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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2018.3/12~2018.3/18)

トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。

3/12(月)
『ブラック・パンサー』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)
ブラック・パンサー 日本版ポスター
この日の仕事はダブルヘッダー。
早朝から12時までと夕方6時から深夜までという予定で、この間ぽっかり空いた6時間をどうしてくれようかと考えました。
拘束時間には含まれていませんので映画を観ることも可能です。
調べてみると『ブラック・パンサー』字幕版が14:40~17:10と丁度良い塩梅ではありませんか。

ブラック・パンサー ティ・チャラ
『アベンジャーズ』の新メンバー顔見せ映画のはずですが、それにしてはブラック・パンサーのキャラが弱すぎます。
敵のキルモンガーは生い立ちや犯行動機がしっかり描かれていたのに、肝心の主人公の描写がまるで不足している気がしました。
彼は最初からブラック・パンサーとして登場しますがその力は祖先から受け継がれた世襲によるもので、これまで彼自身が何に悩みどんな鍛錬を積んできたかがすっぽり抜け落ちています。
まさに”ボンボン”といった印象しかなく、私の興味はむしろ彼を支える脇のキャラクターたちにばかり向いていました。

ブラック・パンサー シュリ
面白かったのは、天才科学者である妹のシュリが様々な超化学兵器を披露するラボのシーンでした。
実演しながら兄に武器の説明をするシュリの姿はまるで『007』シリーズのQのようです。
そんなことを考えながら観ているうち、この映画の構造が最近のダニエル・クレイグ版『007』そのものであることに気付きました。

ブラック・パンサー/ティ・チャラ(ワカンダの王)
→007/ジェームズ・ボンド

シュリ(天才科学者)
→Q

ナキア(主人公の彼女兼女スパイ)
→マネーペニー(『スカイフォール』ではマネーペニーもMI6の諜報部員だった)

先代ブラック・パンサー(先王:ティ・チャラの父)
→M(演:ジュディ・デンチ)
どちらも過去の失策のため裏切り者を生み出し、そのために命を落とすことになる。

キルモンガー(ワカンダ出身のテロリストで先代ブラック・パンサーを恨んでいる)
→シルヴァ(『スカイフォール』の敵:元MI6のテロリストでMを恨んでいる)

エヴェレット・ロス(ブラック・パンサーに協力するCIA捜査官)
→フェリックス・ライター(ボンドに協力するCIA捜査官)
ブラック・パンサー 登場人物
う~む。
もはや黒人版『007』にしか見えなくなってしまいました(笑)。


『ブラック・パンサー』を観終わってスマホの電源をオンにしてみると、仕事先からこんなメールが来ておりました。

「とても残念なお知らせです。先方の都合で夕方からのロケは中止になりました。m(_ _)m」

_| ̄|○・・・ガックリ

仕方ないこととはいえ、このままおめおめ帰るのもなんだか面白くありません。
またもやぽっかり空いてしまった時間をどうしてくれよう?と考えたところ、せっかく映画館にいることだしもう一本映画をハシゴすることにしたのでした。

オスカー受賞作『シェイプ・オブ・ウォーター』をもう一度観るか?。
『グレイテスト・ショーマン』を観るか?。
あるいは上映終了間近な『マンハント』の見納めをしておくのも一興か?。
・・・と、色々考えてみたものの『シェイプ~』は別の映画館だし、『グレイテスト~』の次の回は20時からだし『マンハント』に至っては21時半からと時間が空き過ぎです。 
結局、劇場の時間表を見てコレに決めました。

『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)
スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット
18時50分からスタートで上映時間は100分。
晩御飯を食べて二本目を見て帰るには丁度良い時間です。

starship_troopers_ver2.jpg
ポール・バーホーベン監督の『スターシップ・トゥルーパーズ』第一作(1997年)から数えて5作目にあたります。
最初の3作はSFX実写作品でしたが、前作『インヴェイジョン』からは世界観はそのままにCGアニメーション映画に切り替わっているシリーズです。
一作目はバーホーベン作品らしいえげつないグロ描写も多く戦闘シーンではほとんど目を背けながら観ていたものですが、宇宙船と怪獣という私の二大好物が揃っていることもあって(条件付きで)好きなSF映画の一つです。

今回の『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』は、その第一作を観ていなければ途中で何が何やらチンプンカンプンになってしまうのは確実です。
なぜならば、主人公のリコ、カルメン、カールの三人組に加え、なぜか死んだはずのディジーまで姿を現すのですから!。
そういえば今作のポスター・デザインも一作目のレイアウトを踏襲したものでした。

内容についてはこうした群生エイリアンやゾンビ物の定番ストーリーで、特に語るべきところは無いけれど暇つぶしには文句はないといったところでしょうか。
歩兵がバグに引き裂かれたり内臓がむき出しになったりと私が苦手とするグロ描写はあるものの、元々ポール・バーホーベン監督の流れを汲む作品ですので心の準備は出来ておりました(笑)。
それにCGアニメであることがそういった描写のインパクトも和らげてくれていたように思います。


3/13(火)
『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』
(ホームシアター:WOWOW録画)
映画『ドラえもん』(2)のび太の宇宙開拓史
・・・お恥ずかしい。
やっぱりラストはボロボロ泣いてしまいました。

せっかく親しくなったというのに、もう二度と会うことが出来ない別れ。
のび太もロップルもお互い「いつかきっとまた会える」と思っていたのだろうけれど、こうして53年も生きてしまうと「なかなかそうもいかないものなのだよ」とスレた思いが脳裏に過ってしまいます。
中学高校時代に一緒にアニメや特撮を観まくった相棒T君とも、共に自主映画作りに励んだ大学時代の仲間たちとも、今ではすっかり疎遠になってしまいました。
『のび太の宇宙開拓史』のラストシーンを見ていると、彼らのことを思い出さずにいられませんでした。

この作品も、前年の『のび太の恐竜』と同じくT君と映画館へ見に行っています。
妹がもっと小さければ彼女をダシにすることも出来たでしょうが、この時は妹もすでに中学2年生。
「お兄ちゃん、高校生にもなって『ドラえもん』観に行くって正気なん?。」と呆れられてしまいました。
そういえば、昨年『南極カチコチ大冒険』を観に行った時にも、全く同じセリフを嫁に言われてしまいましたなあ(笑)。


3/14(水)
『ドラえもん のび太の大魔境』
(ホームシアター:WOWOW録画)
映画『ドラえもん』(3)のび太の大魔境
藤子・F・不二雄先生による原作・脚本作品のなんと面白いことよ。
むさぼるように2日連続で観てしまいました。

『のび太の恐竜』『宇宙開拓史』と2年連続でドラえもん映画を劇場で観た私(とT君)でしたが、今作品は映画館へ行くことは見送りました。
さすがにあの肩身の狭さには耐え切れなくなっていたのです(笑)。
また秋にはTV放映されることも分かったことから、以後は『ドラえもん』を(子供たちに交じって)劇場で観ることは無くなりました。

「劇場の大スクリーンで見た」という”原体験”が無いせいか、『恐竜』『宇宙開拓史』とは観ている間の温度感が随分違っていたように思います。
奇怪な雲の写真を一目見ただけで「ヘビースモーカー・フォレスト!」と看破してしまう出木杉君の天才ぶりや、クライマックスで颯爽と登場する”残り5人の勇者”の正体も、なんだかご都合主義のように感じてしまっていました。
劇場の大スクリーンを独特の喧騒の中で仰ぎ見た経験とその記憶は、些細な不合理性など消し去って作品世界に没入させてくれる何かを持っていたのかも知れません。

そういえば、それは『ゴジラ』シリーズにも当てはまるようにも思います。
リアルタイムで劇場体験した『ゴジラ対へドラ』から『ゴジラ対メカゴジラ』までなら今でも童心に帰って楽しめるのに対し、当時映画館へ連れて行ってもらえなかった『メカゴジラの逆襲』はどこか醒めた目で分析的に見てしまうのと同じす。
やはり「映画館で観た」という原体験の有無の差は想像以上に大きいものなのですね。


3/15(木)
『ちはやふる-繋ぐ-』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)
『ちはやふる-繋ぐ-』
2年前に公開された『ちはやふる-上の句/下の句-』は高校一年生の話で終わっているのに、来たる3月17日に公開となる『ちはやふる-結び-』は一気に三年生まで飛んでしまっています。
その間、つまり高二時代の描写をどうするつもりなのかと思っていた矢先にこのスピンオフ・ドラマをリリースしてきました。
前2部作から『-結び-』の間の出来事を描く短編ドラマ集(全5話)です。
「ほう、要するに『ブレードランナー2049』の時YouTUBEなどで配信された3本の短編のようなものだな。」と思って観始めたところ、実際にはドラマは添え物でどちらかというと新作映画のメイキングと宣伝が目的のようでした。

う~ん。
どう贔屓目に見ても公式HP等での配信で十分な内容です。
一般客の立場としては、これを単独商品としてお金を取って見せるのはいかがなものかと思います。

とはいえ、私としては『ちはやふる-結び-』のメイキング映像は少しでもたくさん見たいことも事実なのであります。
なぜならば・・・。
私は昨年5月から6月にかけて『ちはやふる-結び-』の撮影にエキストラとして参加しているからです。
役柄は、(おそらく映画序盤の)名人位戦とクィーン戦シーンの観客役と、綿谷新(演:真剣佑)の団体戦シーンのTVカメラマン役。
その他、別室でモニター観戦する客とか、試合終了後に会場から出ていく客など何役もこなしておりました。

『ちはやふる―結び―』メイキングに映ってます!
で、このビデオのメイキング部分を注意深く見ていたところ・・・
居ました!。
27分35秒から約5秒間のカットに、TVカメラで真剣佑を撮り続ける私の姿がしっかりと映っておりました!。
これは昨年6月12日に撮影した分ですね。
私の後方で松田美由紀さんと優希美青さんが会話しているシーンも撮りましたが、その二人の姿も確かに見えてます。
また、この日が初めてのエキストラ参加ということで色々相談に乗った京都の男性(新聞カメラマン役)や、以前の撮影で色々アドバイスして下さった先輩エキストラさんの姿も私の記憶通りの位置に映っています。

ちょっとお腹の出具合が気になりますが(笑)、これだけでもこのビデオを見た価値はありました。
3月18日(日)現在、まだ『ちはやふる-結び-』は観ておりませんが、本編に自分がどのくらい映っているのか凄く楽しみにしているところです。


3/17~18(土・日)
『連合艦隊』
『ゴジラ(昭和59年)』
『シン・ゴジラ』
(劇場:京都みなみ会館)
20180317 京都みなみ会館 入口
週末はかねてからの念願であった京都みなみ会館のオールナイトイベントに行っておりました。
明日からの仕事のことを考えて今夜は早めに寝て体内時計を元に戻さねばなりませんので、本日(18日)の分はタイトルの羅列のみに留めます。
『ゴジラ(昭和59年)』の上映途中には、滅多にお目にかかれないような珍しいトラブルが発生したりもして感想どころではなかったのですがね(笑)。
詳しいレポートは後日書かせていただきますが、特撮映画ファンとして至福の10時間であったことだけは予め申し上げておきます。
あ~楽しかったぁ!。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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