週刊映画鑑賞記(2019.5/6~2019.5/12)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
5/7(火)
『E.T.』
(劇場:イオンシネマ金沢フォーラス)

令和最初に劇場で観た映画は、「午前十時の映画祭」の『E.T.』でした。
ただし、「私の令和初映画」としては再上映や家で観る作品は考えないことに決めています(笑)。
あくまでも「劇場で観る新作映画」が対象なので、多分『アベンジャーズ エンド・ゲーム』になりそうな気がします。
それはさておき・・・。

今回の『E.T.』は先週の『ドラえもん のび太の月面探査記』と同じく妻と二人で観に行きました。
そういえば「午前十時の映画祭」を夫婦一緒に観に行くのはこれが初めてです。
せっかくなのでチケットも2枚一緒に撮りたかったのですが、彼女はポップコーンやジュースのカップと一緒に半券を捨ててしまっておりました。

最初の劇場公開('82年の暮れ)以来もう何度見たか分からない『E.T.』ですが、何度見てもポロポロ涙がこぼれてきて困る映画です。
妻も「今でも泣ける自信がある」と言っておりましたが、その言葉通り「E. T. phone home.」のあたりを過ぎると隣の席から何度も鼻をすする音が聞こえてくるようになりました(笑)。

ちなみに今回上映されたのは「1982年公開オリジナル」バージョンです。
エリオット達を追いかける警官が持つ銃をCGでトランシーバーに差し替えた2002年の『E.T. 20周年アニバーサリー特別版』ではありません。

嫁と一緒に観ていながらこんな感想もなんですが、今回の上映ではエリオットたちのママ(演:ディー・ウォレス)が物凄くキレイに見えて驚きました。
それは画質が良いという意味ではなく、本当に美人でチャーミングに見えたのです。
監督自身の母親への想いが重なって必要以上に綺麗に撮っていることに今頃になって気付いたということでしょうか?。
それとも、単なる年齢による見え方の変化ですかね?。
変な誤解をされてもと困るので妻にはこんなこと言いませんでしたけど・・・(笑)。

家で何度も見たはずの映画なのに、映画館のスクリーンで見ると女優さんの輝きが違ってみえますね。
妹のガーティを見た時、妻も私も思わず口を揃えて「可愛い!」と声が出てしまいました。
私たちには子供がいないので、「こんな娘が欲しかったなあ」という思いがあったのも確かです。
これも妻の前では口が裂けても言えないことですが・・・。
演じたドリュー・バリモアさんは10代の頃色々あって大変だったようですが、今では仕事もプライベートも充実しているようでなによりです。

一度死んだE.T.が復活したあたりから、隣の席からの鼻水をすする音が嗚咽へと変わりました(笑)。
実をいうと私はそっちのほうが気になって泣くどころではなかったです(笑)。

そして最後の別れのシーン。
「イツモココニイルヨ」
この瞬間、彼女の嗚咽はついに「ううっ💦」という具体的な声になり、彼女の身体がぷるぷる震えているのが分かりました。
私は「おいおい、化粧は大丈夫か?。」とか「近くの席に人がいなくて良かった」とか余計なことばかり気になっていましたが、これも妻には言っていませんし言えるはずもありません(笑)。

隣の妻ばかり気にしていたせいか、私としてはいつもの涙腺決壊ポイントでも涙がこぼれることは無かったです。
でもそのおかげで、ラストの数カットを冷静に見ることが出来て今まで気づかなかった新しい発見がありました。
それは去っていくE.T.(のUFO)を見送る人々の表情の違いです。

逃走を手伝ってくれたマイケルの友達の表情は、「世にも珍しいものを見れた」とか作戦成功の満足感に浸っているとかいったような部外者的なものでした。

母親も嬉しそうな表情をしていますが、それは息子エリオットの成長を喜ぶと同時にその成長を促してくれた宇宙の友達への感謝のようにも見えます。
一方、「エリオットの大人バージョン」的存在のNASA職員(演:ピーター・コヨーテ)の表情は巧みにピントをぼかして見えにくくしてありました。

そして一番の理解者であり協力者だった兄と妹は、寂しげな表情で去っていくE.T.を見送っています。
ここまでは全員思った通りのリアクションなのですが、ラストカットを見た私はまるで初めて見る映画のように新鮮な感動を感じておりました。

この時一番悲しいはずのエリオットが、涙も笑顔も見せることなく真顔でじっと親友E.T.が去って行った虚空を見つめ続けていたのです。
それはこの映画の最後に少年エリオットが見せてくれた最高に男前な顔でした。
この映画は地球に降り立ったE.T.の描写から始まっていますから、普通ならE.T.が帰っていく画がラストカットであるべきところです。
しかし、そこをあえて逞しく成長したエリオット君の顔で終わらせたのは、それだけスピルバーグ監督が彼に自分を投影していたことの現れなのでしょう。
それにしてもエリオット君、本当にいい顔してます。
男の顔です。
映画館を出て永い化粧直しタイムを終えた妻に、私はラストシーンの話を語ってみたのですが・・・
妻「え?、E.T.が虹を残して帰って行くところで終わりじゃなかったっけ?」
私「お前、ついさっきまで見てたのに覚えてないの?。」
多分、エリオットやマイケルに感情移入し過ぎてしまうと、彼ら目線の映像(去っていくUFO)ばかりが記憶に刷り込まれてしまうのでしょう。
私は今回隣の席の妻に気を取られていつもの号泣ポイントをスルーしていたおかげで冷静に見ることが出来たのかも知れません。
勉強になりました!。
5/8(水)
『ゴジラ電撃大作戦』
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル)

3月から日本映画専門チャンネルで放送中の「東宝チャンピオンまつり版ゴジラ全7作品」。
今回の放映作品は1972年冬休みに上映された『ゴジラ電撃大作戦』です。
1968年封切の『怪獣総進撃』の短縮版ですが、7作品のうち何故かこれだけがオリジナルからタイトルを完全変更しています。
「東宝チャンピオンまつり」用短縮版としては6本目に当たる作品です。
短縮再編集も慣れたせいか、14分もカットしているのに内容を大きく損ねることもなく、よりテンポの良い『怪獣総進撃』にシェイプアップされているように見受けました。
『怪獣大戦争』みたいに人物の相互関係が分かりにくくなったりすることもありません。
強いて言えば、SY-3号が月と地球を行き来する間のシーンが省かれたため瞬間移動したような部分があったくらいでしょうか。

今回の鑑賞ではこの『ゴジラ電撃大作戦』に続けて、👇の特撮・アニメ映画2本も一緒に見ておりました。
『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル録画ディスク)

数年前に日本映画専門チャンネルで放送された『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』。
『パンダコパンダ』
(ホームシアター:WOWOW録画)

そして、昨年亡くなられた高畑勲監督の一周忌特集としてWOWOWで放送された『パンダコパンダ』(一作目)。
この3本のチョイスが何を意味するのか?。
私と同年代(50歳半ば)の映画ファンならもうお分かりでしょう。

そうです。
昭和47年(1972年)冬休み版「東宝チャンピオンまつり」の再現です。
当時小学2年生だった私は、この超豪華プログラムを映画館で見ていたのです。
今回『ゴジラ電撃大作戦』が放映されると知った時から、絶対にこの3本を一緒に見ようと決めておりました。
さすがに当時観た順番までは覚えていませんが、この3作品を見ていると幼い頃に胸躍らせて入った劇場の空気や連れて行ってくれた祖母の笑顔が思い出されてひと時のノスタルジーに浸っておりました。
さて、来週あたり本当に「令和最初の劇場新作映画」を見に行きたいところであります。

最初に書いたとおり、その第一候補は『アベンジャーズ エンド・ゲーム』なのですがこれには一つ大きな問題があります。
実は私、『エンド・ゲーム』に至るまでの「マーベル・シネティック・ユニバース」作品のうち比較的最近の3作品をまだ見ていないのです。
前作『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』ももう一回見返しておきたいですし、私が『エンド・ゲーム』を観るのはもう少し先になりそうです。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
5/7(火)
『E.T.』
(劇場:イオンシネマ金沢フォーラス)

令和最初に劇場で観た映画は、「午前十時の映画祭」の『E.T.』でした。
ただし、「私の令和初映画」としては再上映や家で観る作品は考えないことに決めています(笑)。
あくまでも「劇場で観る新作映画」が対象なので、多分『アベンジャーズ エンド・ゲーム』になりそうな気がします。
それはさておき・・・。

今回の『E.T.』は先週の『ドラえもん のび太の月面探査記』と同じく妻と二人で観に行きました。
そういえば「午前十時の映画祭」を夫婦一緒に観に行くのはこれが初めてです。
せっかくなのでチケットも2枚一緒に撮りたかったのですが、彼女はポップコーンやジュースのカップと一緒に半券を捨ててしまっておりました。

最初の劇場公開('82年の暮れ)以来もう何度見たか分からない『E.T.』ですが、何度見てもポロポロ涙がこぼれてきて困る映画です。
妻も「今でも泣ける自信がある」と言っておりましたが、その言葉通り「E. T. phone home.」のあたりを過ぎると隣の席から何度も鼻をすする音が聞こえてくるようになりました(笑)。

ちなみに今回上映されたのは「1982年公開オリジナル」バージョンです。
エリオット達を追いかける警官が持つ銃をCGでトランシーバーに差し替えた2002年の『E.T. 20周年アニバーサリー特別版』ではありません。

嫁と一緒に観ていながらこんな感想もなんですが、今回の上映ではエリオットたちのママ(演:ディー・ウォレス)が物凄くキレイに見えて驚きました。
それは画質が良いという意味ではなく、本当に美人でチャーミングに見えたのです。
監督自身の母親への想いが重なって必要以上に綺麗に撮っていることに今頃になって気付いたということでしょうか?。
それとも、単なる年齢による見え方の変化ですかね?。
変な誤解をされてもと困るので妻にはこんなこと言いませんでしたけど・・・(笑)。

家で何度も見たはずの映画なのに、映画館のスクリーンで見ると女優さんの輝きが違ってみえますね。
妹のガーティを見た時、妻も私も思わず口を揃えて「可愛い!」と声が出てしまいました。
私たちには子供がいないので、「こんな娘が欲しかったなあ」という思いがあったのも確かです。
これも妻の前では口が裂けても言えないことですが・・・。
演じたドリュー・バリモアさんは10代の頃色々あって大変だったようですが、今では仕事もプライベートも充実しているようでなによりです。

一度死んだE.T.が復活したあたりから、隣の席からの鼻水をすする音が嗚咽へと変わりました(笑)。
実をいうと私はそっちのほうが気になって泣くどころではなかったです(笑)。

そして最後の別れのシーン。
「イツモココニイルヨ」
この瞬間、彼女の嗚咽はついに「ううっ💦」という具体的な声になり、彼女の身体がぷるぷる震えているのが分かりました。
私は「おいおい、化粧は大丈夫か?。」とか「近くの席に人がいなくて良かった」とか余計なことばかり気になっていましたが、これも妻には言っていませんし言えるはずもありません(笑)。

隣の妻ばかり気にしていたせいか、私としてはいつもの涙腺決壊ポイントでも涙がこぼれることは無かったです。
でもそのおかげで、ラストの数カットを冷静に見ることが出来て今まで気づかなかった新しい発見がありました。
それは去っていくE.T.(のUFO)を見送る人々の表情の違いです。

逃走を手伝ってくれたマイケルの友達の表情は、「世にも珍しいものを見れた」とか作戦成功の満足感に浸っているとかいったような部外者的なものでした。

母親も嬉しそうな表情をしていますが、それは息子エリオットの成長を喜ぶと同時にその成長を促してくれた宇宙の友達への感謝のようにも見えます。
一方、「エリオットの大人バージョン」的存在のNASA職員(演:ピーター・コヨーテ)の表情は巧みにピントをぼかして見えにくくしてありました。

そして一番の理解者であり協力者だった兄と妹は、寂しげな表情で去っていくE.T.を見送っています。
ここまでは全員思った通りのリアクションなのですが、ラストカットを見た私はまるで初めて見る映画のように新鮮な感動を感じておりました。

この時一番悲しいはずのエリオットが、涙も笑顔も見せることなく真顔でじっと親友E.T.が去って行った虚空を見つめ続けていたのです。
それはこの映画の最後に少年エリオットが見せてくれた最高に男前な顔でした。
この映画は地球に降り立ったE.T.の描写から始まっていますから、普通ならE.T.が帰っていく画がラストカットであるべきところです。
しかし、そこをあえて逞しく成長したエリオット君の顔で終わらせたのは、それだけスピルバーグ監督が彼に自分を投影していたことの現れなのでしょう。
それにしてもエリオット君、本当にいい顔してます。
男の顔です。
映画館を出て永い化粧直しタイムを終えた妻に、私はラストシーンの話を語ってみたのですが・・・
妻「え?、E.T.が虹を残して帰って行くところで終わりじゃなかったっけ?」
私「お前、ついさっきまで見てたのに覚えてないの?。」
多分、エリオットやマイケルに感情移入し過ぎてしまうと、彼ら目線の映像(去っていくUFO)ばかりが記憶に刷り込まれてしまうのでしょう。
私は今回隣の席の妻に気を取られていつもの号泣ポイントをスルーしていたおかげで冷静に見ることが出来たのかも知れません。
勉強になりました!。
5/8(水)
『ゴジラ電撃大作戦』
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル)

3月から日本映画専門チャンネルで放送中の「東宝チャンピオンまつり版ゴジラ全7作品」。
今回の放映作品は1972年冬休みに上映された『ゴジラ電撃大作戦』です。
1968年封切の『怪獣総進撃』の短縮版ですが、7作品のうち何故かこれだけがオリジナルからタイトルを完全変更しています。
「東宝チャンピオンまつり」用短縮版としては6本目に当たる作品です。
短縮再編集も慣れたせいか、14分もカットしているのに内容を大きく損ねることもなく、よりテンポの良い『怪獣総進撃』にシェイプアップされているように見受けました。
『怪獣大戦争』みたいに人物の相互関係が分かりにくくなったりすることもありません。
強いて言えば、SY-3号が月と地球を行き来する間のシーンが省かれたため瞬間移動したような部分があったくらいでしょうか。

今回の鑑賞ではこの『ゴジラ電撃大作戦』に続けて、👇の特撮・アニメ映画2本も一緒に見ておりました。
『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル録画ディスク)

数年前に日本映画専門チャンネルで放送された『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』。
『パンダコパンダ』
(ホームシアター:WOWOW録画)

そして、昨年亡くなられた高畑勲監督の一周忌特集としてWOWOWで放送された『パンダコパンダ』(一作目)。
この3本のチョイスが何を意味するのか?。
私と同年代(50歳半ば)の映画ファンならもうお分かりでしょう。

そうです。
昭和47年(1972年)冬休み版「東宝チャンピオンまつり」の再現です。
当時小学2年生だった私は、この超豪華プログラムを映画館で見ていたのです。
今回『ゴジラ電撃大作戦』が放映されると知った時から、絶対にこの3本を一緒に見ようと決めておりました。
さすがに当時観た順番までは覚えていませんが、この3作品を見ていると幼い頃に胸躍らせて入った劇場の空気や連れて行ってくれた祖母の笑顔が思い出されてひと時のノスタルジーに浸っておりました。
さて、来週あたり本当に「令和最初の劇場新作映画」を見に行きたいところであります。

最初に書いたとおり、その第一候補は『アベンジャーズ エンド・ゲーム』なのですがこれには一つ大きな問題があります。
実は私、『エンド・ゲーム』に至るまでの「マーベル・シネティック・ユニバース」作品のうち比較的最近の3作品をまだ見ていないのです。
前作『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』ももう一回見返しておきたいですし、私が『エンド・ゲーム』を観るのはもう少し先になりそうです。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
スポンサーサイト