週刊映画鑑賞記(2019.9/2~2019.9/8)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
9月に入ってもまだ暑い日が続いています。
秋の気配とやらを感じられるまで、あと何日この暑さに耐えなければならないのでしょうか?。
9/2(月)
『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』第1話🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

1983年公開の名作『ダーク・クリスタル』の前日譚。
NETFLIXで独占配信される全10話シリーズです。
私はこれを昨年の制作発表時からずっと心待ちにしておりました。

ロングショットや複雑なカメラワークのシーンでは一部フルCGもあるようですが、基本はあくまでも人間が操作するパペット(人形)をカメラで撮影する実写映像です。
レンズの前に確かにそのキャラクターが存在したという映像は見ていて説得力が違いますね。
新作では、旧作に比べて動きが大胆になった気がします。
具体的に言うと、スケクシズ達がクリスタル城内をのしのし闊歩する姿を全身フルショットで見せる絵がちゃんと出てきます。
旧作では、オペレーターがステージ下から操作するしか方法がなかったために大きな動きは少なく、また、あったとしてもそのほとんどが上半身のみの画でした。
それが今作では日本の文楽のようにパペットの周りでオペレーターが直接操作して、あとからCG技術でオペレーターだけを消去しているそうです。
これは『巨神兵東京に現る』の巨神兵や『チャッピー』などでも使われている技術ですが、旧作が作られた1982年当時の合成技術では不可能なものでした。
「『ダーククリスタル』は人形劇なのだからCGなんか使うな!」と言う人もいるかも知れません。
でも私はこの方法を進化と捉えています。
もし1982年にCG技術があったとしたら、ジム・ヘンソン監督も喜んで使いまくるに違いないのですから。
要は人形劇の持つ独特の味わいが失われさえしなければ良いのです。
その点において、『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』の映像は私の想像の遥か斜め上を行く素晴らしい出来栄えでした。

旧作『ダーククリスタル』の主人公ジェンとキーラの祖先の物語です。
見ているうちに心苦しくなってしまうのは、やはり彼ら(ゲルフリンたち)の将来が決して(いや、間違いなく)明るいものではないことを知ってしまっているからでしょうか?。
その点は『スター・ウォーズ』プリクエル・トリロジーと同じようなものかも知れません。
唯一残念に思うのは音楽です。
「オリジナルと同じトレバー・ジョーンズを起用しろ」とまでは言いませんが、せめてあの神秘的かつ官能的な曲調の音楽にしてもらいたかったです。
第1話のタイトル部分にあのメインタイトルが流れたのみで、あとは普通のBGMで全然耳に残りません。
『スター・ウォーズ』プリクエル・トリロジーが「CGに頼りすぎで画が軽い」とか「旧作との矛盾点が多い」など不満が多かったにも関わらず、それでもあれが『スター・ウォーズ』たり得ていたのはジョン・ウィリアムズが引き続き音楽を担当して世界観を地続きにさせていたからだと思います。
9/3(火)
『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』第2話🈠
(ホームシアター:NETFLIX)
翌日も『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』第2話を視聴。
今週は何かと忙しくて帰宅が遅いため、一本あたり45分~60分のこの作品は都合が良いです。
今回は声優を気にしながら見ていました。

科学者の声はマーク・ハミル。
「お慈悲を、お慈悲を~!」というあの情けない声がルークと同じ人とは思えませんでした。
今回は彼が片目になった経緯が描かれます。

「フゥ~ン」という独特の鼻息でお馴染み侍従長の声はサイモン・ペッグ。
聞きなれたオリジナル版のフランク・オズ(共同監督)の声と遜色がありません。
流石!。
それにしても・・・
リアンも科学者も口先一つで無実の罪に陥れた侍従長、こいつ最低!。
今週は「この調子で一日一話づつ『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』を見てやるぞー」と思っていたのですが・・・
翌日と翌々日2日連続で朝6時から夜12時までの長時間労働となってしまいました。
しかも、日中は暑さがぶり返したこともあって帰宅後はもうクタクタであります。
一時間以内の作品とはいえ、じっくり集中して見られる状態ではありませんでした。

しかも悪いことに持病の腰痛まで出てきてしまいました。
8キロ近い放送用カメラを右肩に担ぎ、さらに時と場合によっては中腰や身体を捻った状態で撮り続けることもあったため腰に負担がかかってしまったようです。
今も愛用のフェイタス5.0大判サイズを腰に貼って頑張ってます。
9/6(金)
この日のお仕事は午前中のみ。
しかもありがたいことに、座ったままで出来るインタビュー撮影の仕事でした。
前の日に私が腰痛でウンウン唸っているのを見てこの仕事に回してくれたそうです。
感謝!。
夕方帰宅してすぐ観たのは『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』第3話・・・ではなくてこの作品です。
『緯度0大作戦 海底大戦争』🈠
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル録画)

『緯度0大作戦』を東宝チャンピオンまつり向けに短縮再編集した「緯度0大作戦 海底大戦争』です。
1969年公開のオリジナル(日本版)は89分、チャンピオンまつり版は69分。
主に冒頭のカットが激しいようで、オリジナルではアルファ号に助けられるまで9分半もあったのがチャンピオンまつり版ではたったの5分半でした。
これだけばっさりカットされたにも関わらず、ストーリーを追いかけるのにほとんど支障がありません(笑)。

こうして特撮部分を中心に編集されたものを見ていると、往年の東宝特撮からは考えられないくらい造形が粗いのが気になりました。
コウモリ男やグリフォンなどクリーチャーの造詣がもう哀しくなってしまうくらい粗雑なのです。
この原因としては、製作費のほとんどをアメリカの有名俳優に持っていかれてしまったこともあるでしょうが、オリジナル版製作当時の日本映画界の斜陽ぶりも無関係ではないと思います。
オリジナル版が公開された1969年といえばまさに「東宝チャンピオンまつり」が始まった年であり、一応『ゴジラ』映画も作られてはいるものの、それは特撮映像のほとんどが過去の作品の使い回しという『オール怪獣大進撃』でした。
(私としては本多猪四郎監督の子供たちに対する目線が優しくて大好きな作品です)

そんな時にアメリカ人俳優に製作費のほとんどを持っていかれた状態で往年のような緻密な特撮など出来るはずもありません。
そんな『緯度0大作戦』が本多・円谷コンビ最後の作品となってしまったことがかえすがえすも残念でなりません。
再編集版を見ていて、ふとそんな寂しい気分になってしまいました。
今週は『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』WEEKにするつもりでしたが、思いがけず仕事が忙しくなってしまったうえに週後半は腰痛にも見舞われてしまって第2話までしか見られませんでした。
う~ん、残念。
でも週に2話づつくらいのほうが1話分を咀嚼する時間があって良い気がするので、『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』はこのペースで見ていくことにします。
あと、このシリーズは映像をじっくり楽しみたいので次からは日本語吹き替え版にしようと思っています。
さて・・・

先日登録しておいた樋口真嗣監督最新作『シン・ウル●ラマン』のエキストラ募集ですが、その最初の募集要項メールが届きました。
規定により詳しいことは一切書くわけにいきませんが、9月下旬東京某所にて大人数のオールナイト撮影があるそうです。
幸いその日は二日間とも仕事が入っていなかったので迷うことなくエントリーしました。
ただし、大人数の募集とはいえかなり高い競争率になることは確実です。
それでも万が一当選した場合のために高速バス(福井-東京間往復)のチケットを確保しておきました。
当選が決まってからではチケットが売り切れてしまう怖れがありますし、落選して東京行きが無しになってもキャンセル料は100円で済みますから。
あと、昨日は9月15日から18日にかけての小人数の募集が数件来ました(いずれも仕事があるため参加は不可能でしたが・・・)。
いよいよ本格的に始動したようですね。
これからしばらくこんな毎日が続くことになりそうです。
なんとか今年中に2回は行きたいなあ。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
9月に入ってもまだ暑い日が続いています。
秋の気配とやらを感じられるまで、あと何日この暑さに耐えなければならないのでしょうか?。
9/2(月)
『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』第1話🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

1983年公開の名作『ダーク・クリスタル』の前日譚。
NETFLIXで独占配信される全10話シリーズです。
私はこれを昨年の制作発表時からずっと心待ちにしておりました。

ロングショットや複雑なカメラワークのシーンでは一部フルCGもあるようですが、基本はあくまでも人間が操作するパペット(人形)をカメラで撮影する実写映像です。
レンズの前に確かにそのキャラクターが存在したという映像は見ていて説得力が違いますね。
新作では、旧作に比べて動きが大胆になった気がします。
具体的に言うと、スケクシズ達がクリスタル城内をのしのし闊歩する姿を全身フルショットで見せる絵がちゃんと出てきます。
旧作では、オペレーターがステージ下から操作するしか方法がなかったために大きな動きは少なく、また、あったとしてもそのほとんどが上半身のみの画でした。
それが今作では日本の文楽のようにパペットの周りでオペレーターが直接操作して、あとからCG技術でオペレーターだけを消去しているそうです。
これは『巨神兵東京に現る』の巨神兵や『チャッピー』などでも使われている技術ですが、旧作が作られた1982年当時の合成技術では不可能なものでした。
「『ダーククリスタル』は人形劇なのだからCGなんか使うな!」と言う人もいるかも知れません。
でも私はこの方法を進化と捉えています。
もし1982年にCG技術があったとしたら、ジム・ヘンソン監督も喜んで使いまくるに違いないのですから。
要は人形劇の持つ独特の味わいが失われさえしなければ良いのです。
その点において、『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』の映像は私の想像の遥か斜め上を行く素晴らしい出来栄えでした。

旧作『ダーククリスタル』の主人公ジェンとキーラの祖先の物語です。
見ているうちに心苦しくなってしまうのは、やはり彼ら(ゲルフリンたち)の将来が決して(いや、間違いなく)明るいものではないことを知ってしまっているからでしょうか?。
その点は『スター・ウォーズ』プリクエル・トリロジーと同じようなものかも知れません。
唯一残念に思うのは音楽です。
「オリジナルと同じトレバー・ジョーンズを起用しろ」とまでは言いませんが、せめてあの神秘的かつ官能的な曲調の音楽にしてもらいたかったです。
第1話のタイトル部分にあのメインタイトルが流れたのみで、あとは普通のBGMで全然耳に残りません。
『スター・ウォーズ』プリクエル・トリロジーが「CGに頼りすぎで画が軽い」とか「旧作との矛盾点が多い」など不満が多かったにも関わらず、それでもあれが『スター・ウォーズ』たり得ていたのはジョン・ウィリアムズが引き続き音楽を担当して世界観を地続きにさせていたからだと思います。
9/3(火)
『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』第2話🈠
(ホームシアター:NETFLIX)
翌日も『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』第2話を視聴。
今週は何かと忙しくて帰宅が遅いため、一本あたり45分~60分のこの作品は都合が良いです。
今回は声優を気にしながら見ていました。

科学者の声はマーク・ハミル。
「お慈悲を、お慈悲を~!」というあの情けない声がルークと同じ人とは思えませんでした。
今回は彼が片目になった経緯が描かれます。

「フゥ~ン」という独特の鼻息でお馴染み侍従長の声はサイモン・ペッグ。
聞きなれたオリジナル版のフランク・オズ(共同監督)の声と遜色がありません。
流石!。
それにしても・・・
リアンも科学者も口先一つで無実の罪に陥れた侍従長、こいつ最低!。
今週は「この調子で一日一話づつ『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』を見てやるぞー」と思っていたのですが・・・
翌日と翌々日2日連続で朝6時から夜12時までの長時間労働となってしまいました。
しかも、日中は暑さがぶり返したこともあって帰宅後はもうクタクタであります。
一時間以内の作品とはいえ、じっくり集中して見られる状態ではありませんでした。

しかも悪いことに持病の腰痛まで出てきてしまいました。
8キロ近い放送用カメラを右肩に担ぎ、さらに時と場合によっては中腰や身体を捻った状態で撮り続けることもあったため腰に負担がかかってしまったようです。
今も愛用のフェイタス5.0大判サイズを腰に貼って頑張ってます。
9/6(金)
この日のお仕事は午前中のみ。
しかもありがたいことに、座ったままで出来るインタビュー撮影の仕事でした。
前の日に私が腰痛でウンウン唸っているのを見てこの仕事に回してくれたそうです。
感謝!。
夕方帰宅してすぐ観たのは『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』第3話・・・ではなくてこの作品です。
『緯度0大作戦 海底大戦争』🈠
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル録画)

『緯度0大作戦』を東宝チャンピオンまつり向けに短縮再編集した「緯度0大作戦 海底大戦争』です。
1969年公開のオリジナル(日本版)は89分、チャンピオンまつり版は69分。
主に冒頭のカットが激しいようで、オリジナルではアルファ号に助けられるまで9分半もあったのがチャンピオンまつり版ではたったの5分半でした。
これだけばっさりカットされたにも関わらず、ストーリーを追いかけるのにほとんど支障がありません(笑)。

こうして特撮部分を中心に編集されたものを見ていると、往年の東宝特撮からは考えられないくらい造形が粗いのが気になりました。
コウモリ男やグリフォンなどクリーチャーの造詣がもう哀しくなってしまうくらい粗雑なのです。
この原因としては、製作費のほとんどをアメリカの有名俳優に持っていかれてしまったこともあるでしょうが、オリジナル版製作当時の日本映画界の斜陽ぶりも無関係ではないと思います。
オリジナル版が公開された1969年といえばまさに「東宝チャンピオンまつり」が始まった年であり、一応『ゴジラ』映画も作られてはいるものの、それは特撮映像のほとんどが過去の作品の使い回しという『オール怪獣大進撃』でした。
(私としては本多猪四郎監督の子供たちに対する目線が優しくて大好きな作品です)

そんな時にアメリカ人俳優に製作費のほとんどを持っていかれた状態で往年のような緻密な特撮など出来るはずもありません。
そんな『緯度0大作戦』が本多・円谷コンビ最後の作品となってしまったことがかえすがえすも残念でなりません。
再編集版を見ていて、ふとそんな寂しい気分になってしまいました。
今週は『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』WEEKにするつもりでしたが、思いがけず仕事が忙しくなってしまったうえに週後半は腰痛にも見舞われてしまって第2話までしか見られませんでした。
う~ん、残念。
でも週に2話づつくらいのほうが1話分を咀嚼する時間があって良い気がするので、『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』はこのペースで見ていくことにします。
あと、このシリーズは映像をじっくり楽しみたいので次からは日本語吹き替え版にしようと思っています。
さて・・・

先日登録しておいた樋口真嗣監督最新作『シン・ウル●ラマン』のエキストラ募集ですが、その最初の募集要項メールが届きました。
規定により詳しいことは一切書くわけにいきませんが、9月下旬東京某所にて大人数のオールナイト撮影があるそうです。
幸いその日は二日間とも仕事が入っていなかったので迷うことなくエントリーしました。
ただし、大人数の募集とはいえかなり高い競争率になることは確実です。
それでも万が一当選した場合のために高速バス(福井-東京間往復)のチケットを確保しておきました。
当選が決まってからではチケットが売り切れてしまう怖れがありますし、落選して東京行きが無しになってもキャンセル料は100円で済みますから。
あと、昨日は9月15日から18日にかけての小人数の募集が数件来ました(いずれも仕事があるため参加は不可能でしたが・・・)。
いよいよ本格的に始動したようですね。
これからしばらくこんな毎日が続くことになりそうです。
なんとか今年中に2回は行きたいなあ。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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