
そう、絵なんです。
ポスターで『スター・ウォーズ』のパチモン宇宙船が出ることは分かっていましたが、まさかミニチュア模型ではなくアニメですらない静止画イラストとは思いもよりませんでした。
一瞬、間違えて『火の鳥2772-愛のコスモゾーン-』に来てしまったのかと思ったくらいです。
もう、笑うしかありませんでした。

母艦はデカいですが、登場するのは姿は見せないキャプテンとこの女性工作員ギルゲの二人だけ。
ちなみにキャプテン役の声優は『さらば宇宙戦艦ヤマト』でズォーダー大帝を演じた小林修氏ですが、このことは本作品のラストシーンを予感させるものでもありました。

そして平和星M88星からやってきた、キララ、マーシャ、ミータンの三人の女性宇宙人。
変身後の姿はムチムチの白タイツ姿で、思春期真っ只中な15歳には程よい刺激でありました。
普段は超能力を使うことが出来ない彼女たちは、主人公の圭一少年が飼っていたカメを巨大化させてガメラを誕生させザノンが送り込んでくる怪獣軍団と戦わせます。
圭一君が鈍感なおかげで不問に付されていますが、大人としていかがなものかと思います。

そのリーダー格:キララを演じるのは、女子プロレスラーのマッハ文朱さん。
宝塚男役のような凛々しい容姿とプロレスで鍛えた身体能力は、ガメラなんかに頼らずとも彼女がそのまま巨大化して怪獣と戦ったほうが早そうです(笑)。

おおっ、これがガメラか!
動くとこ初めて見た!

おおっ、これが噂の回転ジェットか!
この『宇宙怪獣ガメラ』が大勢の特撮ファンに嫌われる理由として「特撮シーンが過去の焼き直しばかり」といった声が多いですが、元よりオリジナルを観ていなかった私はそれなりに楽しむことが出来ました。
低予算なのは分かっています。
その繋ぎがいかにも不自然で無理矢理なものであったとしても、また全体を繋ぐ前時代的なストーリーや唐突に入るナレーションに戸惑いながらも、私はそこに「単なるダイジェスト版にはしたくない」という湯浅憲明監督の心意気を感じていました。
さて。
使いまわしの特撮シーンと並んでよく槍玉にあげられるのがこの場面です。

圭一君は相当なアニメファンだったに違いありません。
彼の夢の中では、ガメラと当時人気絶頂だった宇宙戦艦ヤマトが一緒に宇宙を飛んでおりました。
このシーンを「ヤマト人気に便乗した恥知らずで無意味な目配せシーン」と蔑視する人も多いようですが、私はそうは思いません。
なぜならば、この作品自体が少年の夢、すなわちガメラ版『オール怪獣大進撃』なのですから。
そして、決して無意味な目配せシーンなどでもありません。
実は、来たるべきラストシーンに向けての重要な伏線になっているのです。

夢の理由付けもちゃんとされています(笑)。
圭一君は枕元にガメラ大怪獣図鑑とヤマトの豪華本を置いて眠っていたからあんな夢を見ることが出来たのです。
ちなみにこの「デラックス版:さらば宇宙戦艦ヤマト―愛の戦士たち―」は当時7千円もした高額商品です。
木下家は経済的に相当恵まれている家庭のようであります。
しかし、世評に謳われるとおり観ていて苦痛に感じる部分が多いのも事実です。

私が観ていて疲れるのは、主人公:圭一少年の大仰な過剰演技でした。
あらゆる出来事にいちいち目をかっと見開き大声を張り上げてリアクションを取り、全てのセリフを大きく首を振り全身でジェスチャーを加えながら喋ります。
圭一を演じた前田晃一さんには大変失礼ですが、映像作品であそこまで頑張りすぎると泣くべきシーンすら滑稽になってしまいます。
ここが同じ子供を主役に配した再編集主体の怪獣映画、『オール怪獣大進撃』との大きな違いです。
主役の子供が可愛くなければ自分(あるいは自分の少年時代)に重ね合わせることは不可能で、結果として物語を物語として楽しめず、低予算による映像の粗も行き過ぎた演出も全てがただ悪しきモノとしか受け取れなくなってしまいます。
もっとも、考えようによっては「あの大げさな芝居こそが大映作品の醍醐味」とも言えるかも知れませんが・・・。

ギャオス、バルゴン、ギロンといった馴染みの怪獣たちを昔と全く同じ過程でやっつけたガメラは、満身創痍の身体を鞭打ってザノンの宇宙船に玉砕覚悟で立ち向かって行きます。
ドカーン
ガメラは永遠の旅に旅立っていった・・・。

そして、ラストは平和星M88聖人の三人が圭一君をエスコートして『スーパーマン』のように空を飛びつつ幕を閉じるのです。
どうです?。
1978年から80年にかけての特撮&アニメのムーブメントの全てを、巧みに、そして貪欲に取り込んだ実に見事な構成ではありますまいか?。
さらに!。
これで終わりではありません。

見てください、この気絶しそうになる同時上映ラインナップを!。

『鉄腕アトム 地球防衛隊の巻』は、昭和38年(私が生まれる前の年!)に放映開始されたTVアニメ版の一本を劇場用映画としてブローアップ上映したものです。
『鉄腕アトム』アニメ第一作はモノクロ番組のはずでしたが、この第56話「地球防衛隊」だけが試験的にカラーで制作されたらしく、番組放映中にも劇場公開された作品だったようです。
これを1980年に劇場でそのまま公開しようという神経に驚かされますが、これは同年秋からスタートするリメイク版『鉄腕アトム』TVシリーズの宣伝を兼ねていたのかも知れません。
そして、もう一本。
こちらは公式プログラムには無く、どうやらメトロ劇場オリジナルのレパートリーだったようですが・・・。

『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』
ミイラみたいなタイのヒーロー、ハヌマーンとウルトラ兄弟が協力して怪獣軍団と戦うという日本とタイの合作映画。
仏像を守ろうとして泥棒に殺された主人公の少年がウルトラの母に新しい命を与えられてハヌマーンに変身、変なポーズで空を飛び、憎っくき仏像泥棒をぐしゃりと握り潰し、敵怪獣を骨まで切り刻むという思想・表現ともに問題てんこ盛りの怪作であります。

この時の合作相手チャイヨー・プロダクションが権利を勝手に中国の制作会社に売り払ったために、中国がそれをいいことにウルトラマンをCGアニメ映画『ドラゴンフォース(原題:鋼鐵飛龍)』に勝手に登場させるという事態に発展して訴訟問題になったのも記憶に新しいところです。
このように、伴映作品だけでも見応え充分でありました(笑)。
歴史に残るこれらの問題作をしっかり劇場で鑑賞出来たというこの事実!。
私はこのことを生涯誇りにしたいとすら思っておるのですが、一緒に行った盟友T君は「金返せ!」と帰りの電車で憤慨し続けておりました(笑)。
『ゴジラvsデストロイア』レビューから『ガメラ 大怪獣空中決戦』へ飛び火し、いきなり『宇宙怪獣ガメラ』にまで延焼してしまいましたがこれはこれで楽しいひと時でした。
『ガメラ 大怪獣空中決戦』のレビューは来週アップ予定、そして延び延びになっている『ゴジラvsデストロイア』レビューは再来週アップを目指しております。
思い付きで書き始めた駄文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
突然ですが、今回は昭和『ガメラ』のお話です。
『ゴジラvsデストロイア』について書くためにはその前に『ガメラ 大怪獣空中決戦』について書かねばならぬと思い至ったところ、今度は「更にその前に昭和のガメラにも触れておかねば!」ということで、気が付けばこの記事を書き始めておりました。
「一体いつになったら『デストロイア』レビューをアップ出来るのか?」というくらい寄り道ばかりしておりますが、これがまた結構楽しくて筆が止まらないのであります。

かつてはゴジラと双璧を成す存在であった(はずの)怪獣ガメラですが、残念ながら幼少時代の私は劇場で『ガメラ』を観る機会には恵まれませんでした。
私が生まれて初めて映画館へ連れて行ってもらって観た『ゴジラ対へドラ』(東宝チャンピオンまつり)と同じ時期にガメラシリーズ7作目『ガメラ対深海怪獣ジグラ』が公開されていたはずでした。
しかし『ゴジラ対へドラ』に大興奮して満足し切っていた当時の幼い私は、情報も無い中ガメラの存在すら知ることは無かったのです。
そんな私が、映画館のスクリーンで動くガメラを初めて観たのはこの作品でありました。
『宇宙怪獣ガメラ』
(1980年3月公開、福井メトロ劇場)

今思うとこの1980年というのは、『ドラえもん のび太の恐竜』の同時上映という形で『モスラ対ゴジラ』(短縮版)が再上映されたり、テレビでは『ウルトラマン80』が放映開始されるなど、特撮ものに再びスポットが当たり始めた時期だったように思います。
この頃の私は高校受験を辛うじて突破し第一志望の学校に合格したばかりで、自由時間を満喫していたうえに親戚やご近所からたんまりご褒美のお小遣いをせしめていて金銭的にも余裕がありました。
1980年の春休みは、それこそ『地獄の黙示録』や『1941』から『ドラえもん』に至るまで硬軟関係なく片っ端から映画館を渡り歩いて観まくっていたものです。
『モスラ対ゴジラ』で以前からある種の憧れを抱いていた「本来の怖いゴジラ」「人間の敵としてのゴジラ」を観ることが出来て満足していた私は、その返す刀で『ガメラ』にも興味を持ち始めていました。
幼いころからその存在だけは見聞きしていた怪獣ガメラとはいかなるものなのか?。
全く予備知識も無いまま同じ特撮・アニメ好きの友達と二人で、福井市でも繁華街寄りにある映画館:メトロ劇場へと足を運んだのであります。
まずは地球侵略を目的に宇宙の彼方から飛来する宇宙海賊の母艦。
この絵を観た瞬間、私と友人は思わず顔を見合わせ唖然としてしまいました。

絵?。
そう、絵なんです。
ポスターで『スター・ウォーズ』のパチモン宇宙船が出ることは分かっていましたが、まさかミニチュア模型ではなくアニメですらない静止画イラストとは思いもよりませんでした。
一瞬、間違えて『火の鳥2772-愛のコスモゾーン-』に来てしまったのかと思ったくらいです。
もう、笑うしかありませんでした。

母艦はデカいですが、登場するのは姿は見せないキャプテンとこの女性工作員ギルゲの二人だけ。
ちなみにキャプテン役の声優は『さらば宇宙戦艦ヤマト』でズォーダー大帝を演じた小林修氏ですが、このことは本作品のラストシーンを予感させるものでもありました。

そして平和星M88星からやってきた、キララ、マーシャ、ミータンの三人の女性宇宙人。
変身後の姿はムチムチの白タイツ姿で、思春期真っ只中な15歳には程よい刺激でありました。
普段は超能力を使うことが出来ない彼女たちは、主人公の圭一少年が飼っていたカメを巨大化させてガメラを誕生させザノンが送り込んでくる怪獣軍団と戦わせます。
圭一君が鈍感なおかげで不問に付されていますが、大人としていかがなものかと思います。

そのリーダー格:キララを演じるのは、女子プロレスラーのマッハ文朱さん。
宝塚男役のような凛々しい容姿とプロレスで鍛えた身体能力は、ガメラなんかに頼らずとも彼女がそのまま巨大化して怪獣と戦ったほうが早そうです(笑)。

おおっ、これがガメラか!
動くとこ初めて見た!

おおっ、これが噂の回転ジェットか!
この『宇宙怪獣ガメラ』が大勢の特撮ファンに嫌われる理由として「特撮シーンが過去の焼き直しばかり」といった声が多いですが、元よりオリジナルを観ていなかった私はそれなりに楽しむことが出来ました。
低予算なのは分かっています。
その繋ぎがいかにも不自然で無理矢理なものであったとしても、また全体を繋ぐ前時代的なストーリーや唐突に入るナレーションに戸惑いながらも、私はそこに「単なるダイジェスト版にはしたくない」という湯浅憲明監督の心意気を感じていました。
さて。
使いまわしの特撮シーンと並んでよく槍玉にあげられるのがこの場面です。

圭一君は相当なアニメファンだったに違いありません。
彼の夢の中では、ガメラと当時人気絶頂だった宇宙戦艦ヤマトが一緒に宇宙を飛んでおりました。
このシーンを「ヤマト人気に便乗した恥知らずで無意味な目配せシーン」と蔑視する人も多いようですが、私はそうは思いません。
なぜならば、この作品自体が少年の夢、すなわちガメラ版『オール怪獣大進撃』なのですから。
そして、決して無意味な目配せシーンなどでもありません。
実は、来たるべきラストシーンに向けての重要な伏線になっているのです。

夢の理由付けもちゃんとされています(笑)。
圭一君は枕元にガメラ大怪獣図鑑とヤマトの豪華本を置いて眠っていたからあんな夢を見ることが出来たのです。
ちなみにこの「デラックス版:さらば宇宙戦艦ヤマト―愛の戦士たち―」は当時7千円もした高額商品です。
木下家は経済的に相当恵まれている家庭のようであります。
しかし、世評に謳われるとおり観ていて苦痛に感じる部分が多いのも事実です。

私が観ていて疲れるのは、主人公:圭一少年の大仰な過剰演技でした。
あらゆる出来事にいちいち目をかっと見開き大声を張り上げてリアクションを取り、全てのセリフを大きく首を振り全身でジェスチャーを加えながら喋ります。
圭一を演じた前田晃一さんには大変失礼ですが、映像作品であそこまで頑張りすぎると泣くべきシーンすら滑稽になってしまいます。
ここが同じ子供を主役に配した再編集主体の怪獣映画、『オール怪獣大進撃』との大きな違いです。
主役の子供が可愛くなければ自分(あるいは自分の少年時代)に重ね合わせることは不可能で、結果として物語を物語として楽しめず、低予算による映像の粗も行き過ぎた演出も全てがただ悪しきモノとしか受け取れなくなってしまいます。
もっとも、考えようによっては「あの大げさな芝居こそが大映作品の醍醐味」とも言えるかも知れませんが・・・。

ギャオス、バルゴン、ギロンといった馴染みの怪獣たちを昔と全く同じ過程でやっつけたガメラは、満身創痍の身体を鞭打ってザノンの宇宙船に玉砕覚悟で立ち向かって行きます。
ドカーン
ガメラは永遠の旅に旅立っていった・・・。

そして、ラストは平和星M88聖人の三人が圭一君をエスコートして『スーパーマン』のように空を飛びつつ幕を閉じるのです。
どうです?。
1978年から80年にかけての特撮&アニメのムーブメントの全てを、巧みに、そして貪欲に取り込んだ実に見事な構成ではありますまいか?。
さらに!。
これで終わりではありません。

見てください、この気絶しそうになる同時上映ラインナップを!。

『鉄腕アトム 地球防衛隊の巻』は、昭和38年(私が生まれる前の年!)に放映開始されたTVアニメ版の一本を劇場用映画としてブローアップ上映したものです。
『鉄腕アトム』アニメ第一作はモノクロ番組のはずでしたが、この第56話「地球防衛隊」だけが試験的にカラーで制作されたらしく、番組放映中にも劇場公開された作品だったようです。
これを1980年に劇場でそのまま公開しようという神経に驚かされますが、これは同年秋からスタートするリメイク版『鉄腕アトム』TVシリーズの宣伝を兼ねていたのかも知れません。
そして、もう一本。
こちらは公式プログラムには無く、どうやらメトロ劇場オリジナルのレパートリーだったようですが・・・。

『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』
ミイラみたいなタイのヒーロー、ハヌマーンとウルトラ兄弟が協力して怪獣軍団と戦うという日本とタイの合作映画。
仏像を守ろうとして泥棒に殺された主人公の少年がウルトラの母に新しい命を与えられてハヌマーンに変身、変なポーズで空を飛び、憎っくき仏像泥棒をぐしゃりと握り潰し、敵怪獣を骨まで切り刻むという思想・表現ともに問題てんこ盛りの怪作であります。

この時の合作相手チャイヨー・プロダクションが権利を勝手に中国の制作会社に売り払ったために、中国がそれをいいことにウルトラマンをCGアニメ映画『ドラゴンフォース(原題:鋼鐵飛龍)』に勝手に登場させるという事態に発展して訴訟問題になったのも記憶に新しいところです。
このように、伴映作品だけでも見応え充分でありました(笑)。
歴史に残るこれらの問題作をしっかり劇場で鑑賞出来たというこの事実!。
私はこのことを生涯誇りにしたいとすら思っておるのですが、一緒に行った盟友T君は「金返せ!」と帰りの電車で憤慨し続けておりました(笑)。
『ゴジラvsデストロイア』レビューから『ガメラ 大怪獣空中決戦』へ飛び火し、いきなり『宇宙怪獣ガメラ』にまで延焼してしまいましたがこれはこれで楽しいひと時でした。
『ガメラ 大怪獣空中決戦』のレビューは来週アップ予定、そして延び延びになっている『ゴジラvsデストロイア』レビューは再来週アップを目指しております。
思い付きで書き始めた駄文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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TAG: 宇宙怪獣ガメラウルトラ6兄弟VS怪獣軍団