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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2020.1/20~2020.1/26)

トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。

『ウルトラQ』第24話 タイトル
・・・と言っても、今週見たのは水曜日のBS4K版『ウルトラQ』第24話のみでした。



1/22(水)
『ウルトラQ』第24話「ゴーガの像 」
(49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)
『ウルトラQ』第24話 スパイ
前半はスパイものです。
ゴーガの像を取り戻すべく腕時計型通信機や指輪に隠した目つぶしなど、007みたいな組織の女運び屋アリーン(実はアーブ大学教授兼女スパイのリャンミン)が大活躍!。

それもそのはず。
『ウルトラQ』放送開始当時(1966年1月)には『007/サンダーボール作戦』が大ヒット公開中でした。
さらに、丹波哲郎/浜美枝/若林映子といった日本人俳優も出演する次回作『007は二度死ぬ』の日本ロケも行われたばかりの頃です。
作り手たちがジェームズ・ボンドを意識しないはずはありません。

浜美枝&若林映子
どうせなら、この役は『007は二度死ぬ』でボンドガールを務めた浜美枝さんか若林映子に演じてほしかったなあ~。
(若林さんは既に「クモ男爵」に出てるので駄目なのかな?)

『ウルトラQ』第24話 ゴーガ
後半は怪獣ものにシフトします。
ゴーガの像が本物かどうかを確かめるため当てた放射線の影響で、像の中に封印されていた怪獣を呼び覚まされたのです。
東宝怪獣&怪人のほとんどは放射能のせいで狂暴化・巨大化してきましたが、ウルトラシリーズにおいても放射線アレルギーは同じのようです。

しかし。
実は私、このエピソードには一つだけ文句を言わねば気が済まない事があるのですよ。

『ウルトラQ』第24話 ありえないでしょ
ゴーガを退治すべくバズーカ砲を携えて出動する自衛隊・・・。

驚くべきことにこのジープに自衛隊員は一人しか乗っていません。
他は全員民間人です。

いかに子供番組とはいえ、民間人がバズーカ砲を構えた自衛隊員と一緒に危険な現場へ出るなんて描写はいかがなものかと思います。
百歩譲って(ゴーガに詳しい)リャンミンが同乗するというだけならまだ分かります。
でも、民間パイロットの万城目が運転して、一介の女性新聞記者でしかない由利子が助手席に乗って、しかも助手の一平がバズーカを固定するために立って肩を貸すなんて・・・絶対に許されることではありません。

『ウルトラQ』第24話 自衛隊の仕事です
これは自衛隊の仕事です。
たとえ関係者といえども、危険な現場に民間人を連れ出すことなどあり得ません。
また、たとえ専門知識や技術を持っていたとしても、部外者はその道のプロがいる現場にしゃしゃり出るべきではありません。

昔の特撮番組にこんな文句を言うのは野暮だということくらい重々承知しております。
しかし、こうした「主人公を必要以上にヒーロー扱いする特撮やアニメ」を見て育った私たち世代の者の中には、他の専門職の人たちと仕事するときも分をわきまえずに平気で相手のテリトリーに口を出したり勝手に手を加えたりする独りよがりな輩が多いように思えてならないのです。

『ウルトラマン』より 科学特捜隊
続く『ウルトラマン』では怪獣や侵略者との闘いを専門とする科学特捜隊が設定されました。
最初は一般市民目線のSF怪奇路線だった番組が怪獣ものに方向転換した結果、様々な面で表現に問題が生じていると制作者たちが気づいたからではないかと思います。

『ウルトラQ』第24話 タミちゃん
まあでも、最後はこのタミちゃん(演:山県玲子)の可愛らしい笑顔で全てを許してしまうのですがね(笑)。



上記『ウルトラQ』の記事は鑑賞当日(22日)に書いたものであります。
正直言いますと、今日はまだブログどころではない気分なのです。

今週の後半、私にとってひどくショックなことがありました。
水曜日深夜、大阪時代10年以上一緒に仕事をしていた仲間の一人が亡くなったとの連絡があったのです。
彼のお通夜と葬儀に参列するため、金曜から一泊二日で大阪に行っておりました。

亡くなった彼は私と同い年で、私と同じ『帰ってきたウルトラマン』や『宇宙戦艦ヤマト』を見て育ち、オーディオが好きで、いつもポジティブ思考な奴で、最も気が合って一緒に現場に出るのが楽しい奴でした。

ちょうど一ヶ月前、他の仲間たちと大阪で忘年会をした時、彼は「体調が悪いから」と参加していませんでした。
「どうせ風邪かなんかだろう」と思って、宴会の席から電話をかけて「俺は福井からわざわざ来たんやぞ。お前も今すぐ来い!。」なんてことを言ってしまいました。
このとき、電話の向こうで「すまん、また今度な・・・」と力なく笑いながら答えたのが私が聞いた彼の最期の声でした。
知らなかったとはいえ、無神経なことを言ってしまったことをひどく後悔しています。
でも、お通夜の席で奥さんから「年末に皆さんから電話がかかってきたことを凄く喜んでいたんですよ。」と聞かされて今は救われた気持ちです。

ほんの2週間ほど前にも近所でご不幸があったばかりです。
まさかひと月の間に二度も黒ネクタイを締めることになろうとは思いもしませんでした。

しかし、ふと気が付くと、現在は後輩も含めて当時の仲間たち全員が50歳を超えています。
友人、ご近所、そして身内と、これからまた何度もこんな思いをすることになるのでしょうか。
そして、いつかそのうち私の番も・・・?


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
最後暗い話になってしまってごめんなさい。
来週は切り替えます!。
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