週刊映画鑑賞記(2019.3/18~2019.3/24)
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について思いつくまま気の向くままつらつらと書き留めることにしております。
たまに更新が遅れたり、翌日以降もチマチマ書き直したりなんかしてますが・・・
今回ばかりは大失敗!。
一部の記事をスマホで書いて更新したのですが、何をどう間違えたのか下書き段階の記事がアップされてしまっていたのです。
朝それに気付いて慌てて更新を取り下げたところ、今度は昨夜せっかく書き上げた本記事がほとんど全て消えてしまいました。
そんなわけで、今日は一度書き終えたはずの記事を書き直す羽目になりました。。゚(゚´Д`゚)゚。
やっぱりスマホでブログを書くとロクなことがありませんね・・・。
ただ、書き直し&再投稿は25日(月曜日)になってしまいましたが内容は24日までのものですので、日付は24日のままにしております。
ああ、カッコ悪い・・・。
3/18(月)
『予兆 散歩する侵略者(劇場版)』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)

一昨年劇場公開された『散歩する侵略者』が思いのほか面白くてこちらのスピンオフ版も録画しておいたのですけど、なんやかんやでずっと忘れたままHDDの肥やしになっておりました。
もともとはTVドラマ(各30分x全5話)として作られたものでそちらも録画してあったのですけど、今回見たのは再編集して音声を5.1チャンネル化した劇場公開用バージョンのほうです。

映画『散歩する侵略者』と同じく、地球人に化けて”概念”を奪っていく宇宙人と、彼らに伴って餌食となる人間を紹介する”ガイド”と呼ばれる地球人の話です。
他人を宇宙人に”売る”ことで良心の呵責に苦しむガイドを演じるのは染谷翔太さん。
そして、彼の異常に気付き、やがて宇宙からの侵略の事実を知ることになる妻役を夏帆さんが演じています。

染谷翔太と夏帆のコンビといえば、私は真っ先に『みんな!エスパーだよ!』(TVドラマ版)が思い浮かんでしまいます(笑)。
このドラマでの夏帆さんはパンチラ全開で染谷さんに飛び蹴りを食らわす幼馴染の役でした。
あの頃を思い出しながら『予兆~』を見ていると、「ああ、あのお転婆もちょっと見ない間にすっかりオンナになったのだなあ。」とまるで親戚のオジサンみたいな気分に耽ってしまうのでありました。

あと、染谷翔太にまとわりつく宇宙人役が東出昌大さん。
正直言ってあまり上手いとは思わない役者で私はあまり好きではないですが、この作品に限ってはその非人間的キャラクターが見事なくらいハマっていて、彼が画面に登場するだけで背筋が寒くなるほどの不気味さを醸し出しておりました。
そういえばこの人、一昨年の劇場版『散歩する侵略者』にも神父役で出ていましたが今度の役はそれとは無関係のようです。
彼の不気味なキャラクターが黒沢清監督に気に入られたのかも知れません。
3/21(木)

この日は朝から金沢でお仕事でした。
「帰りに何か映画でも見て帰ろう」と時間が合うもの物色してみたところ、イオンシネマ御経塚で『アリータ 』吹き替え版が上映されているのを発見しました。
『アリータ 』は今月頭に大阪エキスポシティでIMAX3D版を観ていますが、もう一度、今度は絶対に日本語吹き替えで観たいと思っていたのです。
『アリータ バトル・エンジェル』(3D吹き替え版)
(劇場:イオンシネマ御経塚)

アリータって、冷静に考えると変なキャラクターなのですよ
目が異様に大きい日本の漫画やアニメの顔をCGで表現しているわけですが、彼女の姿を見ただけで「気持ち悪い」と敬遠する人も少なくないようです。
でも、何故か私にはアリータ がとても愛おしく見えたのですよ。

今回日本語吹き替えで見たことでその理由が分かりました。
私は知らず知らずのうちにアリータの保護者となったイドの視点で見ていたのです。

最初にアリータが登場した時は頭部だけの姿で、その表情はまるですやすや眠っている赤ん坊のようでした。

イドは死んだ自分の娘と同じアリータ という名前を付け、やはり娘のために用意していた義体を与えます。
その後アリータ は自分の過去に悩み、恋することも知るようになります。

そして時には自分の感情を抑えられなくなることも・・・。
いわゆる「反抗期」のようなものでしょうか。

好きな男のためなら自分の心臓を差し出すことも厭わない一途さを見せるようにもなります。
ラストでは愛するヒューゴの命を救うため、(冒頭のアリータ と同じ)首だけになった彼に自分の心臓を繋ぎます。
ヒューゴの頭部を抱き抱えるアリータ はまるで母親のようにも見えました。

私はそんな娘(アリータ)の成長する姿を父親(イド)の視点で見ていました。
だからアリータというキャラクターが魅力的に見えたのですね。
また、これで原作『銃夢』からタイトルと主人公の名前を変更した理由が分かりました
この映画は、サイボーグ少女(ガリィ)と科学者の話ではなく、娘(アリータ)の成長と自立を見守る父親(イド)の物語だったからなのですね。
今回日本語で話すアリータ 、イド、ヒューゴを見たことで、字幕版では伝わってこなかった部分も見えてきた気がします。

それもこれもアリータ役を担当した上白石萌音さんの演技力があってのことです。
仮にこれがアイドルタレントの棒読みセリフだったとしたら伝わるものも伝わりません。
そういえば、よく顎の形が似ている人は声質も似ると言いますが、上白石萌音さんも目が大きくてアリータ に似ている気がしますね。

あと、ローラーボールの実況吹き替えを担当していたのは古舘伊知郎さん。
古舘さんと言えば昔のプロレス中継での「おおっとぉー?!」という叫びが有名ですが、『アリータ 』ではそうした特徴的な喋り方はせず抑えた口調で実況に徹していました。
映画の流れとしてはこの方が良かったですが、逆にわざわざ古舘さんをキャスティングした意味は無かった気もします。
3/22(金)
『モスラ対ゴジラ』
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル録画)

3月から始まった日本映画専門チャンネルの「東宝チャンピオンまつり版ゴジラ」一挙放送。
3/20(水)にはその一環として『モスラ対ゴジラ』オリジル全長版が放送されました。
短縮版(チャンピオンまつり版)がこれまでのものよりベールを2枚も3枚も剥いだかのような高画質だったことから、私は今度のオリジナル版も当然同じくらいの画質に違いないと思い込んでいたのです。
20日と21日は帰宅が遅くなったため見られませんでしたが、この日ようやく視聴することが出来ました。
が、しかし?!

3月6日に放送された東宝チャンピオンまつり版の星由里子さんはこんなに綺麗だったのに・・・

精細さが失われてピンボケみたいな画面で、肌色も背景の葉っぱも不健康な色合いになっています。
まるでDVDのアプコンかと思ってしまうくらいの低画質ぶりです。

主役怪獣のモスラ(親)もご覧の通り。
(上:東宝チャンピオン祭り版/下:今回放送されたオリジナル版)
この場面は卵を守るため飛来したシーンですが、まるで最初から鱗粉をまき散らしているかのように黄色っぽく霞がかった画面で、頭部に生えてる毛などのデティールが潰れてしまっています。

画質に拘る私としては、日本映画専門チャンネルに断固抗議であります。
少なくとも「チャンピオンまつり版はHDリマスター、オリジナル版は従来画質」と番宣やHPで明記するべきではないでしょうか?
私の中では日本映画専門チャンネルの株価が急上昇していたところだったのですが、これはちょっと残念でした。
次の『怪獣大戦争』(オリジナル版)の画質も気になります。
・・・とかなんとかブツクサ言いながらも、
結局は最後までしっかり楽しんで観たのですがね(笑)
【おまけ】
3月23日(土曜日)。
実は私、先日の土曜日にまたまた映画のエキストラ出演をしてまいりました。
(参加規程により今はまだタイトルも監督・出演者名も明かすことは出来ません)

撮影現場は滋賀県大津市の「びわ湖大津館」。
かつて昭和天皇や様々な著名人が宿泊したという「琵琶湖ホテル」(昭和9年建築)を保存改修し、琵琶湖を見渡せるレストラン・文化施設として利用されている建物です。
入口付近の人だかりはエキストラ受付所です。
ここで自分の名前を告げて、荷物袋や番号札を受け取ります。

こちらは撮影終了後に撮った現場の写真です。
この芝生広場を皇居前に見立てて、昭和22年のとある歴史的出来事を祝うお祭りのシーンを撮影しました。
ここに紅白幕や万国旗で飾り立てた大きなやぐらが二つ組まれていて、その上段と周りで踊り子の女性たちが踊っていました。
私の役はその祭を見物に来た通りすがりのサラリーマンです。
カット毎にテラスの上や芝生中央部などに場所移動させられながら、踊る女性を遠巻きに見ながら一緒になって歌ったり踊ったり手拍子を打ったりしておりました。

スーツと革靴は自前ですが、ネクタイはこの時代に合うものを持っていなかったため衣装さんからお借りしたものです。

髪は7:3にビシッと分けられ、ポマードかなにかでカチコチに固められました。
ちなみに後ろに立っている女性と椅子に座っている男性もエキストラです。
この日は総勢250人のエキストラが昭和レトロな扮装でびわ湖大津館の周りをウロウロしておりました。

通りすがりのサラリーマンということで、小道具さんからビジネスバッグを手渡されました。
でも、本番ではこのカバンの出番は皆無でした。
私は祭りの音頭に合わせて常に手拍子を打っていたのですから。

琵琶湖に面したこの芝生広場には桟橋があり、撮影中にミシガンが接岸してきました。
ちょうどこの時間は待機中だったため、昭和レトロな扮装をしたエキストラ総勢250人でお出迎え&お見送りです。
ミシガン乗客はさぞビックリしたことでしょうね(笑)。
撮影は一部天気待ち(晴れ待ちではなく曇り待ち)があったものの、順調に進んで午後4時過ぎには全て終了しました。
途中冷たい風が吹きつけてとても寒かったですが、『ちはやふる』や『カツベン!』『る●うに●心』などの撮影で知り合ったエキストラ仲間とも再会出来て本当に楽しい一日でした。
そのうち、今回は出演者としてではなくボランティア・スタッフとして荷物の管理や弁当の用意など我々エキストラの世話係をしてくれていた方もおられました。
撮影終了後、監督さんが参加者一人一人に頭を下げて「今日は寒い中ありがとうございました」と声をかけて下さったのが本当に嬉しかったです。
(監督さんのお名前を書けないのが残念!)
詳しい撮影参加レポートは、『カツベン!』『る●うに●心』と同じく映画の情報が公になってからブログに書き留めたいと思っています。
いろいろ不手際がありましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。