週刊映画鑑賞記(2018.1/22~2018.1/28)
毎週日曜の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。

今週月曜から再び日本列島を襲った大寒波のせいで、福井県も連日猛吹雪に襲われておりました。
先日も書いたように、猛吹雪で立ち往生したりノロノロ運転に付き合わされたりして、連日福井市内まで行くのに必ず2時間以上はかかります。
例えば朝7時集合の場合はまだ日も昇っていない4時半に家を出て、いつもより少し早めの17時に終わったとしても帰りは結局20時近く・・・。
一日の終わりにはクタクタのヨレヨレに疲れ切っていて、流石の私も映画を観ようという気にすらならない一週間でありました。
しかし、本日(1/28)は久し振りの快天に恵まれ道路状況もご覧の通りです。
車移動もスイスイ出来て、帰宅後の疲れもそれほどではありません。
1/28(日)
というわけで、今週キチンと観た映像作品はこれ一本(正確には2本で一組)です。
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に』
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル)

今日の日本映画専門チャンネルは朝からずっと庵野秀明監督特集として、朝8時から『エヴァンゲリオン』TVシリーズ全話と旧劇場版、そして『シン・ゴジラ』を連続で放映していました。
さすがにTVアニメ全26話に付き合う余裕はありませんでしたが、久しぶりにあの”問題作”『エヴァ旧劇場版』を観てみようという気になって夜8時頃から録画中の番組を後追い再生しながら見ておりました。
う~ん。
病んでるなあ。
自分が嫌い、自分を批判する連中が嫌い、自分が作ったモノも嫌い。
あげくの果ては母親の胎内に逃げ込みたいと願う男の話です。
TVシリーズの25話から急に自暴自棄になったように見受けられましたが、その頃の庵野監督に一体何があったんでしょうかね?。
実は私にとって庵野監督は同じ大学の先輩に当たる方です。
そのため監督の作品は時系列順に全て見ていますが、その時々の気持ちの浮き沈みが実に分かりやすく作品に現れている気がします。
一昨年の『シン・ゴジラ』で高評価を得たことで、次のプロジェクトがどうなるのか楽しみです。
ただですねー。
今回のように、放送媒体が『エヴァンゲリオン』と『シン・ゴジラ』をセットで扱うのは止めていただきたかったと思っているのですよ。
これではまるで『シン・ゴジラ』と『エヴァンゲリオン』が繋がっている作品であるかのような錯覚を与えてしまい、観客の『シン・ゴジラ』への自由な考察を妨げるだけではないのでしょうか?。
『シン・ゴジラ』公開直後に最もよく聞こえてきた感想というのが「『シン・ゴジラ』は『エヴァ』の新作みたいなものだ。」というものです。
公開当時の私が嫌でたまらなかったのは、そんな誰でも思い付きそうな話をドヤ顔で語る連中のステレオタイプ思考そのものでした。
特に今の若い観客層というのは「すぐに答えを知りたがる」傾向がありますから、すぐにこうした偏った情報に飛びついて自己満足してしまうことが多いように感じます。
『シン・ゴジラ』は、過去のゴジラシリーズ全てを観てきた私が初めて心の底から満足することが出来たゴジラ映画です。
確かに多くの謎を残したまま終わってはいますが、その解釈の全てを作者の過去作品からの引用だけで済ませようとはしないでいただきたいのです。
つまり、『エヴァ』と似たシークエンスを指摘することより、宮沢賢治の「春と修羅」を読んでみるのがまず先でしょ?という話です。
また、他にも似た話があると言いたいのなら宮部みゆきの『荒神』に鎌田くんの原型があります。
こうした観客一人ひとりが好きに想像を膨らませる「のりしろ」があるにも関わらず、その自由度を縛るような見せ方は控えていただきたいものです。
それよりも!
『エヴァ』よりも『シン・ゴジラ』よりも、今回一番気になったのはこちらの番宣です。

お?。

「ドゴラ?」

「ガイラ!?」

「フランケンよ、お前もか!」

ようやく重い腰を上げてくれましたな、日本映画専門チャンネルさん。
これまで何度”お客様の声”として「特撮王国」と「オトナのアニメ」の復活を嘆願してきたことか!。
解約しないでおいて本当に良かった!。
以前のように東宝だけにこだわらず、『妖怪大戦争』等の大映作品とか『ダイゴロウ対ゴリアス』や『ウルトラマン劇場版』など円谷作品もオンエアしてもらいたいものであります。
ただ・・・。
一つ気になるのは「再レストア処理を施し史上最高画質で放送」という謳い文句です。
これって、現在市販されてるブルーレイよりも高画質ってことなんですかね?。
私は以前、『ゴジラ』(昭和29年)と『キングコング対ゴジラ』(4Kレストア版)のBS放映版と市販ブルーレイの画質比較をした事があるのですが、その2作品とも最新レストア版であるBS放映バージョンのほうが一目で分かるくらいに高画質でありました。
う~ん。
放映はとても楽しみなんですが、私は『サンダ対ガイラ』も『ラドン』も東宝版ブルーレイを買って持っているんですよね~。
『初代ゴジラ』や『キンゴジ』みたいに放送バージョンのほうが高画質だったらと思うと、楽しみである反面少々複雑な気分でもあったりします。
今週は「週刊~」と題しておきながら、一日分だけになってしまいました。
しかも時間が無くてかなり雑な記事になっていると思います。
お恥ずかしい・・・。
それでもお付き合いいただきありがとうございました。