週刊映画鑑賞記(2019.8/19~2019.8/25)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
7月下旬から入れ代わり立ち代わりで我が家に寝泊まりしていた親戚たちも、先週の日曜日には全員自分たちの居場所に帰っていきました。
これでようやく私もゆっくり自分の時間を過ごすことが出来そうです。
と言ってもまとまった連休なんて望むべくもなく、週に2日休みが取れるというだけのことですが・・・。
8/19(月)
『移動都市/モータル・エンジン』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)

この春「見たい見たい」と思いながらも結局映画館で見そびれてしまった作品です。

ストーリーはともかく(笑)、期待に違わず都市が大地を疾走する映像は斬新でこれまで見たことない世界観で面白かったです。
私はこの映画を観ながらとあるTVアニメを思い出しておりました。

そのアニメとは、宮崎駿監督の初監督作品『未来少年コナン』です。

最終戦争から数百年の時が過ぎ、わずかに残された人類は地を這う移動型の都市で生活することを余儀なくされていた。
巨大移動都市ロンドンは、都市同士が捕食しあう弱肉強食の荒れ果てた地でその支配を拡大させ、小さな都市を捕食することで成長を続けている。
このストーリーから私は『コナン』のインダストリアを思い出してしまうんですよね。
となるとロンドンが征服しようと企む「縦の壁」はハイハーバーということになるのかな?。

旧文明の超兵器を蘇らせて全世界を支配するべく策謀を巡らしているロンドンの科学者ヴァレンタインは『コナン』のレプカそのものです。

何も知らない正直者のトムの助力を得ながらヴァレンタインの野望に立ち向かう、超兵器のカギを握る少女へスター。
このポジションは完全にラナですね。

キャラクター配置も物語の構造もそっくりです(笑)。
あと、この場面のイメージでいえば・・・

『天空の城ラピュタ』にも繋がります。
どこを斬っても金太郎飴みたいにジブリアニメのイメージが重なってきますね。
それもそのはず。
『モータル・エンジン』のクリスチャン・リヴァース監督は宮崎アニメの大ファンだと公言している人なのです。
だから赤い飛行機(紅の豚)が出てきたり、お城が自力で移動(ハウルの動く城)したりしても日本人には当たり前に受け入れられるのですね。

そんなジブリ感満載な作品世界の中で異彩を放っていたのが、へスターの育ての親でありながら何故か彼女を付け狙う全身サイボーグのシュライクです。
ターミネーターみたいで怖い存在なのですが、そのバックボーンには哀愁を感じさせる部分もあって彼の最期はちょっと泣けました。
もっとシュライクに焦点を当てても良かったんじゃないかという気がします。
8/20(水)
4K版『ウルトラQ』第一話
(居間49インチ4K液晶テレビ:NHK BS4K録画)

この日届いた4Kテレビ:TH-49GX850のこけら落としとして、7月に買ったBS4Kチューナー内蔵レコーダー:DMR-SUZ2060で録画しておいた『ウルトラQ』を鑑賞しました。
正直なところ私はBS4Kの番組にはほとんど興味無かったのですけど、この『ウルトラQ』4Kリマスター版だけは見たいと思っておりました。
5月に一度終わってしまったのですが、7月24日からまた週一回ペースで再放送が始まると知りすぐに4Kチューナー内蔵レコーダーを買って録画を初めておいたのでした。

BS4K版『ウルトラQ』の画質は解像度が高くて明るく見やすいです。
ただ、あまりにも鮮明すぎて怪獣の造形の粗さがやたら目についてしまうのは気になりましたが・・・。
でも、将来的にはこの鮮明な映像で『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』『怪奇大作戦』『帰ってきたウルトラマン』も4Kリマスター化されるかも知れません。
それは絶対見たいし見なければなりません。

「ゴメスを倒せ!」は元々放送第一話として作られたものではなかったそうです。
でも最初に怪獣対決ものを持ってきたほうが視聴率的に良いだろうということで急遽順番を差し替えたのだとか。
今見ると怪獣や地域の伝承にやたら詳しい次郎少年がちょっとウザかったりなんかしますが、彼は子供たちが感情移入しやすいように配置されたキャラクターなのでしょうね。
8/21(水)
『ルパン三世 カリオストロの城』
(居間4Kテレビ:4K UHD Blu-ray)

発売日をずっと心待ちにしていた『ルパン三世 カリオストロの城』4K-UHD BD盤ですが、アマゾンから到着して1ヶ月も経ってようやく鑑賞することになりました。
見るのが遅くなった理由は、先月18日に起きた京都アニメーション放火事件のせいです。
あの酷い事件のため、中学時代「アニメージュ」に投稿が載ったほどのアニメファンだった妻がひどく心を乱してしまって落ち着いてアニメを見ることが出来なくなってしまっていたのです。
あと、お盆の時期には我が家に親戚たち(とその子供たち)が集まって来ていて、彼らが階下で寝ている時にホームシアターで映画を見るわけにもいきません。

公開当時は受験生だったにも関わらず映画館に観に行って、そのあまりの面白さに(同時上映作品を挟んで)2回続けて観た作品です。
あれ以来もう数えることすら出来ないほど何度も見ている映画ですが、今でも同じところで笑い同じところでホロリとしてしまう自分がいます。
一時期は冒頭からカーチェイスを経てクラリスの指輪を手にするまでの全カット割りを記憶してしまっていたくらいです。

この映画ではルパンは「おじ様」と呼ばれていますが、私は当時中学生だったにも関わらずそんなルパンに自分を投影して見ていました。
この映画のルパンはドロボウである自分にどこか引け目を感じている男として描かれています。
そんな男が気の置けない仲間とともにイヤらしい中年オヤジから不幸な少女を救い出してあげるというこの物語に、中学生ながらも様々なコンプレックスを抱えて生きていた当時の私は完全にシンクロしていました。

私はか弱い女性や子供を身体を張って守ったり勇気づけたりする漢には無条件に感動してしまう性質(たち)なのです。
例えば・・・
『野生の証明』の健さん
『ターミネーター2』のT-800
『パコと魔法の絵本』の役所広司
さらには平成『ガメラ』シリーズのガメラにも同じものを感じて思わず泣いてしまうのですよ。
その源泉はこの『カリオストロの城』のルパンではなかったかと思います。
この映画はやっぱり私の原点の一つなのです。
8/22(木)
『バンブルビー』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)

2007年から続いている『トランスフォーマー』シリーズの前日譚。
監督がマイケル・ベイではないので、チャカチャカした目まぐるしいカメラワークとカット割りではなく落ち着いた絵作りをベースに演出されていて好印象でした。

この映画の数年後、バンブルビーは地球を舞台にトランスフォーマーVSメガトロンの戦いに参加することになります。
シリーズを重ねる度に地球人類は危機的状況に陥っていきますが、その時この作品の主人公:チャーリーはどうしているんしょうかね。
エンドクレジット後のオマケ映像でもいいので、『最後の騎士王』の時点でも彼女が逞しく生きている姿も見せて欲しかった気がします。
8/23(金)
『メリーポピンズ リターンズ』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)

ディズニー好きの妻が借りてきたブルーレイです。
夫婦で一緒に見てました
しかし、見終わってすぐ二人で言い合った感想は・・・。
私「アカンやろ、これ。」
妻「やっぱアカンよね。」
久し振りに映画のことで彼女と意見が合いました。
<あらすじ>
(前作に登場した)バンクス家の長男マイケルは今では家庭を持つ父親となり、かつて父や祖父が働いていたロンドンのフィデリティ銀行で臨時の仕事に就いていた。
しかし現在のバンクス家に金銭的な余裕はなく、さらにマイケルは妻を亡くしたばかりで家の中も荒れ放題。
そこへ追い打ちをかけるように、融資の返済期限切れで家まで失う大ピンチに陥ってしまう。
そんな彼らの前に、あの「ほぼ完璧な魔法使い」メリー・ポピンズが風に乗って舞い降りてくる。

映画のラストでは、20年前にマイケルが銀行に預けた2ペンスが利子を生んで今では借金を全額返済出来るほどになっていました。
めでたしめでたし~。
・・・いや、ちょっと待て!。
この続編、前作のメッセージを土足で踏みにじっていないか?

前作中盤あたりでメリーポピンズが幼い頃のマイケルたちに歌って聴かせた歌。
それは目の見えないお婆さんの代わりに2ペンスの餌を買ってハトに餌をあげて欲しいという内容でした。
翌朝、心優しいマイケルはそのお婆さんのためにハトの餌を買おうとするのですが・・・。

父親が務める銀行の上司は「そんな無駄使いはせずにうちの銀行に預けなさい。利子が付いて何倍にも増えるから。」となかば強引に2ペンスを取り上げて貯金させてしまいます。
やがて、厳格一辺倒の会社人間だった父親が子供たちの優しい心根を誇りに思い家庭人となり、バンクス家は心豊かな家族となるお話だったはずです。

ところが今回の続編では、あの時銀行に毟り取られた2ペンスが本当に利子を生んで現在のマイケルの窮状を救うというオチになっていました。
これでは前作で”悪しきもの”として描かれていた拝金主義を肯定することになってしまいます。
もし幼い頃のマイケルが貧しいお婆さんに同情して2ペンスを使ってしまっていたらこの逆転劇は起こらなかったのですから。

この展開では前作が示してくれた温かい心が全て「無駄なもの」ということになってしまいます。
今更ですが、『リターンズ』は絶対に見るべきではありません。
前作『メリー・ポピンズ』を大切に思う人ならなおさらです。
8/24(土)
4K版『ウルトラQ』第2~5話
(居間49インチ4K液晶テレビ:NHK BS4K録画)
毎週録画で録り貯めている『ウルトラQ』は第5話まで進んでおります。
この日は2話から5話までの4本をイッキ見してました。
特撮怪獣ファンとしては至福のひと時でありました。
今回はそのうち2本だけ短くレビューします。
第2話「五郎とゴロー」

メインゲストは鈴木和夫さん。
強面な風貌から悪役を演じることが多い方ですが、私は鈴木さんの『オール怪獣大進撃』の間抜けな泥棒役とこの知恵遅れの青年役が大好きです。
伊吹徹さんとか桐野洋雄さんとかもそうですが、悪役イメージの強い人が善人やコミカルな役を演じると、いかにも良い人風の俳優さんが演じるより強く印象に残りますね(逆もまた然り)。
そういえば『ウルトラマン』の黒部進さんも東宝映画では悪役が多かったんでしたっけ・・・。

もう一本は第5話「ぺギラが来た!」
冷凍怪獣ぺギラが登場する回ですが、この回の主役は怪獣ではありません。

田村奈巳さまであります。
どうせなら続編の「東京氷河期」にも登場させて欲しかったなあ。
例えば、南極にいる福原女医から「ぺギラが日本に向かいました!」と万城目に連絡してくるという登場シーンが作れたはずです。
ぺギラ2部作は2本同時に撮った(スタッフも一緒)はずなので不可能ではなかったはずだと思うのですがね。
そんなわけで、やっぱりぺギラそっちのけで田村さんばかり見てしまいました。
ぺギラは「東京氷河期」でゆっくり見るといたしましょう(笑)。
『ウルトラQ』は月一回ペースで2本くらいづつセレクトしながら書いていこうと思っています。
アカン映画もありましたが(笑)、今週はいっぱい映画(テレビ特撮も含む)を見られて大満足の一週間でした。
なんだか枯渇していた身体に冷たい水が染みわたっていくような気分であります。
しかも、4Kテレビ購入という一大トピックもありました。
来週もこの調子で、これまで見そびれてきた映画を片っ端から見てやろうと思っております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
7月下旬から入れ代わり立ち代わりで我が家に寝泊まりしていた親戚たちも、先週の日曜日には全員自分たちの居場所に帰っていきました。
これでようやく私もゆっくり自分の時間を過ごすことが出来そうです。
と言ってもまとまった連休なんて望むべくもなく、週に2日休みが取れるというだけのことですが・・・。
8/19(月)
『移動都市/モータル・エンジン』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)

この春「見たい見たい」と思いながらも結局映画館で見そびれてしまった作品です。

ストーリーはともかく(笑)、期待に違わず都市が大地を疾走する映像は斬新でこれまで見たことない世界観で面白かったです。
私はこの映画を観ながらとあるTVアニメを思い出しておりました。

そのアニメとは、宮崎駿監督の初監督作品『未来少年コナン』です。

最終戦争から数百年の時が過ぎ、わずかに残された人類は地を這う移動型の都市で生活することを余儀なくされていた。
巨大移動都市ロンドンは、都市同士が捕食しあう弱肉強食の荒れ果てた地でその支配を拡大させ、小さな都市を捕食することで成長を続けている。
このストーリーから私は『コナン』のインダストリアを思い出してしまうんですよね。
となるとロンドンが征服しようと企む「縦の壁」はハイハーバーということになるのかな?。

旧文明の超兵器を蘇らせて全世界を支配するべく策謀を巡らしているロンドンの科学者ヴァレンタインは『コナン』のレプカそのものです。

何も知らない正直者のトムの助力を得ながらヴァレンタインの野望に立ち向かう、超兵器のカギを握る少女へスター。
このポジションは完全にラナですね。

キャラクター配置も物語の構造もそっくりです(笑)。
あと、この場面のイメージでいえば・・・

『天空の城ラピュタ』にも繋がります。
どこを斬っても金太郎飴みたいにジブリアニメのイメージが重なってきますね。
それもそのはず。
『モータル・エンジン』のクリスチャン・リヴァース監督は宮崎アニメの大ファンだと公言している人なのです。
だから赤い飛行機(紅の豚)が出てきたり、お城が自力で移動(ハウルの動く城)したりしても日本人には当たり前に受け入れられるのですね。

そんなジブリ感満載な作品世界の中で異彩を放っていたのが、へスターの育ての親でありながら何故か彼女を付け狙う全身サイボーグのシュライクです。
ターミネーターみたいで怖い存在なのですが、そのバックボーンには哀愁を感じさせる部分もあって彼の最期はちょっと泣けました。
もっとシュライクに焦点を当てても良かったんじゃないかという気がします。
8/20(水)
4K版『ウルトラQ』第一話
(居間49インチ4K液晶テレビ:NHK BS4K録画)

この日届いた4Kテレビ:TH-49GX850のこけら落としとして、7月に買ったBS4Kチューナー内蔵レコーダー:DMR-SUZ2060で録画しておいた『ウルトラQ』を鑑賞しました。
正直なところ私はBS4Kの番組にはほとんど興味無かったのですけど、この『ウルトラQ』4Kリマスター版だけは見たいと思っておりました。
5月に一度終わってしまったのですが、7月24日からまた週一回ペースで再放送が始まると知りすぐに4Kチューナー内蔵レコーダーを買って録画を初めておいたのでした。

BS4K版『ウルトラQ』の画質は解像度が高くて明るく見やすいです。
ただ、あまりにも鮮明すぎて怪獣の造形の粗さがやたら目についてしまうのは気になりましたが・・・。
でも、将来的にはこの鮮明な映像で『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』『怪奇大作戦』『帰ってきたウルトラマン』も4Kリマスター化されるかも知れません。
それは絶対見たいし見なければなりません。

「ゴメスを倒せ!」は元々放送第一話として作られたものではなかったそうです。
でも最初に怪獣対決ものを持ってきたほうが視聴率的に良いだろうということで急遽順番を差し替えたのだとか。
今見ると怪獣や地域の伝承にやたら詳しい次郎少年がちょっとウザかったりなんかしますが、彼は子供たちが感情移入しやすいように配置されたキャラクターなのでしょうね。
8/21(水)
『ルパン三世 カリオストロの城』
(居間4Kテレビ:4K UHD Blu-ray)

発売日をずっと心待ちにしていた『ルパン三世 カリオストロの城』4K-UHD BD盤ですが、アマゾンから到着して1ヶ月も経ってようやく鑑賞することになりました。
見るのが遅くなった理由は、先月18日に起きた京都アニメーション放火事件のせいです。
あの酷い事件のため、中学時代「アニメージュ」に投稿が載ったほどのアニメファンだった妻がひどく心を乱してしまって落ち着いてアニメを見ることが出来なくなってしまっていたのです。
あと、お盆の時期には我が家に親戚たち(とその子供たち)が集まって来ていて、彼らが階下で寝ている時にホームシアターで映画を見るわけにもいきません。

公開当時は受験生だったにも関わらず映画館に観に行って、そのあまりの面白さに(同時上映作品を挟んで)2回続けて観た作品です。
あれ以来もう数えることすら出来ないほど何度も見ている映画ですが、今でも同じところで笑い同じところでホロリとしてしまう自分がいます。
一時期は冒頭からカーチェイスを経てクラリスの指輪を手にするまでの全カット割りを記憶してしまっていたくらいです。

この映画ではルパンは「おじ様」と呼ばれていますが、私は当時中学生だったにも関わらずそんなルパンに自分を投影して見ていました。
この映画のルパンはドロボウである自分にどこか引け目を感じている男として描かれています。
そんな男が気の置けない仲間とともにイヤらしい中年オヤジから不幸な少女を救い出してあげるというこの物語に、中学生ながらも様々なコンプレックスを抱えて生きていた当時の私は完全にシンクロしていました。

私はか弱い女性や子供を身体を張って守ったり勇気づけたりする漢には無条件に感動してしまう性質(たち)なのです。
例えば・・・
『野生の証明』の健さん
『ターミネーター2』のT-800
『パコと魔法の絵本』の役所広司
さらには平成『ガメラ』シリーズのガメラにも同じものを感じて思わず泣いてしまうのですよ。
その源泉はこの『カリオストロの城』のルパンではなかったかと思います。
この映画はやっぱり私の原点の一つなのです。
8/22(木)
『バンブルビー』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)

2007年から続いている『トランスフォーマー』シリーズの前日譚。
監督がマイケル・ベイではないので、チャカチャカした目まぐるしいカメラワークとカット割りではなく落ち着いた絵作りをベースに演出されていて好印象でした。

この映画の数年後、バンブルビーは地球を舞台にトランスフォーマーVSメガトロンの戦いに参加することになります。
シリーズを重ねる度に地球人類は危機的状況に陥っていきますが、その時この作品の主人公:チャーリーはどうしているんしょうかね。
エンドクレジット後のオマケ映像でもいいので、『最後の騎士王』の時点でも彼女が逞しく生きている姿も見せて欲しかった気がします。
8/23(金)
『メリーポピンズ リターンズ』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)

ディズニー好きの妻が借りてきたブルーレイです。
夫婦で一緒に見てました
しかし、見終わってすぐ二人で言い合った感想は・・・。
私「アカンやろ、これ。」
妻「やっぱアカンよね。」
久し振りに映画のことで彼女と意見が合いました。
<あらすじ>
(前作に登場した)バンクス家の長男マイケルは今では家庭を持つ父親となり、かつて父や祖父が働いていたロンドンのフィデリティ銀行で臨時の仕事に就いていた。
しかし現在のバンクス家に金銭的な余裕はなく、さらにマイケルは妻を亡くしたばかりで家の中も荒れ放題。
そこへ追い打ちをかけるように、融資の返済期限切れで家まで失う大ピンチに陥ってしまう。
そんな彼らの前に、あの「ほぼ完璧な魔法使い」メリー・ポピンズが風に乗って舞い降りてくる。

映画のラストでは、20年前にマイケルが銀行に預けた2ペンスが利子を生んで今では借金を全額返済出来るほどになっていました。
めでたしめでたし~。
・・・いや、ちょっと待て!。
この続編、前作のメッセージを土足で踏みにじっていないか?

前作中盤あたりでメリーポピンズが幼い頃のマイケルたちに歌って聴かせた歌。
それは目の見えないお婆さんの代わりに2ペンスの餌を買ってハトに餌をあげて欲しいという内容でした。
翌朝、心優しいマイケルはそのお婆さんのためにハトの餌を買おうとするのですが・・・。

父親が務める銀行の上司は「そんな無駄使いはせずにうちの銀行に預けなさい。利子が付いて何倍にも増えるから。」となかば強引に2ペンスを取り上げて貯金させてしまいます。
やがて、厳格一辺倒の会社人間だった父親が子供たちの優しい心根を誇りに思い家庭人となり、バンクス家は心豊かな家族となるお話だったはずです。

ところが今回の続編では、あの時銀行に毟り取られた2ペンスが本当に利子を生んで現在のマイケルの窮状を救うというオチになっていました。
これでは前作で”悪しきもの”として描かれていた拝金主義を肯定することになってしまいます。
もし幼い頃のマイケルが貧しいお婆さんに同情して2ペンスを使ってしまっていたらこの逆転劇は起こらなかったのですから。

この展開では前作が示してくれた温かい心が全て「無駄なもの」ということになってしまいます。
今更ですが、『リターンズ』は絶対に見るべきではありません。
前作『メリー・ポピンズ』を大切に思う人ならなおさらです。
8/24(土)
4K版『ウルトラQ』第2~5話
(居間49インチ4K液晶テレビ:NHK BS4K録画)
毎週録画で録り貯めている『ウルトラQ』は第5話まで進んでおります。
この日は2話から5話までの4本をイッキ見してました。
特撮怪獣ファンとしては至福のひと時でありました。
今回はそのうち2本だけ短くレビューします。
第2話「五郎とゴロー」

メインゲストは鈴木和夫さん。
強面な風貌から悪役を演じることが多い方ですが、私は鈴木さんの『オール怪獣大進撃』の間抜けな泥棒役とこの知恵遅れの青年役が大好きです。
伊吹徹さんとか桐野洋雄さんとかもそうですが、悪役イメージの強い人が善人やコミカルな役を演じると、いかにも良い人風の俳優さんが演じるより強く印象に残りますね(逆もまた然り)。
そういえば『ウルトラマン』の黒部進さんも東宝映画では悪役が多かったんでしたっけ・・・。

もう一本は第5話「ぺギラが来た!」
冷凍怪獣ぺギラが登場する回ですが、この回の主役は怪獣ではありません。

田村奈巳さまであります。
どうせなら続編の「東京氷河期」にも登場させて欲しかったなあ。
例えば、南極にいる福原女医から「ぺギラが日本に向かいました!」と万城目に連絡してくるという登場シーンが作れたはずです。
ぺギラ2部作は2本同時に撮った(スタッフも一緒)はずなので不可能ではなかったはずだと思うのですがね。
そんなわけで、やっぱりぺギラそっちのけで田村さんばかり見てしまいました。
ぺギラは「東京氷河期」でゆっくり見るといたしましょう(笑)。
『ウルトラQ』は月一回ペースで2本くらいづつセレクトしながら書いていこうと思っています。
アカン映画もありましたが(笑)、今週はいっぱい映画(テレビ特撮も含む)を見られて大満足の一週間でした。
なんだか枯渇していた身体に冷たい水が染みわたっていくような気分であります。
しかも、4Kテレビ購入という一大トピックもありました。
来週もこの調子で、これまで見そびれてきた映画を片っ端から見てやろうと思っております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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