トガジン流録画ディスク整理法
例年より少し長めだった今年の正月休み。
そのうちの一日を費やして、長いこと放置し続けていた録画済みブルーレイのラベル印刷を一気に片づけました。

私のシアタールームの片隅に山積みしていた録画済&未整理BD-Rの山です。
前にラベル印刷をしたのは一昨年の末頃でしたから・・・もう1年以上も貯め込んでしまったことになります。
その数、映画・アニメ・TVドラマ諸々含めて47枚!。
単純計算で週に1枚BD-Rを焼いたことになりますが、実はこの中には2年以上放置したままのディスクも混じっております(恥)。
面倒くさくてついつい先延ばし続けてきましたが、この日とうとう嫁にブチ切れられてしまいました。
嫁「何?この白ディスクの山!。捨てていいのね?」
(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-
このままだと私の留守中に燃えるゴミとして捨てられてしまいかねません。
こうして私は重い腰を上げたのでありました。
【頂けるモノは有難く・・・】

真っ白なディスクのままでは整理も何も始まりません。
まずはラベル印刷からであります。
ラベル印刷と言っても、数が数だけにあまり凝ったことはしていられません。
かといって、サインペンでタイトルを書きなぐるだけという野暮な真似もしたくはありません。
極めてルーチンワーク的に効率よく作業を進め、それでいてそれぞれの内容が一目で視認出来るようなラベル作りが必要です。
以前はネット上で拾ったポスター画像やスキャナーで取り込んだチラシを使って自作していた時期もありましたが、今はそんな手間をかけることはしていません。

今ならGoogleで「●●●●●(作品タイトル) ラベル」と画像検索すればこんな風にいくつかラベル画像が見つかります。
DVD時代からこのようにポスターやジャケット画像からディスク印刷用ラベルを作ってブログ等にアップする職人さんが大勢いらっしゃるのです。
プロ並みの技量とセンスで仕上げてくれたラベル画像がネット上でいくらでも頂けるのであれば、何もわざわざ自分で一から作る必要はありません。
ラベル職人の皆様、ありがとうございます!。
いつもお世話になっております! m(__)m
ちなみに・・・
こうしたラベル職人さんのブログはどういうわけかFC2に多いみたいです。
数あるブログサービスの中でもFC2は画像アップ用途に向いているのですかね?。

印刷ソフトは基本的にエプソンのプリンターに付属しているEPSON Print CDを使っています。
あまり凝ったことを望まなければこの無料ソフトで十分です。
唯一残念なのはPNGファイルに埋め込まれた透過情報を生かせないこと。
これが出来れば本当に便利なのですが、そのためだけに有料ソフトを買う気にはなれません。

これらのロゴ画像はそれぞれの放送局や公式ホームページなどから拾ってきたものです。
以前は「ファミリー劇場」や「スターチャンネル」などもあったのですけど、ここ数年で受信契約を一部断捨離したので今はこれくらいしか使いません。

ネットで探してきたラベル画像をペタン!と張り付け、適当なスペースにブルーレイや局名ロゴを付け加えて一丁上がり!。

・・・と、こんな風に全てのディスクがすんなり出来れば楽なのですが、ほとんどの場合そう簡単にはいきません。
実は録画ディスク用としてそのまま使えるラベルは案外少ないのです。
なぜならば・・・

検索で出てくるほとんどのラベルには、↑のように「DTS-HD」だの「DOLBY TURE」「DOLBY ATOMS」だのといったロスレス音声フォーマットのロゴが描かれていることが多いのです。
WOWOWや日本映画専門チャンネルの音声フォーマットは、5.1チャンネルでもモノラルでもAAC方式のはずです。
では何のためにDTSやドルビーのロゴが入ったラベルが出回っているのかというと、実はこれらは市販ブルーレイをコピーしたディスク用なのです。
デザイン的にどれほど魅力的なラベルだったとしても、規格の違うフォーマットが記されていては使えません。
そんな中でも、画像とタイトルロゴを中心としたシンプルで汎用性の高いラベルを作ってくれている職人さんもいらっしゃいます。
そうしたサイトから自分の目的に合うラベルを探して使わせていただいております。
余計なロゴ無しのラベルがどうしても見つからない場合は、「DTS-MA」や「DOLBY」の音声ロゴをWOWOWロゴで隠したりPhotoshopで加工するなどして無理矢理使うことも多いです。
【ラベルを自作する:その1】
探してもラベルが見つからない、あるいは気に入ったラベルが無い場合は自作するしかありません。
今回自作したうちの一つがこちら↓。

高倉健主演『君よ憤怒の河を渉れ』。
実は、これを録画したのはもう2年以上前だったりします (´∀`*;)ゞ。
当時はラベルに使えそうな画像がどうしても見つからなくて、未印刷のままず~っと放置したままだったのです。
しかし、昨年リメイク作品『マンハント』が公開されたこともあって、この『君よ~』もWOWOWや日本映画専門チャンネルで放送されました。
今なら使える素材がネットのどこかに落ちてるかもしれません。

検索したところ確かにラベルもいくつか発見出来たのですが、私の目を引き付けたのはこの画像でした。
現在発売中のリニューアル版DVDのジャケット画です。
「これ、使える!」
そう直感した私は早速この画像を盤面に貼り付けてみました。

思った通り、サイズと位置を調整しただけで円内に健さんと原田芳雄さんの顔が綺麗に収まりました。
ここにPhotoshopで抜き出したタイトルや局ロゴを加えて出来上がりです。
【ラベルを自作する:その2】
しかし、中にはラベル職人さんが作ってくれないどころかマトモな画像が全然見つからない映画も多々あります。
(もっとも、素材があればラベル職人さんがとっくに作ってくれているでしょうが・・・)

今回の中で言えばこの映画がそうでした。
「東映実録やくざ映画」の一本『北陸代理戦争』です。
私は普段「やくざ映画」なんか見ませんし、ましてや録画してBD-Rに保存するなど決してあり得ないことです。
しかし、この作品だけは事情が違います。
実は『北陸代理戦争』の舞台は私が生まれ育った福井の某・湊町で、私にとってはいわゆる「ご当地映画」のようなものなのです。
>「『北陸代理戦争』~世界でいちばん身近な映画~」(2018/3/8)

ところが、『北陸代理戦争』のラベルやポスター画像をネットで探してもなかなかいいのが見つかりません。
ポスター画像は一応見つかりましたが、何故か本編ではカットされたシーンが大々的に使われているうえに丸い盤面にレイアウトするにはかなり面倒な構図です。

かと言って、今さら文字だけのラベルというのは避けたいところ。
せめてタイトルくらいは映画のロゴにしたいところです。
そこで・・・

録画ディスクから再生ソフト:PowerDVDでキャプチャーしたタイトル場面から・・・

Photoshopを使ってタイトルロゴを切り出して・・・

バーンと貼り付けます。
これに局ロゴやブルーレイマークを貼り付けて出来上がり~!。
でもそれだけではやはり寂しいですね。
せめて画面写真の一枚も貼って出演者や内容が分かるようにはしたいです。

下部に出演者勢揃いの場面写真を配置し、空いたスペースには監督や出演者の名前など映画のデータを書き込んでみます。
おお~、いいじゃないですか!。
さらに欲が出てきました。

『北陸代理戦争』といえば
これと出演者勢揃いの写真で上下サンドイッチにして、やくざ映画らしく背景を黒にしてタイトルロゴは赤に・・・。

・・・で、完成したラベルがこれ。
う~む、ちょっとやりすぎたかな?(笑)。
でも、もうやり直しは出来ません。
まあ、これはこれで内容もひと目で分かるし自分だけのオリジナルラベルということで良しとしましょう。
【非インクジェットプリンター用メディアの場合】

今回の47枚には含まれていませんが、以前はインクジェットプリンター印刷用ホワイトディスクだけでなくこのように盤面がツルツルにコーティングされた非インクジェット印刷のメディアも使っていました。
(ちなみに↑の写真の『小さき勇者たち~ガメラ~』が私が一番最初に作成したBD-Rです。)

こうした表面ツルツルなメディアのタイトル印刷には、カシオのディスクタイトラー:CW-100を使用します。
専用インクリボンを使って印字するものですが、一本のリボンで20枚程度しか印字出来ないうえに印字範囲が限られていて扱いにくいので今は全く使っていません。

でも、我が家にはこのタイプの未使用メディアがまだ20枚ほど残ってるんですよね。
そのうち「絶対に誰もラベルを作っていなさそうな超絶マイナー映画」で使い切らないと勿体ないですね。
【複数タイトル収録の場合】
一枚のディスクに2タイトルから3タイトルを同時収録したものの場合も自分でラベルを考える必要があります。
シリーズものや同じ監督の作品の場合、経済性を考えて50GBのBD-R DLメディアを使って目いっぱいまとめて記録すること多いのですが、その反面、ラベル印刷する時に頭を悩ませることがほとんどです。
この場合、そう都合よく私の用途に合うラベルが見つかることはありませんので、各々の作品のポスター画像などから独自にレイアウトして自作する必要があります。

最近のものでは日本映画専門チャンネルで4月から放送されていた「デジタルリマスター版 東宝特撮王国」がこれに当たります。
残念ながらたったの半年(計12作品)で終わってしまいましたが、その画質は市販ブルーレイを遥かに凌駕するほどの出来でBD-Rにコレクションするのに相応しい内容でした。
しかも、日本映画専門チャンネルは解像度やビットレートを低めに抑えているらしく、25GBの一層ブルーレイに2本づつ綺麗に収まってくれるのが嬉しいところです。

左右にそれぞれのポスター画像を張り付けてタイトルと放送日を書き加えただけの代物です。
これをデザインと呼ぶのはおこがましい気もしますが、自分としては結構満足しております。
これから先、「もう一度観返したい」「誰かに見せてあげたい」あるいは「このブログのネタにしたい」と思う日が来るかも知れません。
その時こうして盤面印刷してあるのとないとでは利便性が大違いなのです。
【収納】

こうして印刷したディスクは一昼夜乾燥させて↑のようなファイルケースに収納します。
もちろん不織布の繊維がきめ細かいタイプの製品で記録面がデリケートなBD-Rの保管に適した製品を使っています。

でも、こうやって完全に仕舞い込んでしまうと、見返すことも無くなってしまうんですよね。
ひどいときには、録画してディスク化したことすら忘れてしまっていたこともあります(笑)。

そこで、何度も取り出して見返したくなる作品に限ってはトールケースに入れて市販ブルーレイと同じ棚に並べて保管することにしております。
選別するのは、まだブルーレイ化されていない作品(例えば市川崑監督の金田一シリーズや『東京オリンピック』など)や、『ゴジラ』(昭和29年)や『キングコング対ゴジラ』のように市販ブルーレイより高画質なリマスターものが中心です。
今回は47枚のうち「東宝特撮王国」HDリマスター版6枚がこれに相当しました。
棚のスペースを節約するため、トールケースは7ミリ厚のスリムタイプか2枚収納の標準タイプを使います。
また、トールケースの背表紙は収納タイトルが一目で探せるようにタイトル印字しています。

丸一日かかりましたが、これで私の部屋(と心)の片隅に居座り続けていた厄介事の一つがスッキリ片付きました。
トールケースの作成が残ってはいるものの今は「やり遂げた」感でいっぱいであります。
「よーし、これでまた明日から映画を録りまくれるぞー。」
と思った次の瞬間、まるでそれを見透かしたかのような絶妙のタイミングで妻の釘刺す声が・・・
嫁「あなた、無駄遣いはいい加減にしてちょうだいね!!」
<(_ _;)>・・・
ちょっと長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。