週刊映画鑑賞記(2018.7/2~2018.7/8)
今週は、猛暑と、W杯パブリックビューイング取材での徹夜と、大雨による大阪行きの仕事の中止(しかも先々週の地震に次いで2度目の中止!)と、ずぶ濡れになりながらの豪雨取材と、大変なことが続いた一週間でした。

九州・四国や中国地方・近畿地方に比べれば全然たいしたことありませんが、我が福井県でも水曜日から昨日(土曜)にかけて相当な量の雨が降っておりました。
幸いにも我が家の周辺では大きな被害はありませんでしたが・・・

通勤途中にある温泉街の裏路地は見事なまでに冠水しておりました。
今年の冬には大雪、そしてつい先日までは早すぎる猛暑日の連続と異常気象に翻弄されていましたが、今度は豪雨です。
『ゴジラVSモスラ』の小林昭二さんのセリフではないですが「地球に一体何が起こっているんだ?」って思います。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。
7/2(月)
『用心棒』(午前十時の映画祭)
(劇場:イオンシネマ金沢フォーラス)

日本列島が豪雨に襲われる直前の月曜日、仕事が休みだったので金沢まで『用心棒』を観に行ってきました。
いつもの通り、劇場ロビーでチケットをパチリ。
せっかく映画を観てきた記事を書くのですから、今後はこんな風に当日の証拠画像も加えて書くことにしたいと思っております。

『用心棒』はブルーレイ(クライテリオン版)も持っていて何度も見ている映画ですが、劇場で観るのは4年ぶりです。
前回は『七人の侍』誕生60周年に合わせて開催された↑のイベントでした。
さすがに大阪まで全部の作品を観に行くことは出来ませんでしたが、『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『用心棒』『椿三十郎』『天国と地獄』といった好きな作品だけなんとか時間を確保して足を運んだものでした。

そう言えばこの年には、ハリウッド版『GODZILLA(2014)』の公開に合わせて初代『ゴジラ』も4Kリマスター再上映されていました。
今思うと、私にとってはとてつもなくシアワセな年だったということになりますね(笑)。
お次は6年後、『ゴジラ』と『七人の侍』生誕70周年かな?。
(私、その年には還暦ですが・・・)

感想については今更ではありますが・・・
「何度見ても面白い!」
とりあえずこれしか言葉が浮かびません(恥)。
細部まで練り込まれた面白い脚本と、それを演じるに相応しい俳優たち。
そして細部まで妥協を許さない繊細かつ大胆な演出と、それを全力で支える裏方さん。
その全ての賜物です。
もう一つ、今回の上映で期待していた4Kリマスター画質ですが、これは本当に素晴らしかったです。
特に暗部諧調がスムーズに表現されていて、ブルーレイでは(東宝版もクライテリオン版も)黒つぶれしてよく見えなかった権六(演:東野英二郎)の店の内装の古びた木の質感がよく分かります。
昨年末と今年3月にNHK BSプレミアムで黒澤作品が放映されましたが、あの時放送されたのはどうやら東宝ブルーレイと同じマスターだったらしく『用心棒』も『七人の侍』も暗部が潰れて輪郭もぼやけた残念な画面でした。
4Kリマスター版の黒澤映画も昭和29年版『ゴジラ』の時のように早く放送していただきたいです。
ここ数ヶ月、私は第1・第2水曜日が待ち遠しくてたまりません。
四月から再スタートを切った東宝特撮王国の画質が想像以上に良いものばかりだったのですから。
日本映画専門チャンネルさんには本当に感謝の言葉もございません。
7/4(水)
『美女と液体人間』
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル)

大雨の影響で急遽仕事が中止となったこの日。
久し振りに「東宝特撮王国」をリアルタイムで楽しんでやろうと、1時間も前から除湿と冷房をかけて快適な室温に整え、プロジェクターとAVアンプは15分前に灯を入れて十分に慣らし運転をさせておきました。
そして午後9時、コーヒーとおやつのかっぱえびせんを用意して、私はリクライニング・チェアにふんぞり返ったのであります。

いつものように予告編からのスタート。
予告編はフィルム傷が盛大に乗っていましたが、本編ではこの通り。
新「東宝特撮王国」入魂のリマスター技術は、今は亡き白川由美さんの艶姿を鮮明に蘇らせてくれていました。
『空の大怪獣ラドン』『地球防衛軍』『妖星ゴラス』そしてこの『美女と液体人間』と初期の東宝特撮作品に多数出演されている白川さんですが、意外にもゴジラシリーズには一本も出演していません。
ゴジラ復活作品である『キングコング対ゴジラ』と同じ年の『妖星ゴラス』を最後に怪獣映画への出演は途絶えています。
特撮ヒロインの地位を『妖星ゴラス』で共演した水野久美さんにバトンタッチして、女優としての新境地を広げようとしたのか?。
あるいは既に二谷英明さんとの結婚準備に入っていためなのか?。
いまのところ、新「東宝特撮王国」は本多猪四郎・円谷英二両監督のコンビ作に集中していますが、いずれは『電送人間』『世界大戦争』もリマスター版放映を望みたいところです。
そんなことを思いながら若き日の白川さんを愛でて・・・じゃなくて映画を楽しんでいたのですが、中盤のキャバレー襲撃シーンあたりがら画面にバリバリとノイズが入り始めました。

遂にはこのまま数分間映像がフリーズしてしまいました。
大雨の影響です。
あの雨足では衛星放送の電波も途切れて当たり前です。
シアタールームの壁にはそれなりに防音を施しているのですが、それでもゴォォォォという雨の音が重低音のように響いてきたくらいでしたから。
「水を差された」とはまさにこのことです。
_| ̄|○ ガクッ
いや・・・。
豪雨災害で大変な思いをされている九州・四国・中国・近畿の被災者の皆様のことを思えば、こんなことで愚痴など言ってはバチが当たります。
この日はここで中断して、次の放送を待つことにしました。
その再放送日は・・・今日(8日)でした。
残念ながら、私は今日は(も)夜までお仕事であります。
来週は『ガス人間第一号』の放映もありますし、二作合わせてゆっくり楽しむことにいたしましょう。
ところで。

先月14日に福井でもロケが行われたTBS系ドラマ『チア☆ダン』の初回放送が今度の13日金曜日に迫ってきております。
6月14日の記事(「観てください! 」)にも書いた通り、私ことトガジンも第一話ラストシーンの撮影にエキストラとして参加してきました。
↑の駅前広場で土屋太鳳さんと仲間たちがストリートダンスを披露する場面です。
私がちゃんと映っているかどうかはどうでもいいとして(笑)、福井県の女子高校生たちが成し遂げた物語を福井の風景の中で描くこのドラマ、他県の皆様にもどうか観ていただきたいです。
今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。