2017年のコンニチハ
去る12月17日(日)から18日(月)にかけて、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』をIMAXで観るため(だけ)に一泊二日で大阪へ行ってまいりました。
家人から「どアホ」呼ばわりされたのも今は昔のお話。
今では「しゃーないな、この道楽もん!」と呆れながらも温かく送り出してくれております(笑)。

今日は映画の話ではなく、この時散策してきた懐かしい場所のお話です。
【12月17日(日曜日)】

18日の『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の予約は9時からなのですが、天気予報では当日の福井の天気は「雪」となっており、しかも「吹雪」の怖れもあるとのこと。
いくら早朝から出かけたとしても、積雪や吹雪で立ち往生したりして間に合わないなんてことでは困ります。
この日の仕事はお昼過ぎで終了だったため、そのまま車で北陸自動車道福井I.C.へ直行。
敦賀I.C.で降りて国道8号線と161号線を走り、大津京駅前に車を停めて電車で大阪へ。
梅田に到着したのは午後4時過ぎでした。
福井を出た時はひどい吹雪だったというのに滋賀県に入ったあたりからはカラッと快晴で、「これが本当に同じ日の風景なのか?」と北陸人としては何だか切ない気分になってしまいました。

ホテルのチェックインまではまだ時間があったので、ホームシアター専門店「アバック梅田店」さんの新店舗を訪ねてみることにしました。
現在我が家で愛用中のプロジェクター:ビクターDLA-X75RとAVアンプ:TX-NR5010は「アバック梅田店」さんで徹底的に視聴確認させてもらったうえで購入したものなのです。
あの時とはスタッフさんも全員入れ替わってしまいましたが、最も信頼のおけるショップさんであることには変わりありません。
今回は一年ほど前に移転した現在の店舗を確認しておきたかったことと、現在気になっているリアル4K対応のプロジェクターを視聴させてもらうことが目的です。
失礼ながら、店の構えは以前より数段スケールダウンした印象です。
特にプロジェクター売り場は、前の店舗は内部が真っ黒に迷光対策されていて下手な映画館よりよっぽど高画質・高音質だったものでした。

私のホームシアターはその殆どがハンドメイドで不格好ではありますが、迷光対策とスピーカー配置に関しては旧店舗の売り場をイメージして頑張ってみたものなのです。
現在の売り場はそこまで凝った作りではなく壁も天井も白っぽいため、厳密なプロジェクター画質の視聴には向かない気がしました。
それでも製品の品揃えとスタッフさんの知識には信頼を置いていますので、いつかプロジェクター買い替えの折にはこちらのお世話になるのだろうと思います。
ただ、この時間は前のお客さんが熱心に商品説明を受けているところだったため、飛び入りの私はプロジェクターをじっくり見せてもらうことは出来ませんでした。

宿泊は、千日前筋の地下鉄なんば駅と心斎橋駅の中間あたりにあるカプセルホテル、アムザです。
大浴場もあり、ミナミの繁華街にも近くて大阪各地への移動にも便利、それでいて一泊3千円ちょっとなので、大阪に住んでいた頃も飲んで終電が無くなった時などよくここに泊ったものでした(笑)。
翌朝は千里方面へ向かうので本当なら梅田や新大阪あたりで泊まったほうが良いのでしょうが、やはり馴染みの場所のほうがゆっくり出来ると思いこちらにしました。

カプセルホテルって、あの隠れ家的な雰囲気が好きなんですよね。
昔は夜中じゅうTVの音を上げっぱなしにする奴とか携帯電話で普通に喋る馬鹿とかも多かったものですが、最近はそういうマナー知らずもずいぶん減ってきたように思います。
とはいえ、豪快ないびきをかく輩に対しては文句も言いづらいのは変わりません(笑)。

カプセル内部。
TV画面にボカシをかけていますが、映っているのはもちろん館内放送のえっちなやつです(笑)。
当然見放題ですが、画面が暗くて調整不可なのが難点です。
【12月18日(月曜日)】

そして翌日。
やって来ましたエキスポシティ。
どうしても施設と太陽の塔を一枚に収めたくてiPhoneのパノラマ写真で撮ってみました。


お目当ての109シネマに到着です。
8時過ぎに着いたのですが開場は8時半とのことで15分ほど寒空の下で待つ羽目になりました。
その看板の奥には「『スター・ウォーズ最後のジェダイ』パンフレット完売」の張り紙が。
まあ、私はパンフレットは滅多に買わない人間なので全然構いませんが・・・。

平日の朝だったせいか、思ったより混んではいませんでした。
一昨年の『フォースの覚醒』の時は同じ平日でも人・人・人でごった返していたものでしたが、『スター・ウォーズ』が毎年公開されることになって観客の熱量も冷めてきたのでしょうかね。


とりあえずチケット発券。
このF-20という席は『スター・ウォーズ フォースの覚醒』『シン・ゴジラ』を最初に観た時と同じ席です。
個人差はあるでしょうが、私の場合エキスポシティのIMAX館はこの席で観るとシネスコ画面が視野いっぱいに収まって見ていてとても気持ちが良いのです。

昨年の『ローグ・ワン』以来一年ぶりの109シネマ・大阪EXPOシティ・シアター11です。
入場してすぐ右側に広がる巨大スクリーンは何度来ても圧倒されてしまいますね。

映画の感想については下記の過去記事にて詳しく書いておりますのでここでは割愛します。
>『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』(その1)「素晴らしい!その全ての言葉が間違っている」
>『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』(その2)「3PO、不安な顔はやめなさい!」
色々と酷評してはいますが、実はこの初回鑑賞の時点ではレーザーIMAXのクリアな映像と音響に圧倒されて存分に『最後のジェダイ』を楽しんでおりました。

上映終了は12時ちょうど。
予約指定した次の上映は3時20分からです。
お昼ご飯はかねてから気になっていたこのお店にしました。
「万博食堂」
昭和45年当時のパビリオンで提供されていたメニューやその当時に流行していた洋食が用意されているとのことでした・・・が。


どれもこれも高いのですよ!。
たとえば目玉焼きと丸いハンバーグが載った「アメリカ館の月の石ハンバーグ」
1.200円とありますがこれはあくまでもこのプレートだけの値段であり、ご飯も付けると軽く2.000円を超えてしまいます。
「しまった~」と思ったものの入ってしまった以上は仕方がありません。

結局、私が注文したのは大盛カツカレー1.350円也。
う~ん、此処まで来てカツカレーとは・・・今更ながら後悔しております。
せっかくなんだから昼メシ2.000円越えでも良かったんじゃないか・・・と。

次の上映まではまだ2時間半以上あります。
そこで、ここ2年間何度もエキスポシティに来ていながら機会が無くて素通りしていた万博記念公園に行ってみることにしました。


入口にで~んと「ラーメン・エキスポ」の看板が掲げられていましたが、この日はあいにく店舗入れ替え中だとかで開催されていませんでした。
「ラーメン・エキスポ」は関西だけでなく日本各地から有名無名のラーメン店が出店して競い合うイベントです。
開催されていれば「昼食はここで」と思っていたのですが実に残念。
そして、結局食ったのがカツカレーだったというのがまた残念。

大阪万博といえば「太陽の塔」。
この日は周辺を工事中で、一定の距離以上は近寄ることが出来なかったのが残念です。
でもこっそり塀の近くまで行って撮ったのが今回のトップ写真だったりします。
(係員さんゴメンナサイ)

この同じ空間が、昭和45年当時はこんな凄い状況だったのですね。
私も幼い頃に家族で万博に行ったのですが、まだ幼稚園の頃でしたからあまりよく覚えておりません。

これは我が家に残る数少ない万博行きの時の写真の一枚で、左に立ってるガキが幼い頃の私で隣の幼女は3歳下の妹です。
この時の写真は全て父が撮ってくれたものですが、父は自分の家族のスナップ写真ばかり熱心に撮っていて会場全体の賑わいとかコンパニオンのおねーさんとかは全く撮っていなかったようです(笑)。
背景に移っている建物は、世界各国の童話・おとぎ話を集めて展示していた住友童話館です。

こちらが当時の住友童話館。
上の写真の背景にある建物の形が一致します。
限られた時間の中、両親は数あるパビリオンの中から私たち幼い兄妹のためにこの住友童話館を選択してくれたのでしょう。
でも哀しいことに今の私はこのパビリオンで見聞きしたはずの内容を何一つ覚えていないのであります・・・。

冬の万博公園。
今はうら悲しい風景に見えますが、路の周囲に植えられた樹木は全て桜の木なのです。
春はさぞかし花見客で賑わうのでしょうね。

当時のパビリオンの一つ鉄鋼館は、現在も当時の建造物がそのまま残されて万博資料館「EXPO’70パビリオン」として活用されています。
入館料は200円。
時間つぶしにはちょうど良いと思い見物することにしました。

展示品の数々は2階に集められていて、廊下にそってぐるりと一周する形で見て回ることになります。
たまたまかも知れませんが、若い客もかなり多かったように思います。

目が光るなどのギミックも組み込まれた精巧なミニチュア模型。
特撮映画好きな私としてはついつい色々なアングルでから写真を撮りまくっていました。
ちなみに、ガラスに映り込んでいる帽子をかぶった黒づくめの男が私です(笑)。

中央部のホールでは当時鉄鋼館で上演されていたという音と光を組み合わせた芸術イベントが再現されています。
ホール中央部で聞いていると前後左右に加えて上部からも音に包まれるもののようで、「ああ、今で言うドルビー・アトモスみたいなものか」と思ってしまう自分がいました(笑)。
しかし、施設老朽化のためにホール内への立ち入りは禁止されていて、せっかくの上演もその真価を味わうことが出来ないのは残念です。

上に目をやると、確かに天井のコンクリートの一部が剥がれ落ちている部分があって危険です。
この施設も築47年経っていることを実感させられます。

当時のことは全然覚えていないにもかかわらず、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』を見て感じたノスタルジックな気分と同じものをこの場所に感じていました。

お客さんにはやはり老齢のご夫婦が多くて、こうした当時の映像を懐かしそうにじっと見つめている姿が印象的でした。

私はというと、当時のコンパニオンさんの写真を集めたコーナーに釘付けでした(笑)。
おそらく当時何十倍もの狭き門を突破して採用されたであろう麗しきお姉さんたち。
でも、当時の彼女たちが仮に20歳だったとすると、47年経った現在ではもう67歳。
中には70歳を超えて、お孫さんはおろかひ孫までいるという方も・・・?。
嗚呼、「諸行無常」とはまさにこのことか。

夢の池から太陽の塔を望みます。
逆光のせいか、なんだかひどくもの哀しい画になってしまいました。
次に来るのは桜の季節とか人の多い時期にしたいですね。
・・・とかなんとか言ってるうちに3時になりました。


映画館に舞い戻り再びIMAXシアターへ。
この二度目の鑑賞時、不覚にもフィンとローズがカジノでドタバタを演じている最中で猛烈な眠気に襲われコックリコックリ船を漕いでしまいました。
もちろん内容的な問題もありましたが、この眠気はもしかすると、寒さに耐えながら万博公園を散策した疲れからきたものだったかも知れません。

映画の出来に複雑な思いを抱えつつも二度目の鑑賞を終えて外に出ると、日本一の高さを誇るという大観覧車がライトアップで見送ってくれていました。
ありがとう!。
また行きますよ、109シネマ・エキスポシティさん!。
今回は個人的な写真付き日記でありました。
こんな長文にお付き合いさせてしまってスミマセン。