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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2019.9/30~2019.10/6)

トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。

秋の改変期の忙しさも峠を過ぎ、今週からは少し自分の時間も取れるようになる・・・はずだったのですが!。
高浜町の元助役(故人)から関西電力幹部への贈賄が暴露されたとかで、ここ数日地元新聞社やTV局の報道部はてんやわんやの大騒ぎであります。
そのせいで、私が指折り数えて待ち続けたささやかなお休みも全部吹き飛んでしまいました。

「就任祝いのお菓子だと思ったら、中にお金が入ってた」ってアンタ、時代劇じゃないんだから!
まったくもって迷惑な話であります。
この関電幹部の小物ぶりも残念ですが、一番の当事者が既に故人だというのがまた話をややこしくしてる気がします。

そんなわけで今週は長時間の映画を見る時間は取ることが出来ず、帰宅後に30分から1時間程度の短い作品を見た程度でした。



9/30(月)
NHKスペシャル『AIでよみがえる美空ひばり』🈠
(居間49インチ4K液晶テレビ:NHK総合録画)
NHKスペシャル『AIでよみがえる美空ひばり』
技術的興味から見た番組です。
う~ん・・・。
番組内で実際にステージを見た人の中にはポロポロ泣いてる人もいましたけど、美空ひばりさんに何の思い入れもない私にはどうしても無理でした。

AIひばり 苦労
確かに、AI作りの過程で描かれる美空ひばりの歌唱の秘密(特定の音にだけビブラートをかけていた)の部分などはとても興味深くて面白かったです。
しかし、こうして作られた美空ひばりのAIは所詮ボーカロイド:初音ミクの進化系でしかないと思うのです。

AIひばり CG
故人への想いがどんなに強かろうと、私はこうしたプロジェクトには反対です。
倫理的にどうとか言うのではなく、私は単純に「気持ち悪い」のです。
なんだか葬式の最中に生前あらかじめ撮影しておいたご本人のメッセージビデオを見せられるのにも似てますが、あれはご本人の遺志によって行われているものです。
しかし、今回のプロジェクトはご本人の遺志によるものではありません。
たとえご遺族の許可は得ているにしても、またそのご遺族がどんなに喜んだとしても、やはりこれは亡くなった方への冒涜に思えて仕方がないのであります。

AIひばり CG顔
それでも、今回のCGのひばりさんの顔が一昔前のゲームCGレベルだったことが救いでした。
もしこれが実物と見紛うほどのハイクォリティCGだったとしたら、
それこそ最新技術によるインチキ降霊術と同じですから。

『ローグ・ワン』CGレイア
この番組を見ながら私が思い出していたのは映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のことでした。
既に亡くなったターキン提督役の俳優:ピーター・カッシングと、40年前と同じ容姿のままのキャリー・フィッシャー(レイア姫)をCG技術を駆使して登場させたことです。
倫理面では賛否両論あるでしょうが、『ローグ・ワン』は1977年の『スター・ウォーズ』に直結する内容なので私はこの処置には賛成しています。

『スカイウォーカーの夜明け』のキャリー・フィッシャー
そのキャリー・フィッシャーが急逝した今、最新作『スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け』は当然レイアのキャラクターは代役女優とCGを使って描くのだろうと考えていました。
ちころが、JJエイブラムス監督をはじめとする『SW』スタッフは全く別の方法を選択していたのです。
『スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け』に登場するレイア姫にはCGは使わずキャリーさんの既存の映像を使って表現したのだそうです。
私はこの決定を支持します。
映画『スカイウォーカーの夜明け』の出来がどうとかはまだ別の話ですが、少なくともCGで”作られた”レイア姫よりは生前の映像を使ってくれたほうが素直に感動出来るはずだと思うのです。



10/2(水)
『ウルトラQ 第9話「クモ男爵」』
(居間49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)
『ウルトラQ⑨』広間
1996年発売のゲーム『バイオハザード』を遊んでいた時、私の脳裏にはこの「クモ男爵」の屋敷が浮かんでおりました。

逃げ込んだ屋敷の玄関入ってすぐの大広間。
ここを起点として2階、地下、そして台所へと探索に散っていくメンバーたち。
その行く先々で彼らは大クモに襲われることになる・・・。

襲ってくるのが大グモかゾンビかの違いだけで、なんだか『バイオ』とイメージ的に通じるものがあります。

『ウルトラQ⑨』ジャミラ?
さすがに子供番組なので死人は出ませんが、レギュラーの万城目と一平と百合ちゃん以外の3人には死亡フラグ立ちまくりであります。
あとストーリーとは全然関係ないですけど、今回の視聴でジャミラの原型を発見してしまいました(笑)。

『ウルトラQ⑨』豪華ゲスト
今回のゲスト女優は若林映子さん
『キンゴジ』のたみえちゃん。
『地球最大の決戦』の金星人(サルノ王女)。
峰不二子みたいな『ドゴラ』の姐さん。
そしてこの数年後には『007は二度死ぬ』のボンドガールに抜擢される方です。
気のせいか・・・いや、明らかにアップの回数が多いですね(笑)。
眼福!

『ウルトラQ⑨』火事ですぞ
もう一人のゲストは『日本沈没』で藤岡弘の良き上司役を演じていた滝田祐介さん。
今回はポンコツ詩人(一平評)役で出演しています。
「幽霊殿はお出かけか?クモの館は火事ですぞ」
この人、絶対大グモに殺されると思ったのですがね。

『ウルトラQ⑨』大クモ
死亡フラグらしきものがいくつも描かれていながらも何故か一人も死人が出ないまま物語は終わります。
それでも残るあの後味の悪さ!。
それはおそらく、アナログ操演による大グモの動きの生物感と気味悪さによるものだと思います。
あのクモがCGでスムーズに動いていたなら、これほど印象には残らなかったでしょう。

「あなたの庭先で夜蜘蛛に出会っても、どうかそっとしておいてください」



10/3(木)
『モスラ(東宝チャンピオンまつり版)』
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル録画)
東宝特撮王国 チャンピオンまつり版
オリジナル版『モスラ』(1961年公開)の上映時間は101分
それを元に短縮再編集された東宝チャンピオンまつり版『モスラ』(1974年)はなんとたったの62分!。
どれだけ巧みな編集が為されているかを楽しみに見始めました。

うわ、展開早っ!

もう無茶苦茶スピーディで、あっという間にインファント島に着いてしまいました。
ロリシカ国が昔この島で昔原水爆実験を行ったという基礎設定もありません。

『モスラ』スッポンの善ちゃん
スッポンの善ちゃんも写真嫌いの中條さんも全く紹介シーンが無いままいきなり登場するため、オリジナル版を見たことない人は戸惑うのではないでしょうか。
私としては香川京子さん演じる花村カメラマンの「最近のギロチンは音がしませんのよ」が聴けなかったのが一番残念でした。
これは来週の全長版放送を楽しみに待つことにいたしましょう。

東宝チャンピオンまつり『海底大戦争』と『モスラ』
短縮版『モスラ』は「東宝チャンピオンまつり<1974年冬>」で『海底大戦争』と同時上映されましたが、私は見に行っていません。
実はこの年('74年)の冬休みに、いつも私と妹を映画館に連れて行ってくれていた祖母が交通事故に遭い長期入院することになってしまいました。
そのため、冬休みでありながら我が家は映画どころではなくなっていたのです。
今回チャンピオンまつり版『モスラ』を見ていると、チャンピオンまつり上映を知らせる新聞広告を眺めながら「これ見に行きたいなあ」という気持ちをぐっと我慢していた10歳の頃の自分を思い出してしましました。



10/3(金)
『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』第6話🈠
(ホームシアター:NETFLIX)
『ダーククリスタル エイジ・オブ・レジスタンス』第6話 仲間と
同族たちからのリアン君への疑いも晴れ、ゲルフリン族たちは徐々にスケクシスたちへ反旗を翻し始めます。
その一方、スケクシズはあからさまにゲルフリン狩りを開始。
「まるで『スター・ウォーズ』プリクエル・トリロジーみたいだ」と思いながら見ていたこの物語も、これで一気に「オーダー66」の段階に進んでしまうのでしょうか。

『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス⑥』黒セラドン
スケクシスへの忠誠に固執し、挙句の果てにはダース・ベイダーみたいに黒ずくめになってしまったブレアの姉:セラドン。
厳しかった母の愛を素直に受け止められなかった彼女は、後にスケクシズにも裏切られて同族たちを滅亡に追いやってしまうのでしょうか?。



『時計じかけのオレンジ』ポスター画像
さて、今週末から「午前10時の映画祭10」で『時計じかけのオレンジ』の上映が始まっております。
他にも
『アド・アストラ』(上映中)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(上映中)
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』(上映中)
と急がねばならない作品が溜まってます。
また、ようやく福井でも上映される運びとなった『アポロ11号(完全版)』や、藤子・F・不二雄っぽいSF(すこしふしぎ)な世界が楽しみな『イエスタディ』など観たい映画が目白押しです。

来週中盤の2連休は死守するぞ!。

今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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