週刊映画鑑賞記(2016.11/14~11/20)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜の夜は、この一週間に観た映画の感想をまとめて書き連ねています。
とはいうものの、今週は仕事が忙しくなって全然観る時間が取れません。
帰宅が22時以降になってしまう日もあり、このブログを書いているとそれで一日が終わってしまいます。
11/14(月))
『マックイーンの絶対の危機』🈠
ホームシアター:WOWOW録画)

『マックイーンの絶対の危機』。
またの名を『SF人喰いアメーバの恐怖』。
当初は日本未公開作品でしたが、スティーブ・マックィーンの初主演作ということで『大脱走』の後に公開されています。

50年代に数多く作られたB級SFパニック映画の一つです。
あのマックイーンが気の弱い高校生役で出ています。
役名もずばり、”スティーブ”です。
<ストーリー>
街のはずれに隕石が落ちた。
その中から現れたアメーバ状の生命体が次々と人間を吸収して巨大化していく。
ガールフレンドとデート中だったスティーブは、落下地点へ駆けつけていち早く事件を知るが誰も彼の言うことを信じなかった。
宇宙から飛来した謎の生命体に襲われて、街は大パニックに・・・。
と思いきや、実におおらかな作風でありました。
ストーリーがあちこちに脱線しがちで、しかも脱線したその先でこってりと展開があります。
例えば、「現場を調べなくては」と急いでいるはずのスティーブの前に悪友たちが現われチキンレースが始まります。
更には、それを咎めに来た警官との長々と世間話(家族や他の警官のこと)が始まります。
登場人物の紹介をしているのでしょうが、肝心のモンスターの話を忘れそうになるくらいのテンポの悪さです。

謎の宇宙生物は固体ではなく、ドロ~ッと流れるゼリーの塊でどこにでも侵入してきます。
飲み込まれた人間は身体が溶けるらしいのですが、そういった直接描写は一切なくスティーブのセリフで説明されるだけです。
映画の最後で寒さに弱いことが分かり、大量の消火器で動きを封じてヘリで北極に捨てて終わります。
50年代に粗製乱造された低予算B級SFそのものです。
スティーブ・マックイーンの初主演作品でなければ、再び人の目に触れることすら無かったかも知れませんね。
頭がクラクラしてきますが、割り切ってしまえば結構楽しめる作品でした(笑)。
11/15(火)
『On Your Mark』
(ホームシアター:LaserDisc)

日曜日に観たNHKスペシャル『終わらない人 宮崎駿』の影響で視聴した作品です。
宮崎監督の短篇ということでこの作品を思い出しました。
7分ほどしかありませんが、『耳をすませば』と同時上映だったので立派な劇場用アニメ映画です。
<ストーリー(?)>
放射能汚染された近未来。
新興宗教の一団を圧倒的な武力で制圧した警察機構。
一般信者も多数犠牲になった現場の中で、二人の若い警官が背中に翼を持つ少女を発見。
上層部によって研究施設へ連れ去られた少女を救い出すべく二人は行動を起こす。
宮崎監督のフィルモグラフィでいえば『紅の豚』と『もののけ姫』の間に位置する作品です。
意味深なリフレインや思わせぶりな表情の描写があったりして色々と深読みできそうです。
詳細なレビューや感想は、近日中に単独でアップしたいと思います。
視聴ソースを「LaserDisc」としていますが、現時点ではLDプレーヤーもこのディスクも所有していません。
実際はLDからDVDレコーダーにアナログ接続でダビングしたものを更にPCに読み込ませてオーサリングしたDVD-Rです。
本作の単品DVDやブルーレイは一般発売はされていません。
ASKAのあの事件のあとでは単品発売は難しいでしょうね。
11/16(水))
鑑賞作品無し
11/17(木)
鑑賞作品無し
11/18(金)
鑑賞作品無し
11/19(土)
『I AM YOUR FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
日曜日に録画しておいたのWOWOWの『スター・ウォーズ』特集の一環で放送されていたドキュメンタリー映画です。
『スター・ウォーズ』旧3部作でダース・ベイダーのスーツ・アクターを務めたデビッド・プラウズ氏のその後が描かれています。
プラウズ氏は、身長2メートルの体格と重量挙げチャンピオンという怪力を生かしてダース・ベイダーを演じました。
ところが、『ジェダイの帰還』以後はルーカス・フィルムとは絶縁状態にあるそうです。
プラウズ氏は人が良いのか、極秘であるべきストーリーをうっかり喋ってしまうことが多かったそうです。
『ジェダイの復讐』で重要なラストの展開がマスコミにリークされたとき真っ先に疑われてしまいました。
無実を主張しながらも、ルーカス側からは冷たい仕打ちを受けることになります。
ベイダーがマスクを外して素顔をさらすシーンがこっそり別の俳優で撮影されたこと。
撮影現場では理由もなくリチャード・マーカンド監督に冷遇されていたこと。
プラウズ氏自身が演じたほうがよい場面でもスタントマンが起用されていたこと。
更には、公式のイベントにも参加させてもらえない状態であること。
ついに『スター・ウォーズ』ファンである本作の監督がある企画を立ち上げます。
『ジェダイの復讐』のベイダーのマスクが外されるシーンをプラウズ氏自身の顔で撮り直すというものです。
その過程で当時の情報漏洩事件を調べた監督は、担当記者の証言により「情報源はプラウズ氏ではない」ことを突き止めます。
無実は証明できましたが、ルーカス・フィルムからの許可は下りませんでした。
ゲリラで制作されたその作品はきわめて小規模な劇場でひっそうりと公開されました。
この映画でもその映像を見ることは出来ません。
ジョージ・ルーカスとルーカス・フィルム社の狭量さがことさら強調されてる気がします。
しかし同じ『スター・ウォーズ』好きとしては、『ジェダイ~』撮影時のエピソードを知ってしまった今となっては彼らの行動に拍手を送りたい気分です。
11/6(日)
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
(ホームシアター:Blu-ray)

2017年2月8日に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のモノクロ版BDが発売になるそうです。
ジョージ・ミラー監督は『マッドマックス2』制作中に、白黒ワークフィルムを見て「この映画は白黒が一番だ」と感じたのだそうです。
「なるほど、それなら・・・」と思って、我が家で一足お先に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をモノクロ化して観てみました。

ノーマル映像。

プレーヤーの調整で色の濃さ(ここでは飽和)を最小に。

こうなります。
黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』を観ているような気分になります。

元々色が濃い印象の作品でしたが、思い切ってモノクロにすると解像度が上がったように見えますね。
荒涼とした砂漠のギラつく太陽光と砂塵がより強調されて、この世界の厳しさを物語っています。
激しいアクションにおいても細部が見やすくなりますし、殴られたり撃たれたりした時の「痛い」感じが緩和される印象です。

この作品を観るのはこれが5回目になります。
写真を撮りながら観るつもりでいましたが、途中でそれも忘れて没頭してしまいました。
他にもモノクロ化することで違った楽しみ方が出来る作品があるかも知れません。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜の夜は、この一週間に観た映画の感想をまとめて書き連ねています。
とはいうものの、今週は仕事が忙しくなって全然観る時間が取れません。
帰宅が22時以降になってしまう日もあり、このブログを書いているとそれで一日が終わってしまいます。
11/14(月))
『マックイーンの絶対の危機』🈠
ホームシアター:WOWOW録画)

『マックイーンの絶対の危機』。
またの名を『SF人喰いアメーバの恐怖』。
当初は日本未公開作品でしたが、スティーブ・マックィーンの初主演作ということで『大脱走』の後に公開されています。

50年代に数多く作られたB級SFパニック映画の一つです。
あのマックイーンが気の弱い高校生役で出ています。
役名もずばり、”スティーブ”です。
<ストーリー>
街のはずれに隕石が落ちた。
その中から現れたアメーバ状の生命体が次々と人間を吸収して巨大化していく。
ガールフレンドとデート中だったスティーブは、落下地点へ駆けつけていち早く事件を知るが誰も彼の言うことを信じなかった。
宇宙から飛来した謎の生命体に襲われて、街は大パニックに・・・。
と思いきや、実におおらかな作風でありました。
ストーリーがあちこちに脱線しがちで、しかも脱線したその先でこってりと展開があります。
例えば、「現場を調べなくては」と急いでいるはずのスティーブの前に悪友たちが現われチキンレースが始まります。
更には、それを咎めに来た警官との長々と世間話(家族や他の警官のこと)が始まります。
登場人物の紹介をしているのでしょうが、肝心のモンスターの話を忘れそうになるくらいのテンポの悪さです。

謎の宇宙生物は固体ではなく、ドロ~ッと流れるゼリーの塊でどこにでも侵入してきます。
飲み込まれた人間は身体が溶けるらしいのですが、そういった直接描写は一切なくスティーブのセリフで説明されるだけです。
映画の最後で寒さに弱いことが分かり、大量の消火器で動きを封じてヘリで北極に捨てて終わります。
50年代に粗製乱造された低予算B級SFそのものです。
スティーブ・マックイーンの初主演作品でなければ、再び人の目に触れることすら無かったかも知れませんね。
頭がクラクラしてきますが、割り切ってしまえば結構楽しめる作品でした(笑)。
11/15(火)
『On Your Mark』
(ホームシアター:LaserDisc)

日曜日に観たNHKスペシャル『終わらない人 宮崎駿』の影響で視聴した作品です。
宮崎監督の短篇ということでこの作品を思い出しました。
7分ほどしかありませんが、『耳をすませば』と同時上映だったので立派な劇場用アニメ映画です。
<ストーリー(?)>
放射能汚染された近未来。
新興宗教の一団を圧倒的な武力で制圧した警察機構。
一般信者も多数犠牲になった現場の中で、二人の若い警官が背中に翼を持つ少女を発見。
上層部によって研究施設へ連れ去られた少女を救い出すべく二人は行動を起こす。
宮崎監督のフィルモグラフィでいえば『紅の豚』と『もののけ姫』の間に位置する作品です。
意味深なリフレインや思わせぶりな表情の描写があったりして色々と深読みできそうです。
詳細なレビューや感想は、近日中に単独でアップしたいと思います。
視聴ソースを「LaserDisc」としていますが、現時点ではLDプレーヤーもこのディスクも所有していません。
実際はLDからDVDレコーダーにアナログ接続でダビングしたものを更にPCに読み込ませてオーサリングしたDVD-Rです。
本作の単品DVDやブルーレイは一般発売はされていません。
ASKAのあの事件のあとでは単品発売は難しいでしょうね。
11/16(水))
鑑賞作品無し
11/17(木)
鑑賞作品無し
11/18(金)
鑑賞作品無し
11/19(土)
『I AM YOUR FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
日曜日に録画しておいたのWOWOWの『スター・ウォーズ』特集の一環で放送されていたドキュメンタリー映画です。
『スター・ウォーズ』旧3部作でダース・ベイダーのスーツ・アクターを務めたデビッド・プラウズ氏のその後が描かれています。
プラウズ氏は、身長2メートルの体格と重量挙げチャンピオンという怪力を生かしてダース・ベイダーを演じました。
ところが、『ジェダイの帰還』以後はルーカス・フィルムとは絶縁状態にあるそうです。
プラウズ氏は人が良いのか、極秘であるべきストーリーをうっかり喋ってしまうことが多かったそうです。
『ジェダイの復讐』で重要なラストの展開がマスコミにリークされたとき真っ先に疑われてしまいました。
無実を主張しながらも、ルーカス側からは冷たい仕打ちを受けることになります。
ベイダーがマスクを外して素顔をさらすシーンがこっそり別の俳優で撮影されたこと。
撮影現場では理由もなくリチャード・マーカンド監督に冷遇されていたこと。
プラウズ氏自身が演じたほうがよい場面でもスタントマンが起用されていたこと。
更には、公式のイベントにも参加させてもらえない状態であること。
ついに『スター・ウォーズ』ファンである本作の監督がある企画を立ち上げます。
『ジェダイの復讐』のベイダーのマスクが外されるシーンをプラウズ氏自身の顔で撮り直すというものです。
その過程で当時の情報漏洩事件を調べた監督は、担当記者の証言により「情報源はプラウズ氏ではない」ことを突き止めます。
無実は証明できましたが、ルーカス・フィルムからの許可は下りませんでした。
ゲリラで制作されたその作品はきわめて小規模な劇場でひっそうりと公開されました。
この映画でもその映像を見ることは出来ません。
ジョージ・ルーカスとルーカス・フィルム社の狭量さがことさら強調されてる気がします。
しかし同じ『スター・ウォーズ』好きとしては、『ジェダイ~』撮影時のエピソードを知ってしまった今となっては彼らの行動に拍手を送りたい気分です。
11/6(日)
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
(ホームシアター:Blu-ray)

2017年2月8日に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のモノクロ版BDが発売になるそうです。
ジョージ・ミラー監督は『マッドマックス2』制作中に、白黒ワークフィルムを見て「この映画は白黒が一番だ」と感じたのだそうです。
「なるほど、それなら・・・」と思って、我が家で一足お先に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をモノクロ化して観てみました。

ノーマル映像。

プレーヤーの調整で色の濃さ(ここでは飽和)を最小に。

こうなります。
黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』を観ているような気分になります。

元々色が濃い印象の作品でしたが、思い切ってモノクロにすると解像度が上がったように見えますね。
荒涼とした砂漠のギラつく太陽光と砂塵がより強調されて、この世界の厳しさを物語っています。
激しいアクションにおいても細部が見やすくなりますし、殴られたり撃たれたりした時の「痛い」感じが緩和される印象です。

この作品を観るのはこれが5回目になります。
写真を撮りながら観るつもりでいましたが、途中でそれも忘れて没頭してしまいました。
他にもモノクロ化することで違った楽しみ方が出来る作品があるかも知れません。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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