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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2018.11/12~2018.11/18)

トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。

今週は映画館で2本(そのうち1本は4話一組の短編映画集)観てきました。
ここ2ヶ月ほどなかなか映画館にも行けない忙しい状態が続いていたのですが、ここに来てようやくいつもの調子に戻ってきた気がします。

でも、今回行ってきたのはいずれも県外(石川県)の劇場ばかり。
どちらも福井では上映していない作品だったので仕方ないといえば仕方ないのですけれど、県内の映画館にはもう少し視野を広げて頑張っていただきたいです。


11/14(水)
『宇宙戦艦ヤマト2202-愛の戦士たち- 第六章:回天篇』🈠
(劇場:イオンシネマ金沢フォーラス)
『宇宙戦艦ヤマト2202-愛の戦士たち- 第六章:回天篇』ポスター画像
仕事が休みとなったこの日、「何か面白い映画やってないかな?」とネットを巡っていたところお隣石川県のイオンシネマで『宇宙戦艦ヤマト2202』のイベント上映が行われていることに気が付きました。

「あれ?、石川でも観れるようになったんか!?。」

『宇宙戦艦ヤマト2202⑥』チケット
リメイク版『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』シリーズの劇場イベント上映は、これまで福井ではもちろん石川県でも見ることは出来ませんでした。
福井から最も近い開催劇場は京都のMOVIX京都で、子供の頃から『ヤマト』が好きだった私はリメイク版『宇宙戦艦ヤマト2199』を少しでも早く見るために迷わず京都へ足を運んだものです。
『2199』にはすっかり魅せられてしまい、そのまま7章全部を京都まで観に行きました。

それが今回『2202』第六章は、お隣の石川県で上映してくれるようになっていたのです。
これも北陸新幹線効果の一つですかね?(笑)。

しかし、『2202』に関してはこれまでずっとネット配信とレンタルDVDだけでずっと済ませてきました。
なぜならば・・・。

福井晴敏
実は私、今回の『宇宙戦艦ヤマト2202』のストーリーを担当している福井晴敏氏がどうしても好きになれない・・・というより信用できないのです。
『亡国のイージス』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』そのものだったことから彼にはずっと「パクリ疑惑」を抱いていたのですが、今回の『ヤマト2202』も見事なまでに富野由悠季監督作品の模倣品でした。

「ガトランティスは”悪しき存在”と見なす文明を片っ端から駆除する人口生命体」という設定や、彼らが使う人間爆弾などは『無敵超人ザンボット3』のガイゾックそのものです。
また、今回のテレサは「文明発達の極致として肉体を捨てて精神体となったテレザート人の集合知」とされていますが、これも『伝説巨神イデオン』のイデと同じです。

これらのパクリ要素を巧みに『宇宙戦艦ヤマト』に練り込んだ技巧にだけは感心します。
また、『ザンボット3』や『イデオン』なんて今の若いアニメファンはゲームで名前を知ってはいても、その内容を正しく知っている人は少ないでしょう。
だからといって、私たちの世代がかつて夢中になった『ヤマト』『ザンボット』『イデオン』をごちゃまぜにしただけでクリエイター面するのはいかがなものか?。
『宇宙戦艦ヤマト』をTV第一作からずっと見てきた者としては非常に不愉快です。

『宇宙戦艦ヤマト2202』波動実験艦”銀河”
ストーリー面では不満が多い『2202』ではありますが、映像に関しては流石に迫力があってスクリーン映えしますね。
ヤマトやアンドロメダなどの巨大宇宙船が画面奥から目前に迫ってくる映像を見ていると、かつて『さらば~』や『永遠に』を劇場で仰ぎ見た中高生時代の興奮が蘇ってきました。

『ヤマト2202⑥』真田さん (1)
あと、真田さんが超絶カッコ良かったです。
理論のみを重視した作戦遂行を主張する波動実験艦”銀河”のA.I.(黒いアナライザー)に「お前には聞いていない!」と怒鳴りつける姿は、ある意味大人げなく見えると同時に頼もしい人間臭さを感じさせてくれました。
旧作『さらば~』ではニヤリと笑って爆死した真田さんですが、この新シリーズではなんとしてでも生き残って欲しいものです。

『ヤマト2202⑥』土方艦長
そして今回特に注目したのは、今年8月に急逝された声優の石塚運昇さん(土方艦長役)の声でした。

実は、石塚運昇さんは私と同じ福井県出身の方なのです。
同郷ということもあって、最近の声優さんには全く興味が無い私も石塚さんは声とお名前がちゃんと一致していました。

第六章の前半までは確かに石塚さんが土方を演じておられたようです。
乗組員たちに推力を失ったヤマトを捨てさせるという苦渋の決断をするシーンで、受け入れ先の艦に対し「頼む」と呟くセリフが印象に残っています。
その後登場した時には後任の声優さんになっていましたから、もしかするとあの「頼む」と言った頃にはかなり病状が悪化していたことになります。
今後『宇宙戦艦ヤマト2202-愛の戦士たち- 第六章』を観返す時には、このセリフを特別な気持ちで聞くことになるでしょう。

石塚運昇さんのご冥福をお祈り申し上げます。


11/16(金)
『上田慎一郎ショートムービーコレクション』🈠
(劇場:イオンシネマ新小松)
『上田慎一郎ショートムービーコレクション』ポスター画像
午前中で仕事が終わった金曜日には、再び石川県小松市に車を走らせてこれを観てきました。
『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督初期短編映画集です。

ハッキリ言って
「めちゃめちゃおもろい!」

『カメラを止めるな!』にハマった人なら100%満足できることをこの私が保証します。

<Youtubeより 予告編>

『彼女の告白ランキング』
まるでトリオ漫才のような爆笑SFコメディ。
後半「ああ、やっぱりそういうオチか。」と油断させておいて最後は予想外の暴走展開!?。
舞台は公園と狭いアパートの一室のみという低予算ながらも、テンポの良さと俳優陣の熱演と主演女優の可愛さ(#^.^#)で21分間一瞬たりともダレることはありません。

<Youtubeより 予告編>

『ナポリタン』
ちょっとSFがかった寓話的お話。
主な舞台は『彼女の告白ランキング』と同じアパートと恋人の実家、あとは公園や路上での撮影で、登場人物は多いもののやはり予算はかけていない様子です。
それでもハラハラしながらも大笑いして見てしまうのは、脚本と見せ方の巧さによるものなのでしょう。

結局、あのスパゲッティは何だったんだろう?
それと、1カットだけ『カメ止め』の酔いどれカメラマン役の人も出ていたような・・・?。

<Youtubeより 予告編>

『テイク8』
前の2本が「動」とするなら、この作品は「静」。
恋人の父親から「お前なんかに娘を幸せに出来るはずがない!」と糾弾されるという、私自身も昔の嫌な記憶が蘇ったりなんかして少々居心地悪い19分間でありました(笑)。

<Youtubeより 予告編>

『ラスト・ウエディング・ドレス』
いや~、良いお話でした。
不覚にも最後はホロリとさせられてしまいました。

『ラスト・ウエディングドレス』若い頃のひいお婆ちゃん
特にひいお祖母ちゃんの若い頃を演じた女優さんがモロ私好みで、それだけでも見る価値がありました。(*´~`*)
高山都さんという方で『ガリレオ』等TVドラマにも出ていたようですね。

4本に共通するキーワードは「結婚」
また、このうち3本に登場するヒロインの父親というのが揃って「頑固者」ときています。
これって、上田監督の実体験なのかな?。(特に『テイク8』)
あと、『ラスト・ウエディングドレス』の結構式場ギャラリーの中に上田監督ご本人がチラッと映っていたのを私は見逃していません(笑)。


『上田慎一郎ショートフィルム』チケット
大満足!
4本とも面白くてあっという間の1時間20分でした。
来週は『たまえのスーパーはらわた/耳かきランデブー』『こんぷれっくす×コンプレックス』『恋する小説家』を観に行かねば!。

しかし、この日の観客は私一人で貸し切り状態だったんですよね~。
2ヶ月前、『カメラを止めるな!』を面白い面白いと言ってはしゃいでいたあのにわか映画通どもはどこへ消えてしまったのでしょうか?。
本当はあの連中にこそ見て欲しいのですがね。
『カメ止め』の成功は決してまぐれ当たりではないことを知ってもらいたいです。
このまま一過性のブームで終わってしまったら・・・。
『カメラを止めるな!』のヒットも上田監督の才能も、そのうち心無い連中から「一発屋」呼ばわりされてしまわないか心配です。


今回はちょっとトゲのある物言いが多かったですね。
読んでお気を悪くされたらごめんなさい。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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