週刊映画鑑賞記(2018.10/22~2018.10/28)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。
・・・が、映画の話の前に今週撮影の仕事で行ってきた福井の紅葉スポットの話を少々。
10/22(月)

ここは福井県大野市の山奥にある苅込池です。
天気は快晴で最高のコンディションでしたが、肝心の紅葉のほうはまだ緑色が多くて色づいている葉は少なかったです。
「見頃」になるのはこの日から一週間後との話でしたから、もしかすると今日あたりが狙い目だったかも知れません。
この時期、福井へおいでになった際には是非お立ち寄り下さいませ。
・・・と言いたいところなのですが、ここにたどり着くのはかなり大変です(笑)。
まず福井市内から大野市へ車で約30分。
そして大野市内から刈込池のある山まではおよそ1時間、狭くて長い山道を走り続けます。
更にそこからは急な山道を徒歩でエッチラオッチラ山登りです。
たかだか15分程度の道のりではありますが、あの急斜面を7~8キロある放送用カメラと三脚を担いで登るのは54歳のおっさんカメラマンにはかなり堪えましたね。_(:□ 」∠)_
翌日は筋肉痛で大変でした。
しかし・・・
携帯電話も全て圏外になってしまう本当の山奥ではありますが、快晴の日の此処の紅葉は「素晴らしい!」のひと言です。
体力に自信があり、好天と紅葉のタイミングに恵まれさえすれば(笑)、↑の写真のように池面に山と紅葉と青空が映り込んで完璧な上下シンメトリー風景が楽しめますよ。
10/24(水)
この日は、最後に休みを取った9月22日以来となる丸一か月ぶりの完全休養日でした。
ここ数週間というもの、私はこの日が来るのを指折り数えながら仕事に励み続けていたのであります。
一ヶ月ぶりの朝寝坊と食っちゃ寝生活の末、その夜観ようと思い立った映画は・・・。
『ちはやふる―結び―』
(ホームシアター:Blu-ray)

昨年私がエキストラとして撮影に参加してきた『ちはやふる―結び―』です。
3週間も前にブルーレイを購入したにも関わらず、仕事が忙しすぎて見ることもままならなかった本編ディスクを鑑賞しました。
今回は私がエキストラとして参加したシーン限定で書いています。
映画の感想は、劇場公開時のレビュー記事に書いていますのでそちらをご参照ください。
>「『ちはやふる-結び-』~かるたの聖地にて~」(2018/4/18)
まずは映画冒頭、千早たちが2年生の時の全国大会シーンです。
劇場で見た時、私が映っているカットはわずか2カットしか確認出来ませんでした。

試合を観戦する観客の一人。
コマ送りで見るとわずか20コマほど・・・1秒もありません。

もう一つは、別室で試合状況を見守る綿谷新(演:真剣佑)の後方に座っている観客役。
こちらは判別不可能なほどのピンボケ状態です・・・。
当日の座り位置とボンヤリとだけ見える服装から考えて私に間違いないのですが、嫁からは「全っ然分らんわ」と一蹴されてしまいました。
この一連のシーン撮影には三日間連続で参加したというのに、使われたのがたったの2カットだけとは・・・。
_| ̄|○
ガッカリです。
ところが!。
今回ブルーレイで見ていて、あと3カットも映っていたことに初めて気が付きました。

クイーン:若宮詩暢(演:松岡茉優)と挑戦者:我妻伊織(演:清原果耶)との試合を真剣な眼差しで観戦している観客の一人です。
画面の端っこではありますが、このカットでは2秒近くも映っていました。
私は劇場で2回注意深く見ていたはずなのに、今回ブルーレイで見るまでこのカットには全く気付きませんでした。
今回これを見つけてくれたのは妻でしたが、彼女も「映画館では見えなかった」とはっきり言っています。
私はこのシーンを撮影した時の自分の座り位置をはっきり覚えています。
もちろん、劇場公開時には(内容そっちのけで)画面の隅々まで目を凝らして見ていました。
たとえ顔は映っていなくても、当日の服装と周りの人や物との位置関係から「あれは絶対に自分だ」と断言できる自信があります。
その私が、たとえ画面の端といえども表情の変化が見てとれるほどしっかり映っていたのに全く気付かなったのです。
何故?。
一つ考えられるのは、劇場での映写時に画面周辺の何%かをマスキングされていたのではないか?ということです。
実際、昔のフィルム上映の場合にはコマの枠が映らないよう映写機にマスキング装置が付いていました。
コマの枠が映るとスクリーン外周部が黒味になったり、フレーム周辺の汚れやブレが見えてしまうためです。

TVやビデオ制作でも画面周辺の数%は実際に映らないマスキング領域として設定されています。
それと同じことがデジタル化された現在の劇場映画の上映にも行われているのではないでしょうか?。
そう考えれば、画面の端っこに映っていた私の姿が劇場公開時に見えなかったことも腑に落ちます。

そしてもう1カット。
やはり画面の隅っこ、しかも首から下だけです。
しかし、座り位置と服装から見てこれが私であることは間違いありません。
こちらは今回コマ送りで見て初めて気が付きました。
これも上下左右をマスキングされたとしたら、やはり劇場では気付かなかったでしょう。
ところで・・・。
今回映画本編を観返したことで、当時ご一緒させていただいたエキストラの皆さんと画面の中で再会することが出来ました。

このシーンでは、昨年5月30日から6月2日にかけのて3日間一緒に撮影に参加した皆さんの姿と再会することが出来ました。
エキストラ参加した作品を観る時の特別な楽しみの一つです。
(ちなみに↑のカットの中にも、画面隅っこに1~2秒私の顔が映っています)

この画面には、同じグループだった女性のエキストラさんが数名映っています。
そのうちのお一人は原作マンガのファンだという方で、内容もロクに知らないままノコノコ現場にやって来たこの私にこの日撮影しているシーンの内容を詳しく教えてくれました。
とても気さくで話好きな方で、その場の雰囲気を明るくしてくれる楽しい女性でした。

こちらの場面には、先日京都太秦撮影所で行われた周防正行監督作品の撮影現場でもお会いしたベテランのエキストラさんが数人映っています。
京都ではこのうちのお一人から「前にどこかでお会いしてますよね?」と声を掛けていただいてとても嬉しかったものでした。
『ちはやふる』の現場でも周防監督作品でもその方には色々とアドバイスしていただいて、是非またどこかの現場でお会いしたいと思っております。

思い出ついでに、こんな意外なものも。
奏(演:上白石萌音)の後ろで立ち上がった男性エキストラのネクタイにご注目ください。

実は、あのネクタイの持ち主は私なのです。
今年の6月14日に福井駅前で行われたTVドラマ版『チア☆ダン』のロケに参加した時、私が身に着けていたネクタイです。
スーツ姿ということで現場入りしたこの男性がネクタイを忘れてきて困っていたところ、同じグループだった私(もスーツ姿だった)が予備のネクタイをお貸ししたのです。
とても感謝してくれて、撮影終了後には大勢のエキストラの中から汗だくで私を探して返しにきてくれる誠実な方でした。
この場面での私は判別不可能なほどのピンボケ状態でしか映っていませんでした。
しかし、自分自身が映っていない部分にこんな思い出も詰まっているのです。
そしてさらに。

藤岡東高校vs北央学園の試合シーン。
昨年6月12日午後から行われたこの撮影で、私は(本職である)テレビカメラマン役を拝命しました。
プロのカメラマンとしての正しい動作に真剣な目の演技を加えることで、地に足の着いたリアリティを醸し出すことが出来たとささやかながら自負しております(笑)。
このシーンではもっとアップショットもあるのですが、あまりにもにもよく映り過ぎているので詳しい解説は抜きにします(笑)。
これを劇場の大スクリーン(それも北陸地方で最大といわれるテアトルサンクさんの1番スクリーン)で仰ぎ見た時には「嬉しい」というより「デカすぎてやべえ!」という気持ちでした。
あと、ポッコリと出っ張ったお腹も気になります(恥)。
嫁にも「あんた、もうちょっと痩せなあかんざ」と言われてしまいました・・・。
10/26(金)
一か月ぶりの完全休日から一日置いた26日金曜日。
再び仕事はお休みでした。

この日はかねてから見たかったある映画のために日帰りで大阪へ行って参りました。
移動は往復ともに高速バスを利用。
ピンクの車体に”愛”と大きく書かれた京福バスに揺られて福井駅から千里ニュータウンへ。
さらに北大阪急行とモノレールで3駅進んだその先にあるのは・・・。

またまたやって来ましたエキスポシティ!。
5月と7月に続き今年はこれで3回目になります。

目指すは当然、次世代レーザーIMAXを備える映画館:109シネマズ・エキスポシティ。
今回わざわざ大阪まで行ってまで私が観たかった映画とは・・・。
『2001年宇宙の旅』(IMAX版)
(劇場:109シネマズ・エキスポシティ)

スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』。
そのIMAX上映版です。
10月初旬には東京で70ミリスーパーシネラマ版の限定再上映が行われました。
もちろん私も見たくてたまらなかったのですが、あいにく福井国体期間の真っ最中です。
国体の仕事は1年以上前から受注していたもので一日たりともキャンセルなど出来ません。
私にとって(おそらく)最初で最後の『2001年宇宙の旅』70ミリシネラマ体験のチャンスは永遠に失われてしまいました(涙)。
シネラマ版は涙を呑んで諦めましたが、その代わり10月末から11月にかけて行われるIMAX上映にだけは絶対行こうと決めておりました。
再上映やホームシアターで何度も何度も繰り返し観た映画ですが、大画面&大音響を浴びるようにして観るのが『2001年宇宙の旅』
ようやく仕事もひと段落ついたこの日、満を持して大阪エキスポシティへと足を運んだのであります。

本当ならば、ここのIMAXシアターで音と映像を浴びるようにして観た『2001年宇宙の旅』の感想を書くべきところなのですが、なにせ2日前に見てきたばかりなうえに、この土日は終日仕事が入っていたため記事にまとめる時間がありませんでした。
尻切れトンボになってしまって申し訳ないですが、今しばらくお待ちくださいませ。
IMAXで観た(というより体感した)ことによって今までとは違った感じ方をした部分もあったので、中途半端な記事にはしたくないのです。

この日、出来るものなら「太陽の塔内部見学」にも行きたかったのですがね。
残念ながらこの日の予約は火曜日の時点で全て埋まっておりました。
どうやら3~4日前程度ではとても予約は取れないみたいです。
年末にも大阪に行く予定があるのでその時もう一度チャレンジしてみましょうかね。
少々長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。