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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2017.10/23~2017.10/29)

トガジンです。
毎週日曜日の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然なるままに書き連ねています。

・・・が。

日曜日から月曜にかけて総選挙と台風の時間差攻撃をモロに喰らったことで、週の前半は少々体調を崩しておりました。
台風中継と被害状況取材で猛烈な雨風に耐えながらの仕事でズブ濡れになったせいで風邪を引いてしまったようです。
また、約10年ぶりの完全徹夜のせいで体内時計の朝晩が逆転し、時差ボケの如くボーッとして仕事のミスも目立ちました。
幸い番組に穴が開くようなことはありませんでしたが、自分のせいでクライアントさんに頭を下げて回る羽目になった人がいると思うと、毎晩布団の中で身悶えせずにはいられません。
30年近い職歴を持つ者としては実にお恥ずかしい限りであります。

・・・というわけで、今週観たのは以下の2本だけでありました。

10/26(木)
『ソーセージ・パーティー』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
ソーセージ・パーティー
こういう凹んだ気分の時には、主人公が悩み苦しむようなめんどくさい映画ではなく、お気楽で肩の凝らないおバカ映画を観るに限ります。

ソーセージやホットドッグ用パン等の食料品が、『トイ・ストーリー』のオモチャや『ボルト』の犬・猫のように遺志を持っていたら?という3DCGアニメです。
しかし、前述のディズニー作品とは似ても似つかぬお下劣アニメでした(笑)。

スーパーマーケット「ショップウェル」では、棚に並べられた食料品たちは「楽園」と呼び憧れる外の世界へ出ていくことを夢見て毎日を過ごしていました。
しかし、彼らが客に買われていくことはすなわち「喰われる=死」を意味します。
それに気付いた食材や調味料たちは、自分たちを買いに来た人間たちに対して戦いを挑みますが・・・。

閉鎖的世界から選ばれて祝福を受けながら外の世界へ出たものの、そこに待っていたのは死あるのみだったというストーリーからはユアン・マクレガー主演の『アイランド』を思い出されます。
『アイランド』は臓器提供用に純粋培養されたクローン人間がその事実を知って逃げ出すという内容でしたが、先日アカデミー文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏の著書『わたしを離さないで』もこんなお話だったと思います。

クローン人間でも自由意志を持っているのなら、その状況から脱出して生き抜いていくことも可能です。
オモチャなら『トイ・ストーリー3』のラストのように子供から子供へと受け継がれていくハッピーエンドにも出来ます。
しかし、人間に買われる(喰われる)ことを拒絶した食材たちには、やはり「賞味期限切れ」による「死」しか残されていません。
「その辺はどうオチを付けるつもりなんだろう?」と思っていたら、ラストにはアニメならではの反則技が控えておりました。
「俺たちは所詮アニメだから・・・」って、おいおい(笑)。


エロティックなキャラクターデザインや視点の逆転による面白さも前半までで、食材たちが人間に食べられまいと罪無き人間を殺してしまうというシチュエーション(ショッキングな映像もあり)は毒気が強すぎて引いてしまう部分もありました。
昔の『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』とか『チャイルドプレイ』のようなホラーに近い気もします。


10/28(土)
『Godzilla[1998]』
(ホームシアター:WOWOW録画)
1998 GODZILLA[1998]
なんとか平成VSシリーズを乗り越えた『ゴジラ』シリーズ全作品レビュー。
お次は順番通り、このローランド・エメリッヒ版『Godzilla』を扱うことにしました。

日本人ゴジラファンの99.99999%がそうであるように、私もこの巨大イグアナをゴジラと呼称することに抵抗を感じています。
しかし、一番の残念ポイントはそこではありません。
ゴジラ誕生の原因となった核実験が製作国のアメリカによるものでなくフランスのせいにされていたことです。
核実験を行ったアメリカ自身が、その影響で出現したゴジラに襲われてしっぺ返しを食う・・・。
非核3原則を持つ日本では絶対出来ない、しかし当たり前のこんなストーリーが作られるものと思っていたのですが肩すかしを食らいました。
核保有国が作るゴジラとはいかなるものになるのか?。
2014年のギャレス・エドワーズ版も核の話題からは逃げていた印象で、こんな調子ならもうアメリカにゴジラを作らせる理由は無いとさえ考えております。
そのうち北朝鮮の核実験が原因でゴジラが現れたりするんでしょうか?(笑)。
そんなことをつらつらと考えながら観ていました。

また、ローランド・エメリッヒ監督は女性にもゴジラというキャラクターにも興味が無いらしく、この作品からは「色気」も「怪獣愛」も全く感じることが出来ません。
このあたりは日本版ゴジラにおける福田純監督作品に近いテイストを感じます。


本当は、『ブレード・ランナー2049』に先駆けて今週中に前作をおさらいするつもりでいたのですが、連日夕方過ぎると襲ってくる猛烈な眠気と気怠さのためにとてもあのあの映画を咀嚼する気にはなれませんでした。
歳のせいとは思いたくありませんが、40代の頃はまだまだ平気だった徹夜仕事がこんなにしんどく感じるとは情けないです。

今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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