太陽の塔内部見学 ~2018年のコンニチハ~
昨日(20日)、私は単身、大阪万博記念公園に行って参りました。
その目的はただ一つ。

「太陽の塔」の内部見学であります!。
今回は写真を多用してその模様を書き留めております。
かなりの長文ですが最後までお付き合いいただければ幸いです。
【5月11日】

<エキスポ・シティ内に掲げられていた垂れ幕(今年5月)>
「太陽の塔内部見学」を知ったのは今年の5月。
『レディ・プレーヤー1』と『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の2本の映画を観に行った時にショッピングモール内で見つけたこの垂れ幕でした。
>「5ヶ月ぶりのエキスポ・シティ」(2018/5/12)
6歳の時に家族4人で行った万博の記憶が微かに残っている私は、この時猛烈なノスタルジーに駆られてしまったのです。

<万博資料館「EXPO’70パビリオン」(1年前)>
また、私はちょうど1年前にも万博公園内を散策したのですが、この時見学した万博資料館「EXPO’70パビリオン」がとても面白かったことも「太陽の塔内部見学」に強く惹かれた理由の一つです。
>「2017年のコンニチハ」(2017/12/26)
【災い転じて福と為す】
太陽の塔内部見学の予約を取ったのは今回が3回目です。
実は春に2度にわたって参加予約をしたにもかかわらず、その2度とも中止の憂き目をみることになってしまったのです。
一度目の中止の原因は、6月18日に発生した「大阪府北部地震」。
そして二度目は、地震からおよそ2週間後の「平成30年7月豪雨」。
_| ̄|○「俺、どんだけツイてないんだ。」と心底凹みましたよ。
その後大阪行きの機会があるたび見学予約を試みましたが、自分の都合が合う時間はなかなか空いていません。
そうして2018年も終わりが近づいた先月30日、ようやく都合の合う日時に予約を取ることが出来たのです。
この世の中には「3度目の正直」という前向きな言葉がありますが、私は「2度あることは3度ある」という諺のほうが気になって「今度こそ何も起こりませんように・・・」と一人願い続けておりました。
ところが!。
前日になって望外の朗報が舞い込んできました。
なんと、私が参加する12月20日から「1階部分に限り撮影OK」になったのです!。
これまで「塔内は一切撮影禁止」とのことだったため、ブログに写真を多用する私は「どうやって書こう?」と悩んでいたのです。
でも、その心配はほぼ解消されました。
「過去2回の中止の憂き目」もこれで帳消しであります。

ちなみに、今回予約を取る際には妻も誘ってみたのですが・・・
「20日は仕事休めないし、それに私、万博行ったことないもん。」
と、いうことで私一人で行くことになりました。
まあ、結果的にそれは彼女にとって良かったのかも知れません。
なぜならば・・・そのワケは後半にて(笑)。
【12月19日(前夜)】
出発前夜・・・つまり一昨日の19日。
私は自らの気持ちを高めるべく、この映画を鑑賞することにしました。

『公式長編記録映画 日本万国博』です。
この作品、残念なことにDVDレンタルが解禁されていないので「観たい時に観る」ことは難しいです。
しかし、幸い私は数年前に日本映画専門チャンネルで放送された録画BDを大事に保管しておりました。
ただし、この映画は3時間近くもある大長編です。
翌朝は早い時間に出発するため全編に付き合うわけにはいきません。
不本意ながら冒頭の開会式部分を飛ばして必要な部分だけを見ることにしました。

<『公式長編記録映画 日本万国博』より>
『公式長編記録映画 日本万国博』にはこのように当時の太陽の塔内部の様子が映っております。
当時は内部をエスカレーターで上りながら見れたそうですが、リニューアルされた現在では全て階段を歩いて昇りながら見る形に変更されています。
万博当時のように一度に大勢押し寄せることはないのと、長期耐用を考えて軽量化したためとのことです。

<『公式長編記録映画 日本万国博』より>
映画にはこの通り展示物もしっかり映っていました。
これら48年前のオブジェが全てそのままとは思えませんが、どの程度再現できているのか気になります。

そこで今回は『公式長編記録映画 日本万国博』から太陽の塔内部映像のキャプチャー写真を紙に印刷して持っていくことにしました。
これと照らし合わせながら見学出来るほど時間に余裕があるとは思えませんが、見学直後にこの写真を眺めるというのもまた乙な楽しみ方です。
【12月20日】

そんなこんなでやって来ました大阪万博記念公園!。
今年ここへ来たのは4回目になります。

そういえば、このエキスポ・シティに来て映画館に入らなかったのは今回が初めてです。
今までは全て109シネマズのIMAXシアターで映画を観ること(だけ)が目的でした。
次にここで観るべき映画は・・・2月の『ファースト・マン』かな?

天気予報ではこの日は「午後から雨」とのこと。
私が予約した見学時間まではまだ1時間半もあります。
雨が降る前に万博公園内を散策したかったので、昼食を後回しにして早速万博公園に向かいます。

公園入口で入場チケット(大人:200円/日)を購入。
そういえば、ちょうど1年前にも私はこうしてチケットを買って中に入っていたのでした・・・。

1年前と違っていたのは「大阪府北部地震」で受けたダメージが残っていたことでした。
建物が崩れないよう鉄骨で支えていましたが、応急処置でしかなくまだ危ない印象です。
あの地震から半年経っているというのにまだ復旧予算が付かないのでしょうか?。
この公園に入る際には必ず通らなければならないゲートですし、7年後に再び大阪で万博が開催されると決まったことからこの場所に来る人は今後増えるはずだと思うのですが・・・。

ゲートを抜けるとすぐ太陽の塔とご対面です。

現在は平地にぽつんと佇んでいる太陽の塔ですが、万博当時はこんな風に大勢集まった来客から仰ぎ見られていたのですね。
母から聞いた話では私たち家族もこの場所に行ったはずなのですが、私にはこの場所の記憶はありません。

でも、こんな風に見上げた太陽の塔の姿はなんとなく覚えています。
とにかく暑くて眩しくて、高い建物が多いうえに周囲が大人ばかりだったため当時6歳の私は上ばかり見上げていました。
そのため、周辺の風景とかコンパニオンの綺麗なお姉さんなどはほとんど視界に入らなかったのではないかと思います。
そのくせ、「父がなんだか不機嫌そうだった」というつまらないことだけはよく覚えているのですがね。
もしかすると私が「月の石見たい~!」とか駄々をこねたせいかも知れません。
当の父は既に他界、母もその辺のことは覚えていないため、今となってはもう確かめる術はありませんが・・・。

正面から見た太陽の塔は風景の一部でしかなかった気がしますが、塔の裏側に描かれたこの黒い顔が凄く怖かったことだけはよく覚えています。
ちょっと猫背気味の巨大な物体。
その背中に付いてる不気味な黒い顔に見下されている嫌な感覚・・・。
幼い私の目には『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『ジャイアントロボ』などに出てきた怪獣や宇宙人のように思えました。
(ちなみに、私が『ゴジラ対ヘドラ』や『帰ってきたウルトラマン』に出会うのはこの万博体験から一年後のことです。)

ちなみに太陽の塔は全高70メートル。
初代ゴジラより20メートル高く、84ゴジラより10メートル低いサイズです(笑)。
この写真の下に映っている人間と比較すればその大きさを実感していただけるものと思います。
こんなものを間近で仰ぎ見たら、感受性の豊かな子供なら怯えても仕方ないでしょう。

全高70メートルの太陽の塔も間近で見上げるだけなら単なる建造物ですが、こうして建物や樹木越しに見ると・・・
おお~、まるで怪獣映画の一場面じゃありませんか!(笑)。

公園内を散策しながらこんな画を撮っているうち、ふと『シン・ゴジラ』のラストシーンを思い出してしまいました。

映画『シン・ゴジラ』の作品世界の中では、あの後も凍結したゴジラが皇居に向かって佇んでいるはずなのですから。

散策しながらやって来たのは、元・鉄鋼館パビリオンこと万博資料館「EXPO’70パビリオン」。
昨年は中の展示物を見て回りましたが、今回はそこまでしている時間はありません。

<『公式長編記録映画 日本万国博』より>
現存する建物やオブジェを映画と同じカメラポジションから撮影して、当時の雰囲気を実感してみたいと思ったのです。
平たく言えば、「ロケ地巡り」みたいなものであります(笑)。
ただ、映画はクレーンを使って俯瞰撮影しているため、残念ながらこの建物を同じアングルで撮ることは叶いませんでした。

<『公式長編記録映画 日本万国博』より>
次に万博池の端っこから太陽の塔がある会場中心部を望むロング(広角)ショットです。

こちらはほぼ同じアングルの撮影を楽しむことが出来ました。
水に浸かっている各オブジェが48年後の今も健在であることに驚かされます。
ここからの写真は去年も撮ったのですが、こうして当時の映像と照らし合わせるとまた違った楽しみ方が出来て楽しいです。
【いざ塔内へ】

そうこうしてるうちに集合時間が迫ってきました。
塔の裏側にある入り口から受付に向かいます。

プリントアウトしてきたQRコードを見せて入場料(700円)を払いチケットを受け取ります。
予約時のメールには運転免許などの身分証明書も提示するよう書かれていましたが、私の時は何も求められませんでした。
私ってそんなに人畜無害に見えるのかな?。

こちらがそのチケット。
生命の樹の写真がデザインされていて記念に残す楽しみがあるのが嬉しいです。

最初に書いた通り、この日(2018年12月20日)から一階部分に限って写真・動画撮影が許可されることになりました。
具体的には最初に通る「岡本太郎デザイン画を展示した通路」「復元した地底の太陽」そして「生命の樹の底辺部分」です。
撮影オーケーと言っても、三脚・自撮り棒・フラッシュの使用は禁止です。

この通路には太陽の塔と生命の樹デザインの遍歴が分かるよう順番に並べられています。
最初の頃はお腹に顔が5つも付いていたみたいです。

それが2か月後には、見覚えある塔の姿に近づいていました。

通路を抜けると、土偶や仮面が飾られた薄暗い展示室に出ます。

その中央には「地底の太陽」と呼ばれる太陽の塔第4の顔がありました。
これのオリジナルは万博終了後に行方不明になってしまったため、当時の資料を元に再現したものとのことです。

ちなみに、「未来」を表す第1の顔は塔の天辺にあるフクロウみたいな「黄金の顔」。

第2はお腹部分に付いてる「太陽の顔」で「現代」を表現しています。

そして第3の顔が、幼い頃の私を怯えさせた背中の「黒い太陽」です。
「黒い太陽」が表すものは「過去」。
戦争や厄災などダークなイメージの集積なのかも知れません。

地上に見えてる三つの顔で既に「現在」「過去」「未来」の3つを表現しているわけですが、この第4の顔が表現するものは何なのでしょうかね?。
ここにプロジェクションマッピングで様々な映像が投影されていましたが、どれも明るく楽しいイメージではありませんでした。
(動画の撮影も許可されていましたが、あまり長々と撮影していては他の参加者をお待たせすることになるので断念しました。)

会場内には岡本太郎のデザイン画も飾られていました。
私には顔を包帯でグルグル巻きにした怪我人に見えるのですが気のせいでしょうか?。

いよいよ「生命の樹」の足元にやって来ました。
ここも撮影オーケーです。

飾られているオブジェは、当時のものと再製作したものが入り混じっているそうです。

例えばこの三葉虫は48年前ここに飾られていた当時のものをお色直しだけしてそのまま使っているとのことです。
同じ展示物でも「当時の物」と聞くだけで心なしか見る目が違ってくる気がします(笑)。

ご一緒した見学者の中には、「子供の頃に見た」という私と同年配の男性や「当時小さい子供を連れて来た」というご婦人たちがいて、係員の話を熱心に聞いていらっしゃいました。
そして、私のように初めて内部を見る者や当時を知らない若い人たちは、スマホやデジカメでバシバシ写真を取りまくっておりました。

「撮影オーケー」はこの場所までとなります。
階段を昇る前に係員の前でカメラをバッグに片づけなければなりません。

<『公式長編記録映画 日本万国博』より>
今回、上の階層で最も目を引いたオブジェは、黄色い枝に乗ったゴリラ君でした。
48年前のオリジナルが現在も飾られているのですが、なんと一切補修を行っていないのです。
顔の皮が剥がれ落ちて内部のメカニックがむき出し状態になってますし、右足も皮がはがれてベロンと垂れ下がっていました。
係員さんの解説によると、「48年の歳月を感じてもらうためあえて補修せずにそのまま展示した」とのこと。
確かに、今回の見学で最も「当時」を感じさせてくれた部分でありました。
この場所は「撮影不可」ゾーンなので写真は撮っていませんし、ネット上に落ちている画像を載せることもしません。
是非、太陽の塔内部見学に参加してご自分の目でお確かめ下さい。

もう一つ心奪われたのが、まるで宇宙船の内部のようなこの空間。
よく見ると鉄骨が奥から手前に向かってパースペクティブを形作っている円柱の内部です。
幾何学的な工学デザインの妙と幻想的なライティングによって思わず吸い込まれそうな錯覚に陥ります。
実はこれ、太陽の塔の腕の中なのです。

当時はこの腕の中を通って、塔の周りにあった空中展示場に出られたそうです。
あの腕は連絡通路だったのですね!。

ちなみにここの高さは地上約30メートル。
太陽の塔全体の半分にも達していません。

それでもこの高さから下を覗き見ると、思わず股間がムズムズして足が竦んでしまいます。
高所恐怖症の人には絶対にお薦めしません(笑)。
冒頭で「妻は来れなかったが、それは彼女にとってむしろ幸いだった」と書いた意味がこれでお分かりいただけたかと思います。
そうです。
彼女は歩道橋を渡る時でさえ下を見られないほど高い所が苦手な人なのです。
【万博気分でお昼ご飯】
見学を終えて外に出ると、辺りはすっかり雨模様になっておりました。
時刻は午後1時過ぎ。
公園を散策し、太陽の塔内部で階段を昇り降りしたせいで良い具合にお腹が減りました。

この日はここで食べなきゃウソでしょう(笑)。
値段がお高いのがネックですが、「万博当時」を感じさせてくれる料理と店内の雰囲気がこの日の気分にピッタリです。
お店の外にはデカデカと「祝・2025年大阪万博決定」と書かれておりました。

太陽の塔帰り(笑)ということで、まずはこの万博プレートに惹かれるものがありました。
でも、いつになく多く歩いた後なのでハンバーガーより「ご飯ものが食べたい」気分です。

というわけで、「万博期間中におよそ100万人が食べた」と言われる【A4ランクの和牛焼肉弁当】を注文しました。
これで私も、48年前に万博を訪れた100万人に時空を超えて仲間入りであります(笑)。

お値段は税別1900円にご飯大盛でプラス50円也。
焼き肉の味付けがやや濃い目で塩分摂取量が気になりましたが、歩き疲れた身体にはこれ位濃い味が欲しいところです。
細かいことはしっかり完食いたしました。

店内モニターに写し出される万博当時の写真を眺め、当時の来園客がこぞって食べたという焼き肉弁当を食しているうち、いつしか身体を残して心は48年間にタイムリープ・・・した気分に浸れそうです。

妻へのお土産にはこの「TARO印の太陽の塔ストラップ」を買って帰りました。
お値段は650円也。
大したものではありませんが、これでも喜んでくれたので良かった良かった。
うん、大満足!。
今日はしっかり楽しんだぞ!。
本当にもの凄い長さになってしまいました。
もう笑うしかありません。
「熱が冷めないうちに」書いてしまおうと殆ど未編集のままアップしましたが、あの一日とそこに至る数か月間の私の想いは書き残せた気がします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。