NETFLIX契約 ~時よ止まれ、お前は美しい~
突然ですが・・・

この度、世界最大規模の映像配信サービスNETFLIXに正式入会する運びとなりました。
NETFLIXに関しては、日本でサービス開始した当初のお試し期間を利用したことはあったのですが、そのメリットよりもいくつかの不満点のほうが表立ってしまって一か月を待たずに退会してしまったということがありました。
その理由は大きく分けて2つ。
1つ目は、SFと日本の特撮・アニメが大好物という私にとって「どうしてもNETFLIXでなければ観られない」タイトルがまだまだ少なかったこと。
そして2つ目は、30年近く続けてきたAV(ホームシアター)趣味の影響で「一定レベル以下の画質・音質には我慢ならない」という実に面倒臭い体質になっていたこと。
特に画質に関しては、(おそらく安定性のためだとは思いますが)再生開始後30秒ほどは必ず低解像度でスタートすることがどうにも受け入れ難かったのです。
【宗旨替え】
しかし、あるたった一つの作品の情報を知った瞬間、私はあっさり手のひらを返してこの舶来のネット動画配信サービスに魂を売り渡す決心をしたのでありました。

その作品というのがこちら。
かねてから噂は聞いていたものの一向に動き出す気配の無かった『ダーク・クリスタル』の新作です。
NETFLIXに対してずっと二の足を踏んでいた私でしたが、ここに来て最強のキラー・コンテンツが現れてしまいました。

『ダーク・クリスタル』(1983)は、私にとっていかなる条件下においても生涯映画ベスト10から外れることは決してない作品の一つです。

登場するキャラクターは全て人形=アニマトロクス。
その作り込みと演出だけで架空の惑星・架空の生き物・架空の摂理をゼロから作り上げた、おそらく世界初にして唯一無二の純粋なるファンタジー映画です。
「な~んだ、要するに人形劇か。」と一瞥する人もいるかも知れません。
ですが、その人形劇を突き詰めるだけ突き詰めれば、これだけ独創的で味わい深い作品世界が創り出せることを証明した孤高の作品なのです。
新作のタイトルは「The Dark Crystal: Age of Resistance(反逆の時代)」。
続編ではなく、TVシリーズ全10話からなる前日譚とのことです。
オリジナル版主人公のキラとジェンは登場しないと思われますが、イメージが変わってしまうくらいならむしろ出さないでおいてくれたほうが良いです。
創造者のジム・ヘンソン監督はすでにお亡くなりになっているので仕方がありませんが、せめて共同監督のフランク・オズ氏には参加していていただきたいところです。
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では久しぶりにマペットのヨーダを披露してくれていましたので、この『ダーク・クリスタル』新作にも何らかの形で関与しているはずだと踏んでいるのですが・・・。
あと、出来るものなら音楽もトレバー・ジョーンズ氏であって欲しいです。
それが無理なら、せめてあのメロディ・曲調だけはそのまま変えずにリファインしていただきたいと願っております。
【通過儀礼】

久しぶりにNETFLIX トップ画面を開いてログイン開始です。
以前のお試し期間の時に入力したデータが残っているらしく、作業としてはメールアドレスと当時のパスワード、そしてクレジットカードの番号の再入力だけでした。

我が家にはまだ4K視聴環境が無いため、プランは「スタンダード」を選択します。
正直なところ今はまだ4Kにはそれほど必要性を感じていませんが、いずれ4Kテレビに買い換えたときには変更すれば良いでしょう。

プロフィール名はもちろんこれです。
そのうち妻にも自分なりの名前でプロフィールを作ってもらおうと思っています。
なぜ私とプロフィールを共有しないのか?。
それは、彼女と私の映画の好みがまるっきり噛み合わないからです。
2つまでのデバイスで同時に視聴出来るとのことなのでハードウェアの面では心配していませんが、NETFLIXのラインナップに彼女好みのタイトルがどれだけあるかが心配ではあります。

メインPCだけでなく、ノートパソコン、PS3、スマホ等の対応機器全部に片っ端からNETFLIXを設定していきます。
もちろん、シアタールームのBDプレーヤー:DMP-UB90にも。
リモコン上でその存在感を誇示し続けてきたこのNETFLIX専用ボタンを使う時がついにやって来たのであります。

しばらく経ってNETFLIXからこんなメールが届きました。
今回は再契約ということになりますので「おかえりなさい●●さん」と書かれています。
これを見てホッコリするよりも先に「メイド喫茶みたいや・・・」とひとりでニヤけてしまう私がいました。

こうして、私の画質に対するこだわりを捨ててまで再入会することとなったNETFLIX。
『ダーククリスタル』はもちろんのこと、『オグジャ』も『クローバー・フィールド』も『スター・トレック』もこれから観るのが楽しみです。

配信タイトルをあれこれ見て回るうち、ふと見つけてしまったのがこの『機動戦士Zガンダム』です。
この時、不意にクワトロ大尉(シャア・アズナブル)の名セリフが脳裏に蘇ってきました。

「今日の都合で魂を売った人々の決定などは明日にも崩れ去るものさ。」
そんなことにならないよう、これからもずっと月額950円に見合うだけの作品提供をお願いしますよ。NETFLIXさん。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。