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映画と日常

『マンハント』エキストラ参加記録~君はあの青い空に溶け込むことができるんだ~

CATEGORYエキストラ
トガジンです。
去る平成28年7月15日。
私は現在公開中の映画『マンハント』の撮影現場に、ワンシーンだけですがエキストラとして参加させていただきました。

マンハント(エキストラ参加作品)(1200x630)
先日、完成した映画をドキドキしながら観てきたところ、思っていた以上に自分の姿がしっかり画面に映っておりました。
今まで私がエキストラ出演のためにいそいそと自費で遠征するのを冷ややかな目で見ていた妻も、今回ばかりはこの趣味の楽しさを理解してくれたのではないでしょうか。
その感激は今なお治まらず、仕事中も「聞いて聞いて!。俺、今やってる『マンハント』って映画にガッツリ映ってるんや。」と事あるごとに自慢話を切り出しては周囲から面倒くさがられているところであります(笑)。

今回は、あの日の撮影現場の模様を可能な限り詳細に書き残しておきたいと思います。

現場でお会いした皆さんのこと。
間近で見たジョン・ウー監督のこと。
私が現場で仰せつかった重大な役割のこと。
残念ながら本編ではカットされてしまったシークエンスのこと。

撮影にご一緒した皆さんをはじめ、映画『マンハント』を観た全ての方々にも楽しんでいただければ幸いです。


【はじめに】
今回のようなエキストラ参加時の記事の場合、現場での個人的写真撮影が一切禁止されているため当時の現場写真が一枚もありません。
しかしながら、あの撮影現場の状況を言葉だけで表現することは私如きの文章力では到底不可能です。

そこで今回の記事では平時の現場画像として「Googleマップのストリートビュー」を利用させていただくことにしました。
当時の断片的な記憶(町名や地形)を思い出し、「ここに間違いない」という場所を探し出して掲載しております。
「Google マップと Google Earth の権利帰属表示に関するガイドライン」に基づき使用させていただいている旨を明記しておきます。

また、ブログ等への公開についてはスタッフさんが「日本での劇場公開以降なら」と仰っていました。
公開からすでに2週間以上経過していますので、個人名や具体的地名などは伏せたうえで上梓させていただきます。


【東京エキストラNOTES】
東京エキストラNOTES TOP
私がいつもエキストラ募集の情報を得るのに利用させていただいているのがこちらのウェブサイト「東京エキストラNOTES」さんです。
私の初めてのエキストラ参加作品『シン・ゴジラ』の募集情報を知ったのもこのサイトでした。

東京エキストラNOTES 募集例(576X640)
<募集の例>

私は基本的にこの「東京エキストラNOTES」さんで関西圏から中部地方(名古屋まで)の範囲のエキストラ募集を探し出してエントリーすることにしております。
(『シン・ゴジラ』は東京ロケが中心でしたが、あれは最初ということもあり特別です)
昨年参加した『ちはやふる-結び-』(3月17日公開)もこのサイトの情報が元になっています。
また、応募はしたものの残念ながら参加出来なかった(落選した)作品は、『のみとり侍』『祈りの幕が下りる時』『関ケ原』『真田十勇士』等々枚挙にいとまがありません。

東京エキストラNOTES 『追補』募集(640x514)
そんな中で知ったのが、『追捕 -MANHUNT-』(当時発表されていたタイトル)の大阪・神戸ロケ情報です。
スケジュール的に大阪行きが可能な範囲で片っ端から応募してみたうち一件だけ当選通知が帰ってきました。
募集では「野次馬・制服公務員(警官)役」となっていますが、実はこの中にはTV・新聞の記者やカメラマン役も含まれているとのこと。
どうせやるならいつもながらの自分の姿で映画に映りたいものです。
そこで自由記入欄に「自分はローカルTV局で実際にベータカム・カメラを扱っている本職カメラマンです」とアピールしておいたのですが、実はこのことが当日の私の出演場面を大きく左右することになりました。

『マンハント』エキストラ集合場所通知メール(エッジ)
「別人になるための着替えを用意しておいて欲しい」とのことでしたので、ブルーのダンガリーシャツとジーンズを基本に、その上に羽織るグリーンのブルゾンと帽子を用意して行きました。
7月中旬の撮影でありながら設定は4月ということで半袖姿は厳禁です。
生来暑がりな私としては、出来るだけブルゾンは着ずに済ませたいところではありました。

当選メールには、ロケ現場の具体的地名は一切書かれていません。
万が一その情報が洩れると、「福山雅治が■■に来る!」と思った人たちが現場に押し寄せて来て大変なことになってしまいます。
そのため、このメールには「JRさくら夙川駅に11時集合」としか書かれていません。

【集合と移動】

こちらが集合場所のJRさくら夙川駅です。
私が降りたときにはすでに大勢のエキストラ参加者が駅前の通路やコンビニにたむろしていました。

早速、エキストラ担当のAさんという女性スタッフに「●●です。よろしくお願いします。」と声を掛けました。
このAさん、実は以前参加させていただいた『シン・ゴジラ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』も担当されていた方です。
彼女から「●●さんって、本職のTVスタッフだと書いてらした方ですよね?。今回はそういう役柄で特にお願いすることになるかも知れませんからよろしくお願いします。」と言われ、「よっしゃー!」と思わず(心の中で)ガッツポーズしてしまいました。


ここで移動バスを待っている間に、エキストラ慣れしたKさんという男性といきなり親しくなりました。

Kさん 「エキストラは初めてですか?」
トガジン「いえ、去年『シン・ゴジラ』の撮影に行ってきました。あと、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』って恋愛ものにも。」
Kさん 「え?、ゴジラのロケってこっち(関西)でもやってましたっけ?。」
トガジン「いやいや、東京まで行きました。東宝のスタジオと有明の防災情報センターってところへ。」
Kさん 「凄いなあ、俺も何回かやってるけど東京まで行こうとは思わんなあ。」
トガジン「はっはっはっ、まあ好きですから。」
Kさん 「ゴジラってもうすぐ公開やね。誰が出てました?。」
トガジン「僕が行った現場には長谷川博己と高良健吾がいましたね。あと、東宝スタジオの時は総理大臣役の大杉漣さんの真正面にいました。」
Kさん 「はせがわひろき・・・聞いたことあるな。」
トガジン「前に『舞子はレディ』で方言の先生役をやってた人ですよ。」
Kさん 「思い出した!。あんた『舞子はレディ』なんてよう知ってるなあ(笑)。」


・・・と、駅から現場へ向かうバスの中でも彼とはずっとこんな調子ですっかり意気投合しておりました。


バスの窓は外の様子が見えないようにカーテンで覆われていました。
「ここ何処?」と外を見ようとした人が「申し訳ないですが、具体的な場所を知られると困ることが多いので・・・。」とAさんに制止される場面もありました。
そしてAさんさんは「不要不急の携帯電話の使用は控えて欲しい」ことと「公開まではくれぐれも撮影内容や映画の情報を他人に漏らさない」ことを繰り返しお願いしておりました。
実は彼女が以前担当したある作品で、たった一人の不心得者がロケ場所と日時を漏らしたために出演者のファンと嫌がらせに来たヤンキーたちが現場に押し寄せて撮影中止に追い込まれたことがあったのだそうです。
エキストラ経験が豊富なKさんの話では、稀に携帯電話をスタッフに預けなければならない現場もあるようです。

マンハント 同意書兼入場許可証
この日手渡された許可証にも、そうした旨がしっかり書かれていました。
本当なら、参加してきたその日のうちに知人友人全員に言いふらして回りたいくらいですが、やはり劇場公開までは待つのが最低限のマナーというものでしょう。


現場に着いて最初に集まったのがこちらの公園です。
ここで誓約書にサインし、昼食(仕出し弁当)を食べてから現場へと向かうことになります。
映画は4月頃の設定ということでしたので、ここで半袖の夏服から春用の服装に着替える人もいました。

【怪獣たちのいるところ】
この時点ではまだ他の皆さんとは接点が無く、親しくなったKさんと一緒に行動していました。
弁当を食べながら私が『ゴジラ』も含めて怪獣映画が好きであることを熱く語っていると、Kさんが耳寄りな話を教えてくれました。
「●●さん、そんなに怪獣ものが好きなら京都みなみ会館に行くといいよ。あそこは月末の土日には必ず何か怪獣映画やってるから。」

京都みなみ会館 昨年6月撮影
あれから早や1年半。
「京都ならそのうち行けるだろう」と思ってず~っと先延ばしにしてきましたが、そうやってグズグズしているうちに京都みなみ会館は建物老朽化のため今年3月末での閉館が決まってしまいました。

先日、最後の最後になってようやく特撮映画オールナイト上映イベントに参加出来る運びとなりました。
3月17日の夜は、体調を整えて最後まで楽しみ尽くしたいと思っております。
それは『マンハント』にエキストラ参加したこの日の思い出の一部でもあるのですから。

<閑話休題>

【現場入り】
昼食を終えていよいよ現場入りです。
場所は公園から歩いて5分ほどのところにある高級住宅地でした。


その中でもひときわ目立つ青い建物が主人公の家という設定です。
右隣は空き地になっていて、その奥にはテントが張られてスタッフの待機場所と機材置き場になっていました。
その手前にパトカーを置き、建物前にはカラーコーンとバリケードテープを張り巡らせて事件現場の雰囲気を醸し出していました。

【この日の撮影内容】
この日の撮影内容は、映画が始まっておよそ15分目くらいの部分です。
主人公:ドゥ・チウ(演:チャン・ハンユー)を殺人犯と決めつけた担当刑事が、報道陣を欺いて秘密裏に彼を連行しようとするシーンの屋外部分です。

【撮影シーン1】
著名な弁護士であるドゥ・チウが逮捕・連行される姿を撮ろうと家の外でカメラを構えている報道陣と、その様子を見物に来た野次馬たち。
(しかし建物内部では、担当刑事がドゥ・チウ本人を裏口から連れ出して、表玄関からは刑事の一人を代役に立てて報道陣を引き付けようと画策する。)

【撮影シーン2】
家から出てくる偽ドゥ・チウに「ゴルァ~顔見せぃ!」「人殺し!」などと罵声を浴びせ、警官を押しのけてでも彼の姿を撮ろうとする行儀の悪い報道陣。
しかしその同時刻、裏口ではドゥ・チウが逃亡に成功。
発砲騒ぎにまで発展して、まんまとフェイクに引っかかっていた報道陣も銃声を聞いてパニックに陥る。

この2シチュエーションがこの日の撮影内容でした。
しかし、【撮影シーン2】のフェイクに翻弄されたうえに銃声にパニック状態となる後半部分は完成した映画ではカットされておりました。
残念なことではありますが、映画の流れを考えればカットの理由は十分に理解出来ます。
このシーンの主題はあくまでも「ドゥ・チウの逃走」であるため、その前後に再び報道陣のシーンが挿入されてもテンポが悪くなるだけですからね。


【本職さん】
私が現場入りした時点では既にカメラマン役は全員決まっていた様子で、私やKさんは「どうした?何があった?」とスマホで撮影しながら騒ぎ立てる野次馬役の一人に割り当てられました。
もちろん、それはそれで一所懸命演技(のようなもの)をしていたのですが、何度かリハーサルを繰り返すうちに日本側のチーフ助監督さんが我々エキストラに対してこう呼びかけてきたのです。

「この中に●●さんという本職のTVカメラマンの方がいると聞いていますがどなたですか!?。」

どうやら私の事がAさんを通じてスタッフさんに伝わっていたようでした。
「はい、●●です!」と名乗り出てその助監督さんのところへ駆け寄ったのですが、そこにいた人物を見てビックリしてしまいました。

なんとジョン・ウー監督がスタッフに指示を与えている真っ最中だったのです。
険しい表情でスタッフさんたちと何やら話をしている監督からは、得も言われぬ圧力と言いますか何か物凄い熱量のようなものを感じて圧倒されてしまいました。
緊張しながらも監督の様子をよく見ていると、時々私や撮影現場のほうを指さしながら声を荒げています。
中国語や韓国語は普通に喋っていてもなんだか怒っているように聞こえることが多いのですが、この時の監督は明らかにひどくイラ立っている様子でした。

チーフ助監督さんの説明によると、「報道関係者の動きがモタモタしていてまるで画にならない。本職がいるならそいつに教えさせるなり前面に立たせるなりしてなんとかしろ。」とのことでした。
そのため、募集時に「本職のTVカメラマンです」とアピールしてきた私に協力して欲しいとのことでした。

身に余る光栄なお話です。
自分の職業技能を活かしてジョン・ウー監督のお役に立てるならこんなに嬉しいことはありません。

というわけで、改めてお仕事開始です。
私自身の役柄もTVカメラマンの一人にチェンジとなり、用意していたグリーンのブルゾンを羽織って帽子を被り先刻までの野次馬とは別人になりました。

監督が気にしていたのは、現場に後から遅れて入ってくる3人組の取材チームの動きでした。
確かにクレーンカメラは彼らの動きに合わせて移動しているため、この3人がもたつくと画面上でかなり目立ってしまいます。
彼等はこうした現場取材には慣れているクルーという設定のはずですが、見ていると現場に着いてから三脚を組み立て始めたり、レポーターの立ち位置がすぐに決まらなかったりと確かに無駄な動きが多すぎました。
当初役柄を割り振った時は助監督さんたちが到着順に外見だけで決めたため、カメラマン役全員が実際のマスコミ取材の動きを全く知らない人ばかりになっていたのです。

助監督さんの提案では私自身がその駆け込んでくるカメラマン役と交代してはどうか?ということでしたが、これにはちょっと抵抗がありました。
というのは、私がカメラマン役として配置された場所は現場の一番先頭部分であり、正面のカメラから我々報道陣を撮った場合には確実に画面に映るであろう一番美味しいポジションだったからです。
また、駆け込んでくるカメラマン役の方にしても、せっかく割り振られた重要な役回りを下ろされてしまうのはさぞ面白くないことと思います。
結局、その方と助監督さんと相談して必要最小限の無駄のない動きを伝授させていただくことにしました。

1、三脚の足は現場入りする前に下の段を先に伸ばしておくこと。
2、このクルーは現場慣れしているはずなので、レポーターの立ち位置、三脚の高さと場所は予め決めておいて一目散に現場入りして撮影位置に着いたとしても別に不自然ではないこと。
3、対象がいつ出てくるか分からない状況であるため、カメラマンはレポーターや助手の準備完了を待たずにカメラを回し始めてしまうこと。

私よりも年配だったカメラマン役の方はとても気さくな方で、こうした私のアドバイスを素直に聞き入れて見る見るうちに動きを改善してくれました。

マンハント予告編より 現場
おかげで、その後数回リハーサルとテイクを重ねたところで監督の「OK」をもらうことが出来ました。
それが予告編だけでなく映画本編でも使われていたこのショットです。
この場面が予告編のファースト・ショットとして使われていたのを見たときは本当に嬉しくて、そして懐かしくてたまらなくなりました。


【最高に下品な報道カメラマン】
続けて犯人が家の外に出て車で連行されるシーンの撮影に移ります。
具体的には、偽の容疑者を正面玄関から出させて報道陣の気を引き付けて、本物のドゥ・チウを裏口から連行するというフェイクに私たちがまんまと引っかかるという場面です。
最初のうちは、我々は警官の指示に従って指定された場所から撮影している真面目な報道関係者を演じていたのですが、2~3回リハーサルを経た時点でジョン・ウー監督から次のような指示が与えられました。

「全員お行儀が良すぎて面白くない。」
「日本ではどうだか知らないが、警官を押しのけてでも犯人を撮ろうとする野蛮で行儀の悪い報道スタッフを演じて欲しい。」


う~む、これには困りました。
中国ではどうだか知りませんが(笑)、私の知る限り日本の取材陣は(一部のワイドショーやゴシップ雑誌を除いて)警察や当事者の意向を尊重して規律正しく取材に当たっているつもりなのです。
こうした事件現場の場合、予め警察から「この位置から出ないように」と撮影位置を指定されることになっているものです。
あまり身勝手なことをすると「事件・事故の情報を教えてもらえなくなる」「同業者からも村八分にされる」といった事態になりかねませんし、最悪の場合「公務執行妨害」として罰則を課せられることもあるのです。

しかし・・・。
これも他ならぬジョン・ウー監督のオーダーです。
やってやろうじゃありませんか!。
監督の言う行儀の悪いカメラマン役ってヤツを。

この時、私の脳裏には参考になりそうなある一人の男の姿が浮かんでおりました
大阪で仕事をしていた頃に何度か現場で遭遇した、ワイドショー取材を専門に請け負っていたSというフリーカメラマンです。

Sは、腕前はともかく私が知る限りマナー最低の同業者でした。
初めて彼を見たのは1995年3月のとある神戸の小学校。
終業式で阪神淡路大震災で亡くなった生徒に対して全校生徒が黙祷を捧げるという取材でした。
当然、撮影は決められた位置からの定点撮りで黙祷中は声出し禁止です。
ところが、Sは黙祷が始まるとすぐに指定された場所を離れ、子供たちの顔が撮りやすい地点へと勝手に移動して行くではありませんか!。
「えっ、動いていいんですか?」とアシスタントが躊躇していると、なんとSは黙祷の最中に「あほ!そんなとこでガキの顔なんか見えるか!。早うアシ持って来んかい!」と大声を出したのです。
当然ながら先生方は激怒して、Sはもちろん私たち他の報道関係者まで全員学校から締め出されてしまいました。
もちろんその後に予定されていた先生や子供たちへのインタビューも全て中止です。
それでいながら、Sからは我々他社の人間に詫びの一言もありません。

思い出すだけでも不愉快な男でしたが、この場合は要するに彼の真似をすればよいのです。
顔を隠して連行される偽ドゥ・チウに「顔見せぇ!」「この人殺し野郎!」「ええい、おまわり邪魔すんな!」等とボキャブラリーの全てを動員して口汚く罵りつつ、警官役のエキストラさんを押し倒してでも犯人の顔を撮ろうとしてみせました。
リハーサルとリテイクの度に何度も私たちに罵倒され、押し倒されて続けた警官役の方もさぞ大変だったことでしょう。
「知ってる奴に見られたら好感度下がるだろうな~」とか思いながらも、実は楽しんで演じていたことを今ここに告白しておきます(笑)。


さらにその直後、裏庭で銃声が鳴り響いたのを聞いて取材陣と野次馬全員がパニックに陥るシーンを撮ってこの日のロケは終了です。
この日最後の「OK」をもらった時にはエキストラ全員から自然に拍手が沸き起こり、ジョン・ウー監督も満面の笑みで手を叩きながらその輪に加わわって来ました。
反対側で野次馬役を熱演していたKさんや駆け込みカメラマン役の男性、日本人助監督さんとはもちろんのことお互い言葉の通じない若い中国人スタッフさんとも誰彼構わず握手を交わし合いました。
こうして平成28年7月15日は私にとって本当に楽しい一日となったのであります。

前述の通り、後半部分のシークエンスが本編からカットされていたのは(仕方のないこととはいえ)本当に残念です。
せめてブルーレイやDVDに「未公開映像」として収録されることを願うしかありません。


【夢のあと】
記念品1
撮影終了後にもらった記念品がこのクリアファイルと無地のノート。
もう一点、映画のロゴ入りボールペンもあったはずですが、いつの間にか紛失してしまったようです。
表紙には事件の黒幕である「天神製薬」本社ビルことあべのパルカスの写真がデカデカと印刷されています。
映画ではまるでバブル期のように豪華絢爛な新社長お披露目パーティーや、窓から大阪市が一望のもとに見下ろした時の支配者感など黒幕の巨悪感を体現していました。
映画での効果は絶大でしたが、私はむしろこの設定を近鉄が容認したことのほうが驚きでした(笑)。


書き残しておきたい思い出はまだまだいっぱいあるのですがここまでにしておきます。
この拙文が『マンハント』鑑賞時のささやかなスパイスになれば幸いです
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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