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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2017.10/9~2017.10/15)

トガジンです。

毎週日曜日にこの一週間に観た映像作品についてまとめて書き連ねているこの『週刊映画鑑賞記』も今回で52回目(4クール)を迎えました。
52週ということは、つまり丸一年経過したということになります。
これまで日記もダイエットも全て「三日坊主」に終わっていた私が、一年間毎週一度も欠かさず書き続けてきたことはある意味脅威的であります(笑)。
改めましてご高覧いただきありがとうございました。
そして、今後ともよろしくお願い申し上げます。


10/9(月)
サラマンダー』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
サラマンダー
つい先日『ガメラ 大怪獣空中決戦』を見返したばかりの私の目には、この映画に登場する人を喰うだけでなく共喰いまでする竜がギャオスに見えて仕方がありませんでした(笑)。
もしもガメラがいなかったら、あの作品世界も数年後にはこんな風になっていたのかも知れません。
そんなことを思いながら最後まで観ておりました。

本作に登場する竜のほとんどはメスであり、一匹しかいない巨大なオスを倒せば繁殖が止まって竜を退治出来るというお話です。
『ジュラシック・パーク』や『ガメラ 大怪獣空中決戦』を見た私には「え?雌雄同体ちゃうの?」と戸惑いましたが、違和感を覚えた点はそこくらいでした。
予算の関係かあまり派手なSFXは無かったように思いますが、砦に籠って生活せざるを得ない住民同士の不協和音や竜退治にやってきたアメリカ海兵隊との軋轢など人間ドラマ部分が充実していて全く飽きさせません。

出演者も実に豪華です。
クリスチャン・ベール(『ダークナイト』)
マシュー・マコノヒー(『インターステラー』)
イザベラ・スコルプコ(『007ゴールデン・アイのボンドガール』)
ジェラルド・バトラー(『エンド・オブ・ホワイトハウス』)
・・・と、主役級の俳優を揃えていて演技にも手抜きがありません。

最高に気に入ったシーンは、繁殖し続ける竜に追われて砦に隠れてひっそり生き延びている人間社会における子供たちの娯楽です。
夜はロウソクの明かりで生活しているくらいですから、彼らの生活にはテレビも映画もラジオすらありません。
そんな子供たちの就寝前に、C・ベールとJ・バトラーが(かつて彼らが夢中になって観たであろう)『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』を演じて見せているのです!。
「ス~・カ~・ス~・カ~」と呼吸器の擬音を交えながら「違う、私がお前の父だ!。」とあの有名なセリフを聞かされたときの子供たちのリアクションが微笑ましすぎてたまりません。
この子供たちの描写があってこそ、竜の襲撃からこの子たちを守ろうとして命を落とすJ・バトラーにも、それを受けて竜退治に赴く決意をするC・ベールにも無理なく感情移入することが出来たのだと思います。


10/12(木)
『ゴジラvsデストロイア』
(ホームシアター:WOWOW録画
1995 ゴジラvsデストロイア
13日の金曜日にアップした本作のレビューを仕上げるべく、カット内容やセリフを確認しつつ見返しました。
私にとって、おそらくこれが最後の『ゴジラvsデストロイア』鑑賞になるでしょう。
残り少ない我が人生において、この愚作をもう一度観ることは貴重な時間の無駄使いに他なりません。

あの『ガメラ 大怪獣空中決戦』後にクランクインした作品でありながら、とても老舗とは思えない気の抜けた特撮映像が多すぎること。
初代『ゴジラ』へのリスペクトを装いながら、中身はそれまでのVSシリーズから一歩も脱却していなかったこと。
そして何より、一作目の生き語りともいえる山根恵美子(演:河内桃子)を登壇させておきながら、その貴重なキャラクターを無駄に消費し『ゴジラ』第一作を平成の世において咀嚼する機会を永久に失わせたこと。

そもそも、期待した私も馬鹿だったと思います。
ここまで無理矢理引っ張って手垢にまみれて続けてきたVSシリーズの流れを受けて、あの名作『ゴジラ』第一作のリスペクトなど出来るはずもありませんでした。

13日のレビューに書いた内容は、長年口にすることを憚ってきた私の本音です。
「ゴジラの死」を描いたこの作品には思い入れの強いファンも多く、そうした方たちに対して遠慮し続けていたのです。
今回思い切って想いをぶつけることが出来て、およそ22年越しの胸のつかえが取れました。



今週は、火曜日(10日)の衆議院選挙公示を皮切りに一気に忙しくなったため2本しか映画を観れていません。
来週の平日は比較的ヒマですが、日曜日は投開票日ということで仕事が深夜2時~3時に及ぶことは必至です。
次の『週刊映画鑑賞記』は早め(出勤前)にアップすることになるかも知れません。

お付き合いいただきありがとうございました。
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