明日は古都でオールナイト!
いよいよこのイベントに参加して参ります。

毎月最終の土日には必ず何らかの特撮怪獣映画を上映してくれていた京都みなみ会館。
私がその存在を知って早や一年半、「京都ならそのうちいつでも行けるだろう。」とグズグズしているうち突然3月いっぱいでの閉館が決まってしまいました。
その京都みなみ会館で開催される最後の特撮映画オールナイト上映イベントに、まさにギリギリ駆け込み状態で参加出来ることになったのであります。

こちらがネットで購入したチケットです。
現場でスマホに表示したものを見せればよいとの事ですが、こういう形でチケットを買うのは初めてです。
【段取】
最初の問題は「どうやって行くか?」です。
選択のポイントは2つ。
一つは「土曜日の昼間に一定量の睡眠時間を確保すること」です。
なにせ今回の目的はオールナイト。
夜11時から翌朝8時近くまで、3本の映画とトークイベントをガッツリ楽しもうというのですから、どんなに好きとはいえそれ相応の体力と集中力が必要なのであります。
そしてもう一つのポイントは「移動費は出来るだけ安く済ませたい」ということです。
実は私、今月はかなりの金欠状態が予想されるのです。
1月と2月の大雪で仕事が何件もキャンセルされてしまったため、月末の実入りがかなり不安だったりします(汗)。
1:高速バス(費用/バス5,400円+駐車料金:1,000円以上)
自分で運転する必要が無く比較的安価な高速バスですが、問題はその所要時間です。
福井から京都(深草)まではおよそ2時間で着いてしまいます。
これではオールナイトに耐え切れるほどの睡眠を確保することは出来ません。
また福井駅周辺の駐車場代も、一日料金+αとなると馬鹿にならない金額です。
2:電車(費用/特急7,540円(普通5,200円)+駐車料金:1,000円以上)
要は夜の10時までに京都に行けば良いわけですから特急(サンダーバード)である必要もありません。
4~5時間かけて普通電車に揺られながらゆっくり行くのもまた一興で、その場合は車内で眠る時間も多く取れるはずです。
ただし、それは周囲の客が物静かな人ばかりであった場合に限られます。
終始ペチャクチャしゃべり続けるおばちゃん軍団やキャッキャキャッキャとはしゃぎまわる子供連れが乗ってきたらお終いです。
結局、採用したのは・・・
3:自家用車(費用/ガソリン代と二日分の駐車料金:約4,500円)
少し早目に出発し、国道8号線と161号線でひとまず大津まで。
(時間には余裕がありますので高速に乗る必要もありません)
大津京駅周辺の駐車場(一日料金500円)に車を停めて、車内で誰にも邪魔されることなく数時間熟睡。
時間になったらそのまま車を大津に置いて電車で京都へ移動。
大津に車を置いて電車移動する理由は、京都に比べて駐車場代が安いからです。
慣れない京都市内を車でウロウロしたあげく、土日ということで値を釣り上げた駐車場を使わされるリスクを回避できます。
ここまで読んで「チマチマとなんて細かい野郎だ!」とイラッとした方もいるかも知れません。
これは私の職業病みたいなものでして、ワンチャンスしかない大事なロケや生中継の時には必ず事前に移動の段取りやら作業計画や予算のチェックをしいてそれが癖になっているのです。
ただ遊びに出かけるだけなら行き当たりばったりで構いませんが、今回のイベントは時間が決まっているうえに100%楽しむためにはそれなりの準備を要するため今回は本気モードで準備しているのであります。
【準備】
移動方法が決まったら、明日持っていく物をリュックに詰め込んでいきます。
こうしていると、小学生の頃の遠足前夜のワクワクを思い出しますね。
そんな私を、嫁は「またこの人の道楽が始まった・・・」と言わんばかりの生温かい目で見守っておりました・・・。
まずはお昼寝道具。
■首まくら
■耳栓
■毛布(ひざ掛け)

実は私、趣味以外にも仕事で遠出して車中泊することがあるため、この三つは車内に常備しています。
帰り道でも長めの休憩が必要になるはずですからこれらを使うことになるでしょう。
ちなみに、アイマスクはいつも帽子で代用しているので不要です。
今回はさらに・・・
■目覚まし時計

車内で確実に目を覚ますためにスマホのアラームだけでは心配なので、いつも自宅で使っている目覚まし時計を持って行くことにしました。
これで起きられなかったら・・・もう笑うしかありません。
続いて劇場(徹夜)対策。
■眠気覚まし用ドリンク剤

代表的なものだとメガシャキや眠眠打破がありますが、これらは私にはあまり効き目がないようです。
私は普段コーヒー党であるため身体がカフェインに慣れてしまっているんじゃないかと思います。
というわけで、飲むなら上位のギガシャキか目茶目茶効きそうな激強打破にしてみます。
この激強打破の成分というのがまた凄いのですよ。
スッポン、赤マムシ、サソリ、蟻、ウミヘビ、馬の心臓・・・。
う~ん、鼻血出して死ぬかも(笑)。
■眠気覚ましガム

「徹夜で編集」といった仕事の時によくお世話になっている眠気覚ましガム。
私には飲料タイプよりもこちらのほうが効果がある気がします。
おそらく、成分そのものよりも噛むことが脳を刺激してくれるのかも知れません。
現地調達で構わないと思ってましたが、今日たまたまコンビニで目に付いたので買っておきました。
このメガシャキガム、かなり強烈です。
■目薬

いつも愛用している「ロート製薬;ロートドライエイド」を忘れてはいけません。
これは私が映画を観る前に必ずひとさしする目薬で、トロッとした感触が心地よくて目が乾きにくいです。
更に・・
■座布団

先日、ブログでいつも懇意にさせていただいているしろくろShowさんから有用なアドバイスをいただきました。
今回の私のチケットが補助席であることについて「おそらくパイプ椅子だと思われるので座布団を用意しておくと良い」というお話です。
なるほど~、このイベントに過去何度も参加した方ならではのピンポイントなアドバイスですね。
確かにパイプ椅子に8時間以上座り続けるのはキツイです。
先人のお知恵に無駄などあるはずありません。
早速ホームセンターに行き、リュックにも入れられるサイズの低反発クッションを買ってきました。
しろくろShowさん、ありがとうございました!。
そして最後に。
■色紙

8日の朝はゲストの中野昭慶監督と樋口真嗣監督のトークイベントとサイン会があるとのこと。
私は芸能人のサインを欲しいなどとはあまり思わない人間ですが、子供の頃夢中になって観た昭和『ゴジラ』を作ってくれた中野監督と、末端ながらも『シン・ゴジラ』の現場でご一緒させていただいた樋口監督なら話は別です。
(ちなみに私がこれまで映画関係者からサインをいただいたことがあるのは『仮面ライダー』『日本沈没』の藤岡弘さんだけです)
樋口監督には『シン・ゴジラ』撮影現場で直接動きの指示をいただいたこともあったのですが覚えていないだろうなあ。
有明の防災センター(映画では首相官邸地下危機管理センター)で、アクアライン事故直後に「何があった?」という表情で大型画面を見上げながら入って来る職員役でした。
「OK!」を出した瞬間の樋口監督は凄く満足そうな表情をしていたのですが、編集権は庵野総監督にあったらしく残念ながらそのカットは本編では使われていませんでした(泣)。
そんな恨み言を言うつもりはありませんが(笑)、もし質問コーナーなどがあったら樋口監督ならどう作ったかという「if」の話を訊いてみたいですね。
そして中野監督には『ゴジラ対へドラ』以来の感謝を伝えたいと思います。
これで(多分)準備万端です。
【予習】
『連合艦隊』(昭和56年)
劇場での鑑賞は初となる作品です。
大学時代に一度ビデオで観たことはありましたが、20インチのブラウン管テレビで見たせいかほとんど印象に残っていません。
「戦艦大和」と聞いても「宇宙戦艦ヤマトの原型」としかイメージ出来ないような世代の若造に、日本視点の太平洋戦争ものの良さが分かる道理はありません。
見るべきところは主に技術的な部分になるかと思います。
実はこの作品、ドルビーステレオ音響を採用した最初の日本映画なのです。
今回は中野監督入魂の特撮海戦シーンとフル仕様のサラウンドを楽しませていただくことに特化しようと思います。
『ゴジラ』(昭和59年)
初代『ゴジラ』以外の昭和シリーズ全部を「無かったこと」にして思い切ったリブートを図ったものの、初代の存在のあまりの大きさに委縮してしまったかのように生真面目でカタルシスの無い作品に終わってしまいました。
今回の上映では、直後に続けて『シン・ゴジラ』を鑑賞することで、今までと何か違うものが感じ取れることに期待したいところです。
武田鉄矢のおふざけも沢口靖子の棒読みも、そして都会で迷子になった子犬のようなゴジラも生暖かい目で見守ってあげるといたしましょう(笑)。
『シン・ゴジラ』(平成28年)
公開当時、劇場で十数回繰り返し観た作品です。
その後ブルーレイやTV放映も含めるとトータルで何回観たことか。
今回1年3か月ぶりに劇場のスクリーンで仰ぎ見ることになる『シン・ゴジラ』。
樋口監督もお見えになるとのことで、これまでとはまた違った感覚で楽しめそうな気がします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
明日の今頃(23時)、私は激強打破を飲み干し『連合艦隊』を見始めているはずです。
「いい歳をして何をはしゃいでいるのか」と笑われそうですが、今の私は遠足前日の子供のように気持ちが高ぶって仕方がないのであります。
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