ようやく4Kテレビを買いました!
CATEGORYホームシアター
トガジンです。

先日ヤマダ電機で注文した4K液晶テレビが届きました。
5月に妻の許しが出てから3ヶ月。
これで我が家も4K-UHD BDやBS4K放送を手軽に楽しむ環境が整いました。
【予算について】
今回の4Kテレビ購入について書く前に、これまでの経緯と予算に関して簡単に書いておこうと思います。

我が家ではこの3ヶ月ほどの間に4K視聴環境を急速に整えてきました。
>4K環境整いました! DLA-X990R導入記(2019/7/4)
まず、7月初旬にプロジェクターを4K正式対応型のビクター:DLA-X990R。
ただし、これは新品ではなく中古品です。
前に使っていたX75Rを下取りに出して購入価格は約43万円。
さらにUHD-BDプレーヤー接続用HDMIケーブル(3m)が約9千円。

さらに7月中旬には新BD4Kチューナー内蔵レコーダーも買っています。
パナソニック:DMR-SUZ2060です。
値段は価格コム最安店で税込み6万500円(当時)。
パナソニックが新型の発売発表したことで一気に値下がりしたタイミングを見計らって買いました。
別に今まで使っていた機種が壊れたわけでもないのに、どうしてBS4Kチューナー内蔵レコーダーを買わねばならなかったのか?。
それは、BS4Kにどうしても見たい番組があったからです。

4Kリマスター版『ウルトラQ』です。
昨年12月の開局時にはBS4K放送にほとんど関心が無かった私ですが、この4K版『ウルトラQ』だけは見たいと思っていました。
それが7月24日(水)から毎週再び放送されることになったのです。
4Kリマスター版『ウルトラQ』を第一話から録画するためにどうしても4Kレコーダーを買っておく必要がありました。

そして今回買った4Kテレビ。
詳細は後述しますが、TV台とレコーダー接続用ケーブルも合わせて14万円ほど使いました。
この二ヶ月ほどの間に合計64万円近く使ったことになります。
しかし、私は決して金持ちのボンボンでも土地や田んぼを売った成金野郎でもありません。
実は今回の資金は前に使っていたDLA-X75Rを買った直後から「次のプロジェクターを買う時のために」と毎月1万円(余裕があるときは2万円)づつコツコツ貯めてきたお金なのです。
そのホームシアター基金は(途中AVアンプの買い替えで15万円ほど使いましたが)今年6月の時点で78万円にもなっていました。
プロジェクターの買い替え費用も4KBDレコーダー代も、そして今回の4Kテレビ導入資金も、全て私のこのホームシアター基金から出しています。
ホームシアター基金の目標額は100万円。
それはビクターのネイティブ4Kプロジェクター:DLA-V7の値段でした。
ところが、今年の5月に初めて実際に見たDLA-V7の画質は私が期待していたほどのものではなく、前機種であるDLA-X990Rのほうがはるかに押し出しが強くて私好みの画だったのです。
「買うならX990Rだ!」と考えを変えた私は「中古買取増額キャンペーン」中のアバックさんで状態の良いX990Rの中古を見つけて即断即決したのでした。
当初想定していた値段の半分以下で4Kプロジェクターを買えたことで、私のホームシアター基金は30万円以上残りました。
そのお金で皆で使う4Kレコーダーも4Kテレビも買えたので家計を圧迫することはありません。
最初の予定では、妻と相談して居間に置く家族用の4Kテレビを先に買うことに決めていましたが、程度の良い中古のDLA-X990Rを買うタイミングを逃すわけにいかなかったため、急遽予定を変更してプロジェクターの買い替えを先に行いました。
しかし、妻と母はホームシアターシステム(プロジェクターやAVアンプ)の操作は出来ません。
これから増えるであろう4K番組やUHD-BDを皆で気軽に見るためには誰でも使える4K液晶テレビが必要です。
【コレに決めた!】

以前から価格コムの評判を読んだり店舗で現物を見たりしながら色々迷ってきましたが、先日嫁と一緒にヤマダ電機で現物を見て決めました。
選考条件は5つ。
1:サイズは現在居間で使っているパナソニック製37インチ:TH-L37D2(2010年製)と置き換え可能な範囲であること。
2:部屋のどこから見ても画質変化が少ないこと。
3:録画機能があること(TH-L37D2には無かった)。
4:今年77歳になる母でも迷わず操作出来ること。
5:予算は(出来れば)15万円以内。
【条件1:サイズ制限】

置き換え対象であるTH-L37D2の横幅は92センチ。
現在のラックも幅90センチで、その両サイドには小物を入れるチェスト(たんす)を置きその上にTV用スピーカーを置いています。
このシチュエーションは変えたくないというのが妻と母の強い要望でした。
現在9年前の37インチが置かれているこのスペースには現在ならば43インチのテレビがすっぽり収まります。
最近のテレビはフレームが細いので本体の横幅が同じでも画面サイズは大きくできるのです。
あと、この時点で画質面で確実に優れている有機ELテレビの導入は諦めざるを得ませんでした。
有機ELには55インチ以上のサイズしか無いからです。
それでも、両サイドのチェストの位置はあと20センチほど左右に広げられることが分かりました。
となれば幅110センチまでのテレビが置けることになり、その場合は49インチのテレビも設置可能です。
【条件2:角度による画質変化が少ない】
この場合、同じ液晶テレビでもIPS方式液晶を採用した製品に絞られます。
母だけでなく私も妻もよく使う部屋なので、3人がどの場所にいてもはっきり見えるテレビである必要があるのです。
TH-L37D2はその任をしっかりと果たしてくれていました。
【条件3:録画機能】

録画機能は今時のテレビならどれでも付いていますが、実は私は数日分の全チャンネルを自動録画してくれる「全チャンネル録画機能」が欲しいと考えておりました。
と言うのも、先日、ずっと楽しみしていたドラマ『世にも奇妙な物語'19 雨の特別編』をうっかり見逃して(録り逃して)しまうという大チョンボをしたためで、全チャンネル録画タイプであればもうあんな歯痒い思いをせずに済むはずなのです。
IPS液晶テレビの中でその機能を内蔵しているのは東芝のZ730シリーズだけです。
しかし、全録画タイプのテレビはやはりそれなりに値段も高く、更に専用のUSB-HDDを買う必要もあるため条件5の予算15万円以内に収めることは不可能です。
残念ですが、今回は全チャンネル録画機能は諦めました。
【条件4:母でも使える操作性】
今回買う新しい4Kテレビは私たち夫婦だけでなく77歳になる母も使うものなので、これまでのものとあまり操作性が変わらないほうが良いだろうという妻の意見を尊重することにしました。

母は居間でテレビを見るときこのパナソニックTV用簡単リモコンを愛用しています。
朝ドラと大河ドラマとその他いくつかのTVドラマの時間とチャンネルが頭に入ってる人なのでリモコンはこれで十分なのです。
ならば、これをそのまま使えることのほうが録画機能などが増えることよりはるかに重要です。

こうして必然的に次のテレビもパナソニックから選ぶことに決まりました。
私と嫁が使っているBDレコーダーはどれもパナソニック製DIGAなので、各種の連携機能を考えればテレビもパナソニックにしておいたほうが便利です。
妻と私とで最後まで意見が分かれたのは製品グレードと画面サイズです。

妻「7万円ほどで買える一番安い43インチで十分でしょ」

私「いやいや、どうせ買うなら全部の規格に対応していて居間に置ける最大サイズの49インチにしよう。」

私が推したのはパナソニック液晶テレビ最上位シリーズのTH-49GX850です。
GX850シリーズには4Kテレビの標準規格であるHDR10(4K-UHD BD用)とHLG(BS4K放送用)に加えて、4K-UHD BDやNETFLIXのオプション規格であるドルビービジョンやAmazon Video向けのHDR10+まで装備しているのです。
我が家が次にテレビを買うのはいつになるか分かりません。
それならば、今度買う4Kテレビには今現在のフルスペックを求めたいのです。
それでも値段が倍以上違うことに不満げな妻に、私は最後の切り札を繰り出しました。
私「金は俺が全額出すんだから、ここは俺に決めさせてくれ。」

こうして我が家の4Kテレビはパナソニック:TH-49GX850に決定しました。
購入はネット販売ではなくヤマダ電機のリアル店舗です。
店頭表示価格は6年延長保証付きで税込み約16万円。
この段階では完全に予算オーバーでしたが、可能な限り値引きしてもらって14万3千850円にしてもらいました。
そこからポイント10%分とキャンペーン商品券8千円分を差し引くと、およそ12万2千円で買ったことになります。
これはネットで同じ条件(6年延長保証付き)で買う場合とほとんど変わらない金額(8月上旬当時)でした。
また、担当の店員さんがとても感じのいい人だったこともこの店舗で買うことにした理由の一つです。

新しいTV台も必要になります。
アマゾンで幅110センチのメタルラックTV台と追加の木製棚板を注文。
合わせて約1万4千円。

同時に4Kレコーダー(DMR-SUZ2060)と接続するための4K専用HDMIケーブルも注文しました。
テレビと同じパナソニック製の1.5mが約5千500円。
もっと安いものもありましたが、4Kはまだ未知の部分も多いので「安さ」より「確実」を求めました。
今回使った金額は、合わせて約14万2千円!。
【条件5:予算15万円】以内に収まりました(笑)。
【TH-49GX850がやってきた】

20日火曜日。
TH-49GX850が届きました。
この日午前中はゲリラ豪雨が降ったりしてましたが、商品が届くお昼過ぎには晴れ間が見えていて商品が濡れてしまうことはありませんでした。
なんだか幸先良い感じです(笑)。
お店で発注してから3週間近くも経っていますがこれは在庫が無かったからではありません。
セッティングを自分ですることにしていたため、私が確実に家に居られる日でなければ駄目だったのです。
そしてヤマダ電機の配送スケジュールと私の完全休日が合致するのはこの日しかありませんでした。
(本当は一日だけ終日休みの日があったのですけど、お盆休みで親戚たちが大勢いる時期だったためその日に配送してもらうことは事実上不可能でした)

到着に先立ち、あらかじめTV台の準備を済ませておきました。
まずテレビ台からTH-L37D2を降ろします。
L37D2の横幅約92センチに対して49GX850は幅110センチですから、両サイドに置いてあるチェストを10センチずつ動かして間を空けておきます。

新しいTV台に入れ替えます。
サイズがピッタリでなんだか気持ちよかったです(笑)。
先にテレビを置いてしまうと細かな配線処理が面倒になるため、この時点で使用するケーブルは背後に通しておきます。

TV台の棚板にはDMR-SUZ2060を設置。
そのお隣は愛用のネットワークメディアプレーヤー:DUNE HD Smart H1。

アンテナケーブルの端末処理はペンチやケーブルストリッパーを使って自分でやりました。
大阪で一人暮らしをしていた時からTVやビデオの配線は全て自分の手でやっていたのでこういう作業には慣れています。
出来合いのケーブルを買うよりコストを下げられますし、何よりこうして自分の手で配線することで機器に対してもより愛着が沸くというものです。
もっとも、こういう気持ちは女たちにはまるで分かってもらえないのですがね・・・。

有線LANとHDMIを接続します。
TH-49GX850は無線LANを内蔵していますが、HD映像を扱うには有線で繋いでおくほうが安心です。
HDMI入力は全部で4系統備えていますが、今のところ接続するのはレコーダーとメディアプレーヤーだけです。

パナソニックのTVとパナソニックのレコーダーを繋ぐのはパナソニックのHDMIケーブル。
文句は言わせません(笑)。
メディアプレーヤーのほうは従来のHDMIケーブルを流用しています。

両サイドに置いたヤマハのアンプ内蔵スピーカーをヘッドホン端子に繋ぎます。
これはTH-L37D2の内蔵スピーカーの音があまりにも酷かったため、その改善策として取り付けたものでした。
小型ですが質の良い低音が出るので気に入っています。
また、ヘッドホン端子に繋ぐことでリモコンによる音量調節が可能です。
TH-49GX850にはドルビーアトモスを再生出来るモードもありますが、所詮は薄型テレビ内蔵スピーカーでやることですから音質面では一切期待していません。
常時このヤマハスピーカーで聴くことになると思います。

チャンネル設定など全ての準備を終えて、いよいよTH-GX850の映像拝見であります。

・・・ありゃ?。
放送休止ぃ~?。
そういえば忘れておりました。
NHKのBS4K放送は午前零時から朝6時まで放送休止することを(笑)。
作業に没頭しているうちにいつの間にか日付が変わっていたのですね。

気を取り直して、レコーダーに録画しておいた『ウルトラQ』第一話「ゴメスを倒せ!」を観てから寝ることにしました。
流石は4K、滅茶苦茶キレイです。
ただ、ちょっと動きが滑らかすぎてなんだか不自然です。
どう表現したらいいのか分からないのですが、自分の動体視力がもの凄く上がったとでも言いましょうか。
53年前のフィルム作品なのに、最近のビデオドラマのような妙にスムーズな動きになってしまっていました。

映像設定を見てみると、スタンダード画質モードでは動き補完回路(Wスピード)がオンになっていました。
作品によっては新鮮な気持ちで観られる場合もあるでしょうが、私が好きな手作りの特撮映画では違和感ばかりが先に立って気持ち悪いだけです。
細部のアラがよく見えすぎて、怪獣が本当にゴムの着ぐるみにしか見えません。
特撮ものを見るときに大切な脳内保管が出来ないのです。
フィルムの動き(秒間24コマ)のカタつきやブレによって、見えなくてよい部分から目を逸らして上手に騙してくれていたのですね。
それを明瞭に暴かれたところで嬉しいことなど一つもありません。
すぐにWスピードをオフにして、従来通りのフィルム作品の動きに変更しました。
こういった画質調整はもっと突き詰めて決める必要がありますが、母と妻の好みも考えて設定しておく必要がありそうです。

翌日には一ヵ月前に買った4K-UHD BS盤『ルパン三世 カリオストロの城』を満を持して鑑賞しました。
もちろん、動き補正はオフにした「シネマプロ」モードです。

4K-UHD BDの画質はジブリ版ブルーレイと比べて特に奇麗という印象はありませんでしたが、やはり4K特有の粒子の細かさとHDR効果で「まるでフィルム上映を見ているよう」に感じました。
4K化の効果はフィルム作品でこそ生かせるものなのかも知れません。
【その後のTH-L37D2】
我が家のメインTVの座をTH-49GX850に譲った9年選手のTH-L37D2はこれからどうなってしまうのか?。
ご安心ください。
決して粗大ゴミに出すとかヤフオクに出品するとかハードオフに叩き売るなんてことはいたしません。
今後TH-L37D2は妻の元でとても大事な役目を仰せつかることになります。

TH-L37D2は妻のダイエット用エアロバイクの正面に置かれることになります。
妻曰く、毎日30分ほどエアロバイクを漕ぐにしてもその間何か映像でも見ていなければ持続するのは難しいそうです。
これまで妻はスマホの小さな画面でYouTubeを見ながら頑張っていましたが、これからは37インチの大画面で好きな番組やアニメを見ながらせっせとペダルを漕ぐのであります。
TH-L37D2のおかげで彼女のダイエットもさぞかし効果が上がることでしょう(笑)。
【これから】

こうして我が家にも4Kテレビがやって来ました。
5月に嫁の認可が降りてから3ヵ月もかかってしまいましたが、私としては満足いく買い物だったと思っています。
しかし、私のホームシアターシステムにはまだ課題が残っています。
DLA-X990RとTH49GX850によって4K映像再生は出来るようになりましたが、実は音声についてはまだ旧態依然なのです。

現在使用中のAVアンプ:TX-NR5010(オンキョー)は2012年の製品です。
2012年当時は4KはおろかドルビーアトモスやDTS:Xといった現在主流のサラウンド規格は存在していませんでした。

最近は4K-UHD BDだけでなく従来型ブルーレイにもドルビーアトモス音声が収録された映画作品が数多く存在します。
それはレンタルのブルーレイも例外ではありません。
このようにドルビーアトモス収録ソフトが増えつつあるにも関わらず、今の私はこの最新サラウンドを愉しむことが出来ないでいるのです。
対策を急がねばなりません。
具体的には、ドルビーアトモスとDTS:Xに対応して4K/HDR映像信号を扱える新しいAVアンプが必要です。
しかし、問題は予算であります。
私のホームシアター基金は現在15万円ほど残っていますが、TX-NR5010(購入価格:約28万円)と同等グレードの最新AVアンプを買うには全然足りません。
また月に1万円づつ貯めていくとしてもあと1年以上かかります。
しかし最近は、AVアンプに関しては高額な上位機種にこだわる必要は無いんじゃないか?と考えるようになりました。
確かに上位機種のほうが音は良いかも知れませんが、普段映画しか観ない私には「ピュアオーディオでも十分使える」過剰な高性能までは必要ない気がするのです。
また、最近新しいサラウンド規格としてIMAXシアターの劇場体験を家庭で再現するという「IMAX® Enhanced」が発表さました。
こうも頻繁に新しい規格が出てくる状況では、その都度高いアンプを買い替えるのはあまりにも非経済的です。

そんなわけで、次に買うAVアンプは20万円以下の中級機でも十分のような気がしています。
うまくいけばTX-NR5010を売却したお金だけで買えるかも知れません。
まだ構想段階ですが、今はそんな次のステップについて考えているところです。
我が家の4K導入計画はまだまだ終わっていないのであります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

先日ヤマダ電機で注文した4K液晶テレビが届きました。
5月に妻の許しが出てから3ヶ月。
これで我が家も4K-UHD BDやBS4K放送を手軽に楽しむ環境が整いました。
【予算について】
今回の4Kテレビ購入について書く前に、これまでの経緯と予算に関して簡単に書いておこうと思います。

我が家ではこの3ヶ月ほどの間に4K視聴環境を急速に整えてきました。
>4K環境整いました! DLA-X990R導入記(2019/7/4)
まず、7月初旬にプロジェクターを4K正式対応型のビクター:DLA-X990R。
ただし、これは新品ではなく中古品です。
前に使っていたX75Rを下取りに出して購入価格は約43万円。
さらにUHD-BDプレーヤー接続用HDMIケーブル(3m)が約9千円。

さらに7月中旬には新BD4Kチューナー内蔵レコーダーも買っています。
パナソニック:DMR-SUZ2060です。
値段は価格コム最安店で税込み6万500円(当時)。
パナソニックが新型の発売発表したことで一気に値下がりしたタイミングを見計らって買いました。
別に今まで使っていた機種が壊れたわけでもないのに、どうしてBS4Kチューナー内蔵レコーダーを買わねばならなかったのか?。
それは、BS4Kにどうしても見たい番組があったからです。

4Kリマスター版『ウルトラQ』です。
昨年12月の開局時にはBS4K放送にほとんど関心が無かった私ですが、この4K版『ウルトラQ』だけは見たいと思っていました。
それが7月24日(水)から毎週再び放送されることになったのです。
4Kリマスター版『ウルトラQ』を第一話から録画するためにどうしても4Kレコーダーを買っておく必要がありました。

そして今回買った4Kテレビ。
詳細は後述しますが、TV台とレコーダー接続用ケーブルも合わせて14万円ほど使いました。
この二ヶ月ほどの間に合計64万円近く使ったことになります。
しかし、私は決して金持ちのボンボンでも土地や田んぼを売った成金野郎でもありません。
実は今回の資金は前に使っていたDLA-X75Rを買った直後から「次のプロジェクターを買う時のために」と毎月1万円(余裕があるときは2万円)づつコツコツ貯めてきたお金なのです。
そのホームシアター基金は(途中AVアンプの買い替えで15万円ほど使いましたが)今年6月の時点で78万円にもなっていました。
プロジェクターの買い替え費用も4KBDレコーダー代も、そして今回の4Kテレビ導入資金も、全て私のこのホームシアター基金から出しています。
ホームシアター基金の目標額は100万円。
それはビクターのネイティブ4Kプロジェクター:DLA-V7の値段でした。
ところが、今年の5月に初めて実際に見たDLA-V7の画質は私が期待していたほどのものではなく、前機種であるDLA-X990Rのほうがはるかに押し出しが強くて私好みの画だったのです。
「買うならX990Rだ!」と考えを変えた私は「中古買取増額キャンペーン」中のアバックさんで状態の良いX990Rの中古を見つけて即断即決したのでした。
当初想定していた値段の半分以下で4Kプロジェクターを買えたことで、私のホームシアター基金は30万円以上残りました。
そのお金で皆で使う4Kレコーダーも4Kテレビも買えたので家計を圧迫することはありません。
最初の予定では、妻と相談して居間に置く家族用の4Kテレビを先に買うことに決めていましたが、程度の良い中古のDLA-X990Rを買うタイミングを逃すわけにいかなかったため、急遽予定を変更してプロジェクターの買い替えを先に行いました。
しかし、妻と母はホームシアターシステム(プロジェクターやAVアンプ)の操作は出来ません。
これから増えるであろう4K番組やUHD-BDを皆で気軽に見るためには誰でも使える4K液晶テレビが必要です。
【コレに決めた!】

以前から価格コムの評判を読んだり店舗で現物を見たりしながら色々迷ってきましたが、先日嫁と一緒にヤマダ電機で現物を見て決めました。
選考条件は5つ。
1:サイズは現在居間で使っているパナソニック製37インチ:TH-L37D2(2010年製)と置き換え可能な範囲であること。
2:部屋のどこから見ても画質変化が少ないこと。
3:録画機能があること(TH-L37D2には無かった)。
4:今年77歳になる母でも迷わず操作出来ること。
5:予算は(出来れば)15万円以内。
【条件1:サイズ制限】

置き換え対象であるTH-L37D2の横幅は92センチ。
現在のラックも幅90センチで、その両サイドには小物を入れるチェスト(たんす)を置きその上にTV用スピーカーを置いています。
このシチュエーションは変えたくないというのが妻と母の強い要望でした。
現在9年前の37インチが置かれているこのスペースには現在ならば43インチのテレビがすっぽり収まります。
最近のテレビはフレームが細いので本体の横幅が同じでも画面サイズは大きくできるのです。
あと、この時点で画質面で確実に優れている有機ELテレビの導入は諦めざるを得ませんでした。
有機ELには55インチ以上のサイズしか無いからです。
それでも、両サイドのチェストの位置はあと20センチほど左右に広げられることが分かりました。
となれば幅110センチまでのテレビが置けることになり、その場合は49インチのテレビも設置可能です。
【条件2:角度による画質変化が少ない】
この場合、同じ液晶テレビでもIPS方式液晶を採用した製品に絞られます。
母だけでなく私も妻もよく使う部屋なので、3人がどの場所にいてもはっきり見えるテレビである必要があるのです。
TH-L37D2はその任をしっかりと果たしてくれていました。
【条件3:録画機能】

録画機能は今時のテレビならどれでも付いていますが、実は私は数日分の全チャンネルを自動録画してくれる「全チャンネル録画機能」が欲しいと考えておりました。
と言うのも、先日、ずっと楽しみしていたドラマ『世にも奇妙な物語'19 雨の特別編』をうっかり見逃して(録り逃して)しまうという大チョンボをしたためで、全チャンネル録画タイプであればもうあんな歯痒い思いをせずに済むはずなのです。
IPS液晶テレビの中でその機能を内蔵しているのは東芝のZ730シリーズだけです。
しかし、全録画タイプのテレビはやはりそれなりに値段も高く、更に専用のUSB-HDDを買う必要もあるため条件5の予算15万円以内に収めることは不可能です。
残念ですが、今回は全チャンネル録画機能は諦めました。
【条件4:母でも使える操作性】
今回買う新しい4Kテレビは私たち夫婦だけでなく77歳になる母も使うものなので、これまでのものとあまり操作性が変わらないほうが良いだろうという妻の意見を尊重することにしました。

母は居間でテレビを見るときこのパナソニックTV用簡単リモコンを愛用しています。
朝ドラと大河ドラマとその他いくつかのTVドラマの時間とチャンネルが頭に入ってる人なのでリモコンはこれで十分なのです。
ならば、これをそのまま使えることのほうが録画機能などが増えることよりはるかに重要です。

こうして必然的に次のテレビもパナソニックから選ぶことに決まりました。
私と嫁が使っているBDレコーダーはどれもパナソニック製DIGAなので、各種の連携機能を考えればテレビもパナソニックにしておいたほうが便利です。
妻と私とで最後まで意見が分かれたのは製品グレードと画面サイズです。

妻「7万円ほどで買える一番安い43インチで十分でしょ」

私「いやいや、どうせ買うなら全部の規格に対応していて居間に置ける最大サイズの49インチにしよう。」

私が推したのはパナソニック液晶テレビ最上位シリーズのTH-49GX850です。
GX850シリーズには4Kテレビの標準規格であるHDR10(4K-UHD BD用)とHLG(BS4K放送用)に加えて、4K-UHD BDやNETFLIXのオプション規格であるドルビービジョンやAmazon Video向けのHDR10+まで装備しているのです。
我が家が次にテレビを買うのはいつになるか分かりません。
それならば、今度買う4Kテレビには今現在のフルスペックを求めたいのです。
それでも値段が倍以上違うことに不満げな妻に、私は最後の切り札を繰り出しました。
私「金は俺が全額出すんだから、ここは俺に決めさせてくれ。」

こうして我が家の4Kテレビはパナソニック:TH-49GX850に決定しました。
購入はネット販売ではなくヤマダ電機のリアル店舗です。
店頭表示価格は6年延長保証付きで税込み約16万円。
この段階では完全に予算オーバーでしたが、可能な限り値引きしてもらって14万3千850円にしてもらいました。
そこからポイント10%分とキャンペーン商品券8千円分を差し引くと、およそ12万2千円で買ったことになります。
これはネットで同じ条件(6年延長保証付き)で買う場合とほとんど変わらない金額(8月上旬当時)でした。
また、担当の店員さんがとても感じのいい人だったこともこの店舗で買うことにした理由の一つです。

新しいTV台も必要になります。
アマゾンで幅110センチのメタルラックTV台と追加の木製棚板を注文。
合わせて約1万4千円。

同時に4Kレコーダー(DMR-SUZ2060)と接続するための4K専用HDMIケーブルも注文しました。
テレビと同じパナソニック製の1.5mが約5千500円。
もっと安いものもありましたが、4Kはまだ未知の部分も多いので「安さ」より「確実」を求めました。
今回使った金額は、合わせて約14万2千円!。
【条件5:予算15万円】以内に収まりました(笑)。
【TH-49GX850がやってきた】

20日火曜日。
TH-49GX850が届きました。
この日午前中はゲリラ豪雨が降ったりしてましたが、商品が届くお昼過ぎには晴れ間が見えていて商品が濡れてしまうことはありませんでした。
なんだか幸先良い感じです(笑)。
お店で発注してから3週間近くも経っていますがこれは在庫が無かったからではありません。
セッティングを自分ですることにしていたため、私が確実に家に居られる日でなければ駄目だったのです。
そしてヤマダ電機の配送スケジュールと私の完全休日が合致するのはこの日しかありませんでした。
(本当は一日だけ終日休みの日があったのですけど、お盆休みで親戚たちが大勢いる時期だったためその日に配送してもらうことは事実上不可能でした)

到着に先立ち、あらかじめTV台の準備を済ませておきました。
まずテレビ台からTH-L37D2を降ろします。
L37D2の横幅約92センチに対して49GX850は幅110センチですから、両サイドに置いてあるチェストを10センチずつ動かして間を空けておきます。

新しいTV台に入れ替えます。
サイズがピッタリでなんだか気持ちよかったです(笑)。
先にテレビを置いてしまうと細かな配線処理が面倒になるため、この時点で使用するケーブルは背後に通しておきます。

TV台の棚板にはDMR-SUZ2060を設置。
そのお隣は愛用のネットワークメディアプレーヤー:DUNE HD Smart H1。

アンテナケーブルの端末処理はペンチやケーブルストリッパーを使って自分でやりました。
大阪で一人暮らしをしていた時からTVやビデオの配線は全て自分の手でやっていたのでこういう作業には慣れています。
出来合いのケーブルを買うよりコストを下げられますし、何よりこうして自分の手で配線することで機器に対してもより愛着が沸くというものです。
もっとも、こういう気持ちは女たちにはまるで分かってもらえないのですがね・・・。

有線LANとHDMIを接続します。
TH-49GX850は無線LANを内蔵していますが、HD映像を扱うには有線で繋いでおくほうが安心です。
HDMI入力は全部で4系統備えていますが、今のところ接続するのはレコーダーとメディアプレーヤーだけです。

パナソニックのTVとパナソニックのレコーダーを繋ぐのはパナソニックのHDMIケーブル。
文句は言わせません(笑)。
メディアプレーヤーのほうは従来のHDMIケーブルを流用しています。

両サイドに置いたヤマハのアンプ内蔵スピーカーをヘッドホン端子に繋ぎます。
これはTH-L37D2の内蔵スピーカーの音があまりにも酷かったため、その改善策として取り付けたものでした。
小型ですが質の良い低音が出るので気に入っています。
また、ヘッドホン端子に繋ぐことでリモコンによる音量調節が可能です。
TH-49GX850にはドルビーアトモスを再生出来るモードもありますが、所詮は薄型テレビ内蔵スピーカーでやることですから音質面では一切期待していません。
常時このヤマハスピーカーで聴くことになると思います。

チャンネル設定など全ての準備を終えて、いよいよTH-GX850の映像拝見であります。

・・・ありゃ?。
放送休止ぃ~?。
そういえば忘れておりました。
NHKのBS4K放送は午前零時から朝6時まで放送休止することを(笑)。
作業に没頭しているうちにいつの間にか日付が変わっていたのですね。

気を取り直して、レコーダーに録画しておいた『ウルトラQ』第一話「ゴメスを倒せ!」を観てから寝ることにしました。
流石は4K、滅茶苦茶キレイです。
ただ、ちょっと動きが滑らかすぎてなんだか不自然です。
どう表現したらいいのか分からないのですが、自分の動体視力がもの凄く上がったとでも言いましょうか。
53年前のフィルム作品なのに、最近のビデオドラマのような妙にスムーズな動きになってしまっていました。

映像設定を見てみると、スタンダード画質モードでは動き補完回路(Wスピード)がオンになっていました。
作品によっては新鮮な気持ちで観られる場合もあるでしょうが、私が好きな手作りの特撮映画では違和感ばかりが先に立って気持ち悪いだけです。
細部のアラがよく見えすぎて、怪獣が本当にゴムの着ぐるみにしか見えません。
特撮ものを見るときに大切な脳内保管が出来ないのです。
フィルムの動き(秒間24コマ)のカタつきやブレによって、見えなくてよい部分から目を逸らして上手に騙してくれていたのですね。
それを明瞭に暴かれたところで嬉しいことなど一つもありません。
すぐにWスピードをオフにして、従来通りのフィルム作品の動きに変更しました。
こういった画質調整はもっと突き詰めて決める必要がありますが、母と妻の好みも考えて設定しておく必要がありそうです。

翌日には一ヵ月前に買った4K-UHD BS盤『ルパン三世 カリオストロの城』を満を持して鑑賞しました。
もちろん、動き補正はオフにした「シネマプロ」モードです。

4K-UHD BDの画質はジブリ版ブルーレイと比べて特に奇麗という印象はありませんでしたが、やはり4K特有の粒子の細かさとHDR効果で「まるでフィルム上映を見ているよう」に感じました。
4K化の効果はフィルム作品でこそ生かせるものなのかも知れません。
【その後のTH-L37D2】
我が家のメインTVの座をTH-49GX850に譲った9年選手のTH-L37D2はこれからどうなってしまうのか?。
ご安心ください。
決して粗大ゴミに出すとかヤフオクに出品するとかハードオフに叩き売るなんてことはいたしません。
今後TH-L37D2は妻の元でとても大事な役目を仰せつかることになります。

TH-L37D2は妻のダイエット用エアロバイクの正面に置かれることになります。
妻曰く、毎日30分ほどエアロバイクを漕ぐにしてもその間何か映像でも見ていなければ持続するのは難しいそうです。
これまで妻はスマホの小さな画面でYouTubeを見ながら頑張っていましたが、これからは37インチの大画面で好きな番組やアニメを見ながらせっせとペダルを漕ぐのであります。
TH-L37D2のおかげで彼女のダイエットもさぞかし効果が上がることでしょう(笑)。
【これから】

こうして我が家にも4Kテレビがやって来ました。
5月に嫁の認可が降りてから3ヵ月もかかってしまいましたが、私としては満足いく買い物だったと思っています。
しかし、私のホームシアターシステムにはまだ課題が残っています。
DLA-X990RとTH49GX850によって4K映像再生は出来るようになりましたが、実は音声についてはまだ旧態依然なのです。

現在使用中のAVアンプ:TX-NR5010(オンキョー)は2012年の製品です。
2012年当時は4KはおろかドルビーアトモスやDTS:Xといった現在主流のサラウンド規格は存在していませんでした。

最近は4K-UHD BDだけでなく従来型ブルーレイにもドルビーアトモス音声が収録された映画作品が数多く存在します。
それはレンタルのブルーレイも例外ではありません。
このようにドルビーアトモス収録ソフトが増えつつあるにも関わらず、今の私はこの最新サラウンドを愉しむことが出来ないでいるのです。
対策を急がねばなりません。
具体的には、ドルビーアトモスとDTS:Xに対応して4K/HDR映像信号を扱える新しいAVアンプが必要です。
しかし、問題は予算であります。
私のホームシアター基金は現在15万円ほど残っていますが、TX-NR5010(購入価格:約28万円)と同等グレードの最新AVアンプを買うには全然足りません。
また月に1万円づつ貯めていくとしてもあと1年以上かかります。
しかし最近は、AVアンプに関しては高額な上位機種にこだわる必要は無いんじゃないか?と考えるようになりました。
確かに上位機種のほうが音は良いかも知れませんが、普段映画しか観ない私には「ピュアオーディオでも十分使える」過剰な高性能までは必要ない気がするのです。
また、最近新しいサラウンド規格としてIMAXシアターの劇場体験を家庭で再現するという「IMAX® Enhanced」が発表さました。
こうも頻繁に新しい規格が出てくる状況では、その都度高いアンプを買い替えるのはあまりにも非経済的です。

そんなわけで、次に買うAVアンプは20万円以下の中級機でも十分のような気がしています。
うまくいけばTX-NR5010を売却したお金だけで買えるかも知れません。
まだ構想段階ですが、今はそんな次のステップについて考えているところです。
我が家の4K導入計画はまだまだ終わっていないのであります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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