週刊映画鑑賞記(2019.12/2~2019.12/8) 『ターミネーター:ニュー・フェイト』『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャー』『ウルトラQ:虹の卵』
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
出来れば今週中に『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』最終回を見てしまいたかったのですが、次々と仕事が舞い込んできたためまたもや来週までおあずけです。
12/2(月)
『ターミネーター:ニュー・フェイト』

(劇場:福井コロナシネマワールド)
この日は仕事が午前中で終わったため、帰りに映画館に寄って前から楽しみにしていたこの作品を見てきました。
『ターミネーター:ニュー・フェイト』についてはすでに12月5日の記事に書いていますのでここでは割愛します。
>『ターミネーター:ニュー・フェイト』とターミネーターシリーズ (2019/12/5)
12/4(水)
『ウルトラQ』第18話「虹の卵」
(49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)

濃縮ウランを運ぶトラック。
一触即発の緊張感ただよう冒頭シーンは『恐怖の報酬』('53)へのオマージュでしょうか?。

運転手を演じるのは、特撮ファンには『ウルトラセブン』のマナベ参謀でおなじみ宮川洋一さんです。
私はマナベ参謀以外の宮川さんをあまり見ていないせいか、こうした一般人の役を演じていらっしゃるのがなんだか新鮮でした。

濃縮ウランを届ける先は、’62に施行された「新産業都市建設促進法」(’01年に廃止)の乗っ取って建設が進められていた浅間山麓新産業都市を支える原子力発電所です。
でもこの絵はちょっと変なんですよね。
原子力発電には大がかりな冷却用設備が必要なため、日本の原発は全て海岸近くに建設して海水で冷却するシステムを採用しています。
こうした山間の場合は外国の原発のように巨大な冷却塔が必要なはずですが、この画面にはどこにもそれらしき施設が見当たりません。
いかに大好きな『ウルトラQ』といえど、原発立地県の住民としてはこういった部分にどうしても目が行ってしまうのであります。

また、私の目にはこの新産業都市がまるで'70年の大阪万国博覧会のようにも見えました。

『ウルトラQ』製作当時('65~'66)はまだ万博開催と統一スローガン「人類の進歩と調和」が決まったばかりでしたが、その後と円谷英二と円谷プロは三菱未来館の上映用イベント映像制作に携わることになります。
『ウルトラQ』の製作スタッフが万博会場のイメージを持っていたとしても不思議はありません。
そういえば、翌年の『ウルトラマン』では万博会場に生きた怪獣(ゴモラ)を運んで見世物にしようとする話がありました(笑)。

その’70大阪万博が必要とする膨大な電気エネルギーをまかなっていたのは、関西電力が福井県嶺南部に建設した敦賀と美浜の原子力発電所でした。

輸送トラックは怪獣:パゴスに襲われ、濃縮ウランカプセルは行方不明になってしまいます。
このパゴスの着ぐるみは『フランケンシュタイン対地底怪獣』のバラゴンを改造したものです。

バラゴンからパゴス、そして『ウルトラマン』のネロンガ、マグラーを経て最後はガボラになりました。
そういえば、ガボラの別名は「ウラン怪獣」でした。

「たんぽぽ団の誓いを忘れたの!?」
何もかも忘れてほっこりしてしまえるほど可愛らしいたんぽぽ団の子供たち。

中でも声がかすれて出ない太っちょの男の子と、彼の言わんとすることを正確に通訳する小さい男の子が最高です。
今回かなり久し振りに見ましたがこのコンビは何度見ても笑ってしまいます。

リーダーのピー子。
彼女は濃縮ウランが入ったカプセルを虹の卵と思い込み、願いをかければ大好きなお婆ちゃんの足が治ると信じています。

脚本は「鳥を見た」「カネゴンの繭」の山田正弘さん。
氏の作品には怪異や怪獣が存在するウルトラ世界を子供の素直な視点から捉える作品が多いです。
「鳥を見た」の少年が人を襲う巨鳥ラルゲユウスを唯一の心の友としていたように、今作のピー子も危険極まりない濃縮ウランカプセルを大好きなお婆ちゃんの足を治してくれる虹の卵と信じているのです。
そんな彼女には「危険だから離れろ」という大人たちも迫りくる大怪獣も、大事な願い事の前に立ち塞がる障害物のひとつでしかありません。

ラストは子供たちの頑張りに応えてちゃんと奇跡が起こります。
子供だましと言われればそれまでですが、私はなんだか優しい気持ちにさせてくれるこのお話が大好きです。
12/5(木)
『騎士竜戦隊リュウソウジャー the movie タイムスリップ 恐竜パニック』
(ホームシアター:Blu-ray)

私もエキストラの一人として福井のロケ(4/10&4/11)に参加した作品で、7月の公開時も当然映画館へ見に行っています。
そのとき妻も「一緒にどうだ」と誘ったのですが、「この歳で戦隊ものとかライダーにはよう行かん。あなたどうせブルーレイ出たら買うんでしょ?。」とあっさり断られてしまいました。

5日木曜日、発売日より一日遅れて『リュウソウジャー the movie』のブルーレイが届きました。
最近アマゾンは発売日にちゃんと届かないことが多くなったように感じます。
これも下請け配送会社の人出不足の影響なのですかね?。
ちなみにパッケージに貼り付けてあるカードはアマゾン限定特典の「キャラクターカード3枚セット」です。
さすがにこれはいらないので、正月に親戚の子供たちが来たときお年玉と一緒にあげようと思っています。

さっそく夫婦揃って『劇場版リュウソウジャー』鑑賞であります。
今回の目的はストーリーや映像を楽しむことがメインではありません。
私の姿がどれだけ映っているかの再確認と、撮影時の苦労話(寒かったこととか)を妻に聞かせてやることが目的です(笑)。

一日目(4/10)の撮影現場は勝山市恐竜博物館でした。
あの日は終日雨でしたから、このドローンによる空撮映像も同じ日に撮ったものと思われます。

展示物を壊したと誤解され必死で弁解する龍井うい(演:金城茉奈)ちゃん。
私は奥のほうで「何騒いでるんだ?」とチラ見する一般客の一人として映ってます。
でも一瞬しか映らないうえにピンボケ気味だったので妻は気付いてくれませんでした。

舞台は福井駅前恐竜広場に移ります。
こちらのシーンは4月11日午前中に撮影しました。
私もこの中にしっかりと映っております。
「どや!」と隣の妻に自慢しようとした瞬間、彼女は私の背中をバンバン叩きながら大笑いしやがりました。
(笑うとこじゃないんだけどな~)
あと、この場面には一緒に参加した仕事仲間と知り合いの映画館関係者数人も映っています。
ちなみに、ここに映っている女子高生の一人も実は某映画館のスタッフさんです。
(当然リアル高校生ではありません)
彼女は特撮ものが大好きで、しかもこの映画の上堀内佳寿也監督の大ファンなのだそうです。
そこで前日の恐竜博物館では東映関係者に頼み込んで、監督にサインを貰ったうえに記念写真も撮らせてもらっていました。
普通、エキストラがキャストやスタッフに声掛けする事はご法度なのですが、上堀内監督も「自分のファンと言ってくれるなら」と気をよくして昼食時間に会ってくれたのだそうです。
いいあ。
可愛いってやっぱ得だな~。

時空の裂け目から落ちてきたユノ(演:北原里英)が「隕石は?」「恐竜たちは?」とコウたちに必死に尋ねていますが、私が演じる通りすがりのしがないサラリーマンには何のことだかさっぱり分かりません。
コウたちの後ろで「隕石?、この子何言ってんだろ」と怪訝そうに隣の人と話しておりました。

この日は晴天に恵まれたとはいえ、風が強くてかなり寒かったです。
本番以外は冬用のコートを着ていたくらいで、小さな子供さんの中には「寒いよ~」と泣き出してしまう子もいました。
こうして映像を見ていると、服の裾や植木が風になびいているのが分かります。
この広い画はやや唐突に挿入された印象もあるのですが、おそらくこの場面に参加したエキストラ全員が画面に映るよう配慮してくれたのではないかと思います。
それまでのカットでは画面向かって右側にいる人たちが全く映っていませんでしたから。

その後もいろいろあって舞台(時代)は6500万年前の地球に移り、リュウソウジャーたちはユノの父親:ヴァルマ(演:佐野史郎)率いるリュウソ族と戦うことになります
この戦闘シーンの一部に5人のリュウソウジャーたちの戦いを一人づつ順番に見せていく長い1カットがあるのですが、それがなんと42秒もありました。
ブラック→ピンク→ブルー→グリーン→レッドと戦いの主役が次々変わっていくのですが、これはスーツアクターと相手役のJACの皆さん、そして撮影スタッフ全員の息が合わなければ絶対に成立しません。
しかも途中で爆発や合成(撮影時にはアイテムは無い)も加わるわけですから、その難しさは大変なものです。
・・・と、私は深~く感心しながら見ていたのですが、妻は戦闘にも撮影の大変さにも全く興味がないらしく「しばらくあなたの出番ないんでしょ?。ちょっとコーヒー淹れてくるわ、要る?。」と席を立ってしまいました。
う~む、まったく、女ってやつは・・・。
このあと再変身する直前のコウの表情が最高にカッコいいのですがね。

全てが終わり、ラストシーンは再び恐竜博物館。
館内の賑わいを見せるモブシーンの片隅にもしっかり顔を出しております(笑)
人混みのシーンで自分が映るかどうかは、自分の位置からカメラのレンズが見えているかどうかで分かります。
ただし、カメラをガン見してしまうとNGになるか編集でカットされてしまいますから、さりげなく位置関係を調節しなければなりません。
そういったテクニックは、これまで参加した『ちはやふる-結び-』や『マンハント』などで先輩エキストラの皆さんに教えてもらったものです。
私のエキストラ・スキルは着実に向上しているのであります(笑)。

このシーンでの私は龍井尚久(演:吹越満)やういちゃんがいる奥を歩いているお客さんの役でした。
吹越さんといえば、私にとって最愛の怪獣映画の一つ『ガメラ2 レギオン襲来』の帯津さんです。
この時私はエキストラの中で最も吹越さんに近い位置にいたことになるわけで、なんだかそれだけでアスナ役の尾碕真花ちゃんを間近に見られたことの次に嬉しかったです(笑)。

本編終了後はメイキングです。
福井ロケはこの映画の大きなセールスポイントですから、しっかり恐竜博物館での撮影風景も収められていました。

メイキングにも画面の端っこや奥のほうにチラチラ映っておりました。(* ´ ▽ ` *)
これも『リュウソウジャー』に参加したという証しです。

私のことは置いといて(笑)、本編撮影にかける俳優さんや監督さんの強い想いが伝わってきます。
コウ役の一ノ瀬颯さんは上堀内監督の厳しい演技指導・ダメ出しに耐え抜いて、後半ではもの凄くいい表情を一発OKで演じるようになっていました。
私も福井ロケでその一部始終を見ていただけに、一ノ瀬さんの成長が我が事のように嬉しいです。
今週観たのは『ターミネーター:ニュー・フェイト』『ウルトラQ』第18話『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の3本だけ。
・・・あれ?、このうち2本は30分しかない短編とTVドラマなのに、なんでこのブログはこんなに長くなってるんだろ?(笑)。
今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
出来れば今週中に『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』最終回を見てしまいたかったのですが、次々と仕事が舞い込んできたためまたもや来週までおあずけです。
12/2(月)
『ターミネーター:ニュー・フェイト』

(劇場:福井コロナシネマワールド)
この日は仕事が午前中で終わったため、帰りに映画館に寄って前から楽しみにしていたこの作品を見てきました。
『ターミネーター:ニュー・フェイト』についてはすでに12月5日の記事に書いていますのでここでは割愛します。
>『ターミネーター:ニュー・フェイト』とターミネーターシリーズ (2019/12/5)
12/4(水)
『ウルトラQ』第18話「虹の卵」
(49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)

濃縮ウランを運ぶトラック。
一触即発の緊張感ただよう冒頭シーンは『恐怖の報酬』('53)へのオマージュでしょうか?。

運転手を演じるのは、特撮ファンには『ウルトラセブン』のマナベ参謀でおなじみ宮川洋一さんです。
私はマナベ参謀以外の宮川さんをあまり見ていないせいか、こうした一般人の役を演じていらっしゃるのがなんだか新鮮でした。

濃縮ウランを届ける先は、’62に施行された「新産業都市建設促進法」(’01年に廃止)の乗っ取って建設が進められていた浅間山麓新産業都市を支える原子力発電所です。
でもこの絵はちょっと変なんですよね。
原子力発電には大がかりな冷却用設備が必要なため、日本の原発は全て海岸近くに建設して海水で冷却するシステムを採用しています。
こうした山間の場合は外国の原発のように巨大な冷却塔が必要なはずですが、この画面にはどこにもそれらしき施設が見当たりません。
いかに大好きな『ウルトラQ』といえど、原発立地県の住民としてはこういった部分にどうしても目が行ってしまうのであります。

また、私の目にはこの新産業都市がまるで'70年の大阪万国博覧会のようにも見えました。

『ウルトラQ』製作当時('65~'66)はまだ万博開催と統一スローガン「人類の進歩と調和」が決まったばかりでしたが、その後と円谷英二と円谷プロは三菱未来館の上映用イベント映像制作に携わることになります。
『ウルトラQ』の製作スタッフが万博会場のイメージを持っていたとしても不思議はありません。
そういえば、翌年の『ウルトラマン』では万博会場に生きた怪獣(ゴモラ)を運んで見世物にしようとする話がありました(笑)。

その’70大阪万博が必要とする膨大な電気エネルギーをまかなっていたのは、関西電力が福井県嶺南部に建設した敦賀と美浜の原子力発電所でした。

輸送トラックは怪獣:パゴスに襲われ、濃縮ウランカプセルは行方不明になってしまいます。
このパゴスの着ぐるみは『フランケンシュタイン対地底怪獣』のバラゴンを改造したものです。

バラゴンからパゴス、そして『ウルトラマン』のネロンガ、マグラーを経て最後はガボラになりました。
そういえば、ガボラの別名は「ウラン怪獣」でした。

「たんぽぽ団の誓いを忘れたの!?」
何もかも忘れてほっこりしてしまえるほど可愛らしいたんぽぽ団の子供たち。

中でも声がかすれて出ない太っちょの男の子と、彼の言わんとすることを正確に通訳する小さい男の子が最高です。
今回かなり久し振りに見ましたがこのコンビは何度見ても笑ってしまいます。

リーダーのピー子。
彼女は濃縮ウランが入ったカプセルを虹の卵と思い込み、願いをかければ大好きなお婆ちゃんの足が治ると信じています。

脚本は「鳥を見た」「カネゴンの繭」の山田正弘さん。
氏の作品には怪異や怪獣が存在するウルトラ世界を子供の素直な視点から捉える作品が多いです。
「鳥を見た」の少年が人を襲う巨鳥ラルゲユウスを唯一の心の友としていたように、今作のピー子も危険極まりない濃縮ウランカプセルを大好きなお婆ちゃんの足を治してくれる虹の卵と信じているのです。
そんな彼女には「危険だから離れろ」という大人たちも迫りくる大怪獣も、大事な願い事の前に立ち塞がる障害物のひとつでしかありません。

ラストは子供たちの頑張りに応えてちゃんと奇跡が起こります。
子供だましと言われればそれまでですが、私はなんだか優しい気持ちにさせてくれるこのお話が大好きです。
12/5(木)
『騎士竜戦隊リュウソウジャー the movie タイムスリップ 恐竜パニック』
(ホームシアター:Blu-ray)

私もエキストラの一人として福井のロケ(4/10&4/11)に参加した作品で、7月の公開時も当然映画館へ見に行っています。
そのとき妻も「一緒にどうだ」と誘ったのですが、「この歳で戦隊ものとかライダーにはよう行かん。あなたどうせブルーレイ出たら買うんでしょ?。」とあっさり断られてしまいました。

5日木曜日、発売日より一日遅れて『リュウソウジャー the movie』のブルーレイが届きました。
最近アマゾンは発売日にちゃんと届かないことが多くなったように感じます。
これも下請け配送会社の人出不足の影響なのですかね?。
ちなみにパッケージに貼り付けてあるカードはアマゾン限定特典の「キャラクターカード3枚セット」です。
さすがにこれはいらないので、正月に親戚の子供たちが来たときお年玉と一緒にあげようと思っています。

さっそく夫婦揃って『劇場版リュウソウジャー』鑑賞であります。
今回の目的はストーリーや映像を楽しむことがメインではありません。
私の姿がどれだけ映っているかの再確認と、撮影時の苦労話(寒かったこととか)を妻に聞かせてやることが目的です(笑)。

一日目(4/10)の撮影現場は勝山市恐竜博物館でした。
あの日は終日雨でしたから、このドローンによる空撮映像も同じ日に撮ったものと思われます。

展示物を壊したと誤解され必死で弁解する龍井うい(演:金城茉奈)ちゃん。
私は奥のほうで「何騒いでるんだ?」とチラ見する一般客の一人として映ってます。
でも一瞬しか映らないうえにピンボケ気味だったので妻は気付いてくれませんでした。

舞台は福井駅前恐竜広場に移ります。
こちらのシーンは4月11日午前中に撮影しました。
私もこの中にしっかりと映っております。
「どや!」と隣の妻に自慢しようとした瞬間、彼女は私の背中をバンバン叩きながら大笑いしやがりました。
(笑うとこじゃないんだけどな~)
あと、この場面には一緒に参加した仕事仲間と知り合いの映画館関係者数人も映っています。
ちなみに、ここに映っている女子高生の一人も実は某映画館のスタッフさんです。
(当然リアル高校生ではありません)
彼女は特撮ものが大好きで、しかもこの映画の上堀内佳寿也監督の大ファンなのだそうです。
そこで前日の恐竜博物館では東映関係者に頼み込んで、監督にサインを貰ったうえに記念写真も撮らせてもらっていました。
普通、エキストラがキャストやスタッフに声掛けする事はご法度なのですが、上堀内監督も「自分のファンと言ってくれるなら」と気をよくして昼食時間に会ってくれたのだそうです。
いいあ。
可愛いってやっぱ得だな~。

時空の裂け目から落ちてきたユノ(演:北原里英)が「隕石は?」「恐竜たちは?」とコウたちに必死に尋ねていますが、私が演じる通りすがりのしがないサラリーマンには何のことだかさっぱり分かりません。
コウたちの後ろで「隕石?、この子何言ってんだろ」と怪訝そうに隣の人と話しておりました。

この日は晴天に恵まれたとはいえ、風が強くてかなり寒かったです。
本番以外は冬用のコートを着ていたくらいで、小さな子供さんの中には「寒いよ~」と泣き出してしまう子もいました。
こうして映像を見ていると、服の裾や植木が風になびいているのが分かります。
この広い画はやや唐突に挿入された印象もあるのですが、おそらくこの場面に参加したエキストラ全員が画面に映るよう配慮してくれたのではないかと思います。
それまでのカットでは画面向かって右側にいる人たちが全く映っていませんでしたから。

その後もいろいろあって舞台(時代)は6500万年前の地球に移り、リュウソウジャーたちはユノの父親:ヴァルマ(演:佐野史郎)率いるリュウソ族と戦うことになります
この戦闘シーンの一部に5人のリュウソウジャーたちの戦いを一人づつ順番に見せていく長い1カットがあるのですが、それがなんと42秒もありました。
ブラック→ピンク→ブルー→グリーン→レッドと戦いの主役が次々変わっていくのですが、これはスーツアクターと相手役のJACの皆さん、そして撮影スタッフ全員の息が合わなければ絶対に成立しません。
しかも途中で爆発や合成(撮影時にはアイテムは無い)も加わるわけですから、その難しさは大変なものです。
・・・と、私は深~く感心しながら見ていたのですが、妻は戦闘にも撮影の大変さにも全く興味がないらしく「しばらくあなたの出番ないんでしょ?。ちょっとコーヒー淹れてくるわ、要る?。」と席を立ってしまいました。
う~む、まったく、女ってやつは・・・。
このあと再変身する直前のコウの表情が最高にカッコいいのですがね。

全てが終わり、ラストシーンは再び恐竜博物館。
館内の賑わいを見せるモブシーンの片隅にもしっかり顔を出しております(笑)
人混みのシーンで自分が映るかどうかは、自分の位置からカメラのレンズが見えているかどうかで分かります。
ただし、カメラをガン見してしまうとNGになるか編集でカットされてしまいますから、さりげなく位置関係を調節しなければなりません。
そういったテクニックは、これまで参加した『ちはやふる-結び-』や『マンハント』などで先輩エキストラの皆さんに教えてもらったものです。
私のエキストラ・スキルは着実に向上しているのであります(笑)。

このシーンでの私は龍井尚久(演:吹越満)やういちゃんがいる奥を歩いているお客さんの役でした。
吹越さんといえば、私にとって最愛の怪獣映画の一つ『ガメラ2 レギオン襲来』の帯津さんです。
この時私はエキストラの中で最も吹越さんに近い位置にいたことになるわけで、なんだかそれだけでアスナ役の尾碕真花ちゃんを間近に見られたことの次に嬉しかったです(笑)。

本編終了後はメイキングです。
福井ロケはこの映画の大きなセールスポイントですから、しっかり恐竜博物館での撮影風景も収められていました。

メイキングにも画面の端っこや奥のほうにチラチラ映っておりました。(* ´ ▽ ` *)
これも『リュウソウジャー』に参加したという証しです。

私のことは置いといて(笑)、本編撮影にかける俳優さんや監督さんの強い想いが伝わってきます。
コウ役の一ノ瀬颯さんは上堀内監督の厳しい演技指導・ダメ出しに耐え抜いて、後半ではもの凄くいい表情を一発OKで演じるようになっていました。
私も福井ロケでその一部始終を見ていただけに、一ノ瀬さんの成長が我が事のように嬉しいです。
今週観たのは『ターミネーター:ニュー・フェイト』『ウルトラQ』第18話『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の3本だけ。
・・・あれ?、このうち2本は30分しかない短編とTVドラマなのに、なんでこのブログはこんなに長くなってるんだろ?(笑)。
今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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