週刊映画鑑賞記(2017.12/4~2017.12/10)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について徒然なるままに書き留めております。
12/4(月)
『ドリーム』🈠
(劇場:テアトルサンク)

以前から楽しみにしていたこの映画を仕事帰りに観てきました。
『ラ・ラ・ランド』や『ムーンライト』と並んで昨年のアカデミー作品賞候補にも挙がった作品です。
他県では9月頃から上映されていたはずですが福井では12月になってようやく公開となりました。
不条理な差別・蔑視を受けてきた黒人女性たちが、NASAのマーキュリー計画という男性社会の中で台頭し居場所を勝ち取るという物語。
アメリカ本国の公開日から察するに、これが「初の女性大統領:ヒラリー・クリントンの誕生」を見越して企画された作品であることは確かです。
残念ながら「初の女性大統領」にあやかることは出来ませんでしたが、当選したトランプ大統領は女性蔑視発言も多いことからこの映画も別の意味で人々の共感を得たんじゃないかと思います(笑)。
第一印象は、最先端を行く超ハイテク組織と思っていたNASAも意外に普通の会社組織っぽいんだな、というのものでした(笑)。
人種差別は別として、女性蔑視・学歴偏重が横行するのはこれまで見てきた日本のどの会社でも似たようなものです。
主人公が3人もいる映画ですからあまり人間関係を複雑に描くわけにもいかなかったのでしょうが、男どもの無能ぶりがあまりにも協調され過ぎでステレオタイプな描かれ方なのが気になります。
特にキャサリンに冷たく当たるヘッド・エンジニアのスタンフォードは、プライドばかり高くて仕事はからきしという非常に分かり易くて非現実的なほどにカリカチュア化されたキャラクターでした。
もっとも、スタンフォードとキルティン・ダンスト演じる女性上司は架空の人物であり、この映画の構図を分かり易くするために配置されたキャラクターだったようです。
この割り切りがこの映画に成功をもたらしたと言えなくもありません。
そんな男性陣の中にあって、ケビン・コスナーと宇宙飛行士:ジョン・グレンの二人だけは別格の扱いでした。
特に、黒人女性スタッフにも分け隔てなく接し良い仕事には信頼を寄せてくれる人物として贔屓目に描かれたジョン・グレンを見ていると、やはり彼はアメリカの英雄であるのだな、と感じてしまいます。

ちょっと気になったのは、エンドクレジットに出てきたキャサリン・ジョンソンご本人の肌の色です。
このWikipedia(英語)に載っている写真を見ても、タラジ・ヘンソンさんが演じた映画と違って、どう見ても黒人ではない気がします。
もの凄~~~~く失礼な話ですが・・・。
一瞬、マ●ケル・ジャ●ソンを連想してしまいました(平謝)。
実は本物のキャサリンさんは白人とインディアンと黒人との混血であって、肌の色に関する差別は特に無かった(感じていなかった)と語っています。
出来る男とそうでない男を分かり易く描き分けしたのは良いとして、モデルとなった人物まで改変してしまうのはいかがなものか?と思います。
12/5(火)
『新幹線大爆破』
(ホームシアター:WOWOW録画)

列車の速度に連動して起動する爆弾。
止まることを禁じられた列車。
管制室・列車内部・犯人グループ・警察といったそれぞれの立場が絡み合うサスペンスドラマ。
加えて特撮映像も驚くほど出来が良く、低迷していたはずの70年代日本映画としては格段の面白さでした。
ラストの射殺命令にだけはどうしても納得いきませんが、総じて満足度は高い作品です。
>『新幹線大爆破』(2017/12/6)
12/7(木)
『スター・ウォーズ ジェダイの復讐帰還』
(ホームシアター:Blu-ray)

ここ数週間は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に向けてのおさらい中です。
今週観たのは、オリジナルシリーズのフィナーレを飾った制作3作目にしてシリーズ第6話『ジェダイの復讐帰還』です。
多分私は頭がカチコチに固いのでしょう。
初公開当時からの邦題に馴染んでしまっているため、『ジェダイの帰還』が正しいと分かってはいてもどうしてもピンと来ないのであります。
ウルトラマン・ジャックと聞いても『帰ってきたウルトラマン』にはどうしても繋がらないのと同じです。
今回の連続視聴は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を起点として観ることにしております。
『新たなる希望』(このサブタイトルもまだしっくり来ない)と『帝国の逆襲』に関しては今までに無かった新しい視点で楽しむことが出来ました。
しかしどうやらその神通力もこの三作目には及ぶことはなく、34年前に初めて観た時と変わらず尻すぼみ感が否めません。
思えば私の映画ファン歴の中で、この『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』こそ「期待して観に行ったのにガッカリさせられた最初の映画」だったように思います。
『帝国の逆襲』で全くいいとこ無しだったルークは今回も結局ジェダイ騎士としての活躍は見れずじまいでした。
ハンやレイアも美味しいところは全て新キャラ・イウォークに持っていかれていました。
今回さらにローグ・ワン部隊の遺志を受け継ぐ者として反乱軍を見ているわけですが、これも不利とみるとすぐに撤退を考えるなどその不甲斐なさが目立ちます。
「『スター・ウォーズ』、こんなんで終わってええのんか?。」
そんなオリジナル三部作への消化不良感を満たしてくれる(であろう)シークエル・トリロジー(続三部作)に、私はほぼ無条件で期待しているのであります。
>『スター・ウォーズ』38年史(その2)
12/8(金)
『カーズ/クロスロード』🈠
(ホームシアター:Blu-ray)

この一年間に見損ねてしまった映画をブルーレイやDVDで片っ端から観るのが私の歳末行事の一つになっています。
夏に公開された『カーズ/クロスロード』もその一つで、今回レンタル・ブルーレイで鑑賞しました
前作『カーズ2』は「ジョン・ラセターともあろうお人が何を血迷ったのか?」と思うくらいの底抜け脱線映画でしたが、今回は第一作目を踏襲したうえで世代交代ストーリーをきっちり描いた完結編になっています。
師匠:ハドソン・ホーネットの声が旧作同様(今は亡き)ポール・ニューマンのままだったのには驚きましたが、これは旧作制作時に録られた未公開シーンのセリフ音源だそうです。
日本と違ってアメリカのアニメはセリフをプレスコ(事前収録)で録っているため、結果的にカットされた(あるいは制作されなかった)シーンのセリフも大量に残っていたのでしょう。
今回のハドソン・ホーネットとの回想シーンは本来は第一作に挿入される予定だったシーンであり、名優ポール・ニューマンに対するピクサースタッフの敬意と感謝の思いが感じられてなんだかホッコリしてしまいました。
最後はマックィーンが逆転勝利して自ら引退を決めるものと思っていたら、レーサー志望のクルーズに道を譲るという意外な結末になりました。
しかし考えてみれば、第一作のラストでもマックィーンはレースの勝ち負けを捨てて先輩レーサー:キングの完走を後押しするという終わり方をしていたのです。
ある意味、『カーズ』らしい終幕でありました。
12/10(日)
『アイアン・ジャイアント』
(ホームシアター:Blu-ray)
ついさっきまで観ていたのがこれ。
・・・なんですが、今日は恒例のポスター画像を貼ることが出来ません。
何度やっても「アップロードに失敗しました」と出てきて画像ファイルのアップロードが全く出来ない状況になっています。
今月に入って有料プランに切り替えていますので容量の問題はないはずなんですが・・・。
FC2のサーバーの問題でしょうか?。
少し様子を見ることにします。
『アイアン・ジャイアント』は、2000年に日本公開された2Dアニメーション長編映画です。
監督は『ミスター・インクレディブル』のブラッド・バード。
ジャイアントが線路を直す時に見せる妙な律義さに笑い、突然殺戮兵器に変形した彼の正体に驚き、そしてホーガース少年を振り切って天に飛び立つ姿に涙する・・・。
先日参加した「映画オールタイムベストテン:2017」にどうしてこれをリストアップしなかったのか?と悔やんでしまうほど好きな作品でありました。
また、今週月曜に観た『ドリーム』と同じ時代のお話ということもあって、今回の視聴では心なしか世界が広がって見えたようにも思います。
・映画の感想。
・公開当時の思い出、特にこの作品の価値を教えてくれた「セガBBS<映画板><アニメ板>のこと。
・今回購入したブルーレイのこと。
これらのことを色々書きたかったのですが、今日は画像が全く使えないうえに時間もありません。
後日改めて記事にしたいと思います。
それにしても大丈夫なのか?、FC2。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について徒然なるままに書き留めております。
12/4(月)
『ドリーム』🈠
(劇場:テアトルサンク)

以前から楽しみにしていたこの映画を仕事帰りに観てきました。
『ラ・ラ・ランド』や『ムーンライト』と並んで昨年のアカデミー作品賞候補にも挙がった作品です。
他県では9月頃から上映されていたはずですが福井では12月になってようやく公開となりました。
不条理な差別・蔑視を受けてきた黒人女性たちが、NASAのマーキュリー計画という男性社会の中で台頭し居場所を勝ち取るという物語。
アメリカ本国の公開日から察するに、これが「初の女性大統領:ヒラリー・クリントンの誕生」を見越して企画された作品であることは確かです。
残念ながら「初の女性大統領」にあやかることは出来ませんでしたが、当選したトランプ大統領は女性蔑視発言も多いことからこの映画も別の意味で人々の共感を得たんじゃないかと思います(笑)。
第一印象は、最先端を行く超ハイテク組織と思っていたNASAも意外に普通の会社組織っぽいんだな、というのものでした(笑)。
人種差別は別として、女性蔑視・学歴偏重が横行するのはこれまで見てきた日本のどの会社でも似たようなものです。
主人公が3人もいる映画ですからあまり人間関係を複雑に描くわけにもいかなかったのでしょうが、男どもの無能ぶりがあまりにも協調され過ぎでステレオタイプな描かれ方なのが気になります。
特にキャサリンに冷たく当たるヘッド・エンジニアのスタンフォードは、プライドばかり高くて仕事はからきしという非常に分かり易くて非現実的なほどにカリカチュア化されたキャラクターでした。
もっとも、スタンフォードとキルティン・ダンスト演じる女性上司は架空の人物であり、この映画の構図を分かり易くするために配置されたキャラクターだったようです。
この割り切りがこの映画に成功をもたらしたと言えなくもありません。
そんな男性陣の中にあって、ケビン・コスナーと宇宙飛行士:ジョン・グレンの二人だけは別格の扱いでした。
特に、黒人女性スタッフにも分け隔てなく接し良い仕事には信頼を寄せてくれる人物として贔屓目に描かれたジョン・グレンを見ていると、やはり彼はアメリカの英雄であるのだな、と感じてしまいます。

ちょっと気になったのは、エンドクレジットに出てきたキャサリン・ジョンソンご本人の肌の色です。
このWikipedia(英語)に載っている写真を見ても、タラジ・ヘンソンさんが演じた映画と違って、どう見ても黒人ではない気がします。
もの凄~~~~く失礼な話ですが・・・。
一瞬、マ●ケル・ジャ●ソンを連想してしまいました(平謝)。
実は本物のキャサリンさんは白人とインディアンと黒人との混血であって、肌の色に関する差別は特に無かった(感じていなかった)と語っています。
出来る男とそうでない男を分かり易く描き分けしたのは良いとして、モデルとなった人物まで改変してしまうのはいかがなものか?と思います。
12/5(火)
『新幹線大爆破』
(ホームシアター:WOWOW録画)

列車の速度に連動して起動する爆弾。
止まることを禁じられた列車。
管制室・列車内部・犯人グループ・警察といったそれぞれの立場が絡み合うサスペンスドラマ。
加えて特撮映像も驚くほど出来が良く、低迷していたはずの70年代日本映画としては格段の面白さでした。
ラストの射殺命令にだけはどうしても納得いきませんが、総じて満足度は高い作品です。
>『新幹線大爆破』(2017/12/6)
12/7(木)
『スター・ウォーズ ジェダイの
(ホームシアター:Blu-ray)

ここ数週間は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に向けてのおさらい中です。
今週観たのは、オリジナルシリーズのフィナーレを飾った制作3作目にしてシリーズ第6話『ジェダイの
多分私は頭がカチコチに固いのでしょう。
初公開当時からの邦題に馴染んでしまっているため、『ジェダイの帰還』が正しいと分かってはいてもどうしてもピンと来ないのであります。
ウルトラマン・ジャックと聞いても『帰ってきたウルトラマン』にはどうしても繋がらないのと同じです。
今回の連続視聴は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を起点として観ることにしております。
『新たなる希望』(このサブタイトルもまだしっくり来ない)と『帝国の逆襲』に関しては今までに無かった新しい視点で楽しむことが出来ました。
しかしどうやらその神通力もこの三作目には及ぶことはなく、34年前に初めて観た時と変わらず尻すぼみ感が否めません。
思えば私の映画ファン歴の中で、この『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』こそ「期待して観に行ったのにガッカリさせられた最初の映画」だったように思います。
『帝国の逆襲』で全くいいとこ無しだったルークは今回も結局ジェダイ騎士としての活躍は見れずじまいでした。
ハンやレイアも美味しいところは全て新キャラ・イウォークに持っていかれていました。
今回さらにローグ・ワン部隊の遺志を受け継ぐ者として反乱軍を見ているわけですが、これも不利とみるとすぐに撤退を考えるなどその不甲斐なさが目立ちます。
「『スター・ウォーズ』、こんなんで終わってええのんか?。」
そんなオリジナル三部作への消化不良感を満たしてくれる(であろう)シークエル・トリロジー(続三部作)に、私はほぼ無条件で期待しているのであります。
>『スター・ウォーズ』38年史(その2)
12/8(金)
『カーズ/クロスロード』🈠
(ホームシアター:Blu-ray)

この一年間に見損ねてしまった映画をブルーレイやDVDで片っ端から観るのが私の歳末行事の一つになっています。
夏に公開された『カーズ/クロスロード』もその一つで、今回レンタル・ブルーレイで鑑賞しました
前作『カーズ2』は「ジョン・ラセターともあろうお人が何を血迷ったのか?」と思うくらいの底抜け脱線映画でしたが、今回は第一作目を踏襲したうえで世代交代ストーリーをきっちり描いた完結編になっています。
師匠:ハドソン・ホーネットの声が旧作同様(今は亡き)ポール・ニューマンのままだったのには驚きましたが、これは旧作制作時に録られた未公開シーンのセリフ音源だそうです。
日本と違ってアメリカのアニメはセリフをプレスコ(事前収録)で録っているため、結果的にカットされた(あるいは制作されなかった)シーンのセリフも大量に残っていたのでしょう。
今回のハドソン・ホーネットとの回想シーンは本来は第一作に挿入される予定だったシーンであり、名優ポール・ニューマンに対するピクサースタッフの敬意と感謝の思いが感じられてなんだかホッコリしてしまいました。
最後はマックィーンが逆転勝利して自ら引退を決めるものと思っていたら、レーサー志望のクルーズに道を譲るという意外な結末になりました。
しかし考えてみれば、第一作のラストでもマックィーンはレースの勝ち負けを捨てて先輩レーサー:キングの完走を後押しするという終わり方をしていたのです。
ある意味、『カーズ』らしい終幕でありました。
12/10(日)
『アイアン・ジャイアント』
(ホームシアター:Blu-ray)
ついさっきまで観ていたのがこれ。
・・・なんですが、今日は恒例のポスター画像を貼ることが出来ません。
何度やっても「アップロードに失敗しました」と出てきて画像ファイルのアップロードが全く出来ない状況になっています。
今月に入って有料プランに切り替えていますので容量の問題はないはずなんですが・・・。
FC2のサーバーの問題でしょうか?。
少し様子を見ることにします。
『アイアン・ジャイアント』は、2000年に日本公開された2Dアニメーション長編映画です。
監督は『ミスター・インクレディブル』のブラッド・バード。
ジャイアントが線路を直す時に見せる妙な律義さに笑い、突然殺戮兵器に変形した彼の正体に驚き、そしてホーガース少年を振り切って天に飛び立つ姿に涙する・・・。
先日参加した「映画オールタイムベストテン:2017」にどうしてこれをリストアップしなかったのか?と悔やんでしまうほど好きな作品でありました。
また、今週月曜に観た『ドリーム』と同じ時代のお話ということもあって、今回の視聴では心なしか世界が広がって見えたようにも思います。
・映画の感想。
・公開当時の思い出、特にこの作品の価値を教えてくれた「セガBBS<映画板><アニメ板>のこと。
・今回購入したブルーレイのこと。
これらのことを色々書きたかったのですが、今日は画像が全く使えないうえに時間もありません。
後日改めて記事にしたいと思います。
それにしても大丈夫なのか?、FC2。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
スポンサーサイト