週刊映画鑑賞記(2019.10/7~2019.10/13)
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
土曜の午後から日曜の朝にかけて、我が福井県にも台風19号が到来しました。
とはいえ、関東・東海地方の甚大な被害に比べれば全然大したことはなく、電車の運休や各種イベントの中止が相次いだ程度で済みました。
個人的には土日予定されていた仕事がキャンセルになったのが痛いですが天災のせいですから仕方ありません。
それより千葉に住んでいる親戚と中学以来の親友と全く連絡が取れなくてずっと心配しておりましたが、それも今夜になって全員の無事が確認出来て安堵しているところです。
10/9(水)
『時計じかけのオレンジ』
(劇場:イオンシネマ金沢フォーラス)

ハイハイハイゼア!
水曜は久し振りにラビットが休みだったのでホラーショーなシニーをビディーにイッティきました。
さすがにモロドイなデボチカはいませんでしたが、大きなゴロスでぺちゃくちゃグブリするグロムキーなフォレラや音を立ててマンチーをウンチングするグルーピーもいなくてドッディでした。
・・・・・・
思いつくままナッドサット語を使って書いてみました。
疲れる~。
分かりにくくてアピ・ポリ・ロジーです(笑)。

久し振りの終日休みとなったこの日、『時計じかけのオレンジ』を見に行ってきました。
映画館で見るのは今回が初めてです。

最初はこれと『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』を嫁と一緒にハシゴして見るつもりでいたのですが、嫁が「こんな気持ち悪い映画は絶対イヤ!」と言い張るため今回は私一人で行くことになりました。

私が『時計じかけのオレンジ』を最初に見たのはLDでした。
この作品は(内容が内容だけに)長い間ビデオ化されなくて、初めてパッケージソフト化されたのは私が大学を卒業してから数年過ぎてから(確か大阪で花博が開催された頃)だったと思います。
当時の私はフリーターから制作会社の社員になったばかりで、映画館に行く時間は無いもののお金には比較的余裕があったため映画のLDを片っ端から買い漁って見まくってました。
で、『時計じかけのオレンジ』を最初に観た時の第一印象ですが・・・。

「主演のマルコム・マクダウェルは『スター・ウォーズ』のマーク・ハミルに似てるなあ」
「エピソード1~3の若きアナキン・スカイウォーカー役にはこの人がいいんじゃないか?」
と云う実にしょーもないものでありました(笑)。
でも今でもこうして見るとよく似てると思うのですがね。
私がマルコム・マクダウェルを初めて知ったのは(高校生の時に歳をごまかして映画館に見に行った)『カリギュラ』でした。
そしてその次が『タイム・アフター・タイム』の善良なSF作家(H.G.ウェルズ)役。
邪悪さと善人の両面を演じられるうえにルーク役のマーク・ハミルに容姿が似ているマルコム・マクダウェルこそ、善良なジェダイからダークサイドへと堕ちていくルークの父:アナキン・スカイウォーカー役にふさわしいと思ったのです。

私は昔から暴力行為を楽しむような映画は生理的に大嫌いです。
だから、『時計じかけのオレンジ』はスタンリー・キューブリック作品でなければ生涯見ることは無かったかも知れません。
当時何人かこの映画を見たことで浮浪者を暴行・殺害する若者が出たとかで、映画に限らずアニメ・ゲームを真に受けて蛮行に走る馬鹿者が出てくるのはいつの時代もどこの国でも同じのようです。
でも、ベートーベンや「雨に唄えば」を聞きながらバイオレンスに興じるアレックスを見ているうちに、「こうして欲望に身を任せて堕ちていくのもそれはそれでホラーショーかも・・・?」なんて思えてくるから不思議です。
・・・って、おっと。
ノーチーノーチーノーチー!
『アド・アストラ』🈠
(劇場:イオンシネマ金沢)

『時計じかけのオレンジ』に続いて『アド・アストラ』を鑑賞。
宇宙SF好きとして楽しみにしていた作品です。
少しでも大きなスクリーンで観たかったので、同じイオンシネマでも金沢フォーラス(金沢駅前)より少し遠いイオンシネマ金沢まで足を延ばしました。

『時計じかけのオレンジ』はもともと特別料金で入場料1,100円でしたが、『アド・アストラ』は通常料金です。
そこで今回は55歳以上は1,100円で映画を見られる「ハッピー55」を利用しました。
入場時に「証明証を見せろ」と言われると思って免許証を用意しておいたのですが、若いスタッフさんは何も言わずにそのまま通してくれました。
私の見た目だけで55歳以上と分かるのか?。
あるいはチケットのハッピー55を見落としただけなのか?。
いずれにしてもイオンシネマ金沢のセキュリティには問題あると思いますね(笑)。

冒頭の宇宙レーダー施設の事故シーンや、月面基地周辺には国籍不明の野盗団が出没していて月面ローバーによるカーチェイスは新しいアイデアだったと思います・・・。
でも、面白かったのはそれだけ、あとはダメでした。
どんな非常事態に遭遇しても、主人公(ブラッド・ピット)がいつも沈着冷静で的確に対処してしまうのでまるでサスペンスにならないのです。
特にケフェウス号(宇宙船)に乗ってからは話の展開も単調でつまらないことこのうえありません。
これは主演のブラッド・ピットがプロデューサーも兼ねてるせいなのでしょうか?
さらに音楽がいけません。
YouTubeなどで「ぐっすり眠れる音楽」と公開されているようなα波系の音楽でさらに眠気を誘います。
お話そのものは面白そうだったのに、無敵の主人公と盛り上がりのない音楽のせいで後半はひたすら睡魔と戦っておりました。
残念!。
10/10(木)
『モスラ』
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル録画)

先週放送された東宝チャンピオンまつり版『モスラ』が非常に明るくて色彩豊かな画質だったため、オリジナル版もリマスター化されていることを期待して見始めました。
しかし残念なことに以前WOWOWで放送されたものと同じマスターだったらしく、解像度が低くて色も黄色くくすんだ従来と同じ低画質なものでした。
去年春に放送された『空の大怪獣ラドン』は市販ブルーレイを超えるほどの高画質だったのに残念です。

来月のチャンピオンまつり版東宝特撮王国は『地球防衛軍』。
ただ、気になるのは番宣ナレーションで「フィナーレを飾るのは『地球防衛軍』!」と言っていたことです。
え、11月で終わり?。
まだあるでしょ!。
東宝チャンピオンまつり版(短縮版)が作られた特撮映画としてはまだ『海底軍艦』が残っているはずなのですがね。
『ウルトラQ』第10話「地底超特急西へ」
(居間49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)

この回の見どころはなんといっても『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』のデザイナーである成田亨さんの手によるメカニックです。

新東京駅の建物などは後番組『ウルトラマン』の科学特捜隊基地を彷彿させてくれます。
でも、歳のせいでしょうか。
私がどうしても目が行ってしまうのは、やはり物故された俳優さんたちのお姿でした。

『帰ってきたウルトラマン』の加藤隊長役の塚本信夫さんが科学者役で出てました。
塚本さんは『仮面ライダー』(スカイライダーとスーパー1)で2代目おやっさん役も演じていて、ムラマツキャップの小林昭二さんと同じく『ウルトラマン』『仮面ライダー』両方にメインキャラクターとして出演した数少ないお一人です。

石川進さん。
現在の新幹線にも装備されている緊急停止装置の略称もまともに覚えていないという実に頼りない管制官役です。
彼が登場した時点で「このお話にリアリティを求めてはいけない」という不文律を理解しておかないとこの回を最後まで楽しむことは出来ません。
そういう意味ではこのお話の中では最も重要なキャラクターなのであります(笑)。
石川進さんは俳優としてより『オバケのQ太郎』(モノクロ版)や『ド根性ガエル』(♪ピョコンペタンピッタンコ)など昔の有名なアニメ主題歌でこの人の声が脳裏に刷り込まれております。
あと『ゴジラ対ガイガン』の挿入歌(♪でっかいからだにでっかい声、今日も戦うぼくらのゴジラ)もこの人でした。

そういえば、石川進さんは当初『ウルトラマン』のイデ隊員にキャスティングされていたそうです。
石川さんがイデ隊員役だったら科特隊の雰囲気もまた違ったものになったかも知れません。

「わたしはカモメ」
『ウルトラQ』放映の3年前に世界中で評判になったワードですが、現在この意味が分かる人がどれだけいるのでしょうか?。
ガガーリンの「地球は青かった」のほうが普遍性があったのでは?。
でも内容的には「わたしはカモメ」のほうが合ってるのかも知れません。
「カモメ」とは旧ソ連の女性宇宙飛行士テレシコワのコールサインだったのですが、当時使われた本当の理由は宇宙船(ボストーク6号)に異常が生じた時に発信したSOS信号だったのだそうです。
「わたしはカモメ♪」なんて呑気なものではなく、「こちらカモメ(テレシコワ)、非常事態発生!」といった感じだったのですね。

緊急事態といえば、耐熱耐震の保管ロッカーに乗ったまま衛星軌道上まで飛ばされたイタチ少年はどうなったのでしょうかね。
真空の宇宙空間で扉を開けて「極楽浄土は星がいっぱいだ」などと呑気に言っていてそこにユーモラスなエンディング曲が流れていましたが、常識的に考えると彼は死んでしまったとしか思えません。
初放送当時の子供たちの反応はどうだったのですかね。
10/3(金)
『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』第7話🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

週に1話づつ見ている『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』も早や7話目。
今回はミスティックのさまよい人と善きスケクシスの異端者のコンビに出会い、全ゲルフリンを束ねるためにグロッタンの洞窟に隠されているという剣:デュアル・グレイヴを手に入れる必要があることを教えられます。
このコンビがまるでコント55号(古っ)みたいでもう最高なのですよ。
でも彼らは1983年公開の『ダーククリスタル』に登場しないキャラクターですから、このシリーズが終わるころには多分・・・。

一方、スケクシスに反旗を翻すゲルフリンたちは兵隊レギオンみたいな小アラシムに意識を乗っ取られてクリスタル城へと連れ去られます。
ああ、ここからゲルフリンの滅亡が始まるなのか。
しかし、(操られているとはいえ)その先鋒に立っていたのがブレアの一番の理解者だった次姉:タヴラだとは・・・。
残るはあと3話のみ。
登場人物のうちジェンやキーラの両親は誰なのか。
幼いキーラをかくまって育ててくれたポドリン族とはハップなのか?。
しかしたった3回でゲルフリン滅亡まで描かれるとは思えません。
現在の『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』はシーズン1と銘打っているので、さらなる続編が用意されているはずです。
でも長くなればなるほど彼らへの愛着が深くなってしまうため、いつか確実に訪れるであろうバッドエンドを迎えるのが辛くなりそう・・・。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。