週刊映画鑑賞記(2018.10/15~2018.10/21)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。
2018福井国体と障碍者スポーツ大会は無事に終了しました。
とは言え、毎年10月というのは私の業界ではいわゆる改変期に当たるため、国体が終わったと言っても忙しさにはさほど変化はありません。
現在は例年よりも少し遅れてきた番組リニューアルの仕事が主となっており、これが済んだら今度は国体のために後回しにしていた他の仕事を片付けていかねばなりません。
さすがに国体期間中のような早朝4時から深夜までという長時間労働はありませんが、どうやら私の体内時計はまだ朝型モードから戻っていないみたいです。
今は朝7時起きで構わないのにどうしても4時には目が覚めてしまいますし、帰宅しても夕食後すぐ猛烈な眠気が襲ってきます。
そんな状態ですから、劇場へ行くことはもちろん、部屋を暗くしたホームシアターで2時間越えの映画を観ることもまだ出来ていません。
そんなわけで、この一週間に観た映像作品はこの一本のみ。
10/20(土)
『マリオ AIのゆくえ』🈠
(居間37インチ液晶テレビ:BSプレミアム録画)

映画ではなく、13日(土)にBSプレミアムで放映されたスペシャル・ドラマです。
この日は早目に帰宅出来たため、夕食を待つ間リビングのTVで観てました。
『荒神』といい、『精霊の守り人』といい、最近のNHKはこうしたSFや特撮ドラマに意欲的に取り組んでいる印象がありますね。
そういえば数年前にあった『怪奇大作戦』リメイク版(「セカンド・ファイル」「ミステリーファイル」)もNHKでした。
今回の『マリオ AIのゆくえ』は、その『怪奇大作戦 セカンド・ファイル』で牧史郎を演じた西島秀俊が主演を務めるSFドラマ。
脚本は、昨年映画化された『散歩する侵略者』の前田知大氏によるオリジナル・ストーリー。
前田氏は映像畑の脚本家ではなく、舞台劇の作家・演出家だそうです。
<あらすじ>
人工知能(A.I.)の性能が飛躍的に向上した2023年。
警察では「マリオ」という人工知能が採用され、その開発者である科学者の時枝は「本物の人間を作りたい」と考えていた。
そこで彼は、意識不明の重体に陥った警官の脳にその人工知能を埋め込んでしまう。
そうして誕生した一人の男:マリオは時枝に「自由に生きろ」と命令を受け、密かに研究所から逃がされる。
面白い!。
面白かったし、最後はとても良い余韻が残りました。
90分という程良い長さに必要最小限の登場人物を無駄なく配置しているので、状況やキャラクターへの理解が途切れることなくクライマックスを迎えられました。
西島秀俊さんのとぼけたロボット演技もお見事です。
マリオが人工知能であることは西島さんの演技でしか表現し得ない作品ですから、あのキャラクターをA.I.と信じ込ませてくれた西島さんの起用は大正解だったということでしょう。

A.I.が人間らしさを追い求める物語としては『人造人間キカイダー(原作マンガ版)』とか『チャッピー』とか『アンドリューNDR114』などが思い出されます。
また、人間の頭脳を持ったロボット躯体といえば『ロボコップ』という前例があります。
でも生身の人体に人工知能が入るという設定は初めて見た気がしますね。

そういえばこの『マリオ~AIのゆくえ~』と同じ作者による『散歩する侵略者』はどこか似ている気がします。
『散歩する侵略者』は”概念”というものを一切持たない宇宙人が無理矢理地球人から奪っていくという物語でしたが、『マリオ』は純粋無垢な人工知能が人間の持つ煩悩を得ようと世界を彷徨う話です。
宇宙人も人工知能も求めているものは実質同じもののような気がします。
それが前川知大氏のテーマなのかも知れません。
あと、タイトルが「A.I.(エー・アイ)のゆくえ」ではなく、ドットの無い「AIのゆくえ」になっているのですね。
このAIが「愛」なのか「哀」なのかは分かりませんが、これも舞台作家らしいセンスだと感じました。
劇作家前川知大氏。
この人の映像作品って他に何かないかな?と思ったら、2年前に『太陽』というSF作品がありました。

調べてみると、現在NETFLIXで配信されていますね。
この映画の入江悠監督は『ネオ・ウルトラQ』にも参加していた一人です。
上映時間は2時間9分・・・。
ちゃんと休みを取って体調が回復してから(笑)観ようと思います。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。
2018福井国体と障碍者スポーツ大会は無事に終了しました。
とは言え、毎年10月というのは私の業界ではいわゆる改変期に当たるため、国体が終わったと言っても忙しさにはさほど変化はありません。
現在は例年よりも少し遅れてきた番組リニューアルの仕事が主となっており、これが済んだら今度は国体のために後回しにしていた他の仕事を片付けていかねばなりません。
さすがに国体期間中のような早朝4時から深夜までという長時間労働はありませんが、どうやら私の体内時計はまだ朝型モードから戻っていないみたいです。
今は朝7時起きで構わないのにどうしても4時には目が覚めてしまいますし、帰宅しても夕食後すぐ猛烈な眠気が襲ってきます。
そんな状態ですから、劇場へ行くことはもちろん、部屋を暗くしたホームシアターで2時間越えの映画を観ることもまだ出来ていません。
そんなわけで、この一週間に観た映像作品はこの一本のみ。
10/20(土)
『マリオ AIのゆくえ』🈠
(居間37インチ液晶テレビ:BSプレミアム録画)

映画ではなく、13日(土)にBSプレミアムで放映されたスペシャル・ドラマです。
この日は早目に帰宅出来たため、夕食を待つ間リビングのTVで観てました。
『荒神』といい、『精霊の守り人』といい、最近のNHKはこうしたSFや特撮ドラマに意欲的に取り組んでいる印象がありますね。
そういえば数年前にあった『怪奇大作戦』リメイク版(「セカンド・ファイル」「ミステリーファイル」)もNHKでした。
今回の『マリオ AIのゆくえ』は、その『怪奇大作戦 セカンド・ファイル』で牧史郎を演じた西島秀俊が主演を務めるSFドラマ。
脚本は、昨年映画化された『散歩する侵略者』の前田知大氏によるオリジナル・ストーリー。
前田氏は映像畑の脚本家ではなく、舞台劇の作家・演出家だそうです。
<あらすじ>
人工知能(A.I.)の性能が飛躍的に向上した2023年。
警察では「マリオ」という人工知能が採用され、その開発者である科学者の時枝は「本物の人間を作りたい」と考えていた。
そこで彼は、意識不明の重体に陥った警官の脳にその人工知能を埋め込んでしまう。
そうして誕生した一人の男:マリオは時枝に「自由に生きろ」と命令を受け、密かに研究所から逃がされる。
面白い!。
面白かったし、最後はとても良い余韻が残りました。
90分という程良い長さに必要最小限の登場人物を無駄なく配置しているので、状況やキャラクターへの理解が途切れることなくクライマックスを迎えられました。
西島秀俊さんのとぼけたロボット演技もお見事です。
マリオが人工知能であることは西島さんの演技でしか表現し得ない作品ですから、あのキャラクターをA.I.と信じ込ませてくれた西島さんの起用は大正解だったということでしょう。

A.I.が人間らしさを追い求める物語としては『人造人間キカイダー(原作マンガ版)』とか『チャッピー』とか『アンドリューNDR114』などが思い出されます。
また、人間の頭脳を持ったロボット躯体といえば『ロボコップ』という前例があります。
でも生身の人体に人工知能が入るという設定は初めて見た気がしますね。

そういえばこの『マリオ~AIのゆくえ~』と同じ作者による『散歩する侵略者』はどこか似ている気がします。
『散歩する侵略者』は”概念”というものを一切持たない宇宙人が無理矢理地球人から奪っていくという物語でしたが、『マリオ』は純粋無垢な人工知能が人間の持つ煩悩を得ようと世界を彷徨う話です。
宇宙人も人工知能も求めているものは実質同じもののような気がします。
それが前川知大氏のテーマなのかも知れません。
あと、タイトルが「A.I.(エー・アイ)のゆくえ」ではなく、ドットの無い「AIのゆくえ」になっているのですね。
このAIが「愛」なのか「哀」なのかは分かりませんが、これも舞台作家らしいセンスだと感じました。
劇作家前川知大氏。
この人の映像作品って他に何かないかな?と思ったら、2年前に『太陽』というSF作品がありました。

調べてみると、現在NETFLIXで配信されていますね。
この映画の入江悠監督は『ネオ・ウルトラQ』にも参加していた一人です。
上映時間は2時間9分・・・。
ちゃんと休みを取って体調が回復してから(笑)観ようと思います。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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