週刊映画鑑賞記(2023.7/10~2023.7/16)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

今週はこの2本。
どちらも映画館での鑑賞です。
「映画館へ行くのはずいぶん久し振りだな~」と過去のブログ記事を見返したら、なんと4月5日の『シン・仮面ライダー』(2回目)以来約3ヶ月ぶりでした!。
こんなことでは映画ファンの名は返上しなくてはなりませんね。
7/10(月)
『タワーリング・インフェルノ』(午前十時の映画祭)
(劇場:鯖江アレックスシネマ)

TV放映やレンタルDVD等で見たことはありますが映画館で見るのはこれが初めてです。
まさに「午前十時の映画祭」の謳い文句である「一度映画館で見たかった」作品の一つでした。

平日の午前中ということもあって観客は私を入れて5人ほどでした。
印象的だったのは、私の斜め前に一人で座っていた白髪のお婆ちゃんです。
こういったパニック映画には珍しい客層ですが、若い頃はポール・ニューマンやスティーブ・マックィーンのファンだった人でしょうか?。
そんな想像をして思わずニコニコしてしまいましたが、第3者に見られたらかなりアブナイ人に思われたでしょう(汗)。

初めて見たのは中3の冬休み。
TVでノーカット放送(多分)されたときでした。
当時は高校受験が近かったため母と祖母から「そんな長い映画見てる時間があるなら勉強しなさい」と小言を言われながらも、あまりにも面白くて結局最後まで見てしまいました。

男の子が小学生のときにこの映画を見たら「将来は消防士になって火災に遭った人たちを助けたい!」と思うことでしょう。
でも、中高生のときに見たら「こんな映画を作る人になりたい!」と思う奴もいるかも知れません。
私は後者でした(笑)。

今見るとたくさんの粗が目に付くことも確かです。
例えば・・・。
燃えるビルの全景がミニチュアだと丸分かり。(火や水のサイズ感はミニチュア特撮では誤魔化せない)
高層ビルのガラスが女性が椅子をぶつけただけで簡単に割れる。
マックィーンが延焼現場のすぐ近くにいながらもギリギリまでマスクを付けない。(これは少しでも長くスターの顔を見せるため)。

でも名優たちの素晴らしい演技のおかげで2時間45分の長丁場もアッと言う間に過ぎ去ります。
技術的限界も若干の演出ミスも、確立したキャラクターが織りなす人間ドラマの前には些細なものでしかありません。

とにかくポール・ニューマンとスティーブ・マックィーンの両主役が超絶カッコ良い!。
実はニューマンのほうが格上で最初から最後まで出ずっぱりですが、マックィーンは45分目あたりからの登場です。

それでも、マックィーンの存在感は半端ありません。
斜め前の席のお婆ちゃんが彼らの活躍をどんな表情で見つめていたか確かめられなかったのが残念です(笑)。

もう一人忘れられないのが、三流サギ師役のフレッド・アステアさんの名演です。
ミュージカル映画華やかなりし頃の大スターですが、今回は得意のダンスは封印して普通の演技に徹していました。
しかし、往年のミュージカル映画スターの風格は隠し切れるものではありません。
衣装を着てポーズを決めるときや女性と踊るシーンの優雅さは他の俳優たちとは格が違います。

そのアステアのお相手となる老夫人。
一度はニューマンと一緒に友人の子供たちを助ける活躍を見せてくれましたが、無情にもエレベーターで避難する途中爆発事故に巻き込まれて転落死してしまいます。
彼女が落ちる瞬間、抱いていた子供をとっさに他の人に託して落ちていく姿は最初に観たときからずっと目に焼き付いています。

もう一人、なんとか生き残って欲しかったのがこのバーテンさんです。
命からがら最上階ホールへ逃げ延びてきた子供たちに笑顔で特大パフェをご馳走してあげる優しい人でした。
「善人は助かって悪人だけが天罰を受ける」
そんな昔ながらの不文律はこの映画にはありません。
『ポセイドン・アドベンチャー』あたりからのハリウッド映画は、良い人も悪い奴も分け隔てなく命を落とすという非情さも描くようになりました。
それが70年代前半の・・・というよりベトナム戦争を経験したアメリカ人の心情変化を表しているように思います。
最後に。

現在、福井駅前では来年3月の北陸新幹線福井県延伸に向けて「他県に負けまい」と高いビルの建築が急ピッチで進められています。
『タワーリング・インフェルノ』の帰りにその様子を見ているうち、コストダウンやスケジュール厳守のために安全性をないがしろにしていないかと心配になりました。

「今にこんなビルで1万人の死者が出るぞ」と、スティーブ・マックィーンが言っていましたから。
7/13(木)
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』🈠
(劇場:109シネマズ大阪エキスポシティIMAX)

本当なら公開初日に観に行きたかったくらい楽しみにしていた『インディ・ジョーンズ』シリーズ最終作です。
仕事の都合で公開から2週間も経ってようやく見ることが出来ました。
この日までネタバレ情報をシャットダウンし続けるのは結構大変でした(笑)。

劇場は、『シン・仮面ライダー』以来約3ヶ月ぶりとなる大阪エキスポシティのIMAXシアター。
私にとって年に数回のプチ贅沢であります(笑)。

ただし、この日は福井から関西にかけて大変な大雨となったため大阪へ行くのにどえらい苦労を強いられる羽目になりました。
まず、北陸自動車道の武生↔敦賀間が通行止めに。
仕方なく下道(国道8号線)に下りて大阪に向かうも当然ながら大渋滞!。
一度は「もう間に合いそうにない」と引き返そうとも思いましたが、劇場の一番良い席を予約購入済みなのでとにかく前に進み続けました。
その結果、なんとか上映開始時間にギリギリ間に合いました。

でも、この日の昼食は映画を見ながら食べたポップコーン(塩味Mサイズ)とオレンジジュースでした(哀)。
本当なら上映開始(13時45分)の2時間以上前に到着してゆっくり昼食を食べてから映画を見るはずだったのに・・・。
公開からまだ2週間しか経っていないのでネタバレになることは書きません。
インディことハリソン・フォード氏も「シーッ」とクギを刺してますから(笑)。
今はネタバレにならないおおまかな感想に留めます。

いきなり「あれ?」と思ったのは、パラマウント映画のロゴ(山の画)にトップシーンを重ねてスタートするという、『インディ』シリーズ伝統のお遊びが無かったことです。
ルーカスフィルムがディズニーに買収されたとはいえシリーズの伝統は守って欲しかったです。

しかし、そんな不満も冒頭のアクションシーンを見ているうちに吹き飛びました。
この映画、「現在80歳のハリソン・フォードをCG処理で『レイダース』の頃の姿形にした」と発表時から大々的に宣伝していました。
私はてっきり短い時間の回想シーンだけだろうと思っていたのですが、なんと冒頭20分近くも若い頃のインディの活躍シーンを愉しませてくれました。
この1944年の出来事が『運命のダイヤル』全体のベースになっています。
現代(1969年)の場面に移った頃には昼食代わりのポップコーンは山盛りのまま残っていて、飲むことも忘れていたオレンジジュースは氷が溶けてすっかり薄味になっておりました(笑)。

正直、見るまでは「スピルバーグが監督しない『インディ』なんて・・・」と思っていたんですが、ジェームズ・マンゴールド監督に謝らなければなりませんね。
m(__)m
おみそれいたしました!。
そういえば、マンゴールド監督は『ローガン』『フォードvsフェラーリ』で人生の旬を過ぎた男の最後の戦いを描いて高い評価を受けていました。
一方のハリソン・フォードも、『スター・ウォーズ』のハン・ソロや『モスキート・コースト』の父親など家庭人としてはダメな男の役が多かった気がします。
今回は製作総指揮として参加しているスピルバーグ監督は、この両者のタッグこそ『インディ』最終作にピッタリであると判断したのだと思います。

インディはこれまで様々な伝説や超常現象の存在を肯定してきました。
一作目はモーゼの十戒が刻まれた石板が収められた聖櫃。
二作目は聖なる石と悪魔の儀式。
三作目は永遠の命をもたらすキリストの聖杯。
四作目は宇宙人の遺跡とされるクリスタルスカル。
では、最終作の目的である「運命のダイヤル」とは何か?。
これについてはネタバレになるため詳しくは書きません。
私が映画を見て頭に浮かんだ印象だけを書かせていただきます。

なんか藤子・F・不二雄先生の漫画に出てきそうな話やな~。

特に『キテレツ大百科』のこのエピソードとか?。

藤子・F・不二雄先生のファンがこの映画を見たら、絶対に私と同じことを考えるはずです(笑)。

嬉しかったのは、過去作品の登場人物についてもきちんと触れていたことです。
予告編にも出てきたサラーはもちろん奥さんもちゃんと登場します。
息子は残念なことになってましたが、そのことも今回のストーリーにしっかり盛り込まれていました。
ラストシーンは『レイダース』のあるシーンを彷彿させてくれるものになっていて胸が熱くなりました。
旧作を見返しておいて本当に良かった!。
これから『運命のダイヤル』を見る人は、先に『レイダース 失われた聖櫃』を見返しておくことをお薦めします。
あと、音楽担当のジョン・ウィリアムズ氏はこの作品を最後に映画音楽の仕事から身を引くとのことです。
奇しくも、私は今週月曜にウィリアムズ氏が音楽を担当した『タワーリング・インフェルノ』も鑑賞したばかりでした。
偉大な作曲家の旧作とラストワークを劇場で聴くことが出来た幸運に感謝したいです。
【山崎貴監督『ゴジラ-1.0』特報公開】
山崎貴監督の「超大作怪獣映画」こと新作ゴジラの特報映像が公開されました!。
どんなタイトルで来るかと思っていたら・・・「ゴジラ マイナス・ワン」?。
山崎貴監督作品のタイトルは『ALLWAYS 三丁目の夕日』や『DISTINY 鎌倉ものがたり』など英文と日本語(主にこっちが原作タイトル)を組み合わせたものが多かったので、私はてっきり『Ravage ゴジラ』とかになるんじゃないかと思ってました。
ちなみに「Ravage」とは「破壊/蹂躙/荒廃/戦争の爪痕」といった意味を持つ言葉で、今回のゴジラの時代設定に合っていると思っていたのですがね。
「それにしても、”マイナス・ワン”はないだろ~。」とか思いましたけど、『シン・ゴジラ』のときも最初に聞いたときは「シンって何?」状態でしたから今度もそのうち慣れてしまうかも?(笑)。

一瞬だけ映った部分を見た限りでは、今回のゴジラは、『平成VSシリーズ』の川北ゴジラに近い気がします。
頭頂部のギザギザや目の感じがVSゴジラっぽいです。

山崎監督の『ALLWAYS 続・三丁目の夕日』冒頭に出てきたゴジラは『GMK』の白目ゴジラに近かったので、てっきりあのイメージを踏襲するものと・・・。

・・思っていたら、いつの間にか全身像のビジュアルも公開されていました。
背ビレがミレゴジばりに大きくトゲトゲになり、全体的に筋肉質な感じになっています。
現在、東京の日比谷駅にこのマイナス1ゴジラの立像が飾られているそうです。
ああっ、いつものことながら東京の人が羨ましい!。
それと・・・。

実は私、昨年5月この映画の撮影にエキストラとして参加しております。
>一期一会の戦友たち(2022/05/12)
午前中だけの短い時間ではありましたが本当に楽しいひと時でした。
あのときご一緒した人たちの中には「茨城県で行われる怪獣から逃げるシーンの撮影にも参加する」と言っていた人が何人かいました。
そのうちの2人は撮影の時最も近くにいた埼玉の人と同じホテルに泊まった人で、どちらも(お名前は存じませんが)顔はよく覚えています。
もしかすると彼らもこの中に映っているかも知れません。
そう思ってYouTUBEの予告編映像を何度も一時停止しながら見てみましたが、残念ながらカメラの動きが激しくて判別は出来ませんでした(汗)。

公開まであと3ヶ月半。
今はひたすら楽しみに待つといたしましょう。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

今週はこの2本。
どちらも映画館での鑑賞です。
「映画館へ行くのはずいぶん久し振りだな~」と過去のブログ記事を見返したら、なんと4月5日の『シン・仮面ライダー』(2回目)以来約3ヶ月ぶりでした!。
こんなことでは映画ファンの名は返上しなくてはなりませんね。
7/10(月)
『タワーリング・インフェルノ』(午前十時の映画祭)
(劇場:鯖江アレックスシネマ)

TV放映やレンタルDVD等で見たことはありますが映画館で見るのはこれが初めてです。
まさに「午前十時の映画祭」の謳い文句である「一度映画館で見たかった」作品の一つでした。

平日の午前中ということもあって観客は私を入れて5人ほどでした。
印象的だったのは、私の斜め前に一人で座っていた白髪のお婆ちゃんです。
こういったパニック映画には珍しい客層ですが、若い頃はポール・ニューマンやスティーブ・マックィーンのファンだった人でしょうか?。
そんな想像をして思わずニコニコしてしまいましたが、第3者に見られたらかなりアブナイ人に思われたでしょう(汗)。

初めて見たのは中3の冬休み。
TVでノーカット放送(多分)されたときでした。
当時は高校受験が近かったため母と祖母から「そんな長い映画見てる時間があるなら勉強しなさい」と小言を言われながらも、あまりにも面白くて結局最後まで見てしまいました。

男の子が小学生のときにこの映画を見たら「将来は消防士になって火災に遭った人たちを助けたい!」と思うことでしょう。
でも、中高生のときに見たら「こんな映画を作る人になりたい!」と思う奴もいるかも知れません。
私は後者でした(笑)。

今見るとたくさんの粗が目に付くことも確かです。
例えば・・・。
燃えるビルの全景がミニチュアだと丸分かり。(火や水のサイズ感はミニチュア特撮では誤魔化せない)
高層ビルのガラスが女性が椅子をぶつけただけで簡単に割れる。
マックィーンが延焼現場のすぐ近くにいながらもギリギリまでマスクを付けない。(これは少しでも長くスターの顔を見せるため)。

でも名優たちの素晴らしい演技のおかげで2時間45分の長丁場もアッと言う間に過ぎ去ります。
技術的限界も若干の演出ミスも、確立したキャラクターが織りなす人間ドラマの前には些細なものでしかありません。

とにかくポール・ニューマンとスティーブ・マックィーンの両主役が超絶カッコ良い!。
実はニューマンのほうが格上で最初から最後まで出ずっぱりですが、マックィーンは45分目あたりからの登場です。

それでも、マックィーンの存在感は半端ありません。
斜め前の席のお婆ちゃんが彼らの活躍をどんな表情で見つめていたか確かめられなかったのが残念です(笑)。

もう一人忘れられないのが、三流サギ師役のフレッド・アステアさんの名演です。
ミュージカル映画華やかなりし頃の大スターですが、今回は得意のダンスは封印して普通の演技に徹していました。
しかし、往年のミュージカル映画スターの風格は隠し切れるものではありません。
衣装を着てポーズを決めるときや女性と踊るシーンの優雅さは他の俳優たちとは格が違います。

そのアステアのお相手となる老夫人。
一度はニューマンと一緒に友人の子供たちを助ける活躍を見せてくれましたが、無情にもエレベーターで避難する途中爆発事故に巻き込まれて転落死してしまいます。
彼女が落ちる瞬間、抱いていた子供をとっさに他の人に託して落ちていく姿は最初に観たときからずっと目に焼き付いています。

もう一人、なんとか生き残って欲しかったのがこのバーテンさんです。
命からがら最上階ホールへ逃げ延びてきた子供たちに笑顔で特大パフェをご馳走してあげる優しい人でした。
「善人は助かって悪人だけが天罰を受ける」
そんな昔ながらの不文律はこの映画にはありません。
『ポセイドン・アドベンチャー』あたりからのハリウッド映画は、良い人も悪い奴も分け隔てなく命を落とすという非情さも描くようになりました。
それが70年代前半の・・・というよりベトナム戦争を経験したアメリカ人の心情変化を表しているように思います。
最後に。

現在、福井駅前では来年3月の北陸新幹線福井県延伸に向けて「他県に負けまい」と高いビルの建築が急ピッチで進められています。
『タワーリング・インフェルノ』の帰りにその様子を見ているうち、コストダウンやスケジュール厳守のために安全性をないがしろにしていないかと心配になりました。

「今にこんなビルで1万人の死者が出るぞ」と、スティーブ・マックィーンが言っていましたから。
7/13(木)
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』🈠
(劇場:109シネマズ大阪エキスポシティIMAX)

本当なら公開初日に観に行きたかったくらい楽しみにしていた『インディ・ジョーンズ』シリーズ最終作です。
仕事の都合で公開から2週間も経ってようやく見ることが出来ました。
この日までネタバレ情報をシャットダウンし続けるのは結構大変でした(笑)。

劇場は、『シン・仮面ライダー』以来約3ヶ月ぶりとなる大阪エキスポシティのIMAXシアター。
私にとって年に数回のプチ贅沢であります(笑)。

ただし、この日は福井から関西にかけて大変な大雨となったため大阪へ行くのにどえらい苦労を強いられる羽目になりました。
まず、北陸自動車道の武生↔敦賀間が通行止めに。
仕方なく下道(国道8号線)に下りて大阪に向かうも当然ながら大渋滞!。
一度は「もう間に合いそうにない」と引き返そうとも思いましたが、劇場の一番良い席を予約購入済みなのでとにかく前に進み続けました。
その結果、なんとか上映開始時間にギリギリ間に合いました。

でも、この日の昼食は映画を見ながら食べたポップコーン(塩味Mサイズ)とオレンジジュースでした(哀)。
本当なら上映開始(13時45分)の2時間以上前に到着してゆっくり昼食を食べてから映画を見るはずだったのに・・・。
公開からまだ2週間しか経っていないのでネタバレになることは書きません。
インディことハリソン・フォード氏も「シーッ」とクギを刺してますから(笑)。
今はネタバレにならないおおまかな感想に留めます。

いきなり「あれ?」と思ったのは、パラマウント映画のロゴ(山の画)にトップシーンを重ねてスタートするという、『インディ』シリーズ伝統のお遊びが無かったことです。
ルーカスフィルムがディズニーに買収されたとはいえシリーズの伝統は守って欲しかったです。

しかし、そんな不満も冒頭のアクションシーンを見ているうちに吹き飛びました。
この映画、「現在80歳のハリソン・フォードをCG処理で『レイダース』の頃の姿形にした」と発表時から大々的に宣伝していました。
私はてっきり短い時間の回想シーンだけだろうと思っていたのですが、なんと冒頭20分近くも若い頃のインディの活躍シーンを愉しませてくれました。
この1944年の出来事が『運命のダイヤル』全体のベースになっています。
現代(1969年)の場面に移った頃には昼食代わりのポップコーンは山盛りのまま残っていて、飲むことも忘れていたオレンジジュースは氷が溶けてすっかり薄味になっておりました(笑)。

正直、見るまでは「スピルバーグが監督しない『インディ』なんて・・・」と思っていたんですが、ジェームズ・マンゴールド監督に謝らなければなりませんね。
m(__)m
おみそれいたしました!。
そういえば、マンゴールド監督は『ローガン』『フォードvsフェラーリ』で人生の旬を過ぎた男の最後の戦いを描いて高い評価を受けていました。
一方のハリソン・フォードも、『スター・ウォーズ』のハン・ソロや『モスキート・コースト』の父親など家庭人としてはダメな男の役が多かった気がします。
今回は製作総指揮として参加しているスピルバーグ監督は、この両者のタッグこそ『インディ』最終作にピッタリであると判断したのだと思います。

インディはこれまで様々な伝説や超常現象の存在を肯定してきました。
一作目はモーゼの十戒が刻まれた石板が収められた聖櫃。
二作目は聖なる石と悪魔の儀式。
三作目は永遠の命をもたらすキリストの聖杯。
四作目は宇宙人の遺跡とされるクリスタルスカル。
では、最終作の目的である「運命のダイヤル」とは何か?。
これについてはネタバレになるため詳しくは書きません。
私が映画を見て頭に浮かんだ印象だけを書かせていただきます。

なんか藤子・F・不二雄先生の漫画に出てきそうな話やな~。

特に『キテレツ大百科』のこのエピソードとか?。

藤子・F・不二雄先生のファンがこの映画を見たら、絶対に私と同じことを考えるはずです(笑)。

嬉しかったのは、過去作品の登場人物についてもきちんと触れていたことです。
予告編にも出てきたサラーはもちろん奥さんもちゃんと登場します。
息子は残念なことになってましたが、そのことも今回のストーリーにしっかり盛り込まれていました。
ラストシーンは『レイダース』のあるシーンを彷彿させてくれるものになっていて胸が熱くなりました。
旧作を見返しておいて本当に良かった!。
これから『運命のダイヤル』を見る人は、先に『レイダース 失われた聖櫃』を見返しておくことをお薦めします。
あと、音楽担当のジョン・ウィリアムズ氏はこの作品を最後に映画音楽の仕事から身を引くとのことです。
奇しくも、私は今週月曜にウィリアムズ氏が音楽を担当した『タワーリング・インフェルノ』も鑑賞したばかりでした。
偉大な作曲家の旧作とラストワークを劇場で聴くことが出来た幸運に感謝したいです。
【山崎貴監督『ゴジラ-1.0』特報公開】
山崎貴監督の「超大作怪獣映画」こと新作ゴジラの特報映像が公開されました!。
どんなタイトルで来るかと思っていたら・・・「ゴジラ マイナス・ワン」?。
山崎貴監督作品のタイトルは『ALLWAYS 三丁目の夕日』や『DISTINY 鎌倉ものがたり』など英文と日本語(主にこっちが原作タイトル)を組み合わせたものが多かったので、私はてっきり『Ravage ゴジラ』とかになるんじゃないかと思ってました。
ちなみに「Ravage」とは「破壊/蹂躙/荒廃/戦争の爪痕」といった意味を持つ言葉で、今回のゴジラの時代設定に合っていると思っていたのですがね。
「それにしても、”マイナス・ワン”はないだろ~。」とか思いましたけど、『シン・ゴジラ』のときも最初に聞いたときは「シンって何?」状態でしたから今度もそのうち慣れてしまうかも?(笑)。

一瞬だけ映った部分を見た限りでは、今回のゴジラは、『平成VSシリーズ』の川北ゴジラに近い気がします。
頭頂部のギザギザや目の感じがVSゴジラっぽいです。

山崎監督の『ALLWAYS 続・三丁目の夕日』冒頭に出てきたゴジラは『GMK』の白目ゴジラに近かったので、てっきりあのイメージを踏襲するものと・・・。

・・思っていたら、いつの間にか全身像のビジュアルも公開されていました。
背ビレがミレゴジばりに大きくトゲトゲになり、全体的に筋肉質な感じになっています。
現在、東京の日比谷駅にこのマイナス1ゴジラの立像が飾られているそうです。
ああっ、いつものことながら東京の人が羨ましい!。
それと・・・。

実は私、昨年5月この映画の撮影にエキストラとして参加しております。
>一期一会の戦友たち(2022/05/12)
午前中だけの短い時間ではありましたが本当に楽しいひと時でした。
あのときご一緒した人たちの中には「茨城県で行われる怪獣から逃げるシーンの撮影にも参加する」と言っていた人が何人かいました。
そのうちの2人は撮影の時最も近くにいた埼玉の人と同じホテルに泊まった人で、どちらも(お名前は存じませんが)顔はよく覚えています。
もしかすると彼らもこの中に映っているかも知れません。
そう思ってYouTUBEの予告編映像を何度も一時停止しながら見てみましたが、残念ながらカメラの動きが激しくて判別は出来ませんでした(汗)。

公開まであと3ヶ月半。
今はひたすら楽しみに待つといたしましょう。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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