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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2017.11/27~2017.12/3)

トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について徒然なるままに書き留めております。

11/27(月)
ジャスティス・リーグ』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)
ジャスティス・リーグ
まだ『ワンダーウーマン』の記憶が新しいせいかついつい彼女の活躍に目が行きがちですが、メインはあくまでもバットマン=ブルース・ウェイン。
今回のバットマンは『アベンジャーズ』でいえばアイアンマン=トニー・スタークの役どころで、ワンダーウーマンがキャプテン・アメリカに相当する役回りです。
ん?。
となるとスーパーマンは・・・ハルク?。

ジャスティス・リーグ全員集合
ストーリーの軸は前作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で戦死したスーパーマンを、バットマンとワンダーウーマンが中心となって生き返らせようとする話です。
スーパーマン復活に必要なマザーボックスを巡るヒーローたちの戦いからは、仲間を生き返らせるために7つの玉を探し&奪い合う『ドラゴンボール』を連想してしまいました(笑)。

ジャスティス・リーグのスーパーマン
ジョン・ウィリアムズ作曲の『スーパーマン』のテーマが所々で聞こえてきました。
そのおかげかどうかは分かりませんが、このスーパーマン(演:ヘンリー・カヴィル)が登場3作目にしてようやく好きになれた気がします。
「カバと戦ったことはある?」「地球のどこが好き?」
そんな子供たちの質問に、戸惑いながらも真面目に答えようとする彼の表情がとても良かったのです。
ただ、その答えが作品中で示されずじまいだったのは残念でした。
エンドクレジットが流れ終わるまで待っていたのになあ・・・。

で、この生き返ったスーパーマン。
「バットマンもフラッシュもアクアマンもいらんやん!」と思うくらい、全てにおいて万能で天下無双の強さを発揮します。
生き返った直後はバットマンたちも敵とみなして攻撃してきますが、地球生まれのヒーロー達の手には負えません。
序盤で圧倒的な強さをひけらかした敵ステッペンウルフも霞んでしまう圧倒的強さで、チームとして見た場合はなんともバランスが悪いように思えます。

スーパーガール コミック表紙
というわけで、パワーバランスを取る意味合いからも、次回作にはこの娘の登場を熱望します。

スーパーガール メリッサ・ブノワ
出来ればTVシリーズと同じメリッサ・ブノワ(ベノイスト)でお願いしたいなあ。
まだシーズン1の一巻目しか観ていませんが、今ちょっとお気に入りなのです。


11/28(火)
日本のいちばん長い日』(1967年版)
(ホームシアター:WOWOW録画)
『日本のいちばん長い日』(1967年版)
お恥ずかしい話ですが今ここに白状します。
私が初めてこの映画を観たのは高校3年生の時、テレビ(多分「月曜ロードショー」)で放送されたときでした。
この頃は「将来映画監督になりたい」と思い始めていた頃で、こういった戦争ドラマなんかも片っ端から見まくっていたのです。

ところが、この初鑑賞の日から大学に入って自主映画仲間に笑われるまで、私はこの映画のタイトルを・・・
『日本のいちばん熱い日』
と勘違いし続けておりました(恥)。

これは言うまでもなく
日本のいちばん長い日67 畑中自決
この人のせいです。


11/29(水)
日本のいちばん長い日』(2015年版)🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
『日本のいちばん長い日』(2015年版)
一方のリメイク版ですが、タイトルを勘違いするほどの熱さは感じませんでした。
このクールさと比較すると、67年版『日本のいちばん長い日』はまさに「真夏の夜の夢」だったのだな、と思うのであります。



【12月1日】

『最後のジェダイ』予約開始
12月に入って『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の座席指定予約が始まりました。
私は今年も大阪エキスポシティまでIMAX版を観に行きます。

大阪エキスポシティIMAX座席表
昨年・一昨年は出来るだけ早いうちに(良い席で)観たいと徹夜覚悟で戦ったものですが、今年は12日から16日まで通しの仕事が入っているめ早期鑑賞については断念しました。
もっとも14日~16日の初四日分に関しては、開始15分後くらいにようやく回線が繋がった時点ですでに中央部の席は全部塞がっていて本作へのファンの関心の高さがうかがえます。
結局、18日(月曜日)の9時からと15時からの二回分、画面に対して真センターの席を確保することが出来ました。

ちなみに9時の回に取った席は、昨年『シン・ゴジラ』初日を観たのと同じ席です。
中央部の特別席ではありませんが、今回の『最後のジェダイ』は3Dではないため特別席より前寄りでも問題はありません。
むしろ、この席で観た2Dシネスコの『シン・ゴジラ』が120%楽しめるサイズ感だったことから迷うことなく決めました。



12/1(金)
宇宙戦艦ヤマト2202-愛の戦士たち- 第3章:純愛編』🈠
(ホームシアター:レンタルDVD)
宇宙戦艦ヤマト2202第三章
前2巻を観た時点ですっかりモチベーションが下がってしまったこのシリーズ。
第一章の頃は先行上映を観に京都まで行くつもりだったくらいなのに、早くも「レンタルDVDで十分。」に格下げとなりました。
それでもやっぱり観てしまうのは、43年来のヤマト・ファンとしての義務感がそうさせるのでしょう(笑)。

ヤマト2202③ガトランティスの秘密
今回、ガトランティス人の正体が判明します。
遥かな太古に滅び去った高等文明人によって人工的に作られた戦闘種族(人造生命体)であることが明らかになります。
彼らには生殖機能が無く、そのため地球人類とは全く異なる価値観や概念を持っているようです。

ブレードランナー 目のアップ
・・・え?。
それってつまり、『ブレード・ランナー』のレプリカントみたいなものじゃないですか?。

ヤマト2202③ズォーダー目元どアップ
今回のシリーズがズォーダーの目元アップから始まったのもそのせいかも知れません(笑)。
アニメで言えば、『超時空要塞マクロス』のゼントラーディ―も全く同じ設定ですね。

前章で語られた「テレサが知的生命体の残留思惟の集合体」という説も、『伝説巨神イデオン』のイデや『禁断の惑星』のイドの怪物の模倣に過ぎなかったわけで、これもやっぱり既成作品のアイデアをツギハギするだけの福井晴敏作品だったようです。

・・・ところで。
今回は随所で作画の乱れが気になりました。

ヤマト2202③作画劣化
例えばこのなんとも気の抜けた土方艦長やロリ体形化した森雪など・・・。
全体的に人物キャラクターは絵が平坦になってデッサンの狂いも目立ちます。
末端の作画スタッフとの意思統一が出来ておらず、作画監督も仕事をしていない事がよく分かります。

前作『宇宙戦艦ヤマト2199』は、各章3ヵ月ごとに公開されていましたが、このような作画崩壊はほとんど見られませんでした。
唯一、第六章と第7章のみがTV放映との兼ね合いで期間が短縮されて絵が崩れたり、劇場公開時に一部カットせざるを得なかった部分もありましたが、それらもブルーレイ発売時には修正・補完されていました。

しかし、この『2202』の公開スパンは4ヶ月もあるのです。
それなのにこの体たらくでは、監督をはじめ制作陣の管理能力に不安を感じます。

ヤマト2202③デスラー総統復活
「感謝の極み・・・」
おっ、やっぱりデスラー総統も再登場するようですね。
でも、今回のガトランティスは蘇生体(死体)を兵士として再利用し、さらにその体内に自爆機能を仕込んで人間爆弾にする連中です。
このデスラーももしかすると・・・?


12/2(土)
『スター・ウォーズ 帝国の逆襲
(ホームシアター:Blu-ray)
帝国の逆襲 特別篇ポスター
最新作『最後のジェダイ』に先駆けて、昨年公開の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を起点にオリジナル三部作を観返しております。
この日観たのは間違いなく「シリーズ最高傑作」と断言出来る『帝国の逆襲』。
どの順番で観ようとも、この作品を最大限に味わうことこそが『スター・ウォーズ』シリーズを通して観る醍醐味なのです。

帝国の逆襲 ローグ10と11 帝国の逆襲 ローグ部隊
帝国の逆襲』冒頭には「ローグ」と呼ばれる部隊が複数出てきますが、この名称が『ローグ・ワン』制作の元になっているのは明らかです。
逆に辿れば、かつて命を賭してデス・スターの設計図を奪取したローグ・ワン部隊への敬意と感謝を反乱軍が決して忘れていないことにつながります。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の登場により、オリジナル三部作を新しい観点で楽しむことが出来るのですからこんなに嬉しく楽しいことはありません。


12/3(日)
ハードコア』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)
ハードコア
宇宙戦艦ヤマト2202第3章』と一緒にゲオのネットレンタルで借りた映画。
オープニングを除く全編が主人公目線の一人称で描かれています。
最初の覚醒シーンこそ『ロボコップ』でこれと似たような画を観たことがありましたが、アクションシーンも含めて全編このスタイルというのは確かに初めてです。
私は嗜みませんが、『ヘイロー』などの戦争ゲームの画面がこんな感じだったと思います。

ハードコア 主観映像オンリー
一人称であるせいか、音響のサラウンド効果もバイノーラル感覚で抜群です。
主人公の耳を基準にした音響設定で、おそらくサラウンド・ヘッドホンで聞くとより効果的だったかも知れません。
ちょっと意外だったのは、我が家のドルビー・アトモス非対応システムでも真上からの音が聞こえたことです。
元はアトモスで作られた作品であるにも関わらず、このブルーレイはDTS-HD MASTER AUDIO音声での収録でした。
私の持つアンプ(TX-NR5010)もアトモスには全くの非対応で、これで頭上の音が再生出来るはずはないのですが、所々でハッキリと真上から効果音が聞こえた個所があったのです。
おそらく、ドルビー・アトモスのトップ・スピーカー用音声信号が高い位置に設置したサラウンドスピーカーへ巧みに振り分けられていて、それによって私の頭上に音が定位したのでしょう。
な~んだ、ドルビー・アトモス対応アンプなんか要らんやん(喜)。

ただ・・・。
観る前からなんとなく悪い予感がしてはいたのですが・・・。

酔う!
先日観た手持ちカメラオンリーの『ジェイソン・ボーン』と同じ・・・いや、あれ以上の画面酔いです。
1時間半ほどの短めの映画ですが、途中何度も休憩を挟んだために観終わるまで3時間半を要しました(疲)。

グロい!
画面の揺れに関してはまだ覚悟のうえで観ていたのですが、後半のバトルシーンで「これでもか!」とばかり人体破壊描写が続出するのには閉口しました。

最初は『ロボコップ』の延長線くらいにしか思っていなかったのですが迂闊でした。
正直、私が最も嫌いで苦手なタイプの作品です。
途中で観るのをやめることも考えたのですが、「鼻持ちならない敵のマッド・サイエンティストをぶちのめすところを見たい」と思ったのと、綺麗な奥さんとこの先どうなるのかが気になって結局(3分の1くらいは目を背けながら)最後まで見てしまいました。
奥さんについてはちょっと後味悪かったものの、嫌な奴をやっつけて終わるのは(その方法や描写はどうあれ)気が晴れます。


いつものことながら散漫な文章でごめんなさい。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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COMMENTS

2 Comments

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しろくろshow  

わかりますわかります

こんにちは。

>>日本のいちばん熱い日

いやー、まったくもってよくわかります(__;)私もあの映画は畑中推し(?)の一人ですから仮に今からこれにタイトル変わってもなんの異論もないですね(最後頭の血管切れるんじゃないかと心配になったくらいでした)

それからリメイクの方は映画じゃ無くて「24」方式のリアルタイム進行ドラマにして最終回をポツダム宣言実行にしてくれたら良いのにと思ってしまいました。

2017/12/05 (Tue) 08:31 | EDIT | REPLY |   

トガジン  

あのダンディな黒沢年男さんと同一人物とは思えません(笑)

しろくろshowさん。
コメントありがとうございます。

初めて『日本のいちばん熱い長い日』を観てしばらくの間は、黒沢年男さん演じる畑中のあの眼力と「井田さん!」の声が頭から離れませんでした。
他の出演者も、しにが・・・じゃなくて天本英世さんの切れっぷりとか中丸忠雄さんの不気味な笑みとか、皆さん適役過ぎてもう笑うしかありません。

リメイク版については、確かに「TVシリーズの総集編」を見せられている感じがしましたね。
私はポツダム宣言の打診から玉音放送までの一つのストーリーを、戦争継続を望む若手将校たちと阿南や鈴木首相たち受諾派のそれぞれの視点で一本づつ「一つの出来事の表と裏」として2本の映画を作るのも面白いんじゃないかと思います。

2017/12/05 (Tue) 23:57 | EDIT | REPLY |   

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