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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2018.9/17~2018.9/23)

トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。

実は、今週の水曜(19日)から日曜(23日)までの5日間は遅い夏休みを取ることに決めていました。
来週末からの国体が始まってしまうと10月中旬まで休みは一切無くなり、好きなことをする時間も体力も失われてしまいます。
そういえば、『カメラを止めるな!』以来劇場で映画を観てないなあ。
「特撮のDNA展」を見に明石へ行った先月20日以来ほとんど休み無かったので、ここらで自分の時間を持たないと心が枯れてしまいそうです。

周防組エキストラ9月23日(日) 当選のお知らせ
休みを確保したかったもう一つの理由は、この期間中には周防正行監督の新作へのエキストラ募集があったことです。
私は幸運にも19日の募集に当選することが出来たのであります。
集合時間が朝早かったため前夜からの京都入りとなりましたが、大勢の映画好きの仲間たちと一緒に本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。



この一週間、観たのはアニメ映画とTVドラマの最終回でありました。

9/17(月)
『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
『ちびまる子ちゃん 私の好きな歌』ポスター
さくらももこ先生の訃報を受け、追悼の意をこめて観始めた劇場版『ちびまる子ちゃん』シリーズ。
少し間が空いてしまいましたが、この日観たのは「傑作」と誉高い劇場版第2作『わたしの好きな歌』。
高評価にも関わらず何故かDVDもブルーレイも未発売とのことなので、今回のWOWOW録画ディスクは私にとって貴重な映像ソースとなりそうです。

「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」より
お話はまる子と絵描きのお姉さんとの心の交流といったものですが、正直なところストーリーより映画の随所に散りばめられたアニメと歌のコラボレーションが最高に楽しい映画です。
それはまるでNHKの「みんなのうた」のようでもありました。

『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』湯浅パート1
特に見ていて楽しかったのは、まる子がクラスメートの車に同乗して静岡に行くシーン。

『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』湯浅パート2
そして笠置シヅ子の「買い物ブギ」でした。

調べてみると、この2つの音楽シーンを描いたアニメーターは『マインドゲーム』『夜は短し歩けよ乙女』『DEVILMAN crybaby』の湯浅政明監督でした。
『クレヨンしんちゃん』で注目され始める以前の作品ですが、この頃からすでに頭角を現しておられたのですね。


9/20(木)
『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』ポスター
劇場版第1作が1990年公開、第2作『わたしの好きな歌』が1992年公開。
それから23年ぶりに作られたこの第3作目と短いスパンで3作続けて見てきましたが、この28年もの間『ちびまる子ちゃん』という作品の世界観が全くブレていないことに驚かされます。
前2作とは監督が代わりキャストも一部交代して、アニメの制作技術もデジタルに変化しましたが、このシリーズが醸し出す昭和48年感はいささかも変わっていません。
劇場版は3作とも原作者さくらももこ先生が自ら脚本を書いています。
先生の中に構築された内面世界が28年間全く揺らぐことが無かったことの現れでしょう。


9/21(金)
『チア☆ダン』(第9話~最終話)🈠
(居間37インチ液晶テレビ:北陸放送録画)
『チア☆ダン』最終回
これまでブログには逐一書いてきませんでしたが、我が福井県が舞台であるこのドラマだけは私自身もエキストラとして撮影に参加した関係もあって第一話から欠かさず見ておりました。
このところは忙しかったため見そびれていたクライマックスのラスト2話をこのお休み期間を利用してイッキ見しました。

ドラマ版『チア☆ダン』でこれまでも何度かダンスシーンがありましたが、最終話の全国大会パフォーマンスは本当にお見事だったと思います。
あのチアダンスシーンだけもう一度観返してしまったくらいでした。

観終わってみると、全体的には劇場版『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』を踏襲したストーリーだったように思います。

目的意識の無い主人公があるきっかけから「できっこない」を実現していくサクセスストーリー。
チームメイト同士の衝突。
メンバーの家庭の事情。
大事な大会を目前にしてのケガ。

どれもこれも青春ドラマの定番エピソードばかりで、顧問の漆戸先生が事故に遭ったり、メンバーがアメリカへ行ってしまうなどといった唐突すぎる展開に疲れてしまった時期もありました。
それでも辛うじて毎回見続けることが出来たのは、シーンの合間に挿入される我が福井県の風景カットと土屋太鳳さんたちROCKETSのダンスの見事さのおかげです。
(「最終回でもう一度福井ロケがあるのではないか?」という淡い期待があって付き合い続けたのも正直なところです)。
しかしそれだけでは、たとえ地元福井の物語であったとしても最終回まで見続けることは出来なかったでしょう。

『チア☆ダン』ジョー、慌ててダッシュ
実は、このドラマで私の目を引いたのは顧問の漆戸太郎先生(演:オダギリジョー)の存在でした。
気が弱くて頼りない印象のキャラクターで第5話では唐突に交通事故に遭ったりもしましたが、実は生徒一人一人のことをきちんと見ていてそれぞれの長所と欠点をアドバイスする優れた教師として描かれていました。
う~む、さすがは『3年B組金八先生』を世に送ったTBSのドラマですねえ(笑)。

そして、最終回で彼はJETSに敗れた生徒たちの心を救う一言を放ちます。

「君たちは僕の奇跡だ」

言葉にするとクサいですが(笑)、全10話を続けて観てきた男性視聴者の私にはス~ッと腑に落ちるセリフでありました。

この点が劇場版の牽引役だった天海祐希さん演じる先生の役回りと大きく違っています。
劇場版で物語を主導していたのは「チアダンスをやりたい(やらせたい)」先生のほうであって、広瀬すずたち生徒は彼女に引っ張られる形でしかありませんでした。
今回のドラマ版は物語のスタートを生徒側から始めたことと、強さと弱さと優しさを合わせ持つ男性顧問を加えたことにより、劇場版よりも一歩上を行く作品になり得たのではないかと思います。

ただ・・・。
残念だったのは、地元福井でのロケが本当に第一話だけで終わってしまったことです。
私としては、もう一度地元でエキストラ出演が出来るのではないかと期待していたのですがねえ・・・。




エキストラの話が出たところで・・・実はもう一つ嬉しい知らせがありました。

周防組エキストラ9月23日(日)当選のお知らせ
先日(19日)と同じ周防正行監督作品のエキストラ募集に再び当選したのです。ヽ(≧∀≦)ノ

20130923 太秦東映撮影所
条件は前回と同じく朝6:30に撮影所前に集合。
もちろん前泊で参加して、ついさっき帰ってきたところです。

とはいえ、前回の参加記事と同じくまだ詳しい内容について書くことは出来ません。
前回の撮影時は周防監督作品常連俳優のN.T.さんやE.W.さん、そして若手俳優として『コード・ブルー』に出演中のR.N.さんが出演していました。
今日の撮影にはR.N.さんの他、元小泉今日子の旦那のM.N.さんと『シン・ゴジラ』にも出演していたY.T.さんも出ていたのですが、そんなこと実名入りで書くことなんて絶対に出来ないのであります。


そこで、今日見てきた映画に関する京都の風景をスケッチしてみました。



【いらっしゃいまじん】
まず、東映撮影所に行く前に歩いて5分ほどの場所に寄り道してきました。
前回(9/19)のエキストラ参加時には、時間に追われて立ち寄ることが出来きず悔やんでいた場所です。

20130923 太秦大魔神像
目的は大映通り商店街にあるスーパーマーケット前に立ちはだかる全高5メートルの大魔神(お怒りモード)像です。
かつて京都大映撮影所があったこの街が、何かのイベント用に作られた大魔神立像をもらい受けてこうして飾っているのだそうです。

20130923 太秦大魔神像 顔
見てください、この凛々しいご尊顔を!。
今にも橋本力さんの目になって睨みつけてくるようです。

20130923 太秦大魔神像前にて
とはいえ、ここであまり感傷に浸っている時間はありません。
うかうかしているとエキストラ集合時間に遅刻してしまいます。
とりあえず自撮りでパチリ!。
やや駆け足気味ではありましたが、これでスッキリした気分で撮影に臨むことが出来ました(笑)。

そして帰りがけにもう一か所・・・。

【ゆめのあと】
JR太秦駅から京都駅まで
前回(9/19)は帰りの汽車の時間が決まっていたため立ち寄る時間が取れませんでしたが、実はここにも立ち寄って帰りたい場所がありました。

20180318 京都みなみ会館にて(1)
京都みなみ会館。
今年3月、建物の老朽化を理由に惜しまれながら一時休館となってしまった老舗映画館です。
怪獣・特撮映画の特集や、定期的に催されるオールナイトイベントなどで府内外の映画ファンから親しまれていました。

私が京都みなみ会館に足を運んだのはたったの一度きり。
半年前ここで開催された「特撮オールナイト」に最初で最後の参加をしたのですが、特撮怪獣映画ファンとして至福の一夜をすごさせていただきました。

「もう解体が始まっているのでは?」
そう考えると矢も盾もたまらず、様子を確かめずにはいられなくなったのであります。

180919 京都みなみ会館
2018年9月23日午後6時。
建物は半年前と変わらぬ姿でそこにありました。
ほっとして、それでも何か切ない不思議な気分です。
もしも自分が通った小学校が廃校になったとしたら、こんな気分で校舎を眺めることになるのでしょうか?。

180919 みなみ会館入口
一時閉館からちょうど半年。
入り口にはシャッターが下りていますが、「京都みなみ会館」の看板はそのままです。

「2018年中の移転・営業再開を目指す」と聞いていましたが、未だ再開の報はありません・・・。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
トガジンです。
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COMMENTS

2 Comments

There are no comments yet.

ヨッシィー  

こんにちは、トガジンさん
遅い夏休みを満喫していますね 再びのエキストラ出演おめでとうございます
来年の公開後には、思い切りブログに書いて下さいね
京都みなみ館 解体されていなくて良かったですね
これからは、再営業のニュースを首を長くして待つだけですね
キリンになりそうですね

2018/09/24 (Mon) 10:28 | EDIT | REPLY |   
トガジン

トガジン  

疲れましたが充実した休みでした

ヨッシィーさん、コメントありがとうございます。

夏休みとは言っても6日間のうち2度の一泊二日京都行き(エキストラ出演)があったので、家でのんびりしていたのは2日しか無かったのですがね。
しかも今度の映画は大正時代のお話だったため一日中下駄や草履を履いて撮影所内を歩き回っていたのですが、普段使わない筋肉を丸一日使い続けたために今日は朝からず~っと筋肉痛でヒーヒー言っておりました(笑)。
嫁には「せっかくの休みなのにわざわざ疲れに行くなんて」と笑われてしまいましたが、私としては(体力的にはともかく)気持ちの上では最高のリフレッシュ休暇でありました。

京都みなみ会館については、東映撮影所に集まった京都のエキストラさんの中にも何人か早い再開を待ち望んでいる方がいらっしゃいました。
建物を見に行ったときには、どこかに「■月■日移転オープン決定!」とかいった張り紙がありはしないかと淡い期待を抱いていたのですがね。

2018/09/24 (Mon) 21:04 | EDIT | REPLY |   

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