週刊映画鑑賞記(2019.1/28~2019.2/3)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。
例年なら1月と2月はヒマな時期のはずなのですが、今年はどういうわけか次々と仕事の依頼が舞い込んで来ています。
いや、それはフリーランスの身としてはとてもありがたいことなのですよ。
去年はあの大雪のせいでただでさえヒマな時期にキャンセルが相次いで月の半分以上が開店休業状態でしたから、それを思えば「忙しい」とか「映画見る時間が無い」なんて文句言ってはバチが当たります。
ああ、でももうちょっとだけ休みが欲しいなあ。
映画見に行く時間作れるかなあ。
1/28(月)
『クリード 炎の宿敵』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)

前作『クリード チャンプを継ぐ者』は、「要するに『ロッキー7』ってことやろ?」と斜め上から目線で観始めたものの、「これは本物だ!」とコロッと態度を改めてしまったほどの大傑作でした。
その続編に私が期待しないはずがありません。

この日の仕事は午前中で一旦終わり、次は午後7時から別件が始まるというダブルヘッダーでした。
その空いた時間を利用して映画館に立ち寄りました。
しかも毎週月曜日は「メンズ・デー」で男性のみ映画館の入場料金が一律1,100円になります。
これを利用しない手はありません。
もちろん少しでも良い席で観たいですからちゃんと事前に座席予約しています。
観客数は私を入れて5~6人だったと思います。
平日の真昼間とはいえあの傑作の続編としてはちょっと寂しい数字です。

今度の敵は『ロッキー4』でアドニスの父でありロッキーの親友アポロを殺したドラゴとその息子。
『4』で「国ではなく自分のために」ロッキーと戦ったドラゴはその敗北を機に全てを失い、最底辺の肉体労働に従事しながら息子ヴィクターをボクサーとして鍛え上げていました。
映画はこの父子の姿から始まるせいか、『クリード2』というよりも(それこそ)『ロッキー8』のような印象が終始つきまといます。

今回残念だったのはクリード自身が前作から大きく成長したようには見えなかったことです。
いや、成長どころかむしろ精神的には後退しているような印象さえありました。
ドラゴに父のことで侮辱を受けるシーンは前作でも似たようなシークエンスがあったはずですが、アドニスは簡単に相手の挑発に乗って激昂してしまいます。。
ストーリーの進行上アドニスが一度負ける必要があるために、こうした冷静さを欠く描写が加わったものと思うのですが作劇としては少々雑なように思います。
これには前作から監督が交代したことも大きく影響しているかも知れません。

『炎の宿敵』に『ロッキー4』の後日談的要素が強いのは、前作以上にスタローンが深く関わっていることに原因があるのかも知れません。
なんでも、当初はスタローン自身が監督する予定だったとか!。
前作『チャンプを継ぐ男』の企画をスタローンに売り込んで『クリード』シリーズを生み出したライアン・クーグラー監督は、今回は『ブラック・パンサー』とスケジュールが被ったとかで降板してしまいました。
監督には若手が起用されて、脚本にはスタローン自身も参加しています。
で、気になるのは次回作のことです。
前作ではロッキーが癌に侵されていたわけですし、今回のラストでは長年の念願だった息子との和解も果たしています。
こうなってくると・・・次回作あたりで「ロッキーの死」が描かれるという可能性も出てきます。
『ロッキー3』のミッキーみたいにアドニスを残して逝ってしまうロッキー。
そしてその後を受けてアドニスを支えるのは・・・ドラゴ?、それともミスターT?。
う~む、なんだかおかしな方向に妄想が膨らんでしまいました(笑)。
とりあえず、老いたロッキーなんてのはこれ以上見たくないですね。
1/30(水)
『トクサツガガガ』(第2話)🈠
(37インチ液晶テレビ:NHK総合録画)

第1話があまりにも面白かったことから一週間ずっと心待ちにしていた『トクサツガガガ』第2話。
ところが・・・。
放送当日(金曜日)、夜帰宅してみると母が困った顔をしているではありませんか。
「居間のテレビ壊れてもたんや。なんべんやってもスイッチ入らんのや。ちょっと見て。」
で、裏面のコンセントを見てみると、テレビと録画用ハードディスクの電源コードがスポンと抜けているではありませんか。
どうやら掃除中に母が誤ってTV周りのコンセントを抜いてしまっていたようでした。
当然ながら予約セットしておいた『トクサツガガガ』は録画出来ていません。
このドラマだけは嫁と一緒に楽しめることから、自分の部屋のレコーダーではなく居間のテレビで録画予約していたのです。
それが裏目に出てしまいました。
でも、さすがはNHKです。
大河ドラマと同じくしっかり再放送をしてくれていました(喜)。
というわけで、本放送から4日遅れで『トクサツガガガ』第2話を見たのでありました。

今回ちょっと驚いたことがありました。
ヒーローショーが開催されている場所がNHK名古屋局のど真ん前にあるオアシス21だったのです。
『モスラ対ゴジラ』('64)でゴジラが尻尾使って倒そうとしていた名古屋のテレビ塔もしっかり映っております(笑)。
第1話の時はてっきり東京が舞台と思っていたのですが、『トクサツガガガ』って名古屋が舞台だったのですね!。

最後のクレジットをよく見るとしっかり「制作・著作 NHK名古屋」と書かれてました。
こんな基礎的な設定に今になって初めて気付くとは、原作を未読だったとはいえ不覚であります。
こんな私を今のNHK風に言うならば・・・

って感じですかね(笑)。

私は客としてヒーローショーを観に行ったことはありませんが、映像記録とかステージを離れた場所の大型ビジョンに映し出す中継カメラといった仕事で参加したことはありました。
もう20年以上前、『ウルトラマンティガ』のショーを撮影したときのことです。
終盤、お約束通りティガがピンチに陥り、段取り通りに司会のおねーさんが「さあみんなでティガを応援・・・」と言おうとしたその時!。
聞くよりも先に子供たち全員が「ティガ~、がんばれ~」とゼペリオン光線のポーズをとりながら必死に声を張り上げ応援し始めたのです。

その光景を見た瞬間、私は不意に『ティガ』の最終回を思い出してしまって「涙でファインダーが見えない」くらいにボロボロと泣いてしまったのです。
『トクサツガガガ』のヒーローショーシーンを見ていて、ふとあの時の子供たちを思い出しておりました。
2/2(土」)
『トクサツガガガ』(第3話)🈠
(37インチ液晶テレビ:NHK総合録画)

続く第3話は問題なく録画に成功。
今回、気になったのはこの部分でした。
その「オープンオタ」って私のことですか?(笑)
私の場合、中学一年の時に知り合ったアニメ・特撮好きな友達がいたこともあって結構大っぴらにオタク活動しておりました。
「俺、初めて見た映画はゴジラやった。」とか「ウルトラマンは『帰ってきた~』が一番や」とか普通に公言してましたし、アニメや怪獣ものを映画館に見に行くことも人目を気にしたことはありません。
いや、一度だけ『ドラえもん のび太の恐竜』と同時上映だった『モスラ対ゴジラ』が見たくて、小さい子供に交じって映画館に入った時だけはかなり勇気を振り絞りました(笑)
でも、特に周りから後ろ指差されるようなことは無かった気がしますね。
3年間部活動(陸上部)を真面目にやっていて3年の時には生徒会にも入ったりしていたことで、周囲も大目に見てくれていたのかも知れません(笑)。
あと、私の中学時代('77~'80)は『スター・ウォーズ』や『宇宙戦艦ヤマト』のブームが起こってSFものが市民権を得始めた時期でもありました。
だから、アニメ・特撮好きであることを恥じる必要など何もなかったのです。
強いて言えば母に「中学生になったんやからマンガなんか卒業しなさい」とガミガミ言われたくらいですかね(笑)。

もっとも、北代さんが言うように皆が腹の中で私の事をどう思っていたかは分かりませんがね(笑)。
実はこの北代さんのキャラがなんだかウチの嫁に被って見えるのですよ。
昔「アニメ好き」ということを友達に笑われて以来ずっとそのことを隠してきた彼女にしてみれば、極めてオープンに趣味を楽しむ亭主(私)の行動はバカみたいであると同時に羨ましく思えるものらしいのです。
そう言えば、原作を読んだことがある嫁が「この『トクサツガガガ』は私自身の話」と言っていたのですが、彼女が自分を投影していたのは主人公の中村さんではなくこの北代さんなのかも知れません。
そんなこと、怖くて本人には訊けませんがね(笑)。

あと、この演出は面白かったなあ。
舞台かなにかを参考にしたんですかね?。
NHKのドラマと思えないくらい攻めていて、本当に見ていて飽きないドラマです。

それだけにこの臨時ニュースは残念でした。
ダミアンくんの見せ場だったのに・・・。
まったく、誰かあのアホ大統領をなんとかしてくれ~。
2/3(日)
『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(第3話)🈠
(37インチ液晶テレビ:NHK総合録画)

そして今朝。
昨夜録画しておいた『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』略して『ゾンみつ』第3話も見てみました。
やっぱりこのドラマ、私とは乗りが合わない気がします。
主人公の性格が可愛くないうえに、あの状況下で動画配信するユーチューバーが不愉快でいけません。
そして主人公一家が自宅にたどり着いてみれば、いつの間にか母親までもがゾンビに!。
こんなふうに家族とか親しい友達がゾンビになって自分に襲いかかってくるって、ゾンビものの一番嫌なシーンなんですよね。
『ゾンみつ』は録画だけ継続しますが、見るのはひとまず今回でストップすることにしました。
やっぱり、私は「人の死」に対する感覚が麻痺しているような作品は好きになれないのです。
もし、最終回がハッピーエンドで終わるのなら時間を作って見てみようと思います。
「最後はワクチンかなにかで全員元の人間に戻りました。めでたしめでたし。」だといいのですがね。
でもそれじゃゾンビじゃないか・・・。
最後はとりとめもない独り言みたいになってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。