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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2017.11/20~2017.11/26)

トガジンです。

毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について徒然なるままに書き留めております。

今週はなんと月曜から木曜まで奇跡の4連休でした。
9月に入ってから先週までの約2か月半、トータルで5日しか休みが無かったことを思えばまるで夢のような日々です。
しかし、言い換えればこれは「4日間も仕事が無い」ことと同義でもあるのであります(焦)。
私のようなフリーランスという立場だと、むしろ収入面の不安が先に立ってしまって心置きなく遊ぶことも出来ません。
「貧乏性」がすっかり身に染み付いてしまったようです(笑)。


11/20(月)
GODZILLA 怪獣惑星』🈠
(劇場:テアトルサンク)
2017 GODZZILA 怪獣惑星
月曜日は映画館は男性一律1.100円になるメンズ・デー。
せっかくのお休みですから、かねてから気になっていたこの作品を観てきました。

ゴジラを始めとする怪獣たちに席巻された地球。
他の惑星への移住を試みた人類。
しかし目的の惑星は人類居住には適しておらず、やむなく地球に引き返すことに。
ウラシマ効果で2万年が過ぎていた地球は自然環境が激変し、そこにはあのゴジラが変わらぬ姿で闊歩していた。


遥か2万年後の地球で繰り広げられる人類とゴジラの生存権争い。
アニメということで拒絶反応を示す人も多いようですが、これまでの実写映画では全く無かったこの着想とそれを実行に移した制作陣に対して拍手を送りたいと思います。

突如現れた怪獣の群れに混乱を極める地球人。
その怪獣というのが、なんとカマキラスにドゴラ!。
あと、ニュースの中でアンギラスの名前も叫ばれていました。
そこに突然救いの手を差し伸べてくる異星人がどこか怪しい・・・と、いうのがなんだか『ゴジラ・ファイナル・ウォーズ』っぽい感じです(笑)。
また、その異星人には知的なエクシフと戦闘種族ビルサルドの二種族がいますが、私にはこれが『スター・トレック』のバルカン人とクリンゴン人のように見えて仕方がありません。

2017 GODZZILA 怪獣惑星 アニゴジ
今回の主要スタッフ達がゴジラをどう捉えているのか?、彼らのゴジラ愛はいかほどのものなのか?。
そこのところがまるで未知数で、先の展開に若干の不安を感じております。

なぜならば。
原案・脚本の虚淵玄氏と監督の静野孔文氏はともに昭和47年(『ゴジラ対ガイガン』の年)生まれですが、実はこの世代の人たちには「怪獣映画の原体験」といったものが無いと考えられるからです。

一般的に幼い子供が怪獣ものに夢中になれる時期というのは幼稚園から小学校3~4年生くらいまでではないかと思われます。
私の場合は、その時期「東宝チャンピオンまつり」で年2回ゴジラ映画に触れることが出来ましたし、TVでは『帰ってきたウルトラマン』『ミラーマン』『ジャンボーグA』等といった多数の怪獣ものが毎週放映されていたものでした。

しかし昭和47年生まれの彼らが物心付く頃には、ゴジラ昭和シリーズも第2次ウルトラシリーズも既に終了していて、劇場用新作怪獣映画も全く作られていません。
1983年の怪獣人気再燃と『84ゴジラ』の公開がありましたが、その時彼らは既に小学校高学年から中学生になっています。

つまり本作は、多感な少年期に怪獣たちに出会うことの無かった世代が作るゴジラ映画なのです。
そういう人たちがゴジラに対して、従来と同じ「神秘性」とか「核のメタファー」といった意味合いを持たせて描くとは考えにくいです。
「摂理の復讐」というセリフがあったことから、自然環境の守護者として描かれているのかも知れません。

そして彼らが多感な少年時代に影響を受けたのは、『スター・ウォーズ』『エイリアン』『スター・トレック』といったアメリカ製SFX大作群であり、『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などの宇宙ものアニメだったはずです。
本作のストーリーが、宇宙船絡みの遠い未来の物語であるのもそれと無関係ではないと思っております。

ところで・・・。
今回ゴジラを倒す方法として、ゴジラのシールドの間隙から体内にミサイルを撃ち込み内部から爆破する作戦が取られていました。
『ゴジラvsビオランテ』の攻核バクテリアから『シン・ゴジラ』の血液凝固剤まで、「ゴジラ打倒には内部から攻めるべし」というのが定石化しているようです(笑)。


21日(火)
22日(水)

この両日は、washburn1975様のブログ「男の魂に火をつけろ!」で開催されている「映画オールタイムベストテン:2017」に参加するべく、作品選定とその理由を短い文章で書くことに終日四苦八苦しておりました。
>トガジン的「映画オールタイムベストテン:2017」

本当はこの連休中に、一か月以上前に企画しておきながら手付かずのままだったブログの改装工事を進めるつもりでいたのですがね(笑)。
でも「マイ・ベスト」の選定って意外に楽しくて、自分を見直すいい機会でもありました。


11/23(木)
スター・ウォーズ 新たなる希望』
(ホームシアター:Blu-ray)
STAR WARS ANH(SP)
人も映画も最初の出会いが大切です。
どんなに面白く優れていようとも、初鑑賞時の状況が悪すぎるとその不愉快な思い出ばかりが蘇ってきて素直に楽しむことは出来ないものです。

私にとって、1978年に日本公開されたこの『スター・ウォーズ』もそうした一本です。
雑誌やテレビにより盛大にネタバレし尽くされてまるで事後確認のような鑑賞だったことに加えて、私が行った劇場にはマナー最悪のアベック客が居て純粋にこの映画を楽しむことが出来ませんでした。
その男は多分雑誌などで知ったであろう先の展開を隣の彼女に得意げに喋り続け、そればかりか爆発などで音量が上がるとそれに負けじとさらに大声を張り上げるのです。
あの不幸な初鑑賞から39年、なけなしのお小遣いをはたいて見に行った中学生の愉しみを根こそぎ奪われた怒りと悔しさは今も忘れることが出来ません。

しかし、先日この作品の10分前までを描いた『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を観たばかりだったことで、今回はこれまでにない新しい楽しみ方が出来るかも知れないと内心期待して鑑賞に臨みました。
実は、『ローグ・ワン』から続けて『スター・ウォーズ』を観るのは今回が初めてだったのです。

正直なところ、冒頭のタンティヴⅣのシーンでは連続性はあまり感じませんでした。
『ローグ・ワン』ラストのダース・ベイダーがあまりにも冷酷非道で強烈な印象だったのに対し、本作では兵士の痛めつけ方がなんとなくソフトに見えてしまいます。

そして今回の鑑賞でもこれまでと同じく、該当のシーンになるたびにあのクソ野郎の声が律儀に蘇ってきてきれしまいました。
おそらく私の脳内では、『スター・ウォーズ』という映画の映像・セリフ・効果・音楽と一緒に、あの男の福井弁も一体化して彫り込まれてしまっているのでしょう(哀)。

対デス・スター作戦会議
しかし、惑星ヤヴィンにおけるこの作戦会議シーン。
モニターにデス・スターの設計図が映し出された瞬間、私の脳裏に「スターダスト」という暗号名とジン・アーソの顔が蘇りました。
「俺はあの設計図を奪取した連中を知っている!」
それは、この映画から初めて得ることが出来た新鮮な感動でした。
やはり『ローグ・ワン』は、オリジナル・シリーズに確かな一本の縦筋を通したのです。

・・・と、嬉しくなったのも束の間。
攻撃ポイント目前でルーク機がベイダーにロック・オンされたその瞬間・・・やはりあのクソ野郎の福井弁が蘇ってきてしまったのでありました。
「いいんにゃって。ハンソロがぁ~、ちゃ~んと助けにくるんにゃ、ほら、見てねの。」
(訳:大丈夫だって。ハンソロがちゃんと助けに来るから。ほら、見ててごらん。)

嗚呼、もしも生きてるうちにタイムマシンが発明されたなら、私は昭和53年の夏に戻って、中二の自分に『スター・ウォーズ』観る回を変更するよう忠告してあげたい・・・。



ところで・・・。
恥ずかしながら今日になって初めて気が付いたのですが・・・。
当ブログのアクセスカウンターがいつの間にか5000ヒットを超えておりました

計算してみると5000を超えたのはどうやら21日(火曜日)だったようです。
この日は「映画オールタイムベストテン:2017」の選考で頭がいっぱいで、キリ番が近かったことをすっかり忘れておりました。

これまでご来訪くださいました皆様に深くお礼申し上げます。
そしてこれからも、何卒よろしくお願いいたします。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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