週刊映画鑑賞記(2019.8/5~2019.8/11)
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
・・・が!。
今週はただの一本も映画を観ることは出来ませんでした。
これは映画カテゴリに属するブログとしてあるまじき状況であります。
今週落ち着いて映画を観ていられなかった原因は2つありました。
1つ目は2週間以上続く連日の猛暑のせいで、同じ仕事量でもいつもの倍以上しんどくて夜はクタクタになってしまうことです。
身体の疲れは当然ですが、思考力も相当落ち込んでしまってブログを書こうという気力さえ残っていません。
晩メシ食べて風呂に入ったらエアコン効かせた自分の部屋に閉じこもってすぐに寝てしまいます。
すっきりした頭で映画やTV番組を観るには、早朝のわずかな時間しかありません。
そんなささやかな贅沢な時間さえ、現在我が家に集まってきている親戚たちとその子供たちに全て奪い去られてしまいます。
同じ家の中に大勢お客さんが居るなかで、自分だけゆっくり映画を愉しむことなんて不可能ですから。
これが映画を観られない2つ目の原因です。

実は今週、一日だけ休みがあったのですが・・・。
嫁「休み?。丁度よかった!。じゃあ子供たちを海に連れて行ってあげて。お弁当はあたしとお義母さんとで用意しとくから。」
私「えええ~?。せっかくの休みなのに・・・。」
嫁「あたしも昨日とおととい仕事休んで海行ってこんなに日焼けしてもうたんやから。今日一日くらいあんたが行って!。」
私「この炎天下に砂浜で朝から夕方まで過ごすなんて仕事より疲れるやないか~っ!。」(;≧皿≦)。゜°。
母「いい歳して甘ったれたこと言ってないで早く仕度しなさい!。」
・・・と、強制的にガキども・・・もとい、子供たちのお守り役を申し付けられてしまいました。

ちなみに、この日私が子供たちを連れて行ったT海水浴場は、今から42年前の東映実録やくざ映画『北陸代理戦争』の福井ロケが行われた場所であります。
まあ、そんなことは5歳~12歳の子供たちには全くどーでもいいことなのですがね(笑)。
そんな私が今週ちゃんと見た映像作品は、昨夜放送されたこちらのNHKスペシャル一本だけでした。
8月10日(土)
『#あちこちのすずさん〜教えてください あなたの戦争〜』🈠
(居間37インチ液晶テレビ:NHK総合)

映画『この世界の片隅に』の主人公:すずさんのように、戦時中の苦しい生活の中でも強く明るく逞しく生き抜いた人たちの手記を元にアニメと朗読で表現する番組です。
そのアニメ制作を指揮したのは『この世界~』の片渕須直監督。
監督はコメンテーターとして番組に出演もされています。

紹介されたエピソードはどれも『この世界の片隅に』に出てきてもおかしくないようなパワフルで機智に富んだものでした。
例えば、軍需工場で働く女性が機械油をくすねて帰って家でホットケーキを焼いたとか。

敵性言語として禁止されている英語を憲兵に見つからないようこっそり勉強した話とか。

あと、顔も知らぬ戦地の兵隊さんと文通したという女性の話には思わず涙ぐんでしまいました。
何度も手紙をやり取りするうちに互いの写真を交換したり下の名前で呼ぶようにもなりますが、終戦間近になって突然彼の手紙が途絶えます。
この時、不意に私の頭の中にユーミンの「春よ、来い」が流れてきました。
君に預けし我が心は
今でも返事を待っています
どれほど月日が流れても
ずっとずっと待っています
もし、この歌がBGMに使われていたとしたら私の涙腺は確実に崩壊し、その場にいた親戚一同に「変な伯父さん」と思われてしまったに違いありません。
危ないところでした(笑)。

ちょっと嬉しかったのは映画『この世界の片隅に』ですずさん役を好演したのんさんがメッセージVTRで出演していたことです。
数年前の事務所移籍騒動以来テレビから干されていたのんさんですが、なんとNHKの番組で見ることができるとは。
この勢いで歴代朝ドラヒロインが出演している『なつぞら』や宮藤官九郎の『いだてん』にも出演させてくれると嬉しいです。
その一方で、名前と『なつぞら』繋がりで出演したと思われる広瀬すずさんはどこか所在なさげに見えました。
片渕監督と並んでコメントするこのポジションにはのんさんが居るべきだったと思うのですがね。

後になって知ったのですが、この番組で紹介された一般の方のエピソードはNHKのラジオ番組で放送されたものがベースになっていたのですね。
また今回の放送は実は第2回で、最初は8月1日の「クローズアップ現代」だったそうです。
知ってれば絶対見たのに。
失敗した~。

実は、8月10日から16日までの一週間福井メトロ劇場さんで『この世界の片隅に』の再上映が行われています。
お盆期間中も仕事が入っていますが、それでも夜7時からの回ならなんとか都合をつけられるかも知れません。
昨日の折島一平(米粒写経)のトークライブ付き『ディア・ハンター』も15日の『この世界の片隅に』ファンミーティングも行きたかったのですけどこれは流石に無理でした。

今年の年末には3年前のバージョンで泣く泣くカットされた30分以上のシーンを追加した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開されます。
今、私が最も楽しみにしている映画のひとつです。
片淵監督は(原作者の承諾を得たうえで)映画のタイトルに「さらにいくつもの」という言葉を付け加えました。
この「さらにいくつもの」は、おそらくこの番組で紹介された大勢の人たちの存在を指しているのでしょう。
去年は夏休みに遊びに来る子供たちの数が少なくて母がひどく寂しそうだったのですが、今年は数が増えたうえに居座っている期間が長過ぎて大変です。
しかし週末になってようやく、10日以上前から子供たちを我が家に押し付け・・・もとい、預けていた親(従兄妹)たちが集まってきました。
これでようやく子供のお守りから解放されると思うとホッとします。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。