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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2018.11/19~2018.11/25)

トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。

11/20(火)
『たまえのスーパーはらわた/耳かきランデブー』🈠
『こんぷれっくす×コンプレックス/恋する小説家』🈠

(劇場:イオンシネマ新小松)
20181120 チケット2枚
先週の『上田慎一郎ショートムービーコレクション』に引き続き、上田監督関連の中編映画4本(2本x2プログラム)をハシゴして観てきました。
この上映は今週限りで終わってしまうためなんとしてでもこの日のうちに観てしまわねばならないのです。
一旦劇場を出て、10分もしないうちに再び同じ部屋に舞い戻るわけですが、受付応対の兄ちゃんと掃除係のお姉ちゃんが「あれ?、このオッサンさっきも来たな・・・。」的ビミョーな表情(主観)で私を見ていました(笑)。

ちなみに料金が大きく違っていますが、『たまえ~』の方はイオンシネマの「ドコモチューズデー」を利用したためです。
利用出来るサービスは全て利用して、少しでも安く楽しむのが大事であります。

『たまえのスーパーはらわた』ポスター画像
最初に観たのは『カメラを止めるな!』以後に制作された『たまえのスーパーはらわた』
かなり期待してスクリーンを凝視していたのですが・・・。

『たまえのスーパーはらわた』ストーリー
・・・あれ?。
なんですかね?、この道徳の教科書みたいに「協調性が大切」と訴えかける青少年の成長物語は?。
ハッキリ言ってあんまり面白くありませんでした
元々は吉本興業の「あなたの街"住みます"プロジェクト」プロジェクトや各地域を舞台にした『地域発信型映画』の一つらしく、しかもさいたま市の全面協力を得ていることからあまり無茶なことは出来なかったのですかね?。

『たまえのスーパーはらわた』工藤綾乃
ただ、たまえの親友役の女優さんは可愛かったなあ。
それもそのはず、この工藤綾乃さんは元・国民的美少女グランプリだった人なのです。

『耳かきランデブー』ポスター画像
続いて見たのは上田監督の奥さんであるふくだみゆき監督のく『耳かきランデブー』
こっちは面白かったなあ。
耳かき一つでエッチなイメージを連想させたり最後はホロリとさせてくれたりと、40分ほどの上映時間があっという間に過ぎ去りました。
「久し振り(十年ぶり・・・いや、それ以上か?)に嫁の膝枕で耳かきしてもらいたい」って思ってしまいました(照)。
(まだ言い出せてませんけどね)

『耳かきランデブー』春風亭ぴっかり☆
こちらは主演の春風亭ぴっかり☆さんが実にキュートでした(#^.^#)。
春風亭小朝の弟子にあたる現役の女性落語家で、若い頃は最初期のAKB48に応募して最終選考にまで残ったという変わった経歴の持ち主です。
これを機に、これからも色々な映画に出演していただきたいです。

『コンプレックスxコンプレックス』ポスター画像
次に観たのは奥様のふくだみゆき監督のアニメーション作品『こんぷれっくすxコンプレックス』
男子の脇毛が気になって気になって仕方がない女子中学生のお話です。

これ分かるなあ。
性別は違いますけど、私もこの年頃は脇毛とかニキビとか10円ハゲ(中学は坊主頭だった)とかを女子に見られるのが恥ずかしくて仕方がなかったですから(笑)。

『恋する小説家』ポスター画像
この日最後に観たのは上田慎一郎監督の『恋する小説家』
ミステリー小説家を目指す青年が苦心の末書き上げた一遍の推理小説。
翌朝、「自分は貴方が書いた小説の主人公」と名乗る少女が現れ、小説の内容や自分の設定にダメ出しを始めた
やがて殺人事件(小説内)の被害者や犯人なども寄り集まって、キャラクターの掘り下げや小説のリアリティ向上のために議論を交わし続ける・・・。

先日見た上田監督の短編作品『ナポリタン』に近いテイストのちょっと不思議なストーリーです。
「着想は面白いけど、肝心な主人公の小説家が面白くないなあ」
・・・と少々物足りなさを感じながら見ておりました。
ところが・・・。
実はエンドクレジット後にその理由が分かります。
『恋する小説家』をこれから見るという方は、絶対に最後まで席を立ってはいけません。

『恋する小説家』『カメ止め』の「よろしくでーす」の子
ところで、小説の主人公を名乗って現れる謎の少女を演じたのは上田監督作品ではお馴染みの女優さん:秋山ゆずき(旧芸名:橋本柚稀)さんでした。
『ナポリタン』では主人公の婚約者役、そして『カメラを止めるな!』ではあの「よろしくで~す」の女優役です。
主に舞台でご活躍している方のようですが、『カメ止め』の影響で今後は映画やドラマにも出演が増えるかも知れませんね。


11/21(水)
『ピクサー・ショートフィルムコレクション VOL.3』
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)
『ピクサー・ショート・フィルム3』レンタルディスク
翌日、家で観たのもやはり短編集でした。
ディズニーファン(アニメも実写映画も遊園地も全て含む)の嫁のリクエストによる『ピクサー・ショートフィルムコレクション VOL.3』です。
私もディズニーアニメはよく観ますがそれでも初見の短編がいっぱいありましたね。
中でも私が気に入った作品を4本ご紹介します。

『Bao』
『ピクサー・ショートフィルム3』バオ
この夏公開の『インクレディブル・ファミリー』と一緒に上映されていた作品です。
最初は「とうとうピクサーも中国資本に媚び始めたのか・・・」と穿った見方をしていましたが、そんな私も話が進むにつれてこの優しい作品世界に引き込まれてしまいました。
最後に母親が息子(肉まん)を●●てしまうのにはビックリしました。
思わず『エヴァンゲリオン:旧劇場版』の主題歌が脳裏に蘇ります。

♪わたしに還りなさい 記憶をたどり 優しさと夢の水源へ

『LOU』
『ピクサー・ショートフィルム3』なくし物
ピクサー/ディズニーのアニメ作品はほとんど見ていたつもりでしたが、この『LOU』は劇場では観ていません。
どの長編作品と同時上映だったのですかね?。
子供たちの失くし物で出来たLOUと施設内の遊具類の組み合わせたドタバタアクションが面白くて、ついつい最後まで見てしまいました。
この最初の2本でスクリーン前に腰を落ち着けてしまったため、結局全部の作品に付き合うこととなりました。

『南の島のラブソング』
『ピクサー・ショートフィルム3』南の島のラブソング
一つの火山島(男)の隣にもう一つの火山島(女)が誕生し、いつしか2度目の噴火で2つの島が寄り添うように並び立つ。
時間にしておそらく千年単位で巡り合ったボーイ・ミーツ・ガール物語です。
ゴツイ図体にえらく美声な岩山君が沈んでいく姿が切なくて切なくて、このブルーレイ収録作品の中でも1、2を争うほど好きな作品です。

『ブルー・アンブレラ』
『ピクサー・ショートフィルム3』傘
これも見ているうちに気持ちが温かくなる逸品でした。
以前『紙ひこうき』というとても素敵な短編アニメ(2D)がありましたが、あれに匹敵するくらい好きな作品です。
嫁も「私はこれと『南の島』が好き」とのたまっておりました。

嫁に付き合って全部の作品と『BAO』のメイキングまで見ましたが、やっぱりオリジナル企画作品が面白かったです。
反対に『トイ・ストーリー』や『カーズ』などのスピンオフものは企画が安直に思えてしまって私は駄目でした。

最近のディズニーは過去のアニメーション作品の実写化にご執心ですし、ピクサーも過去作品の続編企画が目立ちます。
ストーリー面でも「家族関係の修復」「最も信頼していた人物が実は真の敵だった」というパターンの繰り返しばかり。
もう一度、『ミスター・インクレディブル』を世に出した時のような驚きと楽しさを味わわせてもらいたいものです。

・・・とか言いつつ

11/22(木)
『インクレディブル・ファミリー』
(ホームシアター:Blu-ray)
『インクレディブル・ファミリー』ポスター
翌日観たのはその『ミスター・インクレディブル』の続編『インクレディブル・ファミリー』だったりします(笑)。

しかも・・・

『インクレディブル・ファミリー』BD購入
しっかりブルーレイも買っております。
劇場公開時は字幕版を観ましたが、今回は日本語吹替版で観ています。

前作『ミスター・インクレディブル』は日本語吹替えが秀逸だったので、DVDやブルーレイではもっぱら吹替版ばかり観ていました。
インクレディブル=三浦友和、イラスティ・ガール=黒木瞳、ヴァイオレット=綾瀬はるかという主な吹替えキャストは前作と同じでイメージが変わることなく楽しめました。

の『ピクサー・ショートフィルム』の記事では「最近のピクサーは続編ものが多い」とか「家族関係」のテーマばかりとか「敵の設定がワンパターン」とか偉そうに批判じみたことを書きましたが・・・

ごめんなさい
前言撤回します

『インクレディブル・ファミリー』元モヒカンママ
ピクサーさん、是非『インクレディブル』シリーズのスピンオフを・・・
『イラスティ・ガール』を作ってください!


11/25(日)
今夜はWOWOWで録画しておいた『惑星大戦争』か『宇宙からのメッセージ』を観る予定でいたのですが、急遽予定を変更しました。
明日の午後の仕事が中止になったため、帰りに『GODZILLA 星を喰う者』を観に行くことに決めたのです。
それに先駆けて前作をおさらいしておくことにしました。

『GODZILLA 決戦機動増殖都市』
(ホームシアター:NETFLIX)
『GODZILLA 決戦機動増殖都市』ポスター
劇場公開時以来約半年ぶりの鑑賞になります。
今回は久し振りにNETFLIXを利用しました。

以前の記事でも書いたのですが、主人公の名前:ハルオはやはり初代ゴジラスーツアクターの中島春雄さんを暗示している気がします。
映画の前半で、「ハルオ」という彼の名前がやたら強調していたのが気になるのです。

今回の2作目『決戦機動増殖都市』の中で「人智を超えた存在であるゴジラを倒すためには、自分たちも人ならざるモノに変化しなければ勝てない。」というセリフがありました。
そのセリフを言放ったビルサルド人はナノマシンに身を委ねて機動増殖都市:メカゴジラの一部に融合していきます。

『GODZILLA 星を喰う者』ポスター画像
次回作の『星を喰う者』では、やはり人智を超えた存在である宇宙怪獣キングギドラが登場します。
そのギドラを倒すため、同じ地球に生まれた生命体同士であるハルオとゴジラが融合するんじゃないか?
こんな私の予想(妄想とも云う)が当たるかどうか、明日の『星を喰う者』鑑賞が楽しみです(笑)。



今週は短編ものが多かったせいか、お腹いっぱい映画を楽しめた気がします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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COMMENTS

2 Comments

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へろん  

こんばんはー。
「恋する小説家」で作中の登場人物が現れるという設定、小松左京の「こちらニッポン…」の中で触れられていた、ルイジ・ピランデルロの戯曲「作者を探す六人の登場人物」を思い出しました。
エンドクレジット後に何があるか、気になりますねー。

2018/12/01 (Sat) 18:37 | EDIT | REPLY |   
トガジン

トガジン  

そういえば上田監督の作品って舞台劇っぽいですね~

へろんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

「作者を探す六人の登場人物」は手塚治虫先生のマンガ『七色いんこ』で読んだことがあります。
原作の戯曲とは変更されているかも知れませんが、確か七色いんこが「自分の役柄や置かれた状況が気に入らない!」と作者である手塚先生に文句を言い始めるという内容だったと思います。
『恋する小説家』は確かにあの内容をコミカルタッチにしたような映画でした。

そういえば『恋する小説家』は映画公開後に舞台化されていたそうですし、『カメラを止めるな!』も元ネタとされる舞台劇の存在が取り沙汰されたことがありました。
上田監督の作品って舞台と登場人物が限られているものが多いので、舞台との親和性が高いのかもしれませんね。

2018/12/02 (Sun) 01:13 | EDIT | REPLY |   

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