どうなる?『シン・ゴジラ』、どうする?東宝、どうしてくれる?ピエール瀧
テクノバンド、電気グルーヴのメンバーで俳優:ピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者(51)が12日深夜、コカインを使用したとして麻薬取締法違反(施用)の疑いで関東信越厚生局麻薬取締部(通称マトリ)に逮捕されました。

ピエール瀧の逮捕により、今まさに開催中だった電気グルーヴ30周年ツアーは公演中止。
ファンの方々にも相棒の石野卓球氏にも「お気の毒です」としか言いようがありません。

瀧が声をアテていた『アナと雪の女王』のオラフ(雪だるま)は当然ながら声優交代。
吹き替え版の配信はすでに停止されているようですが、大量に出回ったDVDやブルーレイはどうするつもりでしょうか。

放送局も大迷惑。
大河ドラマ『いだてん』に重要な役どころで起用していたNHKはさぞ大変でしょう。
とりあえずは瀧の出演場面をカットするなど応急処置を施しつつ、早急に代役を立てて再撮しなければなりません。
しかし、次回の放送はもう目前に迫っています。
間に合うのか?NHK。
頑張れ!NHK。
でも、この事件のせいで次回から視聴率がグ~ン!と上がったりなんかして?・・・・・・不謹慎でした、スミマセン。

WOWOWなどのBS局も番組変更の嵐です。
オクラ入りした番組のうち「斎藤工と板谷由夏の映画工房」は近々劇場公開される新作映画を紹介する番組です。
この回はおそらく瀧が出演している『麻雀放浪記2020』を取り上げていたものと思われます。
そういえば、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』でも主人公の仲間の一人:クワガタの吹き替えをしていましたね。
『アナ雪』にせよ『クボ』にせよ、良質なアニメを(吹き替えを必要とする)子供たちが楽しめないのは残念です。

映画系BS局のもう一つの雄、日本映画専門チャンネルへの影響も少なくありません。
今のところ公式に発表された番組変更予定はこれだけですが、私としては非常に気になる作品があるのです。

現在進行中の特撮映画企画「東宝チャンピオンまつり版ゴジラ一挙放映」の一部として、5月に『シン・ゴジラ』の放送が予定されているのです。

ピエール瀧は『シン・ゴジラ』中盤の「タバ作戦」シーンで現場指揮を執る西郷戦闘団長という役を演じています。
次に『シン・ゴジラ』が地上波で放送される時には、このシーンは間違いなくカットされていることでしょう。
しかし、このタバ作戦の現場指揮所シーンをカットしてしまうと、映画中盤の見せ場であるタバ作戦が非常に薄っぺらなものになってしまいそうです。
ちなみに『シン・ゴジラ』には17歳の女子高校生と不適切な関係を持ったことで干された小出恵介も出ていました。
しかし小出の出番はわずか2カット、TV放映時にカットされても全く気にならないレベルでした。

私にとってなにより残念なのは、タバ作戦失敗後のあの名セリフを素直な気持ちで聞けなくなってしまったことです。
「気落ちは不要、国民を守るのが我々の仕事だ。攻撃だけが華じゃない。住民の避難を急がせろ。」
作戦失敗を悔しがる部下を西郷(ピエール瀧)が諭したこのセリフは、私にとって『シン・ゴジラ』の中でも5本の指に入るくらい好きな場面&セリフだったのですがね。
もう今までと同じ気持ちでこのシーンを見ることは出来なくなってしまいました。
そのことが一番残念です。

もう一つ、私が心配でならないのはこの不祥事のせいで東宝が『シン・ゴジラ』の劇場上映を自粛してしまうのではないか?ということです。
私は今でも、近くの映画館が『シン・ゴジラ』を再上映してくれたら、喜んで見に行きたいと思っているのですがね~
東宝の冷静な判断を期待しております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。