トガジン的2018年映画ベストテン
CATEGORY映画全般
トガジンです。
年末恒例のトガジン的年内映画ベストテンの発表であります。
年間ベストとはいうものの特に順位は決めていません。
上位10本を私の初回鑑賞順に並べているだけです。
劇場公開時には見逃してしまったものの、後でブルーレイで鑑賞した作品も含まれてます。
「一応、今年公開の作品を今年中に観た。」ということで良しとし、ランクインさせることにしました。
【2/27(火)鑑賞】
『ぼくの名前はズッキーニ』
(劇場:福井コロナシネマワールド)

ギョロリと大きく見開いた子供たち。
妻はこのポスターを一目見て「この子たちが不幸になる映画」だと感じたらしく拒絶反応を示しました。
彼女の直感は半分当たっていて、確かに「親の犯罪」や「虐待」などで親元に居られなくなった子供たちの話でした。
でも、本当はこの子たちの友情と、彼らを温かく見守る一部の優しい大人たちの物語でした。
それでも、虐待とか親との死別などのトラウマを抱える人には辛い映画かも知れません。
【3/26(月)鑑賞】
『ちはやふる-結び-』
(劇場:テアトルサンク)

主人公:千早を軸として見るとやや物足りない気もしますが、真島太一の視点で見た場合には昨今流行りのアイドル主演恋愛ラブコメムービーとは一線を画す青春映画になっていることに気付くと思います。
あえてクィーン戦を描くことには固執せず、団体戦に見せ場の全てを集約した構成も潔くて実にお見事。
ぜひ、色眼鏡を外して前2作(上の句、下の句)と合わせて大勢の方に観ていただきたい作品です。
もちろん、「私もエキストラの一人として数カット映っている」という贔屓目があることも否定はしません(笑)。
【4/28(土)鑑賞】
『レディ・プレイヤー1』
(劇場:TOHOシネマズ二条)

「俺はガンダムで行く!」
「メカ・ガッズィーラ!?」
まさか、こんなセリフをスピルバーグ作品で聴く日が来ようとは夢にも思っていませんでした。
アバターはルパン三世(カリ城版)でクルマはフィアット500。
巨大化するなら帰ってきたウルトラマンで巨大ロボットに乗るなら原作版ゲッター1。
まるで小学生の頃のみたいに夢想を膨らませる楽しさを思い出させてくれる実に楽しい映画でありました。
【5/22(火)鑑賞】
『ランペイジ 巨獣大乱闘』
(劇場:イオンシネマ新小松)

これこそ、IMAXの大画面&大音響で楽しみたかった今年一番の怪獣映画でした。
ゴリラ、ワニ、オオカミが巨大化してキングコング、アンギラス、バラゴンとなって大暴れ!(違)
はっきり言ってストーリーはおバカなB級映画ですが、自分が好きなものをこれだけてんこ盛りにして魅せてくれれば文句はありません。
【8/1(水)鑑賞】
『インクレディブル・ファミリー』
(劇場:福井コロナシネマワールド)

2D・3D全部ひっくるめて私のディズニーアニメナンバー1は『ミスター・インクレディブル』(2014年)なのですが、なんと14年ぶりにその続編が登場しました。
嬉しいのはスタッフ・キャスト(一部子役は除く)が前作とほぼ同じで、ストーリーも前作エンディング直後からスタートしていること。
私の一押しキャラクターは肝っ玉母ちゃんミセス・インクレディブルことイラスティ・ガール。
お若い頃はモヒカンスタイルでバイクを駆っていたとかで、是非そのエピソードを新作かスピン・オフで見せていただきたいものであります。
【9/1(土)鑑賞】
『カメラを止めるな!』
(劇場:ユナイテッドシネマ金沢)

必ず2回・・・いや2回目は冒頭37分だけでもいいから必ず1回半観たくなる映画です(笑)。
脚本・構成の巧さに加え、現場の勢いやアクシデントまでも映画に盛り込んだという、まさに手作り映画の見本のような作品。
仕事で上田監督にじかにお会い出来たことも高評点の一因です(笑)。
大学時代に自主映画に夢中になっていた私としては、観ていて血が沸き立ってくるのと同時に上田監督の才能に嫉妬のような感情を抱いたことも事実です。
残念だったのは、「面白い!」と口コミで評判が広がったこの映画に普段は映画館に行かないようなマナー知らずの連中も大勢押し寄せてきたことです。
前の椅子を蹴ったり電話を鳴らす馬鹿がいたりと、落ち着いて映画を楽しむ環境ではありませんでした。
この日しか時間が無かったので仕方なかったですが、こうした人気作を人が多い土曜日に観に行ったのは失敗でした。
【11/1(木)鑑賞】
『若おかみは小学生!』
(劇場:イオンシネマ新小松)

アニメに関しては私よりも遥かに目が肥えている嫁の一押し作品。
登場人物のあまりにも幼い絵柄にたじろぎつつ、54歳のおっさんがお一人様で観に行きました。
いや~、良かった!。
『ズッキーニ』とは違った形で、辛い状況を乗り越えていくポジティブ少女の物語です。
自分の両親の死に(意図せず)関わった相手に対してさえ、旅館の若おかみとして笑顔を見せた彼女の姿に思わず涙がこぼれそうになりました。
やっぱり、見た目だけで敬遠したら損しますね。
帰宅後、妻に礼を言ったことは言うまでもありません。
【11/4(日)鑑賞】
『リメンバー・ミー』
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)

歌のシーンがあるディズニーアニメは必ず字幕版で見ることにしているのですが、福井での上映はどこも吹替版ばかりで唯一の字幕版上映も最初の1週間だけで終わってしまいました。
そのため春の劇場公開時に見そびれてしまいブルーレイでの鑑賞となりましたが、一応「今年の映画を今年中に観た」ということでランクインさせています。
死者の世界には、生きている遺族全員に忘れ去られてしまうと存在そのものが消滅するという残酷なルールがありました。
私たち夫婦は色々事情があって子供を持つことを諦めたのですが、そんな私たちが死んだあとどれだけの親族が覚えていてくれるのか?・・・と。
最初のうちは8年前に他界した父のことを思い出しながら見ていましたが、後半は少し陰鬱な気分になってしまいました。
【11/16(金)鑑賞】
『上田慎一郎ショートムービーコレクション』
(劇場:イオンシネマ新小松)

『カメラを止めるな!』の大ヒットを受けて上田監督の初期短編映画4本を集めたオムニバス映画。
私のお気に入りは一本目の『彼女の告白ランキング』と最後の『ラスト・ウェディングドレス』。
わずか数人の登場人物に舞台はアパートの一室と公園のみだった爆笑SFコメディ『彼女の~』から、老若男女合わせて数十二んのメインキャストに大勢のエキストラを交えて作り上げたホロリと泣けるコメディ『ラスト~』。
上田監督のキャリア向上と同時に、『カメ止め!』!のヒットが決してまぐれではないことを証明している作品群です。
【12/13(木)鑑賞】
『DEVILMAN crybaby』
(ホームシアター:NETFLIX)

劇場公開作品ではなく、NETFLIXオリジナルのアニメシリーズです。
映画のベストテンという趣旨からは外れますが、今年見た映像作品の中で最も印象深かった一つであることは確かなので敢えてランクインすることにしました。
永井豪先生の原作版『デビルマン』これまで何度か映像化が試みられていますが、途中で終わってしまたりクォリティに著しく問題があったりと納得出来るものはありませんでした。
湯浅政明監督はあの"ヒロイン受難シーン"まできっちり描き切っただけでなく、原作とは微妙に異なるベクトルに物語をいざなっていました。
もう一回見返すには今しばらく冷却期間を要しますが、これはまごうことなき傑作です。
それにしても偏ってますね~(笑)
今年は10本のうち半分がアニメでした。
期待していた『パシフィック・リム/アップ・ライジング』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』などの続編もの大作が揃って残念な結果に終わりました。
反対に、観る前までは完全にノーマークだった『ズッキーニ』『ランペイジ』『カメ止め!』『若おかみ』が強烈な印象を残してランクインしています。
アカデミー作品賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』は『DEVILMAN crybaby』と入れ替わりでランク落ちとしました。
落選理由はエログロ描写。
私の場合エロは大好物ですが(笑)グロ描写は大の苦手なのです。
先日WOWOWで観ていた妻は、喰いちぎれた指が出てきた時点で観るのをやめてしまいました。
そして年末の大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディー』もステージシーンは最高でしたが選外としました。
特定の性的マイノリティ描写に力が入り過ぎていて、それが私には視聴上のブレーキになっていました。
純粋にフレディのポジティブ志向を前面に押し出していてくれたらもっと好きになれたと思うのですがね。
あと見逃したけどもしかしたらベスト10入りしたかも知れない映画についても少々。

『ダンガル きっと、つよくなる』の評判を知った時、「福井では上映されないだろう」と思い込んでいましたが実は夏頃すでにメトロ劇場さんで上映されていたらしいです。
現在はブルーレイのレンタルが始まっていますが、いつも貸出中でなかなか見ることが出来ません。
みんな考えることは同じなんですね。

『万引き家族』を見逃したのは一生の不覚でした。
今はただレンタル解禁かBS放送、あるいはNETFLIXやAMAZONプライムで配信されるのを待つしかありません。
ただし、これを観るのは現在放映されているNHK朝ドラ『まんぷく』が終わってからの話です。
どちらも安藤サクラさんが一家の妻役を演じていますが、あまりにもイメージが違いすぎますからね(笑)。

『プーと大人になった僕』も『若おかみは小学生!』と同じく嫁が絶賛していた作品でした。
もしも、幼い頃の友達が当時のままの姿で目の前に現れたら?。
予告編を見ただけで思わず目頭が熱くなってしまいます。
すでにBDレンタルが始まっていますが、私にはこの映画を泣かずに最後まで観る自信がありません(笑)。
【2018年統計】
最後に、私個人の2018年映画鑑賞に関する統計をまとめてみました。
映画館と家庭内での鑑賞を合わせて、私が2018年に観た映画タイトル(アニメやドラマTVシリーズを除く)は新旧合わせて延べ116タイトルでした。
昨年は200タイトルを越えていたので大幅減となっていますが、この原因は大きく2つが考えられます。
1つ目は年頭の豪雪被害や夏の酷暑、そして秋の福井国体のために仕事が忙しくなり映画を見る時間が取れなかったことです。
日中あれだけヘトヘトになってしまうと、帰宅後何か見ようという気も起らず無理矢理見始めたとしても途中で寝落ちしてました。
2つ目は、昨年は『ゴジラ』シリーズのレビューなどで一本の映画を複数回(多いときで4回も)見ることがあったこと。
今年は映画の単品レビュー記事は少なくして毎週日曜の「週刊映画鑑賞記」に集約したため、同じ映画を2回以上続けて見ることはほとんど無くなりました。
そういえば、「ゴジラシリーズ全作品レビュー」はエメリッヒ版『GODZILLA』で休止したまま一年以上経ってしまいましたが、来年は必ず再開します。
次に今年観た116タイトルを視聴メディア別に分類してみます。
■映画館(IMAXやイベント上映・試写会も含む):47(40.5%)
■衛星放送:44(37.9%)
(内訳:WOWOW:25(21.5%)/日本映画専門チャンネル:17(14.6%)/BSプレミアム:2(0.17%))
■ブルーレイ(レンタル含む):15(12.9%)
■DVD(全てレンタル):3(2.6%)
■ネット配信:6(5.2%)
■地上波TV:1(0.1%)
これにビデオ『ほんとにあった!呪いのビデオ』シリーズや『チア☆ダン』などのTVドラマや『DEVILMAN Crybaby』などTVアニメ(全話視聴したものに限る)も加えると全部で120タイトルとなります。
今年は日本映画専門チャンネルの視聴数が多めになっていますが、これは4月から9月にかけて月2本づつ放映された「東宝特撮王国」HDリマスター版の影響であることは間違いありません。
来年再開してくれることを期待してやみません。
WOWOW視聴がかなり減った代わりに今年増えてきた視聴形態が「ネット配信」。
3月にNETFLIXに正式会員登録したことが原因ですが、画質面でまだ不安が残るのは確かです。
しかしながら、ここでしか観られない独占配信作品も多いため今後は利用頻度が増えそうな気がします。
【それでは皆さん、良いお年を!】
平成最後の大晦日も残り僅かとなりました。

我が家は昨日までに、年末年始の食料買い出しやお餅つき、子供たちに渡す(搾取されるとも云う)お年玉の準備などを終えました。

今朝の福井は歳の瀬らしくいい感じに雪が積もりました。
去年みたいな豪雪は勘弁ですがね(笑)。

大掃除も飾りつけも済ませてどんと来い2019年!状態であります。
今年一年、ご来訪いただいきまことにありがとうございました。
来年も当「映像学科22番」をよろしくお願い申し上げます。
年末恒例のトガジン的年内映画ベストテンの発表であります。
年間ベストとはいうものの特に順位は決めていません。
上位10本を私の初回鑑賞順に並べているだけです。
劇場公開時には見逃してしまったものの、後でブルーレイで鑑賞した作品も含まれてます。
「一応、今年公開の作品を今年中に観た。」ということで良しとし、ランクインさせることにしました。
【2/27(火)鑑賞】
『ぼくの名前はズッキーニ』
(劇場:福井コロナシネマワールド)

ギョロリと大きく見開いた子供たち。
妻はこのポスターを一目見て「この子たちが不幸になる映画」だと感じたらしく拒絶反応を示しました。
彼女の直感は半分当たっていて、確かに「親の犯罪」や「虐待」などで親元に居られなくなった子供たちの話でした。
でも、本当はこの子たちの友情と、彼らを温かく見守る一部の優しい大人たちの物語でした。
それでも、虐待とか親との死別などのトラウマを抱える人には辛い映画かも知れません。
【3/26(月)鑑賞】
『ちはやふる-結び-』
(劇場:テアトルサンク)

主人公:千早を軸として見るとやや物足りない気もしますが、真島太一の視点で見た場合には昨今流行りのアイドル主演恋愛ラブコメムービーとは一線を画す青春映画になっていることに気付くと思います。
あえてクィーン戦を描くことには固執せず、団体戦に見せ場の全てを集約した構成も潔くて実にお見事。
ぜひ、色眼鏡を外して前2作(上の句、下の句)と合わせて大勢の方に観ていただきたい作品です。
もちろん、「私もエキストラの一人として数カット映っている」という贔屓目があることも否定はしません(笑)。
【4/28(土)鑑賞】
『レディ・プレイヤー1』
(劇場:TOHOシネマズ二条)

「俺はガンダムで行く!」
「メカ・ガッズィーラ!?」
まさか、こんなセリフをスピルバーグ作品で聴く日が来ようとは夢にも思っていませんでした。
アバターはルパン三世(カリ城版)でクルマはフィアット500。
巨大化するなら帰ってきたウルトラマンで巨大ロボットに乗るなら原作版ゲッター1。
まるで小学生の頃のみたいに夢想を膨らませる楽しさを思い出させてくれる実に楽しい映画でありました。
【5/22(火)鑑賞】
『ランペイジ 巨獣大乱闘』
(劇場:イオンシネマ新小松)

これこそ、IMAXの大画面&大音響で楽しみたかった今年一番の怪獣映画でした。
ゴリラ、ワニ、オオカミが巨大化してキングコング、アンギラス、バラゴンとなって大暴れ!(違)
はっきり言ってストーリーはおバカなB級映画ですが、自分が好きなものをこれだけてんこ盛りにして魅せてくれれば文句はありません。
【8/1(水)鑑賞】
『インクレディブル・ファミリー』
(劇場:福井コロナシネマワールド)

2D・3D全部ひっくるめて私のディズニーアニメナンバー1は『ミスター・インクレディブル』(2014年)なのですが、なんと14年ぶりにその続編が登場しました。
嬉しいのはスタッフ・キャスト(一部子役は除く)が前作とほぼ同じで、ストーリーも前作エンディング直後からスタートしていること。
私の一押しキャラクターは肝っ玉母ちゃんミセス・インクレディブルことイラスティ・ガール。
お若い頃はモヒカンスタイルでバイクを駆っていたとかで、是非そのエピソードを新作かスピン・オフで見せていただきたいものであります。
【9/1(土)鑑賞】
『カメラを止めるな!』
(劇場:ユナイテッドシネマ金沢)

必ず2回・・・いや2回目は冒頭37分だけでもいいから必ず1回半観たくなる映画です(笑)。
脚本・構成の巧さに加え、現場の勢いやアクシデントまでも映画に盛り込んだという、まさに手作り映画の見本のような作品。
仕事で上田監督にじかにお会い出来たことも高評点の一因です(笑)。
大学時代に自主映画に夢中になっていた私としては、観ていて血が沸き立ってくるのと同時に上田監督の才能に嫉妬のような感情を抱いたことも事実です。
残念だったのは、「面白い!」と口コミで評判が広がったこの映画に普段は映画館に行かないようなマナー知らずの連中も大勢押し寄せてきたことです。
前の椅子を蹴ったり電話を鳴らす馬鹿がいたりと、落ち着いて映画を楽しむ環境ではありませんでした。
この日しか時間が無かったので仕方なかったですが、こうした人気作を人が多い土曜日に観に行ったのは失敗でした。
【11/1(木)鑑賞】
『若おかみは小学生!』
(劇場:イオンシネマ新小松)

アニメに関しては私よりも遥かに目が肥えている嫁の一押し作品。
登場人物のあまりにも幼い絵柄にたじろぎつつ、54歳のおっさんがお一人様で観に行きました。
いや~、良かった!。
『ズッキーニ』とは違った形で、辛い状況を乗り越えていくポジティブ少女の物語です。
自分の両親の死に(意図せず)関わった相手に対してさえ、旅館の若おかみとして笑顔を見せた彼女の姿に思わず涙がこぼれそうになりました。
やっぱり、見た目だけで敬遠したら損しますね。
帰宅後、妻に礼を言ったことは言うまでもありません。
【11/4(日)鑑賞】
『リメンバー・ミー』
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)

歌のシーンがあるディズニーアニメは必ず字幕版で見ることにしているのですが、福井での上映はどこも吹替版ばかりで唯一の字幕版上映も最初の1週間だけで終わってしまいました。
そのため春の劇場公開時に見そびれてしまいブルーレイでの鑑賞となりましたが、一応「今年の映画を今年中に観た」ということでランクインさせています。
死者の世界には、生きている遺族全員に忘れ去られてしまうと存在そのものが消滅するという残酷なルールがありました。
私たち夫婦は色々事情があって子供を持つことを諦めたのですが、そんな私たちが死んだあとどれだけの親族が覚えていてくれるのか?・・・と。
最初のうちは8年前に他界した父のことを思い出しながら見ていましたが、後半は少し陰鬱な気分になってしまいました。
【11/16(金)鑑賞】
『上田慎一郎ショートムービーコレクション』
(劇場:イオンシネマ新小松)

『カメラを止めるな!』の大ヒットを受けて上田監督の初期短編映画4本を集めたオムニバス映画。
私のお気に入りは一本目の『彼女の告白ランキング』と最後の『ラスト・ウェディングドレス』。
わずか数人の登場人物に舞台はアパートの一室と公園のみだった爆笑SFコメディ『彼女の~』から、老若男女合わせて数十二んのメインキャストに大勢のエキストラを交えて作り上げたホロリと泣けるコメディ『ラスト~』。
上田監督のキャリア向上と同時に、『カメ止め!』!のヒットが決してまぐれではないことを証明している作品群です。
【12/13(木)鑑賞】
『DEVILMAN crybaby』
(ホームシアター:NETFLIX)

劇場公開作品ではなく、NETFLIXオリジナルのアニメシリーズです。
映画のベストテンという趣旨からは外れますが、今年見た映像作品の中で最も印象深かった一つであることは確かなので敢えてランクインすることにしました。
永井豪先生の原作版『デビルマン』これまで何度か映像化が試みられていますが、途中で終わってしまたりクォリティに著しく問題があったりと納得出来るものはありませんでした。
湯浅政明監督はあの"ヒロイン受難シーン"まできっちり描き切っただけでなく、原作とは微妙に異なるベクトルに物語をいざなっていました。
もう一回見返すには今しばらく冷却期間を要しますが、これはまごうことなき傑作です。
それにしても偏ってますね~(笑)
今年は10本のうち半分がアニメでした。
期待していた『パシフィック・リム/アップ・ライジング』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』などの続編もの大作が揃って残念な結果に終わりました。
反対に、観る前までは完全にノーマークだった『ズッキーニ』『ランペイジ』『カメ止め!』『若おかみ』が強烈な印象を残してランクインしています。
アカデミー作品賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』は『DEVILMAN crybaby』と入れ替わりでランク落ちとしました。
落選理由はエログロ描写。
私の場合エロは大好物ですが(笑)グロ描写は大の苦手なのです。
先日WOWOWで観ていた妻は、喰いちぎれた指が出てきた時点で観るのをやめてしまいました。
そして年末の大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディー』もステージシーンは最高でしたが選外としました。
特定の性的マイノリティ描写に力が入り過ぎていて、それが私には視聴上のブレーキになっていました。
純粋にフレディのポジティブ志向を前面に押し出していてくれたらもっと好きになれたと思うのですがね。
あと見逃したけどもしかしたらベスト10入りしたかも知れない映画についても少々。

『ダンガル きっと、つよくなる』の評判を知った時、「福井では上映されないだろう」と思い込んでいましたが実は夏頃すでにメトロ劇場さんで上映されていたらしいです。
現在はブルーレイのレンタルが始まっていますが、いつも貸出中でなかなか見ることが出来ません。
みんな考えることは同じなんですね。

『万引き家族』を見逃したのは一生の不覚でした。
今はただレンタル解禁かBS放送、あるいはNETFLIXやAMAZONプライムで配信されるのを待つしかありません。
ただし、これを観るのは現在放映されているNHK朝ドラ『まんぷく』が終わってからの話です。
どちらも安藤サクラさんが一家の妻役を演じていますが、あまりにもイメージが違いすぎますからね(笑)。

『プーと大人になった僕』も『若おかみは小学生!』と同じく嫁が絶賛していた作品でした。
もしも、幼い頃の友達が当時のままの姿で目の前に現れたら?。
予告編を見ただけで思わず目頭が熱くなってしまいます。
すでにBDレンタルが始まっていますが、私にはこの映画を泣かずに最後まで観る自信がありません(笑)。
【2018年統計】
最後に、私個人の2018年映画鑑賞に関する統計をまとめてみました。
映画館と家庭内での鑑賞を合わせて、私が2018年に観た映画タイトル(アニメやドラマTVシリーズを除く)は新旧合わせて延べ116タイトルでした。
昨年は200タイトルを越えていたので大幅減となっていますが、この原因は大きく2つが考えられます。
1つ目は年頭の豪雪被害や夏の酷暑、そして秋の福井国体のために仕事が忙しくなり映画を見る時間が取れなかったことです。
日中あれだけヘトヘトになってしまうと、帰宅後何か見ようという気も起らず無理矢理見始めたとしても途中で寝落ちしてました。
2つ目は、昨年は『ゴジラ』シリーズのレビューなどで一本の映画を複数回(多いときで4回も)見ることがあったこと。
今年は映画の単品レビュー記事は少なくして毎週日曜の「週刊映画鑑賞記」に集約したため、同じ映画を2回以上続けて見ることはほとんど無くなりました。
そういえば、「ゴジラシリーズ全作品レビュー」はエメリッヒ版『GODZILLA』で休止したまま一年以上経ってしまいましたが、来年は必ず再開します。
次に今年観た116タイトルを視聴メディア別に分類してみます。
■映画館(IMAXやイベント上映・試写会も含む):47(40.5%)
■衛星放送:44(37.9%)
(内訳:WOWOW:25(21.5%)/日本映画専門チャンネル:17(14.6%)/BSプレミアム:2(0.17%))
■ブルーレイ(レンタル含む):15(12.9%)
■DVD(全てレンタル):3(2.6%)
■ネット配信:6(5.2%)
■地上波TV:1(0.1%)
これにビデオ『ほんとにあった!呪いのビデオ』シリーズや『チア☆ダン』などのTVドラマや『DEVILMAN Crybaby』などTVアニメ(全話視聴したものに限る)も加えると全部で120タイトルとなります。
今年は日本映画専門チャンネルの視聴数が多めになっていますが、これは4月から9月にかけて月2本づつ放映された「東宝特撮王国」HDリマスター版の影響であることは間違いありません。
来年再開してくれることを期待してやみません。
WOWOW視聴がかなり減った代わりに今年増えてきた視聴形態が「ネット配信」。
3月にNETFLIXに正式会員登録したことが原因ですが、画質面でまだ不安が残るのは確かです。
しかしながら、ここでしか観られない独占配信作品も多いため今後は利用頻度が増えそうな気がします。
【それでは皆さん、良いお年を!】
平成最後の大晦日も残り僅かとなりました。

我が家は昨日までに、年末年始の食料買い出しやお餅つき、子供たちに渡す(搾取されるとも云う)お年玉の準備などを終えました。

今朝の福井は歳の瀬らしくいい感じに雪が積もりました。
去年みたいな豪雪は勘弁ですがね(笑)。

大掃除も飾りつけも済ませてどんと来い2019年!状態であります。
今年一年、ご来訪いただいきまことにありがとうございました。
来年も当「映像学科22番」をよろしくお願い申し上げます。
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