「超大怪獣大特撮大全集SDX NIGHT ありがとう 京都みなみ会館 スペシャル」に参加決定

「ラスベガス」と看板を掲げたこちらの建物。
どこからどう見てもパチンコ屋さんにしか見えませんが、実は毎月最終の土日には必ずなんらかの特撮怪獣映画を上映してくれていた映画館です。
その名は京都みなみ会館。
私がこの京都みなみ会館の存在を知ったのはおととしの夏のことでした。
現在公開中の映画『マンハント』の撮影にエキストラとして参加した時、現場で知り合った人が教えてくれたのです。
此処で開催されていたイベント上映企画の数々は、怪獣映画好きとして一度はその輪に入りたいと思わせてくれるようなものが目白押しでありました。
しかし、なかなか日程と仕事との折り合いが付かず、実はこれまで一度も京都みなみ会館の中に入ったことはありませんでした。
「京都ならいつかそのうち行けるだろう。」と先延ばししてきたわけですが、今はそのことを物凄~く後悔しております。

なぜならば、京都みなみ会館は建物老朽化のため来月いっぱいで閉館することになってしまったからです。

というわけで、ここ最近は来月17日深夜から開催される最後のオールナイト企画「超大怪獣大特撮大全集SDX NIGHT ありがとう 京都みなみ会館 スペシャル」の前売り情報を注視してきました。
この機を逃せば、私は現在の京都みなみ会館で怪獣映画を愛する同好の士たちと一緒に至福の時を過ごす機会を得られぬまま終わってしまうのです。
ところが、今朝、何気なくHPを覗いてみてビックリしてしまいました。
たまたま目を離していた21日にチケット販売が始まっていて、一般座席はすでに完売。
補助席チケットも残りあと1つとなっていたのです!。
来月の仕事の予定がまだ確定していないため、今ならまだ17、18日の予定を空けることは可能でした。
オールナイトですから出来ればちゃんとした座席で観たいところですが、今回はもう迷ってなどいられません。

後先考えずに最後の一席をポチっておりました。
私が買ったのは確かに最後の一枚で、数分後にページを開くとこのように全て完売(受付終了)となっていました。
『連合艦隊』

この夜のプログラム1本目は『連合艦隊』。
監督:松林宗恵、特技監督:中野昭慶。
昭和56年8月公開作品で上映時間は2時間25分。
幸か不幸か、私はまだこの作品を劇場のスクリーンで観たことがありません。
観たのは20インチのテレビに映したレンタルビデオだったと思います。
今回は戦艦大和の全長13メートルもの超大型ミニチュアの迫力を大画面で堪能させていただくとしましょう。
開演が23:15とのことですから、上映終了予定は01:40頃になるのでしょうか。
それくらいの夜更かしは全然余裕です。
『ゴジラ(昭和59年版)』

監督:橋本幸治、特技監督:中野昭慶。
昭和59年12月公開作品。
上映時間は1時間43分。
今回どうしてこの作品がチョイスされたのか理解に苦しみます(笑)。
ゲストでいらっしゃる中野監督には大変申し訳ないのですが、この作品の上映中は私の仮眠時間となることでしょう。
デビュー後間もない沢口靖子の棒読み演技や、緊張感をブチ壊すだけの存在だった武田鉄矢のホームレスなど、睡魔に耐えてまで観たいとは思いません。
仮に上映開始を2時からと考えると終了時刻は3時45分頃。
ここで脳と身体を休ませておかないと、本命である次の『シン・ゴジラ』に集中出来ません。
『シン・ゴジラ』

総監督:庵野秀明、監督:樋口真嗣。
平成28年7月公開作品。
上映時間は2時間。
私のエキストラ・デビュー作でもあるこの映画。
最後に劇場の大スクリーンで仰ぎ見たのは2016年の12月でしたから、映画館で観られるのは実に1年3か月ぶりということになります。
(もっともブルーレイを買ってからは何度も何度も自宅で観返していますけどね)

劇場の大画面で観たいのはやっぱり自分が参加したシーンですね(笑)。
たとえ豆粒みたいなサイズであっても、生まれて初めて自分の姿が劇場のスクリーンに映し出されたのを見たときは本当に誇らしく思ったものです。
何より、子供の頃から大好きだった怪獣映画(それもゴジラ作品!)の一部になれたことが嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
【大杉漣さん】

そして『シン・ゴジラ』といえば、今の私は先日(2月21日)急逝された大杉漣さんのことを思い出さずにはいられません。
実際に間近でお人柄に触れたことのある俳優さんでしたからその突然の訃報には驚きも大きかったです。

2015年10月13日。
大杉さん扮する大河内総理が記者会見を行うシーンの撮影時、私は大杉さんの真正面、記者席最前列に座っておりました。
慣れない怪獣映画出演で緊張していた手話係のお姉さんを笑いでほぐしてあげていた優しい心遣い。
庵野総監督が映像にこだわって何度もリテイクを要求するのに対し、自分の演技に問題があるのかと気を揉んでいた俳優としての真摯な姿勢。
そして、撮影台本の書き込み用に赤ペンをお貸しした私に、助監督を通さず直接手渡しで返しに来てくれて「ありがとうございました。助かりました。」とお礼を言ってくれたあの気さくなお人柄。
この日の大杉さんの出番が終わった時には、我々エキストラ全員から自然に拍手が沸き起こりました。
それに照れながらスタジオを後にしていった大杉さんの姿を今でもはっきり覚えています。
今回の『シン・ゴジラ』鑑賞は、「大杉漣さん追悼」という意味合いも併せ持つこととなりました。
大杉さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
「超大怪獣大特撮大全集SDX NIGHT ありがとう 京都みなみ会館 スペシャル」当日まであと22日。
映画はもちろん、中野監督と樋口監督の師弟トークショーも楽しみです。
しかし、果たして私はそれまで起きていられるのか?。
嗚呼、恍惚と不安共に我にあり。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。