週刊映画鑑賞記(2018.10/1~2018.10/7)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。
今週は連日スポーツ取材漬けの毎日であります。
相撲、柔道、サッカー、バレーボール、カヌー、ライフル射撃、テニス、ボクシング・・・。
最後にスポーツ以外の撮影をしたのがいつだったか忘れてしまうくらいの忙しさです。
そんな毎日でやはり嬉しいのは、我が同胞である福井県勢の優勝の瞬間に巡り合えた時です。
誰もが「この競技でまさか福井の優勝はないだろう」と思っていたライフル射撃で、それまで全く無名だった選手が日本新記録で優勝を決めてくれました。
残念だったのは放送時間の関係で最後まで現場に居られず、優勝インタビューを他のクルーに委ねなければならなかったこと。
最後まで自分で撮影したかったなあ・・・。
そんな充実した一週間ではありますが、その反面、落ち着いて映画を観る時間などは全くありません。
しかし、部分部分をつまみ見した作品が一つだけありました。

市川崑監督の『東京オリンピック』は何度も何度も繰り返し観返しているほど大好きな映画なのですが、一部の競技では前夜にその競技部分を見返して撮り方を真似していたのです。
初めて目にするような競技も多いので画作りの参考になりますし、多少シンドい現場であっても楽しく仕事が出来ます(笑)。

例えば、カヌー競技。
私がカメラを据えたゴール横は午前中完全逆光状態になってしまうような場所でした。
しかし、午前中のレースは全て予選ですから福井県の選手以外は撮っても番組で使われることはまずありません。
そこで『東京オリンピック』のこの場面を思い出し、自分でこの撮り方を再現してみながら遊んでおりました。
いやいや、「遊んだ」なんて言葉を使うと語弊がありますね。
これはこれで私にはとても勉強になることなのですよ(笑)。

また、例えばライフル射撃。
今回初めて実際の射撃競技を間近で見たのですが、本当に映画『東京オリンピック』の1シーンのようにほっぺたを銃に乗せて撃っているのを見て失礼ながらもつい笑ってしまいました。
的を見据える眼光はゴルゴ13みたいに鋭いのに、ほっぺたの肉をタコ焼きみたいに丸くプルプルさせているギャップが妙に可笑しかったです。
ギャップといえば、ライフル競技で私がインタビューを撮らせていただいた選手の皆さんは、銃から離れると別人のように気さくであったりシャイであったりと競技中の表情からは想像出来ないほど穏やかな方たちばかりでした。
こんなことを考えながら撮ったライフル射撃選手のお一人が日本新記録を打ち立てて優勝してしまったのですから、いやはやスポーツというものは分かりませんねえ(笑)。
あとテニスを撮る時にはこんな画をイメージしてみたりなんかして・・・。

無理でしたけどね(「当たり前!」 by:嫁)
もっとも、こんな趣味的なカットは撮ったところで番組に使ってもらえるはずもないのですがね(笑)。
忙しい最中の私のささやかな自己満足に過ぎないわけですが、しかし、これもまたスポーツ取材の楽しみの一つなのです。
私が撮った映像は、たとえ番組で使われなかったとしても全てクライアントの放送局のものになるのでこのブログにアップすることが出来ないのが残念です。
開会式だけは大雨に祟られて最悪でしたが、こうして選手の皆さんの活躍とそれに伴う喜悲こもごもを撮っている現在は「この仕事やってて本当に良かった!」と思えるほどに充実した毎日です。

そんな中、水曜日にアマゾンからこのブルーレイが届きました。
この春劇場公開された映画『ちはやふる-結び-』です。

これまで何度も書いている話ですが、実は私、昨年の5月から6月にかけて滋賀県大津市の近江神宮で行われたこの映画のロケにかるたの試合の観客役と、本業そのままTVカメラマン役でエキストラ出演しているのです。
観客役のほうは残念ながらほとんど映っていませんでしたが、カメラマン役のシーンでは自分でもびっくりするほどガッツリ映ることが出来ています。
『ちはやふる-結び-』出演時のことは映画公開後に記事として書いていますのでよろしければご覧ください。
>『ちはやふる-結び-』~かるたの聖地にて~(2018/4/18)

このBD-BOXはかるたの札箱をイメージしたパッケージになっています。

中身はデジパック仕様の3枚のディスクに冊子類2冊。
ケースと中身の厚さが合いませんが、下は半分近く上げ底になっていました(笑)。
『ちはやふる―結び―』のブルーレイ商品には本編ディスクのみの通常版とメイキング映像付きの豪華版の2種類があります。
この映画に関してはどうしてもメイキング映像が見たかったので、2,000円余分に払って豪華版のほうを購入しました。
10/3(水)
『ちはやふる―結び―』の特典ディスク
(自室32インチ液晶テレビ:Blu-ray)

この日も帰宅は夜10時過ぎ、そして翌朝は6時に出発となかなか過酷なスケジュールです。
それでも35分のメイキングビデオなら見る時間はありました。
ドキドキしながら特典ディスクをプレーヤーに挿入します。
これでメイキングに私が参加した日の分が無ければバカみたいですね(笑)。

う~~~~~ん。
近江神宮での試合シーン撮影の様子は、クライマックス部分である3年生時の全国大会シーンのものがほとんどでした。
昨年の5月30日と6月1日の2日間に渡って参加した映画冒頭部分の試合シーンのメイキングはほんのちょっとしか収められていません。
まあ・・・多分そんなことだろうと心の準備はしていたのですがね・・・(ノ_<)
・・・と、、内心ガッカリしていたその時!。

國村隼さんのインタビュー中に差し込まれたインサート映像の中に、ほんの一瞬ですが当時の私の姿を見つけることが出来ました!。
前に立っている人の足でよりによって顔だけを隠されてしまっていますが(泣)、赤い矢印の先の黒シャツにベージュのズボン姿であぐらをかいている短髪の男が私です。
これには嫁からも「あんた、ツイてないね~」と同情&大笑いされてしまいました。
ちなみに私の顔に被っている足の主は小泉徳宏監督です。
監督ご自身に隠されたのでは仕方ありませんね・・・しょぼん。

これで2,000円も余分に払って高いバージョンを買った甲斐があったかどうか微妙なところではありますが、私としては「これもあの日あの場所に自分が居たという確かな証しなのだ」と納得しております。

現在の異常な忙しさは、今月中旬の障碍者スポーツ大会が終わるまで続きます。
この『ちはやふる-結び-』本編ブルーレイをゆっくり見られるのはいつになることやら・・・。
私がガッツリ映った藤岡東高校VS北央学園のシーンについてはいずれその時に(笑)。
映画を見てないのに「週刊映画鑑賞記」とはこれ如何に?。
こんな無理矢理なネタに最後までお付き合いいただきありがとうございました。